皆さんこんにちは!
今回も更新が大変遅くなりました。以前の様に早く更新しなければいけないのですが、最近業務が立て込んでいる事もあり思うように更新が出来ない事をお詫びします。
では早速参りましょう! ウルトラセブンの製作です。
前回は組み立てまでの作業でしたが今回は仕上げに塗装になります。
ソフビキットの塗装をしたことない方は参考になるのではないでしょうか?
さて、その塗装方法は特に難しい訳ではありませんが、必ず覚えていなければならない事が御座います。一言で言ってしまえばソフビキットにラッカー塗料は食いつかないという事です。無論エナメルもアクリルも食い付きません。
ではどうしたら良いか? ソフビ専用塗料があるんです。やや価格が高いのが難点ですがこの塗料じゃないとマスキングも出来ません。
下の写真はクリアーですが、他にも基本色である赤や白、黒などは販売されていますがクレオスの様に特殊な色はありません。
色の種類は多くないのが難点でもありますが心配は御無用!
このソフビ専用塗料のホワイトなどを下地としてシッカリ塗装してあれば、上からラッカー塗装が可能です。
この方法を使用すればどんな色でも塗装出来ます。
それでは塗装をしてみましょう。
最初はクリアー塗料を使用します。これはウルトラセブンの目をクリアーの状態で仕上げる為です。
セブンの目をリアルにする為にクリアーパーツを使用していますがソフビである以上当然塗装が出来ません。
最後に目の塗装をする為に下地として塗装しておきます。目だけでは無く頭全体を塗装しておいても良いでしょう。

目を中心に塗装します。ここで忘れない様に注意点を一つ。このソフビ専用塗料は溶剤も専用でなければ希釈が出来ません。
購入時には塗料と溶剤セットで入手して下さい。

塗料が乾燥したらマスキングです。
目と顔の際が見にくいので多少大変ですが慎重に貼り付けます。
この際にマスキングテープを大まかに貼って目の部分を残す様にカッターで切り出すのも手ですが、ソフビは非常に柔らかいのでマスキングテープのみ切るのが難しく、力の加減で素材を誤って深く切ってしまいかねません。
慣れない方や心配な方は無理をせず、小さく切ったマスキングテープで貼り込むのが良いでしょう。

マスキングが終了したらボディ塗装です。
先程も述べましたが専用塗料でしか食い付きません。ボディが赤なので専用塗料の赤を使用しても良いのですが、ボディの赤は私の好みにしたかったので、専用塗料で白で下地塗装してからラッカー塗料で仕上げる方法にしました。

ボディの本塗装です。
この赤はモンザレッドをベースに通常の赤を多少混ぜてリアル感がある赤で塗装してみました。
当然この赤はラッカー塗料を使用しています。
写真がイマイチで明るく見えますが実物はもっと暗い赤なので御心配なく!

ここでリアル感を更に高めます。
ボディに使用した赤をベースにほんの僅か黒を入れて少し暗い赤を作ります。
この暗い赤を使用してセブンのボディにメリハリをつける為にグラデーション塗装を施します。
コツは胸の部分やスーツのシワの部分、影になる場所などやり過ぎない程度に塗装します。全体的にメリハリが付く様にします。
上手く行かなくても再度基本色を塗装して再挑戦すればよいので色々試してみましょう。
このグラデーション塗装は基本的に好みです。メリハリが強い方が御好きな方は更に暗い赤や黒を希釈した物で強めに塗装すれば良いでしょうし、好みでない方は薄っすら入れるか何も入れないのも手です。いずれにしてもグラデーション塗装は好みで行った方が楽しいと思います。

いよいよセブンらしくなる塗装です。
マスキングは目の時同様慎重に行って下さい。塗装されているので傷を付けない様に丁寧にマスキングしましょう。
(このマスキング結構面倒くさい~)

裏側です。肩に赤い部分が残るのでシルバー塗装をしてしまわない様に気をつけておきましょう。

シルバーになりました。
ちなみにこのシルバーは通常のシルバーです。見た目にはピカピカしていますが、仕上げに保護の為クリアーで塗装すると全体的に落ち着いた感じのシルバーに仕上げる事が出来ます。
好みで多少暗いシルバーで塗装するのも良いと思います。

マスキングを剥がしてみました。
これで十分ウルトラセブンになっていますね~。ここからが最終仕上げになります。

胸の部分の色を入れます。この部分は画像を見る限り暗いシルバーに見える物もありますが、私的にはアイボリーで塗装しています。マスキングで塗装するのも手ですが、数が多い分チョット面倒だと思ったので筆で塗装しています。

目の塗装です。塗装中の写真を撮り忘れてしまったので仕上がった状態で申し訳ありません。
塗装方法は目の周囲をマスキングして目の周囲をクリアーイエローでグラデーション塗装の要領で塗装します。
その上からやや黄色味を残してクリア―オレンジで調子を整えるって感じでしょうか?
この塗装簡単そうで結構難しいかもしれませんね。今回は私の好みで余り強く塗装せず薄めに仕上げてみました。

完成です。目の内側にメッキテープを貼っているのが良いアクセントで、向きによっては光っているように見えます。
ウルトラセブンの塗装は更にリアルに仕上げるのであれば、全体的にやや暗めに塗装してやや薄めのウェザリングをしてあげるのも楽しいでしょうね。

ウルトラセブンは如何でしたか?
今までソフビキット作った事の無い方でも、方法を知れば簡単だと思って頂けたのではないでしょうか?
今回はキットを使用しましたが一般的に販売されている完成品や玩具としての怪獣でも同じ方法で好みの色に仕上げる事が出来ます。
オリジナルの怪獣などを塗装してみるのも楽しいでしょうね。
今回も更新に時間が空いてしまい申し訳ありませんでした。これからも皆さんに参考にして頂ける様頑張りますので
今後も宜しくお願い致します。
次回は機関車が多少進んだので前回の続きを御紹介する予定です。機関車はまだまだ時間がかかりそうなので、違うキットの製作を挟んで御紹介したいと思います。
次回の機関車の後は久しぶりに王道のカーモデルを御紹介する予定です。
コメント、御質問等ありましたらお待ちしています。
では次回まで御機嫌よう~。
今回も更新が大変遅くなりました。以前の様に早く更新しなければいけないのですが、最近業務が立て込んでいる事もあり思うように更新が出来ない事をお詫びします。
では早速参りましょう! ウルトラセブンの製作です。
前回は組み立てまでの作業でしたが今回は仕上げに塗装になります。
ソフビキットの塗装をしたことない方は参考になるのではないでしょうか?
さて、その塗装方法は特に難しい訳ではありませんが、必ず覚えていなければならない事が御座います。一言で言ってしまえばソフビキットにラッカー塗料は食いつかないという事です。無論エナメルもアクリルも食い付きません。
ではどうしたら良いか? ソフビ専用塗料があるんです。やや価格が高いのが難点ですがこの塗料じゃないとマスキングも出来ません。
下の写真はクリアーですが、他にも基本色である赤や白、黒などは販売されていますがクレオスの様に特殊な色はありません。
色の種類は多くないのが難点でもありますが心配は御無用!
このソフビ専用塗料のホワイトなどを下地としてシッカリ塗装してあれば、上からラッカー塗装が可能です。
この方法を使用すればどんな色でも塗装出来ます。
それでは塗装をしてみましょう。
最初はクリアー塗料を使用します。これはウルトラセブンの目をクリアーの状態で仕上げる為です。
セブンの目をリアルにする為にクリアーパーツを使用していますがソフビである以上当然塗装が出来ません。
最後に目の塗装をする為に下地として塗装しておきます。目だけでは無く頭全体を塗装しておいても良いでしょう。

目を中心に塗装します。ここで忘れない様に注意点を一つ。このソフビ専用塗料は溶剤も専用でなければ希釈が出来ません。
購入時には塗料と溶剤セットで入手して下さい。

塗料が乾燥したらマスキングです。
目と顔の際が見にくいので多少大変ですが慎重に貼り付けます。
この際にマスキングテープを大まかに貼って目の部分を残す様にカッターで切り出すのも手ですが、ソフビは非常に柔らかいのでマスキングテープのみ切るのが難しく、力の加減で素材を誤って深く切ってしまいかねません。
慣れない方や心配な方は無理をせず、小さく切ったマスキングテープで貼り込むのが良いでしょう。

マスキングが終了したらボディ塗装です。
先程も述べましたが専用塗料でしか食い付きません。ボディが赤なので専用塗料の赤を使用しても良いのですが、ボディの赤は私の好みにしたかったので、専用塗料で白で下地塗装してからラッカー塗料で仕上げる方法にしました。

ボディの本塗装です。
この赤はモンザレッドをベースに通常の赤を多少混ぜてリアル感がある赤で塗装してみました。
当然この赤はラッカー塗料を使用しています。
写真がイマイチで明るく見えますが実物はもっと暗い赤なので御心配なく!

ここでリアル感を更に高めます。
ボディに使用した赤をベースにほんの僅か黒を入れて少し暗い赤を作ります。
この暗い赤を使用してセブンのボディにメリハリをつける為にグラデーション塗装を施します。
コツは胸の部分やスーツのシワの部分、影になる場所などやり過ぎない程度に塗装します。全体的にメリハリが付く様にします。
上手く行かなくても再度基本色を塗装して再挑戦すればよいので色々試してみましょう。
このグラデーション塗装は基本的に好みです。メリハリが強い方が御好きな方は更に暗い赤や黒を希釈した物で強めに塗装すれば良いでしょうし、好みでない方は薄っすら入れるか何も入れないのも手です。いずれにしてもグラデーション塗装は好みで行った方が楽しいと思います。

いよいよセブンらしくなる塗装です。
マスキングは目の時同様慎重に行って下さい。塗装されているので傷を付けない様に丁寧にマスキングしましょう。
(このマスキング結構面倒くさい~)

裏側です。肩に赤い部分が残るのでシルバー塗装をしてしまわない様に気をつけておきましょう。

シルバーになりました。
ちなみにこのシルバーは通常のシルバーです。見た目にはピカピカしていますが、仕上げに保護の為クリアーで塗装すると全体的に落ち着いた感じのシルバーに仕上げる事が出来ます。
好みで多少暗いシルバーで塗装するのも良いと思います。

マスキングを剥がしてみました。
これで十分ウルトラセブンになっていますね~。ここからが最終仕上げになります。

胸の部分の色を入れます。この部分は画像を見る限り暗いシルバーに見える物もありますが、私的にはアイボリーで塗装しています。マスキングで塗装するのも手ですが、数が多い分チョット面倒だと思ったので筆で塗装しています。

目の塗装です。塗装中の写真を撮り忘れてしまったので仕上がった状態で申し訳ありません。
塗装方法は目の周囲をマスキングして目の周囲をクリアーイエローでグラデーション塗装の要領で塗装します。
その上からやや黄色味を残してクリア―オレンジで調子を整えるって感じでしょうか?
この塗装簡単そうで結構難しいかもしれませんね。今回は私の好みで余り強く塗装せず薄めに仕上げてみました。

完成です。目の内側にメッキテープを貼っているのが良いアクセントで、向きによっては光っているように見えます。
ウルトラセブンの塗装は更にリアルに仕上げるのであれば、全体的にやや暗めに塗装してやや薄めのウェザリングをしてあげるのも楽しいでしょうね。

ウルトラセブンは如何でしたか?
今までソフビキット作った事の無い方でも、方法を知れば簡単だと思って頂けたのではないでしょうか?
今回はキットを使用しましたが一般的に販売されている完成品や玩具としての怪獣でも同じ方法で好みの色に仕上げる事が出来ます。
オリジナルの怪獣などを塗装してみるのも楽しいでしょうね。
今回も更新に時間が空いてしまい申し訳ありませんでした。これからも皆さんに参考にして頂ける様頑張りますので
今後も宜しくお願い致します。
次回は機関車が多少進んだので前回の続きを御紹介する予定です。機関車はまだまだ時間がかかりそうなので、違うキットの製作を挟んで御紹介したいと思います。
次回の機関車の後は久しぶりに王道のカーモデルを御紹介する予定です。
コメント、御質問等ありましたらお待ちしています。
では次回まで御機嫌よう~。
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こんにちは! 1/25ジェネラル号第3弾です、と言いたかったのですが! 作業が殆ど進んでいません。
又、今回も1か月更新が空いてしまいました。申し訳ありません。
嬉しい事ですが大きな仕事がいくつか入り、中々時間が取れなくてブログ製作が進みませんでした。
又、思った以上に機関車の修正や改造などに手間取って進みが遅い事もあり、皆さんに御紹介できるまで至っておりません。
このままでは皆さんに申し訳ないと焦りや危機感を感じまくり、単純に忙しいから更新しないのもどうかと思い、この際! 急遽! 簡単に作れて今までに御紹介したことが無い事をやってみようと、ソフビ製ウルトラセブンを作っちゃいます。
これなら2回で完成しますし初めてのブログになるので多少なり恰好が付くかなと? 勝手に決め込んでチョイスしました。
どうか暖かい心の皆様!御理解、御勘弁の程宜しくお願い致します。
さて、このキットは随分以前に購入したもので他にウルトラマンや仮面ライダーなども持っています。
個人的には古いヒーロ―が大好きなんです。特に変身忍者嵐や怪傑ライオン丸など更には赤影まで時代劇仕立てのヒーロー物は
今でもワクワクしてきます、当然ながらウルトラマン、仮面ライダーも大好きです(新しいヒーローは全く知りません)。
ウルトラマンシリーズはとりわけウルトラセブンが大好きなんですね~。
そこで今回は一番大好きなウルトラセブンをチョイスしソフビキットの製作方法を御紹介したいと思います。

キットの内容は至って単純で同体上部、下部、両腕、足、という内容。
取り立てて難しいという訳ではありませんが、ソフビキットを興味があっても作り方を知らない方には参考にして頂けると思います。

最初は余分な部分を切り取ります。
良く切れるカッターで余分な部分を切り取りますが、失敗が怖い方はハサミで大まかに切取りその後カッターで少しずつ指定の不要な部分を切り取って仕上げた方が良いと思います。
ソフビは材質上柔らかいのですがそれでもカッターで切り取る際、刃先にはそれなりの抵抗を感じる硬度はあります。
無理に強く押しつけて切り取ったりしていると手を切ったり思わぬ事故に繋がります。無理をせず何度も切り込み少しずつ切り取った方が安全です。くれぐれも気をつけて行って下さい。

このウルトラセブンは足首が別パーツになっているので足の不要な部分も切り取ります。
中にはここを切り取らずいきなり足パーツを接着してしまう方も居る様ですが、本来のキットのスタイルは足首を穴の中にハメ込む仕様なので、強度の保持のためにもはめ込み加工をしておきます。
その為にも切り取った後は、出来る限り綺麗に処理して足首パーツのハメ込み部分が入る様に調整しておきます。

このキットは上半身が2種類付いています。写真のクリア仕様と通常のグレー仕様ですが目の塗装再現の為にクリア仕様を選択します。
残ったグレー仕様の上半身はアイスラッガーも余分に付いているので胸像としても楽しめます。
この上半身のクリアパーツパーツも余分な部分を切り取りますがソフビの厚みがやや厚めなので綺麗に切り取ってもピッタリ合いません。
カッターで裏側を少し削り違和感無く勘合する様、確かめながら少しずつピッタリ合うように切り取っていきます。

裏側の写真です。削ぐ様に少しずつ削ります。ピッタリ勘合出来たら1000番程度のサンドペーパーで綺麗に処理します。
全てのパーツを処理し勘合を確かめて仕上げておきます。非常に大切な作業で完成品の出来栄えを左右するので丁寧に慎重に作業する事が大切です。

特にアイスラッガーのパーツは余分な部分のカットは手間がかかります。勢いよく切るのではなく少しずつ切り離した方が
破損の防止にもなります。

終了した全パーツです。
勘合を良く確かめカットした部分が見える場所は400番から1000番のペーパーで綺麗に表面を均して切取り面が出ない様処理をしておきます。

次はキットの洗浄を行いますがソフビキットはその材質ゆえに変形しやすいので修正も必要です。
洗浄と修正を一度に済ませてしまいましょう。
キットが入る大きさの鍋にお湯を沸かして中性洗剤を少し入れます。この少し?てのは本当に少しで十分です。料理で言うお醬油少々って感じです。
多く入れても問題はありませんがお湯が沸いてくると水面が泡だらけになるので中が見えなくなります。そうならない程度って事です。
火傷をしない様に菜箸などでパーツをつかみお湯の中に入れるとあら不思議、勝手に正しい形状に戻ります。
殆どの場合はこれで必ず修正できますがどうしても治らない場合はパーツ自体に問題があるのでメーカーに取り換えてもらいましょう。

形が修正出来たら火傷をしない様に箸などで取り出し冷水にそっと入れて冷やします。そのまま自然に冷まして良いのですが熱がある状態で放置して自重で曲がってしまう場合もあるので、冷水に入れて固めた方が良いと思います。
もし上手く出来なかったり曲がってしまった場合は再度お湯で形の修正を行います。

ここでワンポイントです。
軟質ソフビとはいえ厚みがある場所はそれなりの硬度があります。特に足首パーツなどはハメ込みにくい部分なので、足首の両パーツをお湯に漬けて柔らかくなった時点でハメ込むのが非常に簡単で楽になります。
この際、力のかけ過ぎで曲がってしまっても足首パーツをはめ込んだまま再度お湯に漬ければ元に戻ってくれます。

全てパーツをはめ込み仮組してみました。

ここからが大切な作業です。ソフビキットは短所として柔らかい材質がゆえに完成後、下半身の足首や関節など細い部分から曲がってしまい直立出来なくなったりします。これを解消する為にレジンなどを下半身に流し込み強くします。
これはゴジラの様な両足と尻尾の3点支持の場合は余り影響はありませんが2本足で立つ場合は特に注意が必要です。
方法としてはいくつかありますが私はレジンを使用します。レジンが入手出来ない場合は文具店でも入手できる石膏でも代用できますのでどなたでも簡単に出来ます。又、重量が増すのでソフビの軽いチープな感じも無くなり高級感も演出出来ます。
それでは方法を御紹介します。
最初にハメ込み済の足首に正しい位置に決めてから瞬間接着剤を流し込みます。後にレジンなどを流し込んだ際足首から材料が漏れない様にする為です。多少漏れてもレジンや石膏は簡単に取り除けますが、その分流し込んだ材料が目減りしてしまうので出来ればこの時点でシッカリ接着して漏れない様にしておいた方が良いでしょう。

ここで注意です。
基本的にレジンの様な材料を使用した場合はレジン自体が十分な強度を持っているので必要ありませんが石膏の場合は衝撃に弱い為、事故の際足の細い部分など中で割れてしまう事もあります。
その為に補強として割りばしを入れて骨組みを作って入れた方が良いのですが、仁王立ちの様なスタイルであれば簡単に入れる事が出来ますが足の膝などで曲がっている場合は足の底まで届きません。
その場合は2mm以上の真鍮線などを利用して、曲げて角度を調整して足の底まで届くようにする必要があります。
又、先程レジンには無くても大丈夫と言いましたが、レジンの硬化中にかなり高い温度で発熱があります。当然ソフビ自体が熱に弱いのでレジン硬化中に足が曲がったりしない様補強を入れておいた方が無難です。
今回の製作ではそういう場合に備えて真鍮線で骨組みを入れています。
注意点は足の補強の際、足の底まで補強材が届いている事です。特に石膏の場合は事故によって割れた際の保険になりまます。
レジンを流し込みましょう。
レジンは通常2液性で混合して固めるのが普通です。混合についてはメーカ―の指示を参考にして頂くとして、流し込む量は基本的に決まりはありませんが両足が繋がる事を前提に腰までは入れた方が良いと思います。
重量を増したければギリギリの所まで入れても良いでしょう。私の場合はやや重くしたかったので多めに流し込んでいます。
ここでも注意です。レジンは人体に触れても特に問題はありませんが皮膚の弱い方の場合は別です。
手に付くとかぶれてしまったりするので出来れば手袋を使用して手に付かない様にしましょう!
又、硬化中に少しガスが出ますこれも吸い込むと気分が悪くなる方も居る様なので、くれぐれも注意をして作業をして下さい。

硬化するまで真鍮線が動かない様に指で押さえています。

固まった状態です。レジンの硬化熱が冷めるまでこのまま放置します。
最後に作業中にけがをしない為に余分な真鍮線を切り取っておきます。

硬化して安定したら上部のパーツを接着して組み立てます。
塗装をしてから組み立てても良いのですが、塗料の上から接着しても強度的に塗装されている分、十分ではありません。
ソフビの材質は瞬間接着剤と相性が良いので、出来るだけソフビの生地のまま接着した方が良いと思います。
キッチリパーツを合わせて流し込むように接着します。もし接着剤が漏れたりハミ出した場合は乾燥後にサンドペーパーで処理します。
ここでチョット簡単なディティールアップです。今回は上半身クリアパーツを使用していますがこれは目とグリーンのランプをクリア化したい為です。しかし単純に透明にしただけでは、回りに塗装した色が光を遮断してしまうため目が暗くなり美しくなりません。
そこで完成後に多少輝いて見えるようにするために、頭の裏側からメッキテープ(私はミラーフィニッシュを使用)などを貼っておきます。

これで組み立てが完了です。

今回はここまでです。
塗装はしていませんがこの時点で何となくカッコが良いと思ってしまうのは私だけでしょうか?
今回の作業は特に難しい事ではありませんが良く耳にするのは怪我でしょうか。ソフビの湯口を切り取る際誤って手を切ったというのが多い様なので、くれぐれも怪我だけはしない様にして頂ければと思います。
ソフビキットは慣れれば非常に面白くレジンキットより親しみやすいのも利点ですし、価格もレジンに比べるとやや安いキットが多い様です。
本来私はカーモデルなどのスケール物が中心ですが全く違う魅力があるので皆さんも一度チャレンジしてみては如何でしょう?
次回は塗装編です。完成になりますので塗装方法などを参考にして頂ければ幸いです。
今回は更新が遅かった事をお詫びします。これに懲りずにこれからも宜しくお願い致します。
製作内容で不明な点や質問があった際は是非コメント下さい。
それでは次回まで御機嫌よう~。(次回は来週中に更新いたします)
又、今回も1か月更新が空いてしまいました。申し訳ありません。
嬉しい事ですが大きな仕事がいくつか入り、中々時間が取れなくてブログ製作が進みませんでした。
又、思った以上に機関車の修正や改造などに手間取って進みが遅い事もあり、皆さんに御紹介できるまで至っておりません。
このままでは皆さんに申し訳ないと焦りや危機感を感じまくり、単純に忙しいから更新しないのもどうかと思い、この際! 急遽! 簡単に作れて今までに御紹介したことが無い事をやってみようと、ソフビ製ウルトラセブンを作っちゃいます。
これなら2回で完成しますし初めてのブログになるので多少なり恰好が付くかなと? 勝手に決め込んでチョイスしました。
どうか暖かい心の皆様!御理解、御勘弁の程宜しくお願い致します。
さて、このキットは随分以前に購入したもので他にウルトラマンや仮面ライダーなども持っています。
個人的には古いヒーロ―が大好きなんです。特に変身忍者嵐や怪傑ライオン丸など更には赤影まで時代劇仕立てのヒーロー物は
今でもワクワクしてきます、当然ながらウルトラマン、仮面ライダーも大好きです(新しいヒーローは全く知りません)。
ウルトラマンシリーズはとりわけウルトラセブンが大好きなんですね~。
そこで今回は一番大好きなウルトラセブンをチョイスしソフビキットの製作方法を御紹介したいと思います。

キットの内容は至って単純で同体上部、下部、両腕、足、という内容。
取り立てて難しいという訳ではありませんが、ソフビキットを興味があっても作り方を知らない方には参考にして頂けると思います。

最初は余分な部分を切り取ります。
良く切れるカッターで余分な部分を切り取りますが、失敗が怖い方はハサミで大まかに切取りその後カッターで少しずつ指定の不要な部分を切り取って仕上げた方が良いと思います。
ソフビは材質上柔らかいのですがそれでもカッターで切り取る際、刃先にはそれなりの抵抗を感じる硬度はあります。
無理に強く押しつけて切り取ったりしていると手を切ったり思わぬ事故に繋がります。無理をせず何度も切り込み少しずつ切り取った方が安全です。くれぐれも気をつけて行って下さい。

このウルトラセブンは足首が別パーツになっているので足の不要な部分も切り取ります。
中にはここを切り取らずいきなり足パーツを接着してしまう方も居る様ですが、本来のキットのスタイルは足首を穴の中にハメ込む仕様なので、強度の保持のためにもはめ込み加工をしておきます。
その為にも切り取った後は、出来る限り綺麗に処理して足首パーツのハメ込み部分が入る様に調整しておきます。

このキットは上半身が2種類付いています。写真のクリア仕様と通常のグレー仕様ですが目の塗装再現の為にクリア仕様を選択します。
残ったグレー仕様の上半身はアイスラッガーも余分に付いているので胸像としても楽しめます。
この上半身のクリアパーツパーツも余分な部分を切り取りますがソフビの厚みがやや厚めなので綺麗に切り取ってもピッタリ合いません。
カッターで裏側を少し削り違和感無く勘合する様、確かめながら少しずつピッタリ合うように切り取っていきます。

裏側の写真です。削ぐ様に少しずつ削ります。ピッタリ勘合出来たら1000番程度のサンドペーパーで綺麗に処理します。
全てのパーツを処理し勘合を確かめて仕上げておきます。非常に大切な作業で完成品の出来栄えを左右するので丁寧に慎重に作業する事が大切です。

特にアイスラッガーのパーツは余分な部分のカットは手間がかかります。勢いよく切るのではなく少しずつ切り離した方が
破損の防止にもなります。

終了した全パーツです。
勘合を良く確かめカットした部分が見える場所は400番から1000番のペーパーで綺麗に表面を均して切取り面が出ない様処理をしておきます。

次はキットの洗浄を行いますがソフビキットはその材質ゆえに変形しやすいので修正も必要です。
洗浄と修正を一度に済ませてしまいましょう。
キットが入る大きさの鍋にお湯を沸かして中性洗剤を少し入れます。この少し?てのは本当に少しで十分です。料理で言うお醬油少々って感じです。
多く入れても問題はありませんがお湯が沸いてくると水面が泡だらけになるので中が見えなくなります。そうならない程度って事です。
火傷をしない様に菜箸などでパーツをつかみお湯の中に入れるとあら不思議、勝手に正しい形状に戻ります。
殆どの場合はこれで必ず修正できますがどうしても治らない場合はパーツ自体に問題があるのでメーカーに取り換えてもらいましょう。

形が修正出来たら火傷をしない様に箸などで取り出し冷水にそっと入れて冷やします。そのまま自然に冷まして良いのですが熱がある状態で放置して自重で曲がってしまう場合もあるので、冷水に入れて固めた方が良いと思います。
もし上手く出来なかったり曲がってしまった場合は再度お湯で形の修正を行います。

ここでワンポイントです。
軟質ソフビとはいえ厚みがある場所はそれなりの硬度があります。特に足首パーツなどはハメ込みにくい部分なので、足首の両パーツをお湯に漬けて柔らかくなった時点でハメ込むのが非常に簡単で楽になります。
この際、力のかけ過ぎで曲がってしまっても足首パーツをはめ込んだまま再度お湯に漬ければ元に戻ってくれます。

全てパーツをはめ込み仮組してみました。

ここからが大切な作業です。ソフビキットは短所として柔らかい材質がゆえに完成後、下半身の足首や関節など細い部分から曲がってしまい直立出来なくなったりします。これを解消する為にレジンなどを下半身に流し込み強くします。
これはゴジラの様な両足と尻尾の3点支持の場合は余り影響はありませんが2本足で立つ場合は特に注意が必要です。
方法としてはいくつかありますが私はレジンを使用します。レジンが入手出来ない場合は文具店でも入手できる石膏でも代用できますのでどなたでも簡単に出来ます。又、重量が増すのでソフビの軽いチープな感じも無くなり高級感も演出出来ます。
それでは方法を御紹介します。
最初にハメ込み済の足首に正しい位置に決めてから瞬間接着剤を流し込みます。後にレジンなどを流し込んだ際足首から材料が漏れない様にする為です。多少漏れてもレジンや石膏は簡単に取り除けますが、その分流し込んだ材料が目減りしてしまうので出来ればこの時点でシッカリ接着して漏れない様にしておいた方が良いでしょう。

ここで注意です。
基本的にレジンの様な材料を使用した場合はレジン自体が十分な強度を持っているので必要ありませんが石膏の場合は衝撃に弱い為、事故の際足の細い部分など中で割れてしまう事もあります。
その為に補強として割りばしを入れて骨組みを作って入れた方が良いのですが、仁王立ちの様なスタイルであれば簡単に入れる事が出来ますが足の膝などで曲がっている場合は足の底まで届きません。
その場合は2mm以上の真鍮線などを利用して、曲げて角度を調整して足の底まで届くようにする必要があります。
又、先程レジンには無くても大丈夫と言いましたが、レジンの硬化中にかなり高い温度で発熱があります。当然ソフビ自体が熱に弱いのでレジン硬化中に足が曲がったりしない様補強を入れておいた方が無難です。
今回の製作ではそういう場合に備えて真鍮線で骨組みを入れています。
注意点は足の補強の際、足の底まで補強材が届いている事です。特に石膏の場合は事故によって割れた際の保険になりまます。
レジンを流し込みましょう。
レジンは通常2液性で混合して固めるのが普通です。混合についてはメーカ―の指示を参考にして頂くとして、流し込む量は基本的に決まりはありませんが両足が繋がる事を前提に腰までは入れた方が良いと思います。
重量を増したければギリギリの所まで入れても良いでしょう。私の場合はやや重くしたかったので多めに流し込んでいます。
ここでも注意です。レジンは人体に触れても特に問題はありませんが皮膚の弱い方の場合は別です。
手に付くとかぶれてしまったりするので出来れば手袋を使用して手に付かない様にしましょう!
又、硬化中に少しガスが出ますこれも吸い込むと気分が悪くなる方も居る様なので、くれぐれも注意をして作業をして下さい。

硬化するまで真鍮線が動かない様に指で押さえています。

固まった状態です。レジンの硬化熱が冷めるまでこのまま放置します。
最後に作業中にけがをしない為に余分な真鍮線を切り取っておきます。

硬化して安定したら上部のパーツを接着して組み立てます。
塗装をしてから組み立てても良いのですが、塗料の上から接着しても強度的に塗装されている分、十分ではありません。
ソフビの材質は瞬間接着剤と相性が良いので、出来るだけソフビの生地のまま接着した方が良いと思います。
キッチリパーツを合わせて流し込むように接着します。もし接着剤が漏れたりハミ出した場合は乾燥後にサンドペーパーで処理します。
ここでチョット簡単なディティールアップです。今回は上半身クリアパーツを使用していますがこれは目とグリーンのランプをクリア化したい為です。しかし単純に透明にしただけでは、回りに塗装した色が光を遮断してしまうため目が暗くなり美しくなりません。
そこで完成後に多少輝いて見えるようにするために、頭の裏側からメッキテープ(私はミラーフィニッシュを使用)などを貼っておきます。

これで組み立てが完了です。

今回はここまでです。
塗装はしていませんがこの時点で何となくカッコが良いと思ってしまうのは私だけでしょうか?
今回の作業は特に難しい事ではありませんが良く耳にするのは怪我でしょうか。ソフビの湯口を切り取る際誤って手を切ったというのが多い様なので、くれぐれも怪我だけはしない様にして頂ければと思います。
ソフビキットは慣れれば非常に面白くレジンキットより親しみやすいのも利点ですし、価格もレジンに比べるとやや安いキットが多い様です。
本来私はカーモデルなどのスケール物が中心ですが全く違う魅力があるので皆さんも一度チャレンジしてみては如何でしょう?
次回は塗装編です。完成になりますので塗装方法などを参考にして頂ければ幸いです。
今回は更新が遅かった事をお詫びします。これに懲りずにこれからも宜しくお願い致します。
製作内容で不明な点や質問があった際は是非コメント下さい。
それでは次回まで御機嫌よう~。(次回は来週中に更新いたします)
こんにちは! ジェネラル号第2弾です。
桜の開花も少々遅れ気味ですが春になっていく事が嬉しくなってきましたね。
このブログも何だかんだともう3年になります。満足のいく数の製作は出来ていませんがお陰様で見て頂いている方は当初に比べてかなり多くなりました。
毎回「何を作ろうか?どんなキットが喜んで頂けるか?参考にしてもらえるか?」考えない日はありません。
もっと多く作業時間を増やせれば良いのですが、弊社の様な弱小零細企業は代表の私自身も営業から製作まで行わなければなりません。
ビンボー暇なしって感じでしょうか?
ビンボーで考えるのが今後の模型業界です。
政府は景気が回復しつつある様に言いますが私には何のことやら? って感じです。
模型業界はどんどん衰退し、新製品も色替えやパケチェンが多く商品に魅力が無いせいで消費者も離れていくばかり、、、、。
ホビーショーに行った方ならお解りでしょうが閑散として寂しい状態、それでも何もしない模型業界、不思議な業界です。
この話はすればするほど疑問が大きくなって取集がつかなくなるのでこの辺で止めておきますが、これから模型業界は何処へ向かうのでしょう?
そんな中、弊社も負けない様これからも精進し創業30年の向けて頑張りたいと思います。
負けるな! 零細企業!
さて製作に入りましょう!
前回の続きになりますが今回も大変地味な作業です。余り面白くないとは思いますが素晴らしい完成品にするためには必要な作業です。
どうか飽きずに最後まで付き合って下さいませ。
最初はキャブからです。運転席自体は単なる箱組なので簡単ですが、パーツ同士の合いがイマイチで屋根の周囲には飾り帯の段が付いているのもののこれが全く合いません。
パテを使用して出来る限り綺麗に繋がるように修正します。

シャーシの製作に入りましょう。
今回のキットはとにかく修正やヒケ処理などがてんこ盛りでタミヤ製しか知らない方には驚愕の連続だと思います。
しかし修正する技術がテクニックの幅を広げどんなキットにも対応できる技術を育ててくれます。
確かにピッタリ合うタミヤの製品は最高ですが、タミヤではリリースされていないキットにも皆さんは興味あるはずです。
その為にも失敗を恐れずチャレンジする事は大切ではないでしょうか?

下の写真は前後進用のレバーですが左が加工後、右が加工前です。
一目瞭然ですがバリだらけ、出来る限り綺麗に切取りスッキリさせてから形の悪いボルトは切取り新規に取り付けています。

シャーシを組み終わりました。ヒケや狂いが多いので修正しながら組み立てますが、比較的修正はしやすく苦労する事は余りありません。
やはりボルトの再現が宜しくありません。ここもボルトを全て削り取り新規に取り付けます。
又、付くべき所にボルトがありません。実機の写真などを参考にしてボルトを追加します。完成後には余り見えないので拘る必要は無いかもしれません。
更に、フロント部分のフェンダーを取り付けた際、地面に対して正しく取り付けが出来ません。調整して取り付ける事が必要です。
フェンダー部分の取り付けステーは実車にはリベットで取付られていますがキットには再現されていません。
ここもリベットを再現してリアル感を高めます。

組み上がったシャーシです。ヒケなどが多く修正しながらの組み立てですが比較的にシッカリ組み上げる事が出来ました。
古いキットですが手間をかけてバランスを重視しながら組み上げれば誰でも綺麗に組み立てる事が出来ます。

仕上げのサーフェイサー塗装を行い塗装に備えておきます。

さて、シリンダー部の組み立てですがやはりここもボルトの再現が宜しくありません。
写真を見て頂くと右側の既存のパーツは見た目にボルト再現の様になっていますが、実は中心に突起がわずかにあります。
実車を見るとナットで固定されているのですがこれでは雰囲気が出ません。
ここも既存のモールドを削り取りほぼ同じサイズのナットを取り付けて完成度を上げてみました。

結果的に殆どのボルトを再生し、側面にはリベット表現がされていなかったので実機に合わせて追加しています。

前側の台車ですここもカッチリ組み立てる為にかなり調整しています。
当然ボルト類はここでもすべて新規に取り付けています。

ボイラー部もいよいよ形になってきました。
ヘッドライトの台座も取り付けましたがボイラー部の取り付け部分にガイドがあります。しかしこのガイド取り付けた後もかなり目立ってしまいそうなので、実機に合わせてガイドを削り取りライトの台座を取り付けました。
結果的にボイラー部分の殆どのボルトを交換してしまいました。

最後は台車の取り付けです。この取り付けパーツも非常に合いが悪いので調整して取り付けます。
これで本体は終了です。これから再度サーフェイサー塗装を施し本塗装に入ります。



見て頂いている方には変化が少ないので余り面白くないとは思いますが、もしこのキットを作っていらっしゃる方が見て頂いていれば、最初より大きく変わっていくのが御理解頂けると思います。それ程実際は大きく変化しているんです。
元々、日本人には馴染みの無い機関車なので鉄道ファンの方には興味を持って頂けないとは思いますが、現在発売されている鉄道のSLキットもかなり古いキットなので、製作する際の参考にして頂けるのではないかと思います。
しかしこのキットの製作は地味な作業のてんこ盛りですが時間だけは相当かかっています。
正直な感想ですが完成時は非常に見栄えが良くかなり華やかになりますが、製作過程が余りにも地味な作業が多いので皆さんに御紹介する作品としてはダメだったのでは? と感じています。
ですがここまで来たらこんなキットも面白いんだと思って頂けるように頑張ります。
次回はテンダーの製作です。塗装まではもう少しお時間がかかりますが丁寧な作業が完成度を上げる事は言うまでもありません。
塗装後の美しい状態を作る為にもじっくりと下地処理やディティルーアップに時間を使う事も大切ではないでしょうか?
今回はここまでです。
次回は多少塗装も行いたいと思いますのでお楽しみに〜。
御意見ご相談等ありましたらコメント下さいませ。
桜の開花も少々遅れ気味ですが春になっていく事が嬉しくなってきましたね。
このブログも何だかんだともう3年になります。満足のいく数の製作は出来ていませんがお陰様で見て頂いている方は当初に比べてかなり多くなりました。
毎回「何を作ろうか?どんなキットが喜んで頂けるか?参考にしてもらえるか?」考えない日はありません。
もっと多く作業時間を増やせれば良いのですが、弊社の様な弱小零細企業は代表の私自身も営業から製作まで行わなければなりません。
ビンボー暇なしって感じでしょうか?
ビンボーで考えるのが今後の模型業界です。
政府は景気が回復しつつある様に言いますが私には何のことやら? って感じです。
模型業界はどんどん衰退し、新製品も色替えやパケチェンが多く商品に魅力が無いせいで消費者も離れていくばかり、、、、。
ホビーショーに行った方ならお解りでしょうが閑散として寂しい状態、それでも何もしない模型業界、不思議な業界です。
この話はすればするほど疑問が大きくなって取集がつかなくなるのでこの辺で止めておきますが、これから模型業界は何処へ向かうのでしょう?
そんな中、弊社も負けない様これからも精進し創業30年の向けて頑張りたいと思います。
負けるな! 零細企業!
さて製作に入りましょう!
前回の続きになりますが今回も大変地味な作業です。余り面白くないとは思いますが素晴らしい完成品にするためには必要な作業です。
どうか飽きずに最後まで付き合って下さいませ。
最初はキャブからです。運転席自体は単なる箱組なので簡単ですが、パーツ同士の合いがイマイチで屋根の周囲には飾り帯の段が付いているのもののこれが全く合いません。
パテを使用して出来る限り綺麗に繋がるように修正します。

シャーシの製作に入りましょう。
今回のキットはとにかく修正やヒケ処理などがてんこ盛りでタミヤ製しか知らない方には驚愕の連続だと思います。
しかし修正する技術がテクニックの幅を広げどんなキットにも対応できる技術を育ててくれます。
確かにピッタリ合うタミヤの製品は最高ですが、タミヤではリリースされていないキットにも皆さんは興味あるはずです。
その為にも失敗を恐れずチャレンジする事は大切ではないでしょうか?

下の写真は前後進用のレバーですが左が加工後、右が加工前です。
一目瞭然ですがバリだらけ、出来る限り綺麗に切取りスッキリさせてから形の悪いボルトは切取り新規に取り付けています。

シャーシを組み終わりました。ヒケや狂いが多いので修正しながら組み立てますが、比較的修正はしやすく苦労する事は余りありません。
やはりボルトの再現が宜しくありません。ここもボルトを全て削り取り新規に取り付けます。
又、付くべき所にボルトがありません。実機の写真などを参考にしてボルトを追加します。完成後には余り見えないので拘る必要は無いかもしれません。
更に、フロント部分のフェンダーを取り付けた際、地面に対して正しく取り付けが出来ません。調整して取り付ける事が必要です。
フェンダー部分の取り付けステーは実車にはリベットで取付られていますがキットには再現されていません。
ここもリベットを再現してリアル感を高めます。

組み上がったシャーシです。ヒケなどが多く修正しながらの組み立てですが比較的にシッカリ組み上げる事が出来ました。
古いキットですが手間をかけてバランスを重視しながら組み上げれば誰でも綺麗に組み立てる事が出来ます。

仕上げのサーフェイサー塗装を行い塗装に備えておきます。

さて、シリンダー部の組み立てですがやはりここもボルトの再現が宜しくありません。
写真を見て頂くと右側の既存のパーツは見た目にボルト再現の様になっていますが、実は中心に突起がわずかにあります。
実車を見るとナットで固定されているのですがこれでは雰囲気が出ません。
ここも既存のモールドを削り取りほぼ同じサイズのナットを取り付けて完成度を上げてみました。

結果的に殆どのボルトを再生し、側面にはリベット表現がされていなかったので実機に合わせて追加しています。

前側の台車ですここもカッチリ組み立てる為にかなり調整しています。
当然ボルト類はここでもすべて新規に取り付けています。

ボイラー部もいよいよ形になってきました。
ヘッドライトの台座も取り付けましたがボイラー部の取り付け部分にガイドがあります。しかしこのガイド取り付けた後もかなり目立ってしまいそうなので、実機に合わせてガイドを削り取りライトの台座を取り付けました。
結果的にボイラー部分の殆どのボルトを交換してしまいました。

最後は台車の取り付けです。この取り付けパーツも非常に合いが悪いので調整して取り付けます。
これで本体は終了です。これから再度サーフェイサー塗装を施し本塗装に入ります。



見て頂いている方には変化が少ないので余り面白くないとは思いますが、もしこのキットを作っていらっしゃる方が見て頂いていれば、最初より大きく変わっていくのが御理解頂けると思います。それ程実際は大きく変化しているんです。
元々、日本人には馴染みの無い機関車なので鉄道ファンの方には興味を持って頂けないとは思いますが、現在発売されている鉄道のSLキットもかなり古いキットなので、製作する際の参考にして頂けるのではないかと思います。
しかしこのキットの製作は地味な作業のてんこ盛りですが時間だけは相当かかっています。
正直な感想ですが完成時は非常に見栄えが良くかなり華やかになりますが、製作過程が余りにも地味な作業が多いので皆さんに御紹介する作品としてはダメだったのでは? と感じています。
ですがここまで来たらこんなキットも面白いんだと思って頂けるように頑張ります。
次回はテンダーの製作です。塗装まではもう少しお時間がかかりますが丁寧な作業が完成度を上げる事は言うまでもありません。
塗装後の美しい状態を作る為にもじっくりと下地処理やディティルーアップに時間を使う事も大切ではないでしょうか?
今回はここまでです。
次回は多少塗装も行いたいと思いますのでお楽しみに〜。
御意見ご相談等ありましたらコメント下さいませ。
こんにちは!
又、1か月程更新が空いてしまいました、最近は営業ばかりで都心に行くことが多いので作業デスクに殆ど座っていない毎日です。
これではいけない! やはりモデラーは模型製作をしてなんぼのもんです。気合を入れて模型を作りたいと思います。
が!
気持ちは、、、春が近くなってきました! 手の怪我も回復してきたのでバイクにも乗りたい!
暫くバイクに乗っていなかったので果たして動くのかな? と心配でもありますが、、、、。
やりたい事、しなければいけない事、てんこ盛りです! 頑張らなければ!
それではお待たせ致しました、新しいブログネタの御報告です!
悩みました、皆さんが殆ど製作した事が無く、興味があっても購入までは、、、、と考えてしまうキット。
難しそうだから手を出したくない、キットの完成度が悪そう?など製作まで至らないと思われるキット。
考えました。無い頭を絞り真剣に考えました。やっと決まりました。
このキットは鉄道模型に当たるのでしょうか?それとも単なるスケールモデル?
正直な所解りませんが完成時の見栄えはかなり迫力があるキットではないでしょうか?
では発表します! 今回のお題は!
1/25ジェネラル号アメリカ型4‐4‐0薪蒸気機関車を製作してみたいと思います。
「知らね〜よ」と思った方! 御安心を! 私も形は多少知っていましたが(映画などの影響です)名前などは全く知りませんでした。
石炭ではなく薪を燃やして燃料にする所が良いですね〜。アメリカの古き西部って感じでしょうか?
アメリカのディズニーランドでもこういった形の機関車が走っていますよね。あちらは非常に派手な塗装でメルヘンチックですが今回の機関車は実際に走っていたカラーです。
又、この機関車はアメリカのニュージャージー州に現在、動態保存されている様です。
1855年にデビューしたこの車両ですが何と160年以上前から使用されていたとは思えないほど、美しい状態で保存されているのは凄い事ですよね。
西部劇などの映画に度々出てきそうなこの機関車をどこまで追求できるか?
今回は現在の動態保存状態を再現すべく製作してみたと思います。
ちなみに映画バックトゥーザフューチャー3でデロリアンを押した機関車も同じタイプだったと思います。
(こんなキット製作するとは思わなかったでしょう?)
このキットであれば大抵の方は製作経験が無いのではないでしょうか?(ひょっとしたら存在すら、、、)
最近再販されているので現在でも入手可能なこのキット、メーカーもMPCでかなり古いキットということもありパーツの合いがとても良いとも思えませんし苦戦する事も想像できますが、ブログを見て頂いている皆さんが更に新しい分野にチャレンジして頂ければと思っています。
私も初めて製作したのでどうなる事やら?

ではキットを見てみましょう。
やや大味気味な感じは否めませんが、現在のキットに負けない仕上げを目指してみたいですね。
問題はメッキの処理と大味のパーツをどのように料理するか? でしょうか。
昔のキットなのでパーツ分割は目新しい物では無く、至って簡単な分割です。製作する際に特難しいという事もなさそうなので組立自体は簡単な様です。
ただこの手のキットは製作中に思いつきも多くなりやたら方向転換が多くなる傾向もあるので、、、、。


では作業に入りましょう!
説明書ではテンダー(後ろに付く石炭や薪等の燃料を積載する車輛のこと)から製作する様になっていますがモチベーションを上げる為にもやはり機関車から製作します。
最初は機関車のボイラー部分を貼り合わせて整形します。タミヤの様に「おおっ!ピッタリ!ハマって組みやす〜い」なんてことは全くありません。こちらを合わせると何でこちらがズレてるんだ? などと頭を抱えて左右のボイラーパーツを貼り合わせ、帳尻があった所で流し込み接着剤で固定、マスキングテープでシッカリ抑えて乾燥させます。
ボイラー前部と運転席側のパーツを取り付ける為に取り付け部を平らに整形しておきます。
この作業とても重要で、綺麗に合うようにしておかないと見た目が悪くなるので仮組を何度も行い丁寧に作業します。

乾燥したら継ぎ目消しです。
ディティールを消さない様に丁寧にペーパーで処理します。上手く合わない場合はパテを使用して綺麗に処理します。
綺麗に消しておかないと塗装後に継ぎ目が浮き出て残念な状態になってしまいますのでくれぐれも御注意ください。

運転席部分をボイラーに接着する前に、怠いモールドをリアルに立体的に見える様手を入れましょう。
丁寧に既存のモールを切り取りサンドペーパーで処理をします。
モールドなど削り取る場合は一回で全て切り取るのではなく少しずつ切り取るのがコツです。

真鍮線を利用して削り取ったモールドを新規に製作します。
後は元の場所に取り付けるだけです。
真鍮線で新規に製作するのは難しいと思う方はモールドと同じ太さのプラ棒を曲げて製作しても良いでしょう。
要するに一体となったモールドを立体的に別に見せる事が出来ることが大切です。
機関車の運転席はカーモデルなどと違い簡単に覗くことが出来ます。別パーツになっているだけでリアル感が増します。
確かにやや面倒な作業ではありますが是非チャレンジして頂きたい。

パイピングを取り付けようと思いましたが「この際だ!ここもリベット交換しちゃえ!」と勢いで運転席の見える部分はリベットを入れてしまいました。
結局モールドも全て切り取り新規に製作しました。下部は運転台の下になり余り見えないので手を入れません。

ボイラー側の煙突基部ですがボルトの形がダレていて余り良くありません。思い切って削り取りモンモデル製の1/35用ボルトセットを使用してサイズの同じ物を選んで接着してディティールアップしておきます。
又、ボイラー前部の継ぎ目にあるリベットも形が綺麗に出ていません。ここは1mmのリベットを入れて再現しています。

形がしっつかりしていて良い感じです。

煙突の製作です。
煙突の本体は2パーツの貼り合わせになりますが継ぎ目を実車に合わせて加工します。
継ぎ目部は何故か両側にリベット表現がありますが実機の写真等を見ても片側しかありません。実機は6枚のパネルを端が重なるように作られている様なので、それに合わせて不要なリベットを削りヒケを処理しておきます。
表現されているリベットはこの場所もイマイチ形が良くありません。そこで全て交換する事にします。
リベットの入れ方ですが、表面のリベットをカッター等で跡が残るように削ぎ取ります。その後をガイドに千枚通しで強く跡を付けて穴を開ける為のガイドを作ります。
ガイドを頼りに0.5mmのピンバイスで穴を開けていきます。地味な作業ですが完成時に大きな効果を演出してくれます。


煙突上部にも実車はリベットが入っていますがキットにはありません。実車の写真を参考にリベットを増やしていきます。
上部はRが付いているので綺麗に穴を開ける道具としてハセガワのリベット用のテンプレートを使用すると簡単です。

煙突上部のパーツです。煙突の排煙口にはメッシュのモールドがありますがリアル感がありません。ざっくりと切り取って
煙突の上部パーツ内側に1mm程度残し新規にメッシュが乗るように加工します。又メッシュ部の中央の排煙口も綺麗に切取り、新規のメッシュ上部に移設する為にモールドのみを残す様出来る限り削り薄く仕上げておきます。
又、排煙口周囲に実機はリブが付いているのでプラ棒で再現しています。
最後にギザギザの部分は薄く見せる為に淵を削り薄く仕上げておいた方がリアル感が出ます。

リベットを差し込みます。今回はMFH製のアルミリベット(0.8)を差し込みます。
穴を開けるのも地味な作業ですが入れるのもこれまた地味な作業です。完成した姿を想像しながら地道に差し込んでいきます。
全て終了したら裏側から瞬間接着剤を流し込み固定します。

如何でしょう? かなり大変な作業ですが存在感は十分です。塗装後にはそれほど目立つとは思えませんけど、、、、。

仕上げは切り取ってしまったメッシュの再現です。ウェーブ製の金属メッシュを使用してピッタリ入る様に切り取ります。
予めメッシュが乗るように加工してあったので止まる所で接着します。
最後に中心を切り取り排煙口のパーツをエポキシ接着剤で取り付けて完成です。

先程加工したパーツを取りあえず組み立ててサーフェイサーで下地を作っておきます。

今回はここまでです。ボイラーの形は見えてきましたがこの段階では派手さが無いので、見て頂いている方ワクワクしないと思いますがここまで来るのにかなりの時間を費やしています。
今回の写真は黒やグレーだけの色合いなので確かに地味ですよね〜。ですがこの地味な作業が素晴らしい完成品に繋がります!
実機は保存されているので存在していますが、資料がやや少ないので完全に再現できるかどうかも難しいかもしれません。
ですが判る範囲で再現してみたいと思います。
写真では判断出来ないと思いますが大きさもそれなりなので迫力も十分ですが大きい分作業も多くなります。
ですがその分完成時には皆さんが「思ったより悪くないね〜」と思って頂けると思います。その為にも頑張りたいと思います。
次回はキャブ周りの組み立てと塗装になります。まだまだ先は長そうですが暫くお付き合いください。
それでは次回まで御機嫌よう〜。
いつものようにコメント、御質問等お待ちしています。
又、1か月程更新が空いてしまいました、最近は営業ばかりで都心に行くことが多いので作業デスクに殆ど座っていない毎日です。
これではいけない! やはりモデラーは模型製作をしてなんぼのもんです。気合を入れて模型を作りたいと思います。
が!
気持ちは、、、春が近くなってきました! 手の怪我も回復してきたのでバイクにも乗りたい!
暫くバイクに乗っていなかったので果たして動くのかな? と心配でもありますが、、、、。
やりたい事、しなければいけない事、てんこ盛りです! 頑張らなければ!
それではお待たせ致しました、新しいブログネタの御報告です!
悩みました、皆さんが殆ど製作した事が無く、興味があっても購入までは、、、、と考えてしまうキット。
難しそうだから手を出したくない、キットの完成度が悪そう?など製作まで至らないと思われるキット。
考えました。無い頭を絞り真剣に考えました。やっと決まりました。
このキットは鉄道模型に当たるのでしょうか?それとも単なるスケールモデル?
正直な所解りませんが完成時の見栄えはかなり迫力があるキットではないでしょうか?
では発表します! 今回のお題は!
1/25ジェネラル号アメリカ型4‐4‐0薪蒸気機関車を製作してみたいと思います。
「知らね〜よ」と思った方! 御安心を! 私も形は多少知っていましたが(映画などの影響です)名前などは全く知りませんでした。
石炭ではなく薪を燃やして燃料にする所が良いですね〜。アメリカの古き西部って感じでしょうか?
アメリカのディズニーランドでもこういった形の機関車が走っていますよね。あちらは非常に派手な塗装でメルヘンチックですが今回の機関車は実際に走っていたカラーです。
又、この機関車はアメリカのニュージャージー州に現在、動態保存されている様です。
1855年にデビューしたこの車両ですが何と160年以上前から使用されていたとは思えないほど、美しい状態で保存されているのは凄い事ですよね。
西部劇などの映画に度々出てきそうなこの機関車をどこまで追求できるか?
今回は現在の動態保存状態を再現すべく製作してみたと思います。
ちなみに映画バックトゥーザフューチャー3でデロリアンを押した機関車も同じタイプだったと思います。
(こんなキット製作するとは思わなかったでしょう?)
このキットであれば大抵の方は製作経験が無いのではないでしょうか?(ひょっとしたら存在すら、、、)
最近再販されているので現在でも入手可能なこのキット、メーカーもMPCでかなり古いキットということもありパーツの合いがとても良いとも思えませんし苦戦する事も想像できますが、ブログを見て頂いている皆さんが更に新しい分野にチャレンジして頂ければと思っています。
私も初めて製作したのでどうなる事やら?

ではキットを見てみましょう。
やや大味気味な感じは否めませんが、現在のキットに負けない仕上げを目指してみたいですね。
問題はメッキの処理と大味のパーツをどのように料理するか? でしょうか。
昔のキットなのでパーツ分割は目新しい物では無く、至って簡単な分割です。製作する際に特難しいという事もなさそうなので組立自体は簡単な様です。
ただこの手のキットは製作中に思いつきも多くなりやたら方向転換が多くなる傾向もあるので、、、、。


では作業に入りましょう!
説明書ではテンダー(後ろに付く石炭や薪等の燃料を積載する車輛のこと)から製作する様になっていますがモチベーションを上げる為にもやはり機関車から製作します。
最初は機関車のボイラー部分を貼り合わせて整形します。タミヤの様に「おおっ!ピッタリ!ハマって組みやす〜い」なんてことは全くありません。こちらを合わせると何でこちらがズレてるんだ? などと頭を抱えて左右のボイラーパーツを貼り合わせ、帳尻があった所で流し込み接着剤で固定、マスキングテープでシッカリ抑えて乾燥させます。
ボイラー前部と運転席側のパーツを取り付ける為に取り付け部を平らに整形しておきます。
この作業とても重要で、綺麗に合うようにしておかないと見た目が悪くなるので仮組を何度も行い丁寧に作業します。

乾燥したら継ぎ目消しです。
ディティールを消さない様に丁寧にペーパーで処理します。上手く合わない場合はパテを使用して綺麗に処理します。
綺麗に消しておかないと塗装後に継ぎ目が浮き出て残念な状態になってしまいますのでくれぐれも御注意ください。

運転席部分をボイラーに接着する前に、怠いモールドをリアルに立体的に見える様手を入れましょう。
丁寧に既存のモールを切り取りサンドペーパーで処理をします。
モールドなど削り取る場合は一回で全て切り取るのではなく少しずつ切り取るのがコツです。

真鍮線を利用して削り取ったモールドを新規に製作します。
後は元の場所に取り付けるだけです。
真鍮線で新規に製作するのは難しいと思う方はモールドと同じ太さのプラ棒を曲げて製作しても良いでしょう。
要するに一体となったモールドを立体的に別に見せる事が出来ることが大切です。
機関車の運転席はカーモデルなどと違い簡単に覗くことが出来ます。別パーツになっているだけでリアル感が増します。
確かにやや面倒な作業ではありますが是非チャレンジして頂きたい。

パイピングを取り付けようと思いましたが「この際だ!ここもリベット交換しちゃえ!」と勢いで運転席の見える部分はリベットを入れてしまいました。
結局モールドも全て切り取り新規に製作しました。下部は運転台の下になり余り見えないので手を入れません。

ボイラー側の煙突基部ですがボルトの形がダレていて余り良くありません。思い切って削り取りモンモデル製の1/35用ボルトセットを使用してサイズの同じ物を選んで接着してディティールアップしておきます。
又、ボイラー前部の継ぎ目にあるリベットも形が綺麗に出ていません。ここは1mmのリベットを入れて再現しています。

形がしっつかりしていて良い感じです。

煙突の製作です。
煙突の本体は2パーツの貼り合わせになりますが継ぎ目を実車に合わせて加工します。
継ぎ目部は何故か両側にリベット表現がありますが実機の写真等を見ても片側しかありません。実機は6枚のパネルを端が重なるように作られている様なので、それに合わせて不要なリベットを削りヒケを処理しておきます。
表現されているリベットはこの場所もイマイチ形が良くありません。そこで全て交換する事にします。
リベットの入れ方ですが、表面のリベットをカッター等で跡が残るように削ぎ取ります。その後をガイドに千枚通しで強く跡を付けて穴を開ける為のガイドを作ります。
ガイドを頼りに0.5mmのピンバイスで穴を開けていきます。地味な作業ですが完成時に大きな効果を演出してくれます。


煙突上部にも実車はリベットが入っていますがキットにはありません。実車の写真を参考にリベットを増やしていきます。
上部はRが付いているので綺麗に穴を開ける道具としてハセガワのリベット用のテンプレートを使用すると簡単です。

煙突上部のパーツです。煙突の排煙口にはメッシュのモールドがありますがリアル感がありません。ざっくりと切り取って
煙突の上部パーツ内側に1mm程度残し新規にメッシュが乗るように加工します。又メッシュ部の中央の排煙口も綺麗に切取り、新規のメッシュ上部に移設する為にモールドのみを残す様出来る限り削り薄く仕上げておきます。
又、排煙口周囲に実機はリブが付いているのでプラ棒で再現しています。
最後にギザギザの部分は薄く見せる為に淵を削り薄く仕上げておいた方がリアル感が出ます。

リベットを差し込みます。今回はMFH製のアルミリベット(0.8)を差し込みます。
穴を開けるのも地味な作業ですが入れるのもこれまた地味な作業です。完成した姿を想像しながら地道に差し込んでいきます。
全て終了したら裏側から瞬間接着剤を流し込み固定します。

如何でしょう? かなり大変な作業ですが存在感は十分です。塗装後にはそれほど目立つとは思えませんけど、、、、。

仕上げは切り取ってしまったメッシュの再現です。ウェーブ製の金属メッシュを使用してピッタリ入る様に切り取ります。
予めメッシュが乗るように加工してあったので止まる所で接着します。
最後に中心を切り取り排煙口のパーツをエポキシ接着剤で取り付けて完成です。

先程加工したパーツを取りあえず組み立ててサーフェイサーで下地を作っておきます。

今回はここまでです。ボイラーの形は見えてきましたがこの段階では派手さが無いので、見て頂いている方ワクワクしないと思いますがここまで来るのにかなりの時間を費やしています。
今回の写真は黒やグレーだけの色合いなので確かに地味ですよね〜。ですがこの地味な作業が素晴らしい完成品に繋がります!
実機は保存されているので存在していますが、資料がやや少ないので完全に再現できるかどうかも難しいかもしれません。
ですが判る範囲で再現してみたいと思います。
写真では判断出来ないと思いますが大きさもそれなりなので迫力も十分ですが大きい分作業も多くなります。
ですがその分完成時には皆さんが「思ったより悪くないね〜」と思って頂けると思います。その為にも頑張りたいと思います。
次回はキャブ周りの組み立てと塗装になります。まだまだ先は長そうですが暫くお付き合いください。
それでは次回まで御機嫌よう〜。
いつものようにコメント、御質問等お待ちしています。
こんにちは!トラック野郎熱風5000キロ第6回です。
あっという間に1月も終わりになってしまいました。
腱鞘炎もかなり良くなり作業も以前よりスムースに出来る様になり多少仕事らしくなりました。
作業が出来る様になって最近思うようになったのが物作りとは何なのか? という事です。
子供がハサミが使えない、鉛筆が削れないなど以前から良く耳にしますが現在も基本的には変わっておらず更に増えているとも多方面で聞きます。
学校の工作の時間で教えないのでしょうか?。
こういった子供が大人になると自分がしないので子供にもさせません。また不器用な子供が増えていく訳です。
刃物で手を切るのは危険な事ですが切った経験があるから切らない方法を考えるのでないでしょうか?
私は両親に男の子は手先が器用な方が将来便利だからと教育されてきました。
そのおかげでバイクも出来る限り自分で手を入れますし、自宅の家具や道具など殆ど自分で修理します。
物作りを知るという事は価値を考えるという事にも繋がります。以前子供に鉛筆削れる? と聞いたことがあります。
答えは「削れない、削る必要ないもん、だって鉛筆削りがあるから。」。尤もな意見ではありますが果たしてそれでいいのでしょうか?
鉛筆削りで削った鉛筆は全て同じ形で削れます。これは工業製品の量産と同じ事です。
ですが1本1本丁寧に削る事は使用目的にも合った削り方が出来ます。又、時間もかかるので価値が違います。
鉛筆削りを便利で簡単でいいじゃんと言ってしまえばそれまでですがやはり何か違う気がします。
私も鉛筆削りは利用しますが自分で削る事も当然出来ます。
勿論高額な物が良いとは全く思いませんが、通常高価な物は高価な分意味がありますし安い物は安く出来る理由があります。
物作りを知るという事はそういう意味でも大切な事ではないでしょうか?
誤解の無い様お話ししますが、安い物を否定しているのでは全くありません。
私はコンビニで買うお弁当よりお母さんが朝早く起きて作るお弁当の方が何倍も価値がある気がします。物作りを知るという事は作り手の思いも知るという事にも繋がります。
物作りの価値を知る事はそういう意味なのではないでしょうか?
こういうテーマは非常に難しく奥が深いのでこれだけの文章では私の気持ちはとても表現しきれませんが、全てを否定する前提の話ではありません。
私自身も簡単に答えが出ない難しい問題です。
皆さんに少しだけでも心に留めて頂ければ幸いです。
では作業に参りましょう! 今回は一番星号としては詰めの作業が残っています。
最初はバンパーです。前々回にウロコシールを貼りナンバーまで取り付けて終わっていますのでそこからの作業です。
バンパー上部にブルーのマーカーが付いています。ここも実車に合わせて組み上げましょう。
マーカーの基部はメッキなのですが基台はメッキではありません。メッキを剥がしてしまうと基部まで剥がしてしまうのでカッターの先か背を利用して基台部分のメッキを剥がします。剥がし終わったら残ったメッキにキズを付けない様丁寧にサンドペーパーで表面を磨きます。
その後メッキを剥がした部分をシルバーで塗装します。
又、マーカーレンズのブルーはかなり濃い色のブルーなので何度も重ね塗りをして濃いブルーに塗装して仕上げます。
完成したらエポキシ接着剤で接着します。
この部分の接着はそのままメッキを利用した方の場合はメッキを剥がして接着する事になりますが仕上がりを考えればエポキシ接着剤で固定した方が綺麗に仕上がります。
最後にサイドのマーカーと行灯を接着して完成です。

さてお次はキャブの梯子です。パーツを見るとキャブに取り付けるステーが1本ですが実車は2本がV字型に止まっています。
又、ステーがかなり太いので見た目が良くありません。やはり実車に沿って細いステーに交換して形を変えましょう。
梯子のステーを切り取り0.4mmのピンバイスで貫通しない様に穴を開けます。同じ径の洋白線を差し込み瞬間接着剤で固定します。
キャブ側のステー取り付け位置に0.4mmの穴を開けておきます。エポキシ接着剤を洋白線に少しだけ塗りキャブの穴に差し込み固定します。

固定する際、荷台の側面を参考に床から垂直に取り付ける事が大切です。
硬化したらもう適度な長さに切った洋白線を斜めにエポキシ接着剤で取り付ければ完成です。
意外と簡単です。是非チャレンジしてみて下さい。
こんな場所でもグレードアップに大きく効果があると思います。

先程組み上げたバンパーを取り付けました。
斜めにならない様に良く確認してバンパーを取り付けます。斜めに取り付けてしまうと台無しです。

ワイパーの取り付けです。
キットの野暮ったいワイパーは取り付ける気がしなかったのでエッチングワイパーを取り付けてみました。

これだけでも実感が出てきますよね。
ちなみに私が使用しているのはモデラーズ製のH型というタイプです。どのメーカーを使用しても大丈夫ですがワイパーのアームとブレードの長さはキットのパーツを参考に選定する事が大切です。
こんな所で泥除けです。
「忘れてんじゃないの?」とお思いの貴方! そうなんです、コロッと忘れておりました。
そこでどうせならここにも手を入れちゃいましょう!
キットの泥除けは実車と比較するとやや短い気がします。厚みもあるので0.3mmのプラ板で作り直し薄くして長さもやや長めにします。
リヤ側はフェンダーの取り付けステーのみを使用します。
説明書には泥除けの周囲に白く塗装指示がありますが劇中車を見る限り白い部分が見当たりません。
ここは単純に赤と黒の塗装だけで良さそうです。

泥除けを取り付けた状態です。
泥除けの裾にメッキテープを貼る様指示がありますが実車はウロコステンレスが貼られている様です。(私の確認が正しければですが、、、)
どうでしょうか、標準の泥除けより長くなって恰好が良くなったと思いませんか?

ここも忘れてはいけません!
1番星号には無線アンテナが付いています。キャリアの後方に付いていますがこれも再現します。
アンテナには洋白線の0.4mmを使用して根元には0,7mmの真鍮パイプを使用して差し込み0.3mmの洋白板から基台を作りハンダ付けして製作しています。パイプ部分は黒く塗装して仕上げれば完成です。
取り付けた後適当な長さでアンテナをカットします。


最後はバックミラーです。
ボディカラーに塗装してミラー部分にはハセガワのミラーフィニッシュを貼り込みウレタン塗装でコーティングします。
硬化後、ボディにエポキシ接着剤で固定します。

おまけですが、運転席右前に標準のラジオアンテナが付いています。これも再現しちゃいましょう!

これで完成です。
では完成した1番星号を特とご覧ください!
影が出る様にしたかったのでアトリエのテラスで撮影しました。素人撮りなのでイマイチ写真が良くありませんが御了承下さい。
どうも写真が現物のボディカラーと少し違う色になって写ってしまいました。こんなに青くないのですが、、、、、、、。






さて今回は如何でしたでしょうか?
結構失敗もあり、バンパーの行灯やキャブ前の行灯文字もバラバラになってしまい新規でデカールを作り直したり改造したはいいが帳尻がイマイチ合わなかったり、、、、それでも何とか完成に漕ぎつけました。
1番星号の人気は今でも非常に高く、現在でも製作代行の御相談は絶えません。非常に部品が多く手間のかかるこのキットは弊社での製作代金もかなり割高になるキットです。
それでも御依頼やお問い合わせが多いのはそれだけトラック野郎の映画自体の完成度と、故菅原文太氏と故愛川欽也氏の人気が全てでしょう。
私も若い時に映画館へ「故郷特急便」他を見に行きましたが今でも大好きな作品の一つです。
そんな作品に出てくるトラックは劇中のラストの活躍シーンが伴うとより魅力的になります。(ボロボロになってしまうんですね〜)
さすがにボロボロになった1番星号を製作した事はありませんが1度は挑戦したい作品である事は間違いありません。
映画の劇中車はトラック野郎に限らずどれも魅力的です。マッドマックスのインターセプター、バットマンのバットモービルなどキリが無い程魅力的な車が沢山あります。
劇中車のキットは製作しながら映画のワンシーンをイメージしたり他のカーモデルになどに比べると製作自体がより楽しい物になります。
皆さんも映画を見ている気持でキットを製作して楽しんで頂けると模型の楽しみが広がります。
取りあえず完成はしましたが正直な所、まだ改造できる部分は他にも多くあります。荷台の前面上に付く通気口の形状も劇中車とは違っていますし他にも電飾用の配線を増やすなど、、、、、。
次に1番星号を製作する際はそういった部分も含めて改造を施し究極の1番星号を製作したいと思います。(何時になるやら〜)
今回のトラック野郎製作が非常に楽しかったので懲りずに考えているのは別の映画に出てくる龍馬号を製作してみようと考えています。
現在リリースされている龍馬號はバリューデコトラシリーズでかなり簡素なキットなのでディティールも実車とはかなり違っています。
このキットをヘビーフレイトシリーズにヒケを取らない劇中に出てくるトレーラーを完全に再現してみたいと思います。
かなり大掛かりの改造になり時間も必要なので折を見て挑戦しようと思うのでその節は宜しくお願い致します。。
まだ次回の製作は決まっていません。現在思案中です。
作りたいキットは沢山ありますがやはりこのブログでは皆さんが楽しんで頂けるキットの製作をしたいと思っています。
そういった意味では今回の製作は自分なりの評価として55点程でしょうか?
まだまだ勉強が必要な様です。
今後も皆さんに楽しんで頂ける様頑張ります!
では今回も応援のポチッをよろしくお願い申し上げます。

完成したモデルはこちらからも御覧頂けます!
あっという間に1月も終わりになってしまいました。
腱鞘炎もかなり良くなり作業も以前よりスムースに出来る様になり多少仕事らしくなりました。
作業が出来る様になって最近思うようになったのが物作りとは何なのか? という事です。
子供がハサミが使えない、鉛筆が削れないなど以前から良く耳にしますが現在も基本的には変わっておらず更に増えているとも多方面で聞きます。
学校の工作の時間で教えないのでしょうか?。
こういった子供が大人になると自分がしないので子供にもさせません。また不器用な子供が増えていく訳です。
刃物で手を切るのは危険な事ですが切った経験があるから切らない方法を考えるのでないでしょうか?
私は両親に男の子は手先が器用な方が将来便利だからと教育されてきました。
そのおかげでバイクも出来る限り自分で手を入れますし、自宅の家具や道具など殆ど自分で修理します。
物作りを知るという事は価値を考えるという事にも繋がります。以前子供に鉛筆削れる? と聞いたことがあります。
答えは「削れない、削る必要ないもん、だって鉛筆削りがあるから。」。尤もな意見ではありますが果たしてそれでいいのでしょうか?
鉛筆削りで削った鉛筆は全て同じ形で削れます。これは工業製品の量産と同じ事です。
ですが1本1本丁寧に削る事は使用目的にも合った削り方が出来ます。又、時間もかかるので価値が違います。
鉛筆削りを便利で簡単でいいじゃんと言ってしまえばそれまでですがやはり何か違う気がします。
私も鉛筆削りは利用しますが自分で削る事も当然出来ます。
勿論高額な物が良いとは全く思いませんが、通常高価な物は高価な分意味がありますし安い物は安く出来る理由があります。
物作りを知るという事はそういう意味でも大切な事ではないでしょうか?
誤解の無い様お話ししますが、安い物を否定しているのでは全くありません。
私はコンビニで買うお弁当よりお母さんが朝早く起きて作るお弁当の方が何倍も価値がある気がします。物作りを知るという事は作り手の思いも知るという事にも繋がります。
物作りの価値を知る事はそういう意味なのではないでしょうか?
こういうテーマは非常に難しく奥が深いのでこれだけの文章では私の気持ちはとても表現しきれませんが、全てを否定する前提の話ではありません。
私自身も簡単に答えが出ない難しい問題です。
皆さんに少しだけでも心に留めて頂ければ幸いです。
では作業に参りましょう! 今回は一番星号としては詰めの作業が残っています。
最初はバンパーです。前々回にウロコシールを貼りナンバーまで取り付けて終わっていますのでそこからの作業です。
バンパー上部にブルーのマーカーが付いています。ここも実車に合わせて組み上げましょう。
マーカーの基部はメッキなのですが基台はメッキではありません。メッキを剥がしてしまうと基部まで剥がしてしまうのでカッターの先か背を利用して基台部分のメッキを剥がします。剥がし終わったら残ったメッキにキズを付けない様丁寧にサンドペーパーで表面を磨きます。
その後メッキを剥がした部分をシルバーで塗装します。
又、マーカーレンズのブルーはかなり濃い色のブルーなので何度も重ね塗りをして濃いブルーに塗装して仕上げます。
完成したらエポキシ接着剤で接着します。
この部分の接着はそのままメッキを利用した方の場合はメッキを剥がして接着する事になりますが仕上がりを考えればエポキシ接着剤で固定した方が綺麗に仕上がります。
最後にサイドのマーカーと行灯を接着して完成です。

さてお次はキャブの梯子です。パーツを見るとキャブに取り付けるステーが1本ですが実車は2本がV字型に止まっています。
又、ステーがかなり太いので見た目が良くありません。やはり実車に沿って細いステーに交換して形を変えましょう。
梯子のステーを切り取り0.4mmのピンバイスで貫通しない様に穴を開けます。同じ径の洋白線を差し込み瞬間接着剤で固定します。
キャブ側のステー取り付け位置に0.4mmの穴を開けておきます。エポキシ接着剤を洋白線に少しだけ塗りキャブの穴に差し込み固定します。

固定する際、荷台の側面を参考に床から垂直に取り付ける事が大切です。
硬化したらもう適度な長さに切った洋白線を斜めにエポキシ接着剤で取り付ければ完成です。
意外と簡単です。是非チャレンジしてみて下さい。
こんな場所でもグレードアップに大きく効果があると思います。

先程組み上げたバンパーを取り付けました。
斜めにならない様に良く確認してバンパーを取り付けます。斜めに取り付けてしまうと台無しです。

ワイパーの取り付けです。
キットの野暮ったいワイパーは取り付ける気がしなかったのでエッチングワイパーを取り付けてみました。

これだけでも実感が出てきますよね。
ちなみに私が使用しているのはモデラーズ製のH型というタイプです。どのメーカーを使用しても大丈夫ですがワイパーのアームとブレードの長さはキットのパーツを参考に選定する事が大切です。
こんな所で泥除けです。
「忘れてんじゃないの?」とお思いの貴方! そうなんです、コロッと忘れておりました。
そこでどうせならここにも手を入れちゃいましょう!
キットの泥除けは実車と比較するとやや短い気がします。厚みもあるので0.3mmのプラ板で作り直し薄くして長さもやや長めにします。
リヤ側はフェンダーの取り付けステーのみを使用します。
説明書には泥除けの周囲に白く塗装指示がありますが劇中車を見る限り白い部分が見当たりません。
ここは単純に赤と黒の塗装だけで良さそうです。

泥除けを取り付けた状態です。
泥除けの裾にメッキテープを貼る様指示がありますが実車はウロコステンレスが貼られている様です。(私の確認が正しければですが、、、)
どうでしょうか、標準の泥除けより長くなって恰好が良くなったと思いませんか?

ここも忘れてはいけません!
1番星号には無線アンテナが付いています。キャリアの後方に付いていますがこれも再現します。
アンテナには洋白線の0.4mmを使用して根元には0,7mmの真鍮パイプを使用して差し込み0.3mmの洋白板から基台を作りハンダ付けして製作しています。パイプ部分は黒く塗装して仕上げれば完成です。
取り付けた後適当な長さでアンテナをカットします。


最後はバックミラーです。
ボディカラーに塗装してミラー部分にはハセガワのミラーフィニッシュを貼り込みウレタン塗装でコーティングします。
硬化後、ボディにエポキシ接着剤で固定します。

おまけですが、運転席右前に標準のラジオアンテナが付いています。これも再現しちゃいましょう!

これで完成です。
では完成した1番星号を特とご覧ください!
影が出る様にしたかったのでアトリエのテラスで撮影しました。素人撮りなのでイマイチ写真が良くありませんが御了承下さい。
どうも写真が現物のボディカラーと少し違う色になって写ってしまいました。こんなに青くないのですが、、、、、、、。






さて今回は如何でしたでしょうか?
結構失敗もあり、バンパーの行灯やキャブ前の行灯文字もバラバラになってしまい新規でデカールを作り直したり改造したはいいが帳尻がイマイチ合わなかったり、、、、それでも何とか完成に漕ぎつけました。
1番星号の人気は今でも非常に高く、現在でも製作代行の御相談は絶えません。非常に部品が多く手間のかかるこのキットは弊社での製作代金もかなり割高になるキットです。
それでも御依頼やお問い合わせが多いのはそれだけトラック野郎の映画自体の完成度と、故菅原文太氏と故愛川欽也氏の人気が全てでしょう。
私も若い時に映画館へ「故郷特急便」他を見に行きましたが今でも大好きな作品の一つです。
そんな作品に出てくるトラックは劇中のラストの活躍シーンが伴うとより魅力的になります。(ボロボロになってしまうんですね〜)
さすがにボロボロになった1番星号を製作した事はありませんが1度は挑戦したい作品である事は間違いありません。
映画の劇中車はトラック野郎に限らずどれも魅力的です。マッドマックスのインターセプター、バットマンのバットモービルなどキリが無い程魅力的な車が沢山あります。
劇中車のキットは製作しながら映画のワンシーンをイメージしたり他のカーモデルになどに比べると製作自体がより楽しい物になります。
皆さんも映画を見ている気持でキットを製作して楽しんで頂けると模型の楽しみが広がります。
取りあえず完成はしましたが正直な所、まだ改造できる部分は他にも多くあります。荷台の前面上に付く通気口の形状も劇中車とは違っていますし他にも電飾用の配線を増やすなど、、、、、。
次に1番星号を製作する際はそういった部分も含めて改造を施し究極の1番星号を製作したいと思います。(何時になるやら〜)
今回のトラック野郎製作が非常に楽しかったので懲りずに考えているのは別の映画に出てくる龍馬号を製作してみようと考えています。
現在リリースされている龍馬號はバリューデコトラシリーズでかなり簡素なキットなのでディティールも実車とはかなり違っています。
このキットをヘビーフレイトシリーズにヒケを取らない劇中に出てくるトレーラーを完全に再現してみたいと思います。
かなり大掛かりの改造になり時間も必要なので折を見て挑戦しようと思うのでその節は宜しくお願い致します。。
まだ次回の製作は決まっていません。現在思案中です。
作りたいキットは沢山ありますがやはりこのブログでは皆さんが楽しんで頂けるキットの製作をしたいと思っています。
そういった意味では今回の製作は自分なりの評価として55点程でしょうか?
まだまだ勉強が必要な様です。
今後も皆さんに楽しんで頂ける様頑張ります!
では今回も応援のポチッをよろしくお願い申し上げます。

完成したモデルはこちらからも御覧頂けます!