こんにちは、角文観光押田運送第3弾の始まりです。

前回は写真を多くアップし、スタッフに言われたのがその数なんと40枚だったんですね〜。
ブログに普通は使用する枚数ではないですよね。
でもあれでも少ないと思っているのは私だけでしょうか?
3分クッキングの様な状態にしないようにすると多くなってしまいます。
出来れば更に10枚は追加したかったぐらいなんです。

今回は荷台の製作ですが又写真が多くなりそうで、、、、。
いずれにしても適切な解説になるように努めさせていただきますので宜しくお願い致します。

今回のキットの荷台はサイドドアが2枚あるスタイルなので作業工程も多くなります。
塗装や組み立ての順番が大切だと思いますので、シッカリ取り組んで参ります。
又、塗装も案外手間のかかる部分が多く、デカールも多いので内容は濃くなりそうですが
荷台はトラック模型の見せ場でもありますから頑張って参りましょう!

組み立てをする前に今回の大切な注意点を一つ挙げたいと思います。
荷台の扉を全て閉じて接着し組み立てる場合はゲート処理や下地処理をした後、メッキパーツ以外は殆ど組み立ててしまい外装塗装のみで良いのですが、今回は荷台内部の再現も行うのでパネルごとの塗装が必要です。
工程が多い分理解するのは大変だと思いますが宜しくお願い致します。

最初は荷台床です。
この床板の裏面、シャーシー側になりますが押しピン跡が非常に多く、荷台裏側のハリを組み立てる際に邪魔になりかねません。
治具などを使用して出来るだけペーパーで平滑に仕上げておくことが大切です。


CIMG1354.jpg


荷台は冷凍車です。冷凍車の床はスノコ状になっているのが普通です。
ここで驚いたのがこのスノコ状は成形ではなく凸部を接着して再現する仕様になっています。
通常であれば一発成形で済みますし荷台の中なので、扉を接着したら見る事が出来ないにも関わらずこの再現度は感心します。

まずは、スノコの凸部品を整形します。
細い部品なので丁寧扱いましょう。ゲート処理をした後、1000番のペーパーで表面を磨き平滑にします。
スノコのパーツは2種ありますが、太い方のパーツは上面の角にかなり角ばったパーティングラインあります。
カッターの刃を立ててカンナがけの要領で角を取り、綺麗なアールになるように整形します。


CIMG1355.jpg


CIMG1356.jpg


先ほどのスノコ部品が整形出来たら床に接着します。
床に溝がありその部分に接着すればよいのですが、これが紛らわしく接着しない場所もありチョットややこしいです。
説明書には全体の図があるので良く見ればわかるのですが安易に解釈すると間違えます。
くれぐれも良く見て接着してください。
(私は間違えました、、、、(´・ω・`))
接着方法は流し込み接着剤で溝に予め流しておいてからパーツを接着する方が綺麗に仕上がります。


CIMG1357.jpg


CIMG1358.jpg


接着が終えたら1000番のペーパーでパーツの間を軽く磨いて綺麗に成形します。
この時、凸パーツの継ぎ目もアルテコ瞬間パテ等で平滑に整形しておきます。


CIMG1401.jpg


荷台上面が終ったら下面です。
説明書には荷台を箱状にしてから裏面のアングルを組む様に指示していますが、塗装する関係上先に組んでおきます。
この裏側のアングルも場所によってパーツが違うので説明書とよく見て理解した上で接着しましょう。


CIMG1399.jpg


裏面と表面の完成です。
下の写真の上面はまだスノコパーツの継ぎ目が処理されていませんが、この後は綺麗になっていますので御安心を。


CIMG1402.jpg


CIMG1403.jpg


塗装は下面はシルバーの指示ですのでシルバーに塗装すれば良いのですが、荷台上面と裏面が同じシルバーってのもどうかと思いませんか?
床と裏面の雰囲気を変えて塗装します。裏面はクレオスのシルバーで塗装、表面はガイアノーツのステンレスシルバーで塗装します。
最後に缶スプレーの光沢クリヤーをサッと一吹きして保護します。

荷台側面のパネル塗装です。
荷台側面裏側の塗装ですが説明書では白を塗装後、縦のハリのモールドをシルバーで塗装とありますが、実車の荷台内部は白ではなく全てシルバーです。
ここはリアル感を出す為に実車のステンレスの少し暗めの色で塗装したいのでガイアノーツのダークステンレスで塗装します。
この色はお気に入りの色で、やや暗めの金属色で暗い色にも関わらず良く輝く渋い半メッキ調の色でかなり色々使えます。
表面は明るめのステンレスシルバーで塗装します。


CIMG1404.jpg


塗装を終えたらここで忘れてはならないのが表面の光沢です。
荷台にデカールを貼る訳ですが、荷台の表面が塗料のメタリック粒子によってやや荒れているはずです。
特にシルバーなどのメタル塗料は粒子が粗目なので表面を滑らかにしておく必要があります。
荒れた表面にはデカールが食いつかず定着しません。缶スプレーで良いので薄く光沢が出る程度のクリヤー塗装をします。


CIMG1412.jpg


塗装終了です。
お解りでしょうか? 表面と裏面の色の違っています。写真では下のダークステンレス色はかなり暗く見えますが肉眼ではそこまで暗くありません。光の加減で見え方が違ってくるので楽しくなります。
尚、表と裏面の色の違いが完成時にリアル感を与えてくれます。
自分の好みで無い方はお好きなシルバーで塗装してください。いずれにしても荷台表面と裏面では使用されている金属板の質が違っています。それが表現出来ればお好きな色で大丈夫です。


CIMG1414.jpg


扉に入りましょう。
ここで大切なワンポイントを、この手のデカール貼りは正直な所非常に手間がかかり大変だと思います。
デカール貼りを楽にする為にも出来るだけ組み立てやパーツ構成を考えて作業をしましょう。

ここで問題ですドアパネル表面は実車でもメッキ調のステンレスです。パーツのドアもメッキで良いのですが裏面を見て驚き!
恐ろしく目立つ押しピン跡があるではありませんか?
ドアを開閉するようにするのであればドア裏面も荷台裏面と同じ色でなければなりません。こんなに大きな押しピン跡は許せん! と、残念ですがパーツのメッキに「さようなら」を伝えて漂白剤に御入浴して頂きましょう。

メッキを剥がしたら丁寧に隣接するモールドを潰さないように消します。
このサイドドアは枠に2枚のドアが入るのですが多少きつめです。このままではデカールの保護の為のクリヤーを塗装するとドア枠に収まらなくなるので少し上下を詰めて小さくし、軽くドアが収まり塗装の厚みを考慮して調整しておきます。
その後サフ塗装を行い表面のゴム枠をグレーで塗装しておきます。


CIMG1415.jpg


CIMG1416.jpg


今回も登場! 得意のミラーフィニッシュを表面に貼り込みます。
ミラーフィニッシュの貼り方ですが、ドア上面から空気を抜くように指の腹で押して張り込み、
ドアロックのモールドの所で形に合わせて良く切れるカッターで切り込みを入れます。
少しずつ引っ張りながらドアロックのモールドを過ぎたら最初と同じ方法で貼り込みます。
最後にドア枠のゴムの部分を切り取り、各パーツの接着場所の部分もカッターで切り取って完了です。
正直、手間はかかりますが雰囲気は良いですよね。

勿論、こんな手間をかけなくてもドアの裏側の押しピン跡が気にならなければディティール塗装を施して組み立てても大丈夫です。こういった作業は拘りのある方向けです。


CIMG1441.jpg


CIMG1442.jpg


CIMG1447.jpg


さて一番大変なデカール貼りです!
この手のデカール貼りは初心者には大変だと思いますが、このキットのデカールが貼れれば怖いものなし!
と言っても過言では無い程スキルが上がる要素を含んでいます。綺麗に貼れるように頑張って貼り込みましょう。
又、貼る順番を間違えないように丁寧に貼り込むことが重要です。

最初はサイドドアが無い方からデカールを貼ります。
表面に凸状の波模様がモールドされています。これが非常に厄介でこの波に馴染ませて貼り込まなければ見た目が台無しに
なります。デカールフィッターを使用して貼り込みます。
最初は側面の赤いラインから貼ると他のデカールの位置決めがしやすいので赤の帯から貼りましょう。
実車と説明書をよく見て位置を決める事が大切です。

注意点ですが、このキットの荷台は基本的には実車と同じダブルドアの冷凍車なのですが各部の詳細は微妙に違っています。
例を挙げるとダブルドア側の鯛の絵の左側のひれ部分の位置は実車とは違います。これは元々ドアの位置が違う為です、
サイドドアのヒンジもキットは6個ですが実車は5個ですので当然,ながらヒンジの付いている場所が違うので絵の雰囲気も違います。
他にも多少難はありますが専用金型とはいかないでしょうから仕方がありません。
勿論実車を参考にしますが実車とは違う事を認識しないと思いがけない失敗に繋がりかねません。
余り実車に拘らず全体的に実車をイメージ出来る様に貼り込むことが大切です。

ここでワンポイントアドバイスです。
過去も何度も御紹介して参りました筆によるデカール貼りが力を発揮してくれます。
この筆はデカール専用の筆で塗装には一切使用しません。腰が強く、毛足の短いこの筆がこういう場面のデカール貼りでは最強ともいえる能力を発揮してくれます。
波状や段差など、どのような形状にも綺麗にフィットしデカールの水を効率よく掃き出してくれます。又、筆なのでデカールに優しく摩擦も少ないので 引っ張って破れる事も殆どありません。ドイツ戦車のツェメリットコーティングの上にデカールを貼る時も非常に簡単に貼る事が出来ます。

綿棒を使う方法もありますが、筆なら綿棒の糸くずやゴミがデカール糊で表面に張り付く事もありません。
コストパフォーマンスも優秀で最高の一本が入手できれば何十年と使用できます。
過去の電撃ホビーやRMモデル、モデルカーズ、プラモを作ろうなどの作例は全てこの方法で製作しています。

是非未だ未体験の方は一度体験して下さい。デカール貼りが格段に楽になります。
ちなみに私が使用しているメインの2本です。かれこれ十数年付き合っている相棒の様なものです。
この2本でどんなデカールでも貼ってしまいます。


CIMG1490.jpg


CIMG1491.jpg


ではデカール貼りと参りましょう!
この波状が最も大変ですから気合を入れて定位置を決めます。
位置が決まったらデカールフィッターをデカールの下に潜り込ませる様に流します。どうして下に潜り込ませるのかって? 当然の疑問です。通常は上からフィッターを塗れば大丈夫ですが、このデカールは非常に硬く、馴染みにくいデカールです。
又、やや厚みもある分デカールフィッターに比較的に強く、少しの使用では殆ど馴染みませんし、馴染んでもかなりの時間と労力を必要とします。その為に水の代わりになるぐらいデカールフィッターを多用するわけです。
ですが、非常に強いデカールフィッターを使用する場合は同じではありませんのでご自分の使用するフィッターにあった貼る技法が必要です。

下の写真は予め筆で一度表面を馴染ませてから2回目のフィッターを使用している写真です。2回目でもまだほとんど馴染んでいませんよね。


CIMG1486.jpg


CIMG1487.jpg


場所によっては筆を変えます。
荷台パネルに縦の筋がモールドされていますが、ここはカッターで切ってから小さい方の筆を使用して縦溝に馴染むように貼り込みます。
デカールが切れたりしないように丁寧に貼り込むことが大切です。この縦目の切り込みのおかげで横の水も更に抜けやすくなります。
どうしても馴染まない場合はドライヤーで軽くデカール面を温めて貼るのも良いでしょう。
但し、熱し過ぎるとデカール面が柔らかくなりすぎて破れたりする危険性が出てきます。くれぐれもドライヤーで熱し過ぎないように注意して下さい。又、綿棒をご使用の方は綿棒に水分が十分でない場合は柔らかくなったデカールを引っ張って破れる事がありますので注意が必要です。
必ずドライヤーで温めてデカール貼りをする場合は細心の注意を払って丁寧に行ってください。


CIMG1489.jpg


デカールが全体に馴染んできてもやはり気泡を全て抜く事は出来ません。乾燥が始り所々密着してくると抜け切れずに残った空気が残ってしまうのです。こういう場合は遠慮せず大胆にカッターで切り目を入れて再度筆で空気を押し出して全て抜きます。
切り込みを切れた所は同じ色でタッチアップをすれば解りません。
ちなみに文字の黒はガイアノーツ製のリアルブラック、鯛の絵はクレオスの赤と白で混ぜて色合いを見ながらタッチアップをすれば大丈夫です。


CIMG1505.jpg


CIMG1506.jpg


反対側の扉にデカールを貼りますが、こちらの面はバラバラのデカールを綺麗に繋げなければなりません。
先ほど製作したドアパネルを定位置にセットして裏からマスキングテープで仮止めします。
こうすれば全体が見えるので貼りやすくなります。


CIMG1448.jpg


私の手が見えているのにドアに2本手がある〜〜う!
ってオカルトではありません、スタッフが構えて写真を撮ったのが写り込んでいるだけです。

下の写真の様にドアパネルが綺麗に収まっていればデカール貼りは楽になります。
最初は角文のロゴと赤帯を貼って位置決めをします。この先に貼り込んだデカールを基本として他のデカールを貼り込みます。
尚、ダブルドアのドア枠は予めパネルに接着しています。


CIMG1449.jpg


CIMG1450.jpg


さてリヤドアの作業に入ります。
デカールはドア周りの赤いゴムも印刷されていますが、実車を見る限りやや濃い赤過ぎる様です。
見栄え重視で明るめにしますが、明るすぎないようにサーフェイサーの上から赤塗装してやや沈ませて再現します。
又、リヤ扉のロックにはサイドドア同様にデカールがありますが、実車は絵柄が無いので予めシルバーに塗装しておきます。


CIMG1512.jpg


ここで問題発生! 見て頂くと解りますが、モールドの逃げの為にデカールに穴が開いているものの、合わせるとなんと下の部分が足りません。しょうがないのでここは手書きで同じ色を調色して書き加えます。


CIMG1513.jpg


全てのデカール貼りを終えるのに丸一日以上使用しました、正直な所本当に大変でした。
以前トラック野郎の故郷特急便を製作した時も大変でしたが同じくらい時間がかかりました。(参考→NAGAEアートプロダクションギャラリー「アオシマ1/24トラック野郎一番星故郷特急便」
全部貼り終えた感想は、デカールの位置がズレていたりして詰めが甘い気がしますし実車の考証がやや甘い気がします。

ここまでの注意点はサイドドア側の角文のロゴがかかるドアのヒンジはロゴと同色です。ヒンジ部や取り付け面の立ち上がり等デカールが無い分、色差しが必要です。綺麗に貼り込んで足りな部分は出来るだけ美しく絵や文字が繋がるように書き込まないと美しい荷台にはなりません。
又、ドアには予めヒンジが取り付けてあります。これはこの部分の開閉時に多少力がかかる部分なのでクリヤー塗装の上から接着せず直に接着して強度を保つためです。

デカール乾燥後ウレタン塗装を行います。
但しこのウレタン塗装は研ぎ出しの為ではありません。表面の保護と光沢を出す為です。
やや希釈度を上げて厚吹きをせず、出来る限り薄く光沢が出る程度に留めておきます。

ウレタン塗装はラッカーに比べ完全硬化すると表面の劣化は殆どありません。ラッカーの場合は経年劣化によってデカールのひび割れが等が出来たり少しずつ剥がれる危険性もありますがウレタンクリヤーの場合は何年経っても経年劣化などせずこのままの状態を保てます。
御存じの方も居ると思いますが、電撃ホビー時代に作例として製作した初版のトラック野郎故郷特急便が現在でも製作時と同じ綺麗な状態を保っているのはウレタン塗装だからなんです。

知り合いの同車は荷台や飾りのあちこちからデカールが欠けていたりしています。
ラッカー塗装が悪いのではなく、吹き方やデカールの貼り方にも問題はあるので一言では言えませんが、ウレタンの場合は完成時の状態がいつまでも保てるのはとても嬉しい事ですよね。
まして、これほど手間のかかるキットの場合は気軽に「もう一回作ろう!」なんて思えませんしね。


CIMG1518.jpg


CIMG1520.jpg


CIMG1521.jpg


これでいよいよ荷台の組み立てになります。
ドアパネルを所定の位置に組み立てますが、ドアヒンジが荷台パネルの差し込み口に少し入れにくい様です。
パネル側の差し込み口を少し広げてから取り付けるとスムースに作業が出来ます。

ドアの締め付け用のステーは元々メッキでしたが、一度そのままの状態で仮組してみた所、私的にはメッキパーツがどうもしっくりしないですしやや玩具感があるのでメッキを剥がし塗装に変えました。
実車はステンレスの磨き出しの様に見えますが決してメッキでは無いと思います。もちろんメッキ表現が御好きな方はそのまま組み立てれば問題ありませんが、私にはどうしても納得出来なかったので全てメッキを剥がし、ステンレスシルバーで塗装して組み立てています。
メッキも良いのですが塗装に変更すると雰囲気が大きく変わります。全体のイメージで質感を考えてメッキを使用したり塗装に変更したりして雰囲気を変えるのも面白いと思います。

ただ、このステー、実車と同じ構造でドアを閉めるのですが、この細いパーツで強度的に大丈夫なんでしょうか?


CIMG1555.jpg


CIMG1556.jpg


CIMG1558.jpg


CIMG1560.jpg


リアパネルのヒンジ部に箱絵が被って描かれていますが、デカールがやや小さい様で全てカバーできません。
インディブルーと白で所々色調整してタッチアップを施し違和感なく綺麗に絵を再現します。

ここで又ディティールアップをします。
荷台前面のパネルはステンレスが貼って有るようです。これは再現したい所です。
ここもミラーフィニッシュを貼り込みステンレス感を演出します。
荷台の組み立てには強度が欲しかったので裏面から瞬間接着剤を流し込み接着して組み立てています。


CIMG1561.jpg


CIMG1562.jpg


ここでマタマタ問題が!「スカGテールを作りましょ〜♪」って張り切ってたら「ん?保護棒が太くね〜位置も違うし〜」
て事でこれも手をいれます。
良く見ると抜きテーパのせいで形がおかしいんですね。おまけにゲート跡でメッキが台無し、仕方が無いので又メッキを諦めて整形を致します。治具を使ってテーパーを出来る限り平に処理します。


CIMG1566.jpg


CIMG1567.jpg


全体的に平滑で綺麗に処理出来たら勇気を出し思いきってニッパーで保護棒をカット!


CIMG1568.jpg


カットしたら保護棒の取り付け用の面を作ります。既存の保護棒のモールドを綺麗に削り取ると段差が出来ます、
これを利用して保護棒の取り付け場所にするので出来る限り綺麗に処理します。

CIMG1570.jpg


お得意!ミラーフィニッシュを貼り込みます。保護棒の取り付け場所はミラーフェニッシュを貼らずに残します。
その部分は接着面になりのでシルバーを筆でタッチアップをしておきます。


CIMG1571.jpg


0.4mmの洋白線を両側のリブの上に載るようにカットして、エポキシ接着剤で実車の位置に取り付けます。
キットの状態とは随分違う位置に保護棒があるのでこれを再現します。


CIMG1572.jpg


如何ですか? 随分変わりましたね〜。
実車は左側の様にテールライト枠の下部から保護棒が取り付けてあるんです。おまけに細くなった分スカGテールライトが見やすくなりました。


CIMG1564.jpg


最後は荷台の屋根を取り付けて完成です。
ここで屋根の接着時に荷台の側面等を汚したくありませんよね。当然危険な瞬間接着剤は使用しません。
ここはエポキシ接着剤で接着します。これであれば多少はみ出してもエナメル溶剤で綺麗に拭き取る事が出来ます。


CIMG1573.jpg


これで荷台が完成です。


CIMG1574.jpg


CIMG1575.jpg


今回はここまでです。又写真が多くなってしまいました。

如何でしたか?
今回の目玉はデカール貼りなのですが、やはり全てを御紹介するのはやや難しいですね。
出来る事であれば対面でお話ししながら御紹介したいのが本音です。
機会があれば模型教室なんてのもやってみたいですね。

トラック模型は製作する方のセンスが光る模型だと思います。
私なりの製作記事を御紹介していますがこれが正しいと言うのはありません。ご自分のセンスで仕上げていくのが面白いと思います。
もし作業中に困ったら是非私の作例記事を思い出して頂いて少しでも参考になればと思います。

今回も同じく、御理解頂けたり、そこそこ頑張ったんじゃねえの?なんて思って頂けたら是非ポチッとお願いいたします。
又、今回の製作記事や他の模型の件他どんな事でも御質問下さい、ブログやメールにて早急にお返事致します。

では次回まで御機嫌よう〜。

次回は荷台小物他を製作します。

スポンサーサイト
 2016_01_20


お待たせいたしました!
第2回のお時間がやって参りました!
寒いですね〜。お正月は春の様な気候だったのに、、、でもこれが本当の冬ですよね〜。
こういった暖冬はドカ雪が心配になりますが、適度な雪で終わってほしいですね〜。

さて寒さも吹き飛ばすつもりで模型三昧と参りましょう。
今回は写真てんこ盛りでの製作です。大変だとは思いますが最後までお付き合い下さい。

前回のキャブが終了してウレタン塗装となるのですが、ここで今一つ物足りません。
側面寝台部分の窓にあるモールです。メッキ表現なのでチョットだけメリハリが足りない気がします。ここだけ墨入れを行ってメリハリをつけてみましょう。
墨入れに使うエナメル塗料は濃いグレーです。ジャーマングレーで代用しても問題ありません。
ここでウンチクを一つ! 墨入れ時に使用するカラーですが、たまに無条件で黒を入れる方がいます。墨入れ自体は個人の好みですが白い車のドアパネルなどに黒を入れるのはどうでしょう? 強調したのは分かりますが非常に野暮ったい感じがしませんか?
私はプロになって直ぐに墨入れを止めました。というのも以前から疑問があったんですね。
実車に墨などありません。影によって黒くっぽく見えるだけではないでしょうか? という事は車のカラーと同系色を墨入れする方が自然ですよね。
例えば赤い車には赤に多少の黒を混ぜて暗い赤にしたり、黄色い車の場合はデザートイエローを使用したりという事です。
現在は15〜6年前から全くボディに墨入れするのは止めてしまいましたが、一番自然なのは出来る限りドアパネルなどはスジボリで深くする事だと思 います。その方が影が出来やすく自然に見えます。

実は墨入れを止めた時は私がプロで最も早くやめたので周りからは「墨入れしてないじゃん〜」なんて良く言われました、、、。
以前ガンダムを製作した時、パール塗装にしてウレタン研ぎ出しした時も墨入れはしませんでした。でもスジボリの多さには参りましたけど、、、。
基本的に私自身ひねくれ者なんでしょうね〜。プロがやっているのを見て違う方法ばかり考えていました(若かったのでしょうね〜笑)
スクラッチなどの大幅な改造などを見ると何となく腹が立ってきて

こんな事、素人の俺に出来る訳ないだろう! 腕自慢してんじゃね〜何が模型誌だ! 誰でも出来る事を教えろよ!

なんて勝手に思っていました。気がつけば自分もプロになっていましたが、、、、、、、、」。
それもあって出来るだけ皆さんに解りやすく御紹介し、解らない部分は出来るだけ早くお答えするよう努めさせて頂いております。


余計なお話しはここまでにしましょう、最後はウレタンクリア—で仕上げます。
ウレタンクリアの塗装については以前のブログを参考にして下さい。


CIMG1205.jpg


CIMG1347.jpg


シャーシー製作と参りましょう。
しかし良く出来たキットだと感心します。基本は中心にフレームがあって両側から挟み込む構造なのですが、何が凄いかってこの方法ならあらゆる大型トラックのスタイルが販売出来ます。側面のフレームを変えれば、低床4軸車などにも側面フレームを交換するだけです。軸となるフレームは他の車両にも共通で使用出来て、誰が作っても歪みの無い綺麗なフレームに出来上がるんですから凄いです。


CIMG1087.jpg


基本的なシャーシー構造は上記の写真のパーツになります。早速組み立ててみましょう。
外側のフレームの上面と下面、両方の真ん中にパーティングラインがあります。当然実車には無いのでこれは綺麗に処理します。
磨き過ぎで表面がダレ無いように治具にペーパーを貼り付けて磨く事をお勧めします。

又、フロントのアクスルの板バネにもセンターにパーティングラインが表と裏両面にあります。ここは結構目立つので手を抜かず丁寧に処理して仕上げる事が大切です。
流し込み接着剤を使用して各パーツをしっかり接着して十分な強度を作ります。接着剤については今は殆どの方が「流し込み接着剤」を使用してると思いますので説明は割愛させて頂きます。


CIMG1086.jpg


CIMG1093.jpg


CIMG1088.jpg


基本のフレームが出来ました。
このフレームに同じ色になるパーツを全て取り付けます。この方が塗装が楽になります。
この時点で一つ注意です、写真のリヤアクスル取り付け部のハリにシルバー塗装の電装部品があります。これはこの時点で取り付けずフレームの赤塗装が終った後に取り付けます。あくまでここではシャーシーと同じカラーになる部品のみ組み立てます。
これはエアーブラシでの塗装での方法ですが、缶スプレーなどで塗装を行う場合はどうしても細部に塗料が入りません。
その点を顧慮して出来るだけセクションごと組み立て、缶スプレーで塗装が出来る事を確認して最後に組み合わせるのが良いと思います。
エアーブラシの方はこのシャーシーでは殆どの部品を取り付けても塗装が可能です。


CIMG1089.jpg


各、パーツを取り付けた状態です。
殆どのパーツをフレームに取り付ける事ができますが、リアデフはやはり塗料が十分に入り込むとは思えません。
又、エアサスの部品も黒塗装なので別にする関係上デフも別塗装をした方が作業が楽になります。


CIMG1094.jpg


シャーシーの塗装です。
ボディではやや色合いを沈ませる為にボディのメッキの上から塗装していますが、シャーシーは目立たない場所であってもしっかり目立って欲しいものです。
予め発色を良くする為に白をしっかり塗装してから赤を塗装します。この方がシャーシーの赤が美しく映えるようになります。

又、説明書ではボディとシャーシーは同じ3番の赤色指示していますが、実車はボディとシャーシーの色は全く違う赤なのでここは調色します。
私が調色したのは、モンザレッドに蛍光レッドを15%、シャインレッドを20%程度、これも好みですので御好きな色合いを調色します。
実車のシャーシーは明るい色で明らかにボディとは違います。リアル感を演出するのであればここは拘りたいですよね〜。


CIMG1110.jpg


塗装が終了して組み立てに入りましょう。
先ほどセクション別で塗装したものを取り付けます。ここで出来ればやっておきたいタッチアップです。
後輪のアクスル関係は別塗装をしています。取り付けの際、後輪の前側と後ろ側をバーで繋ぐのですがこの中心部分の裏側が赤いままです、フレームから出ている取り付け部分は最初にシルバーに塗装しています。この部分を自然に見せるために裏側をタッチアップして補修します。


CIMG1222.jpg


先ほどの赤塗装が終了したパーツは組み終えましたが、細部のパーツがまだ付いていません。
細部のディティールパーツもチョットした手間をかけた塗装でグッと雰囲気が上がります。
では最初にマフラーと参りましょう! 組み立ては至って簡単なので割愛しますが、一部だけディティールアップしましょう。
このマフラーには吹き出し口の穴が開いていません。これはおかしいですよね〜。
簡単に開ける方法を御紹介します。最初にマフラーのパーティングラインを取りペーパーで処理します。
千枚通しなどでマフラー中心に印を付けます。ここで目立たない様な印の付け方ではなく、ある程度深くピンバイスのガイドになる程度印を付けると後の作業が楽になります。

CIMG1206.jpg


先ほどの印をガイドに0.5mmのピンバイスで丁寧に垂直に穴を開けます。
深い方がそれらしく見えるので出来るだけ貫通しないように深く穴を開けます。


CIMG1208.jpg


最初は0.5mmで穴を開けましたが、少しずつサイズを上げて穴を開けます。
はじめは大きく開けないで少しずつバイスのピッチを上げて穴を開ける事が大切です。
いきなり大きな穴を開けようとするとバイスの抵抗が大きい為、残す部分が薄いので破損の原因になります。
焦らず、丁寧な作業が大切なんです。

CIMG1211.jpg


仕上げです。今回は2.3mmのバイスで最終的には空けています。
私が使用したのは、0.5mm、1mm、1.5mm、2mm、2.3mm、この順番です。
手間はかかりますが綺麗に開けるために手間を惜しまず作業してください。
この方法はどんな改造時でも使用できる基本です。
最後は1000番程度のサンドペーパーを丸めて切り口を軽くペーパーがけをして仕上げます。


CIMG1212.jpg


マフラーを塗装しましょう。
説明書ではシルバーのみの指定ですが、そのままでは寂しいのでアクセントをつけます。
全体をシルバーで塗装した後グラデーション塗装を入れます。マフラーの各部にアクセントをつけるつもりで行います。
他にも各部分で違うシルバーを調色して塗り分けてからグラデーション塗装を施すのも良いでしょう。
どちらでも、ご自分のセンスでリアル感が演出出来れば大丈夫です。
ちなみに私はガンメタルでグラデーション塗装をを施しています。


CIMG1214.jpg


マフラーの塗装が終了したら最後にもうワンポイント加えましょう!
マフラーエンドの吹き出し口に演出をします。グラデーション塗装時と同じぐらいの希釈度が高い黒で開口したエンド部分にそれとなく汚れを入れます。
ここで大切なの余り汚し過ぎない事と、必ず吹き出し口に対して横からではなく垂直に当てて塗装します。


CIMG1216.jpg


マフラー塗装の完成です。
実車ではマフラーは焼けて変色しています。よりリアルにしたいのであればフラットアースなどを混ぜてやや部分的に茶系の塗装を施したり、各部品で色を変えたり、光沢を変えるとよりリアルになります。
今回のマフラーはサイドバンパーが板状なので殆ど見えません。この程度で十分だと思います。
サイドバンパーが棒状の物であれば良く見えるので先ほどの手間をかけるのも面白いですよ。


CIMG1217.jpg


お次はエアタンク類です。
これも組み立ては割愛させて頂き、塗装を御紹介致します。
上下のパーツを接着して継ぎ目を消し、サフ、シルバー塗装を施してマスキングの後シャシーと同じ赤で塗装します。


CIMG1213.jpg


マスキングを剥がした状態です。
どうしてもマスキングをシッカリ行ってもマスキングテープの厚みの分は塗料が入りません。
タンクとバンドの境目が綺麗に見えるように面相筆でタッチアップします。


CIMG1218.jpg


各パーツを取り付けた後、赤い部品(実車の機器の名前が解りませんのですいません)に墨を入れて立体的に見えるようにディティルアップします。
小さい部分ではありますが少しでも見える部分なので手を入れてあげましょう。


CIMG1219.jpg


CIMG1220.jpg


もう一つディティールアップをしましょう。
このトラックの燃料タンクはメッキ仕様です。このままメッキパーツとして使用しても良いのですが仮組してみた所貼り合わせの部分が美しくありません。モデラーとしてこれは許せない! という事で化粧をし直しましょう。
漂白剤にパーツを5分程度付けてメッキを全て剥がします。


CIMG1307.jpg


綺麗にメッキが剥がれたら横のパネルは取り付けずに組み立てて継ぎ目を処理します。
綺麗に処理が出来たらサーフェイサー塗装を行い塗装の準備をします。
何故塗装か? って思われるでしょう。
トラックのタンクはタンク自体の表面の保護と滑り止めを兼ねてゴムの帯が巻かれています。
この帯の部分が黒なのでこれを再現する為に半艶の黒でバンドの部分を塗装しておきます。


CIMG1308.jpg


CIMG1309.jpg


これからが本番です。
ハセガワのミラーフィニッシュを貼り再現する訳ですが中々難しいので順を追ってご説明します。
最初はタンクの裏側、バンドモールが無い部分から貼り始めます。ミラーフィニッシュの継ぎ目はシャーシ側になるようにしてください。


CIMG1310.jpg


貼り方は指の腹で空気を押し出すように貼り込みます。裏側が綺麗に貼れたらバンドのモールが有る側へ貼り込みますが
ここからがチョット難しくなります。
凸凹の表面に平たいものを貼り付ける訳ですからただ貼っても綺麗にはなりません。綺麗に貼るコツを御説明します。
基本的に2本のバンドの真ん中の面から貼り付けますが写真を見て頂いて解る様に端の真ん中の部分を引っ張って貼り付けます。


CIMG1313.jpg


下の面と同じ要領で真ん中を貼り終えたら爪楊枝でバンドの部分を罫書いて密着させます。
タンク端の両側は後で貼り直すので罫書きはしません。
もし空気やシワがあった場合は貼り直せば問題はありません。
この要領で全周貼っていきます慎重に丁寧に貼り付ければどなたでも必ず貼ることが出来ます。
貼り終えたら余った部分をハサミで切り取ります。


CIMG1312.jpg


CIMG1314.jpg


先ほど爪楊枝で罫書いたバンドの内側部分に良く切れるカッターで切り目を入れます。


CIMG1315.jpg


切り目を入れたらタンク端にシッカリ貼っていないのミラーフィニッシュを切り込みを入れた部分まで剥がし再度先ほどと
同じ要領で貼り込みます。


CIMG1316.jpg


貼り終えたら端の余った部分の四隅をハサミで切り込んで内側に出来るだけ綺麗に曲げて爪楊枝などの先の尖った物で貼り込みます。
千枚通しの様な金属の物で貼るとミラーフィニッシュを引っ掻けて破れてしまう危険があるので爪楊枝の様な柔らかい物を使用します。


CIMG1318.jpg


CIMG1327.jpg


両側とも貼り終えたら側面のタンクパネルを押し込みます。
接着は必要ありません。押し込んだだけで十分止まります。
最後はバンドの部分を貼ります。綺麗に切り取って、新たにバンドの部分だけを又同じ要領で貼り込み黒い部分を出します。


CIMG1328.jpg


タンクステーに接着して完成です。
どうですか? 継ぎ目も無く綺麗になってくれました。
今回のミラーフィニッシュ貼りは一枚で大胆貼ってみましたが、以前のピータービルトで行ったように各パネルごとに貼り付けても大丈夫です。
じゃ! どうしてこんな面倒なことをやったのかって?
答えは貼り付けの継ぎ目を出来るだけ目立たないように仕上げる為です。
今回のタンクはここまで化粧しても余り目立ちませんが、目立つ場所なども当然他のキットに出てきます。
工夫をして継ぎ目を少なくする方法や曲面に綺麗に貼り込むなどのテクニックは色々な場所で活躍してくれます。
是非ミラーフィニッシュを効果的に使用する方法を皆さんの模型製作に取り入れてみてはいかがでしょうか?


CIMG1346.jpg


全てのパーツを取り付けてシャーシーが完成しました。
各方向の写真を載せましたので御参考にして下さい。
こうなってくるとワクワクしてきます。私自身トラック製作の時に一番楽しいのはこのシャーシー製作なんです。
バイク模型もフレーム製作時が一番楽い時間です。恐らくメカニカルな部分が好きなんでしょうね〜。
特にヘビーフレイトシリーズのトラック模型はシャーシーも見応え十分なので手間をかけた分リアルになりますよね。


CIMG1348.jpg


CIMG1349.jpg


CIMG1350.jpg


CIMG1351.jpg


CIMG1352.jpg


CIMG1353.jpg


今回はここまでです。
解りやすく御紹介しようとするとすごい数の写真になってしまいます。
出来るだけ要点は抑えて写真を載せたつもりですが、解らない方は又ご質問ください。

一人でも多くの方が模型の楽しさを知って頂き、モデラーが増えれば幸いです。
プロのモデラーの仕事は腕自慢ではありません。
一人でも多くのモデラーさんを増やすことが最大の務めだと思っています。
次回も出来るだけ解りやすい解説をさせて頂ければと思い今回の作例を終わらせて頂きます。

何時もの事ですが、「なるほど〜」「そこそこ頑張ったじゃない」なんて思われた方は是非ポチッとお願いします。
では次回までごきげんよう〜。

次回は荷台の製作になります。

 2016_01_11


明けましておめでとうございます!

お正月は如何お過ごしでしたでょうか? 何もせずボケーっとした方も居るでしょうしバカンスにお出かけだった方もいらっしゃると思いますが、中には模型三昧という方もいらっしゃるんでしょうね〜。
私はっていうとボケーっとしていた口で、日頃お休みが殆どないのでここぞとばかり1日中DVD観賞で過ごしました。
とにかく今年もスタートって事で又1年宜しくお願い致します。

さて新春第一弾! 角文観光押田運送の作例と参りましょう!
今回の作例は以前完成品として成田商事と日野プロフィアを製作しましたが作例として製作過程を御紹介していません。
っていう事は今回アオシマ製の1/32 トラックは初めての御紹介になります。
又、実車を研究しながら出来るだけリアルに表現したいと思いますので最後までご覧ください。
尚、今回は今までとチョット視点を変えて今まで御紹介していない部分なども詳しく御紹介していければと思います。

では早速参りましょう!最初はキャブの製作です。
今回の角文観光押田運送はメッキが多いキャブで塗装が難しいなんて方も居るかもしれませんが、私と同じ方法で製作して頂ければ失敗は出来るだけ避けられると思いますので良く理解してお付き合い下さい。

このメッキのキャブをこのまま製作すると上手くいかない大きな原因を生みます。まずはメッキ表現を使用してキャブの塗装と参りましょう。

皆さんご存知だと思いますが、どのキットでもメッキパーツは接着が出来ません。元々模型用接着剤は樹脂を溶かして溶着させるものです。
メッキのままでは接着剤が反応しないので溶着出来ない事になります。その為に絶対忘れてはいけないのが接着面のメッキ剥がしです。
このキットの場合は屋根のハイルーフ部分が標準ルーフと選択式の為に別パーツです。ウレタンクリヤー塗装をする予定ですので予め取り付けておかなければなりません。この時点でキャブの屋根取り付け面のメッキをカッターの背で削り取っておきます。
くれぐれも忘れないようにしてください。メッキ剥がし終了後各ゲート処理を行って仕上げます。
ハイルーフパーツもこの時点でランナーから外してゲート処理を行いキャブと仮組してルーフパーツがピッタリ合うように処理します。


CIMG1057.jpg


CIMG1058.jpg


先ほど接着剤の件を御説明しましたが、やはり同じ様に塗料もメッキ部分に食いつきません。
塗料が定着しやすい下地を作らなければマスキングして剥がす際せっかく塗装した部分が一緒に剥がれてしまいます。
そうなると悲しいどころかヤル気さえ失いかねませんよね。

その為にメタルプライマーを使用して塗装します。このメタルプライマーは金属などに塗装を定着させる為の塗料です。
各メーカーから数々の種類が販売されています。私の場合は数種類のメタルプライマーを使用しており、金属製の鉄道模型などはかなり強く食いつくプライマーを使用したりして塗装する相手によって変えています。
今回はメッキ部分なのでそこまでの強いプライマーは使用しませんがプライマーには多少色が付いている物もあります。メッキ部分を生かす為にクレオス製の缶スプレー、メタルプライマー改を使用します。
このプライマーは以前の物より食いつきが強くなっていますが難点もあります。
比較的に乾燥が遅く、塗装面がややペタペタした感じになるので乾燥後、光沢のクリヤーを薄く塗装して表面を仕上げています。
全体的に薄く塗装してディティールやモールドが埋まってつぶれないようにするのがコツです。


CIMG1060.jpg


いよいよ塗装です。
キャブ塗装の前に注意点ですが、説明書にドアやフロントパネルなどはボディカラーの塗装指示がありますが背面部分には指示がありません。
実車はキャブ背面部分はボディカラーの赤です。メッキのままでも目立ちませんが実車に拘るのであればここは赤塗装をしておきましょう。

マスキングをしましょう。実車の写真(箱絵等)をよく見てメッキを残す部分をマスキングします。
ここで綺麗にマスキングする方法を御紹介します。通常マスキングの端の部分を使って塗装の塗り分けラインを作る方が多いと思いますが、実はこのマスキングテープの両端は綺麗な処理がしてありません。比較的に荒れているという事です。これでは綺麗なラインは出来ませんよね。そこですべてカットしてマスキングを行います。
もし私の方法が難しいと言う場合は、カッティングマットにマスキングテープを貼り付けて定規で両端を良く切れるカッターで切り取って使用するのも簡単な方法です。
鉄道模型などの側面のラインなどは必ずこの方法で塗装を行っています。そのまま使用したマスキングテープとの違いは一目瞭然です。
手間はかかりますが完成度が大きく違います。是非このひと手間を惜しまず製作してみて下さい。

ではマスキングをしてみましょう。
最初は大まかにマスキングテープを貼り付けて爪楊枝などの先の尖った(ボディに傷を付けない物)でパネルラインをなぞって筋を付けます。


CIMG1079.jpg


良く切れるカッターでパネルラインから逸れないように慎重に切っていきます。切れていないのに余分を剥がしてしまうと切断面が汚くなります。
確実に切る為にも同じ力加減でカットして、更にもう一度確実に切る為に同じ様に再度切ります。
切り終わったら余分を剥がします。
剥がした後は先ほどのパネルラインの上から再度爪楊枝などでラインをなぞって馴染ませます。
全てのマスキングを同じ要領で行います。
この方法であれば全てのパネルラインから逸れる事が無いので塗装後にマスキングテープを剥がしても塗り残しが出なくなります。
私はどの場所でもこの方法を使用していますので殆どタッチアップの必要がありません。


CIMG1080.jpg


CIMG1081.jpg


CIMG1082.jpg


マスキングの終了です。下の写真を参考にマスキング出来れば大丈夫です。
ここで注意なのですが、やはり説明書には指示が無いのが運転席側のドアノブのメッキパネルです。
特にモールドも無くドアノブだけがモールドされています。実車の写真を参考にメッキパネルの部分をマスキングしておきます。
又、先ほども記述しましたが、キャブ裏面はボディカラーです、忘れないようにしましょう。


CIMG1083.jpg


CIMG1084.jpg


さてお楽しみの塗装です。
この車両は赤が指定色になっていますが、実車は単純に赤ではありません。
荷台の下部に太いラインが入っていますが、このラインの色とボディカラーが同じ色になります。
出来れば荷台のラインも塗装したい所ではありますが、キットでは荷台のラインはデカール再現で、おまけにライン上の文字も印刷されています。
文字だけでも別デカールであれば塗装して再現できますが今の状態ではそれは出来ません。
作例などではこの文字の部分のみをパソコンでデカールを製作するのですが、普通は機材が必要で出来ませんよね。
そこで今回はキットのデカールを使用しますが、このラインデカールの色が問題です。
実車の色ととても同じとは思えない赤なんですね〜。
試験的に同じ色を調色して塗装してみましたが実車より明るくなりすぎて余り恰好がよくありません。
そこでラインデカールの色とは多少変わりますが、色合いが余りずれない程度の赤を調色して塗装します。
私が調色したのはモンザレッドを基本として20%ほど赤を足して蛍光レッドを15%ほど足したもので赤を作ってみました。この色であればラインと多少違っても余り違和感がありません。皆さんはご自分の好みで調色してみても良いと思いますしデカールが製作できる方は是非荷台のラインと同じ色に仕上げる事をお勧め致します。

尚、下地に白を塗装せずいきなり赤を塗装しているのは、自分の調色した赤の色合いの都合上、多少赤をくすませて沈んだ感じにしたかったからです。
本来は赤などの明るい色を塗装する場合は必ず下地に白を塗装してから行ってください。


CIMG1085.jpg


赤塗装が終了したら窓枠などの塗装です。
先ほどの要領と全く同じですが塗装の上からカットするので慎重に行います。ここで失敗すると再塗装しなければなりません。


CIMG1090.jpg


CIMG1092.jpg


ボディ塗装の終了です。マスキングをゆっくり剥がします。この時点で塗装が不備な場合はタッチアップを行います。


CIMG1095.jpg


デカール貼りを行う前に、私が随分以前から使用する方法を御紹介します。
デカール台紙の半分の厚み切ってデカールを表面台紙ごと剥がす方法です。
まずは必要な部分のデカールの周りをカッターで台紙を貫通しない程度に切り込みます。
ピンセットなどで切った部分を丁寧に剥がし、ある程度剥がれた所で指で切れないようにゆっくり剥がします。
これを水に漬けて使用する訳です。
この方法は「プラモつくろう」でも御紹介している方法で、最後までデカールがバラバラにならないので紛失したりしない上にデカールが薄い分水の浸透も早いので作業効率も上がります。
実はこの方法は失敗から出来た方法なんです。模型を始めたぐらいの時にカッターで切ったつもりが切れて無くて無理に剥がしたら表面だけが綺麗に剥がれたんですね〜。
「おっ!これは使えるかも!」なんて思い長〜い間この方法でデカールを貼っています。今では弊社でも社員全員がこの方法でデカール貼りを行っています。失敗から生まれた産物なんですね〜。


CIMG1105.jpg


CIMG1106.jpg


デカールを貼ります。
運転席側に波の絵が入りますがどういう訳か非常に長いんです。ドアの下部はメッキパネルなのですがこれでは長すぎます。実車はドアの鍵穴にお月さまが重なるようになっています。位置を合わせて余分な部分をカッターでカットして取り除きます。その後、角文のロゴを貼り付けて馴染ませます。
デカールを抑える方法はいくつかありますが、私は綿棒を使って貼ることはしません。綿棒に付ている小さなゴミや糸くずがデカールについている糊で表面に付いてしまうからです。後から水に浸した綿棒で拭けば大丈夫なんでしょうが、その手間を最初から省いて貼る方法はやはり筆を使用して貼る方法になる訳です。
この筆で貼ることの最大の利点は、デカールの水を掃き出すので綺麗に貼れる事や貼る側の形状を選ばない事でしょう。
どの形状にも筆は馴染みますので窪んだ所にもジャストフィットします。
この方法もかなり以前(20年以上前ぐらいしか覚えておりません、、、、)から使用しています。
特にデカールの多いF1モデルやラリーカーなどでは大活躍します。
もしまだでしたら是非挑戦してみて下さい。これからやってみたい方にアドバイスです。この筆は柔らかいと使用できません。硬い毛で出来るだけ短い物が好ましいです。
ですが模型店にはこの長さの筆は殆ど販売されていません。毛の硬さのみで選択して購入し、好みの長さに切るのが一番簡単です。
ちなみに私が使用している写真の筆は18年使用していますが未だに現役です。
筆は安かろう悪かろうの典型的な商品です。出来るだけ良いものを購入して愛着が湧くように長く使用したいものです。
(私の顔がメッキに映っていますね〜気味悪いです)


CIMG1107.jpg


CIMG1108.jpg


デカール貼りが終ったらハイルーフを接着して完成です。
これでウレタン塗装に入る訳です。


CIMG1109.jpg


今回はここまでになります。
出来るだけ解りやすくしたつもりですが如何でしたか?
今年も「そこそこだな〜」なんて思われた方! 景気付けにポチッとお願いします!
今回の内容では解らないな〜と思われた方や感想など勇気を出して遠慮なくご質問ください。
又、今回の記事以外の事でも何でも御質問があれば遠慮なくご連絡下さい。

次回はウレタン塗装とシャーシーの製作を行います。
では近いうちに第二回をアップしますのでお楽しみに〜。




 2016_01_06

12  « 2016_01 »  02

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

プロフィール

keitarousan

Author:keitarousan
株式会社アイビプロテックの代表取締役です。
模型製作代行【NAGAEアートプロダクション】事業部を設立。
現在雑誌・テレビ等のメディアで模型製作および解説をやらせてもらっております。

検索フォーム

QRコード

QR


B
A
C
K

T
O

T
O
P