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お待たせいたしました! 新作の製作記事でございます!

実はもっと早く更新するつもりでしたが、久しぶりにぎっくり腰になってしまい六日間お休みしていました。
何をした訳でもなく、座っていて立ち上がっただけでこのざまで御座います。
風邪で寝込んだ時も大変ですがこのぎっくり腰というのも大変苦しいもので、何と言っても体は健康で腰だけが動かない訳ですから心のイラつきは相当なものです。風邪でない以上薬を飲んでいる訳ではないので、寝る必要もなくただテレビを見たり本を読んむ事ぐらいしかありません。
自宅に専門の先生をお呼びして治療をして頂き歩けるようになりましたが仕事は出来ない状況。
人生を考えたり、今後の自分の展望を考えたり、、、ですが所詮貧乏性なので仕事をしていないだけで不安でしょうがない有様!
そんな療養中にやる事が無いので暇つぶしで作ったのがこれです。


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部品が恐ろしく多くて正直な所、気が引きましたが「どうせ何も出来ないしチマチマ作るか。」とチャレンジしてみました。
衝動買いで買ったこのニューガンダムとシナンジュ、チタンコーティングメッキバージョンなので塗装の必要性はありません。もう一つはPGのユニコーンガンダムです。
当然ながら自宅なので塗装環境も無く腰も動かないので、無塗装ですが塗装もせずにこの仕上がり! ガンプラってすごいですね〜。
今の私の状況にはうってつけです!
ガンダムは基本的に殆ど解りませんが形が好きだし一応ガンダムも作った経験が無ければいけない! と思い購入したのですが、、、こんな状況で活躍してくれました。これで所有するガンダムは全てなんですね〜。飾り方が変だったらごめんなさい!
普段私は業務でもガンダムだけは殆ど製作しないのでスタッフに任せきりです、たまには手を出してみないといけませんね〜。


さて本題です!
コメントやメールにてリクエストを沢山頂きありがとうございます!
色々考え悩み苦悩し悶絶した中、(大して悩んでいません、、)今回は戦闘機を製作します。その後は船、フィギュア・・・と参る所存です。
簡単に言うとこのブログでまだ御紹介していない物を優先したという事でしょうか?
正直な所、基本的には雑食モデラーなので他にもSF物でシービュー号やスタートレックのエンタープライズなどその手のキットも製作してみたいですね。
他にも戦車やロボットなども考えています。

今回は戦闘機のキットに挑戦致します。「飛行機なんて長江の守備範囲じゃないだろ」「上手く作れんのかよ?」なんて思っている方! チョットお待ちください! その通りです!
飛行機は御依頼品で製作するだけで余り作っていません。(特に現在はスタッフが製作しているので、、、、)
元来飛行機は大好きなのでキットを多数所有していますが中でも1次、2次大戦機が好きでなんですね〜。
簡単に言うとレシプロ機が好きなんですね。F14などはトップガン世代なので大好きですが最近のは余り、、、、、。
特にお気に入りはウィングナットウィングスのキットです。非常に高価なキットですが素晴らしい再現度で資料も付属しており、マニア向けの機体が多いのも大好きなんです。

当然製作としてF14の製作なども考えましたが作っている方が非常に多いと思い、チョット違う路線で大好きなシーハリアーをチョイスしました。
シーハリアーは個人的に大好きな機体というのもあります。なんたって垂直離陸が出来る凄い戦闘機なんですね。
ナイトハリアーなども大好きですがやはり私的に最も恰好が良いと思うのがシーハリアーFRS.1です。ブルーの機体もたまりません!

その中でも最近発売されたキネティックの1/48シーハリアー FRS.1をチョイスしました。(タミヤ製の製作記事が多いのもあります)
1/72であればそれなりの数のキットがリリースされていますが、老眼親父の私には大きい方が楽なので1/48にしてみました。
1/32のナイトアタックハリアーも所有しているので製作を考えましたが、大き過ぎで大変なので適度なサイズということです。
(元々スケールの大きいキットを好むので1/72のキットは殆ど持っていません)

又、1/48シーハリアー FRS.1はハセガワやタミヤ、エアフィックスからもリリースされておりますがキットがかなり古い為、製作中に気に入らない部分があると直ぐ改造したがる悪い癖が出ないだろうと、最近の優れたキットであればその必要は無いだろうと思ったからです。

さて素人に毛が生えた程度の私の技量ですが、どなたでも出来る事を考慮して今回はディティールアップは殆どせず、出来る限りストレート組で出来る限り美しい機体を製作したいと思っていますが、、、、、、。(上手く行くかな?、、、)
試行錯誤を覚悟の上行き当たりばったり、情熱のみの本気の製作編を笑いながらとくとご覧ください!

早速キットの内容ですがその前にこの箱絵素敵ですよね〜! ハリアーのキットのスピード感溢れる箱絵は殆どなし!
ゆったり空中浮遊状態絵ばかりですがそこが最大の魅力でもあるんですね。
キットの中身は見る限り精度は悪くなさそうですが、今までキネティックのキットを組んだことが無いので少々不安ではあります。
タミヤ製に比べると部品点数は多い様です。主翼の取り付けはタミヤが両側から差し込んで固定する分継ぎ目消しが必要ですが、このキットは主翼が1枚で整形されている分主翼の角度は正確に決まりそうです。
後は製作してみなければ解らないって所でしょうか?
シーハリアーは拘る方が多く、形状修正が定番的にもなっているようですが今回は無視!
そういった改造は気が付いても無視して、それが誤魔化せるほど美しい完成品にしましょう。
カラーはこの箱絵のロイヤルネイビー仕様に致します。


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では早速製作です。
飛行機模型の製作は基本的にはコクピットが最初です。大抵のキットはここから始まると言っても過言ではありません。
最初はシートを組みますが、パーツを接着してみたら真ん中にハッキリ分かる継ぎ目が出てしまいました。
特にヘッド部分はシートパーツで隠れません。アルテコ瞬間接着パテで継ぎ目に少し盛って処理します。


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いつもの通りアルテコ瞬間接着パテを使用して整形をするのですが、、、、、、、、。
「ちょっと待てよ?このヘッドの形おかしくないかな〜」と考え不安を抱えて整形するのですが、、、。
「やっぱり変だよ〜」と独り言を言いながら、手持ちのハリアーの資料を見た瞬間!「やっぱ違うじゃん!」ガックリ。
そうなんです。私が過去製作した戦闘機の中でもこのような丸い綺麗な凹みが有るタイプのシートは余り知りません。
(ちなみにチョット手を切ってしまったので絆創膏で治療中で〜す)


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心の渦中で「改造や手を入れないんじゃないの?」と自問自答しながら、、、、、。
「やっぱ無理!こんな形状のシート無いよ〜」
結局冒頭でお話しした方針は無残に最初の段階で崩れました。
出来るだけ近い形にしようとヘッド部の両脇に0.5mmのプラ板を細く切り、両端に少し内側に寄せて接着して再度アルテコ瞬間接着パテを大盛にし形状を作る事にしました。
(私は超人なので回復力が人の何十倍も速い為指のケガは直ぐ治っちゃいました、、、嘘です)


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固まったら中央部分を削ぐようにして削りアールを付けて凹込ませていきます。


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600番程度の粗いサンドペーパーで形状を滑らかにして整形します。


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何となく形になりました。
まだ両端の平らな部分の幅が広いのでもう少し削って詰めていきます。


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もう一つこのシート自体がオフィスの社長用の椅子みたいではないか!
こんなラグジュアリーなシートにパイロットが座っている訳がない! と思いきって上部をスパッと切り落としました。


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次はシートの下にあるランディングギアのケースを作ろうと両パーツを合わせて下から見た瞬間! へな〜。
「この奥まである空間は何?」
パイロットの背の裏側はトランクになっているのかな? それともランディングギアがただ垂直に降りてくるのかしら?
という事でここでも約束を破り悪い病気が発病してしまいました。


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実際のランディングギアは曲がって降りてくるので、このとてつもない深い穴は塞ぐことにしますが、天井部分の形状や形が全く解りません。
手持ちの資料を見ても天井部分はさすがに写真すらありません。
他のキットを参考にしようと見てみましたが参考になるキットは殆どありません。又、タミヤやハセガワ製は格納庫すら再現されていません。
エッチングパーツを持っていれば参考にも出来そうですが残念ながらそれも持っていません。
しょうがないので取りあえず塞ぐだけにしてみます。

最初に収納部の後部を塞ぎます。全部一気に塞ぐのも手ですが多少の段差を付けてそれっぽく作ってみます。
0.5mmのプラ板で形状に合うようカットして後部を塞ぎます。プラ板を貼る高さはタイヤが十分収まる高さが必要です。
ボスは要らないので全て切落しておきます。


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天井部板を貼り終えたら余分をカットしてサンドペーパーで整形します。
両側から合わせて中央で繋がるようにするのですがサンドペーパーのかけ方次第で形がダレてしまうので、治具などを使用して整形します。


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整形が終了しましたがペーパーがけが悪かったので下の方隙間が出来てしまいました。
この部分はプラ板をつぎ足してピッタリ合うようにします。

とりあえず塞いだもののどうも気持ちがしっくりきません。
やはりこれだけでは何か物足りなくなってきました。
とはいえ確実に解る資料があれば十分再現できますがイマイチわかりません。
確かに最終的にランディングギアを取り付けて前部の格納扉を閉めてしまえば見えなくなり解りませんが、それでは寂しい気がします。


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資料も無いし参考になる物もありませんが天井部がペッタンコな訳はないでしょうね〜。
悩みます! 「しょうがない!適当にありがちな形状にするか!」と行ったのが下の写真。
何となくそれっぽく見えませんか?

但し! 良い子の皆さんは絶対真似をしないで下さいね〜!
飛行機ファンは非常に拘りが強いので私の様にテキトーにやっていると笑われたり蔑まれる結果をもたらしかねません。
「誰に何と言われても平気!」という心の広い方のみ自己責任においてテキトーに解釈して行ってください。


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ここでもう一つ手を入れなければならない点があります。
シートの背になるパーツです。パーツの裏側には前輪のケースを取り付ける際のガイドのリブがありますが幅が多少大きい為に収まりません。又、ケースの裾部分はボディ裏側の開口部に格納庫の裾が合わなければなりませんが全く合いません。
そこで思い切ってリブを全て削り取りピッタリ収まる様にします。
尚、精度を高めるためにこのパーツは予め片側の機体に接着しています。機体を仮組して正しい位置に取り付ける事が重要です。


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さてここから形になってきます。
まずはコクピットの塗装で通常多くのキットはメーター類のデカールが付属していますが、このキットは付属していません。
メーターの中にメモリを刻めるほど大きいメーターでもないのでここはごまかしをしましょう。
幸いモールドはそれなりに入っているのでグレーをベースにドライブラシでハッキリさせてみました。
ドライブラシは筆に塗料を含ませてからティッシュでしっかり拭き取り、エッジにこすりつける要領で塗装する事で凸面にだけ色を付ける手法です。
モニター部分はダークグレーで塗装してアクセントにしています。
私の場合はこの時点でシートは取り付けません。マスキングをする際に邪魔になるので出来るだけ後から取り付けの出来る物はこの時点では取付けません。
先にグレーで塗装して、機器類部分をマスキングしてセミグロスブラックに塗装してからドライブラシという順番で行います。


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塗装に入る前に大切な注意点があります。
下の写真は機体内部を塗装する為に機体内側に缶スプレーのサーフェイサー塗装をしていますが、表側にはサーフェイサー塗装をしていません。
1/72や1/48は特に注意です。これは機体に入っているパネルラインのモールドがカーモデルなどに比べかなり細い為、サーフェイサーなどでで埋まってしまう為です。
1/32以上のスケールの場合、はパネルラインの筋がやや太いのでそこまで心配する必要はありませんが、どちらにしてもモールドを見てサーフェイサー塗装そしても大丈夫かどうか確かめてから行ってください。
後に継ぎ目処理を行いますが、その際の小さな傷が気になる場合や塗装の定着をさせたい場合はエアーブラシでのサーフェイサー塗装を行ってください。
缶スプレーのサーフェイサーを使用してもダメではありませんが、モールドが犠牲になったりダルくなったりする恐れがあります。
くれぐれもお気を付けください。


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機体内部の塗装が終りました。コクピットと前輪の格納部分を塗り分けました。
ここでコクピットを機体に挟み込み、前輪の格納庫や他のパーツを取り付けてから機体を合わせて接着します。


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このキットは比較的に機体の合わせ面は殆どズレがないので楽でしたが、内部に挟み込んだパーツの影響で綺麗に勘合しない場合があります。
その場合は原因を追究して機体がピッタリ合うようにして接着します。
接着剤は基本的に流し込みを使用しますが、部分的に仮止めとして瞬間接着剤を使用しても大丈夫です。
但し表側から流し込んでモールドに入らないようにしてください。瞬間接着剤かモールドに入って固まってしまうとスジボリが非常に困難になります。


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理想的なのは下の写真の様に溶けたプラスチックは少しだけにじみ出る程度です。
このまま固まれば継ぎ目の処理が楽になるだけでなくしっかり接着されている状態です。
又、この状態でシッカリ乾燥すると継ぎ目を消しても殆どヒケが出ません。


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接着が完了したら接着した面が離れないようにテーピングしてしっかり接着する事が大切です。


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よく乾燥させたらマスキングテープを剥がします。
ここからが飛行機モデルの難しい所になります。継ぎ目消しを行う訳ですが、前にもお話しした様に飛行機モデルは非常に繊細なモールドが入っています。
このモールドを消さないようにペーパーがけをしなければなりません。当然隙間を埋めるためのパテも出来る限り少量にして削り過ぎないように処理をします。
私の場合は1000番でパテのみを出来るだけ削り取って、ある程度綺麗になった所でペーパーを1500番に変えて表面を磨きます。
細かい傷を残さないように、丁寧にかけて爪の先で合わせ目が解らなくなるように処理をします。
この作業簡単に見えて結構難しいんですよ。
このキットは比較的にピッタリ機体が合ったので良いのですが、古いキットなどはズレが大きいとかなりの手間になります。そこが面白い所でもあるんですね〜。


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下の写真は1000番で磨いていますが、モールドに削りカスが溜まっているのがわかります。これが一つの目安で削りカスが無くなってしまうとモールドが完全に消滅した事になります。そうならないように丁寧に磨きます。


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ついに来ました! スジボリで御座います!
車などと違いスジボリの多さと来たらそりゃ大変! 深く彫り過ぎてもいけないし幅が広くてもいけません!
とにかくテキトーな深さが必要です。何という曖昧な説明でしょうか?
ですが現時点ではこのスジボリを完全に説明出来ると言葉が無いと思われ、、、、、、。


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中々加減を御教えするのが難しいスジボリですが、一つだけ御答え出来るのは金型の都合上どうしても角度によってモールドが入れ切れず薄くなっている部分があります。そういう場合はビニール製のマスキングテープを使用します。
入っているであろう場所にガイドとしてビニール製のマスキングテープを貼り、そのガイドに沿って罫書き針などで軽く罫書いてから本番のスジボリをするわけです。


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機体自体が形になってきましたがここで又問題が!
ノーズの先にアンテナが付くのですがこのアンテナの機体に付いている部分が垂直に切り立っています。
実機はこのような形ではなく機体に繋がる様な形でなければなりません。
そこでアルテコ瞬間接着パテで簡単に造形して無い部分を足します。


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アルテコ瞬間接着パテをやや硬めに作りアンテナ基部の根元に適量を盛ります。


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カッターで大まかに整形した後1000番のペーパーで形を整えます。
下の写真は完成した状態です。これで不自然な形ではなくなりました。


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今回はこの辺で終了です。
次回は主翼などの取り付けや塗装に入ります。

やっぱり手を入れずに作る事が出来ませんでした! 申し訳ありません。
冒頭で新しい製品なので、、なんて書きましたが製作中に思ったのが「これマジで新製品?値段の割には、、、」
正直な所本音は頭を抱えました。これから先主翼など取り付けるのがかなり不安で今後の製作の予定が見えません。
ですがこう見えても一応プロとして御飯を食べている以上最後の完成までやろうと思っています。
(途中何度もやる気が無くなって、、、、ひょっとしてこの作例は失敗?)





最後にここで楽しいお知らせです!

御存じの方も多いとは思いますが私はオートバイが大好きでとても大切にしている趣味です。
スタッフや友人とツーリングしたりしてきましたが模型仲間とツーリングしたことは殆どありません。
やはり同じ趣味の仲間たちとツーリングするのはとても楽しい事です。

そこでツーリングクラブを作りたく仲間を募集させて頂こうと思います。
クラブの名前は私が水鳥の雁が好きという事で「チーム ワイルドグース」と命名しました。

募集資格は特にありませんが一応御理解頂ける範囲で決めさせて頂きます。

・男女は問いません!模型に余り興味が無くてもバイクが好きであれば大丈夫です!
・年齢  20歳以上 
・基本的に御自分で収入がある方(定年や特別な理由がある方はは問題ありません)
・普通自動二輪免許又は大型自動二輪免許保有者 
・250CC以上のオートバイ所有者
(オートバイの種類、スタイルは問いませんがトライク等はオートバイではありませんのでNGです)
・任意保険に加入している事
・マナーや他人への気遣いが出来る方(普通の方なら問題は無いと思います)
・身元がハッキリしている方

上記が基本内容です。

普段オートバイに一人で乗っていて仲間が居ない為にツーリングに行けない方や、暫く離れていたけどもう一度乗ってみようと言う方、最近免許を取ったけど殆ど近くを走っているだけでつまらないなんて方。
バイクに乗っていても中々ツーリングに行く機会が無い方やもう一度バイクに乗りたい! と持っている方!
日帰りツーリングや温泉ツーリング、美味いもん食べ歩きツーリングなどメンバーで企画してツーリングに出かけませんか?
特に女性の方は出来るだけサポート致しますので安心してご参加ください。

模型を趣味とする方の自動二輪の保有率は大変低く、正直な所それなりの人数になるかどうかわかりませんが数少ないバイク好きの参加を心より願っています。
又、弊社のHPでも近いうちに募集をさせて頂く予定です。
どうしようかな〜と迷っているあなた! この際です! 是非ご参加下さい。
参加ご希望の方は弊社にメール又はお電話にて御連絡下さい。

TEL/042-389-6621  FAX/042-389-6610
E-mail/nagae.art.pro@nagae-art-pro.com

今回もご覧頂きありがとうございます! いつものように励ましのポチッとお願い致します!
コメント、質問も宜しくお願い致します。

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 2016_07_27


お待たせ致しました! 最終回です。
今回は早々に更新させて頂きました。

では早速製作内容に入りましょう!
前回1回目のウレタン塗装が終了しました。この状態でも非常に綺麗な光沢を放っていますが、更に上のランクの完成度を目指します。

ここでウンチクを一つ。通常カーモデルの場合はウレタン塗装は1度吹いて、乾燥後に表面を2000番でゴミや段差を取ってコンパウンドで磨き倒すのが方法ですが、鉄道模型の場合はディティールが多く表面にドアなどの段差がある分、コンパウンドで磨き倒すと磨き過ぎで角などが下地が出てしまったりと初心者には難しいです。
出来ればウレタン塗装をのみで仕上げにした方が良いと思います。その為に2度のウレタン塗装をして仕上げる方法を取ります。

では方法を御紹介しましょう。
1度のウレタン塗装では金帯のデカール部分や2色の塗り分けラインの段差は表面を指で撫でるとハッキリわかります。
又、江ノ電のロゴマークと文字はデカールですが実車ではマークのみプレートになっているのでマーク下の社名共にデカールになっている分余り恰好が宜しくありません。デカールのクリヤー部分がやや大きい為に目立っています。
表面を面一にして美しい表面を作った方が完成度も上がるのは言うまでもありません。

そこでせっかく綺麗に塗装したウレタンクリヤーの表面を、涙を呑んで段差が無くなるまでペーパーで磨きます。
この作業が最も神経を使いますし勇気も必要です。私は愛と勇気と根性と手抜きで1000番のサンドペーパーで慎重に全面を磨きましたが、慣れない方は1500番程度で磨いた方が良いと思います。
研ぎ出し磨きを行う訳ではありませんので2000番で磨く必要はありません。あくまで段差や表面の荒れを取る為に磨きます。
この時点では光沢部分が全く見えなくなるように、ドアの段差等も丁寧に磨いて1度目のウレタンがかかっている部分は全て磨いてください。


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磨き上がりです。全くウレタン塗装がされている様には見えませんよね。ですが表面は指で撫でてもロゴデカールや塗り分けライン等全く段差が無い状態になりました。
磨きが終了した時点で刷毛などで磨き粉を綺麗に取り除いておきます。水で洗浄しても大丈夫ですが水分を拭き取った際の布などのゴミが付かないように注意してください。


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ここで2度目のウレタン塗装です。
1回目より希釈度を20%ほど上げて塗装します。ここで大切なのは1回目の様な量を塗装しない事です。
表面は先ほどの磨きで完全にフラットな状態です。輝きを取り戻すとでも言いましょうか?
出来るだけ薄く全体的にヌラッとした感じになれば大丈夫です。もし希釈が上げきれず多少ザラ付いた場合は、以前ご紹介した裏技ですが希釈液のみを表面に塗装してください。希釈液が表面のザラつきを溶かして比較的に綺麗な表面になってくれます。
希釈液を掛け過ぎてダレたりしないように注意してください。


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2度目のウレタン塗装が終了しました。
車体の裾部分にはそれなりに映り込みが出来るほどです。表面の段差が無い分、映り込みが屈折しないので非常に綺麗です。


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ここで仕上げです。
今度は2000番のペーパーのみを使用して、表面に付いた小さなゴミなどを磨いて取り除きます。
仕上げですので全くゴミがのらずに光沢感がキープで出来ているようでしたらこのままでも問題はありません。
ここでの注意は仕上げですので角などは磨かなくても良いように目立つ部分のみペーパーがけします。


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コンパウンドがけです。
ここからが勝負です。最初は粗目のコンパウンドを使用して丁寧に磨き上げます。ある程度光沢が出て鏡面になったら仕上げの細目のコンパウンドで更に丁寧に磨き上げます。


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下の写真は上が磨き前でしたが磨いた後の写真です。
写真からは判別しにくいのですが、両車両の後方ドアに上部を見て頂くとライトが当たって映り込んでいます。
上の車輌はややぼやけて映り込むのに比べて下の車輌のはスッキリした映り込みが見る事が出来ます。
目視では一目瞭然で非常に綺麗な表面が出来ているのが解ります。


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2輌共磨きが終了しました。こちらの写真の方が美しく光沢が出ているのが解りますよね。
この時点では屋根もウレタン塗装のままなので光沢気味になっています。このままではおかしいので屋根の艶を落とします。


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屋根をマスキングして艶消し、又は半艶どちらかお好みで塗装します。
ここでのコツは塗装するというより塗料を振りかけるというかまぶすと言った方法で塗装します。
ウレタンの上からでもこの方法で十分塗料は食いつきます。


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細部の組み立てです。
側面の車側灯を取り付けますが、その前にウレタンやゴミなどでやや塞がり気味の穴を針やすりで綺麗に処理してからレンズを入れます。
この作業をせずに無理に裏からレンズを入れると、表面の塗料が割れてしまったりするので必ず行ってください。


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処理した後、裏からレンズをエポキシなどで接着して取り付けます。穴の処理がしてあるので抵抗なく綺麗に取り付け出来ます。


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運転席ドアの手すりの取り付けです。
実車はステンレス製なのでキットの付属手すりも洋白で出来ています。塗装の必要もないので指定の穴に差し込み裏で接着するか折り曲げて取り付けます。


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ガラスの取り付けです。
特に難しい事はありません。大きな窓には上部にサッシの印刷があるのでこれを取り付けます。他のガラスは各窓にに合うようガラスパーツを適度にカットして取り付けます。メーカーではGボンドというゴム系の接着剤を使用して取り付けられていますが私はエポキシ接着剤で取り付けています。
ここでのポイントはガラスパーツは保護フィルムが貼られているので剥がして取り付けるのですが、室内側はフィルムを剥がさず最後の段階で剥がします。
そうすれば指紋や汚れが付かないので仕上げに表側のみガラスの汚れを拭き取るだけで済みます。


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電装品の取り付けです、基盤は完成しているので図面を見て配線するだけ、妻側に見えるスイッチは前照灯のスイッチです。
併結運転の際、併結側の前照灯を切る為です。
大手メーカーさんのキットは親切なので図面を見ればどなたでも配線は出来ると思います。


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床板の組み立てです。床下機器を塗装しておきます。
床下機器はホワイトメタル製なので洗浄してメタルプライマーを塗装した後、本塗装を行う事を忘れずに!


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床側のユニットが出来ました。室内の床は今回床下のグレーと同色にしましたが、拘る方は実車同様のベージュ系で塗装した方が良いでしょう。


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これからは各パーツのディティールアップです。
屋上のクーラーは実車ではシルバーの様です。写真などを参考にすると汚れていてグレーっぽく見えますが、どうやらシルバーが正解の様なのでステンレスシルバーで塗装し各部に墨入れを行い雰囲気を上げます。
私が使用しているのはタミヤ製のエナメル塗料墨入れ用ブラックです。筆が付いていて使いやすいのでお勧めです。


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ここはポイントです。
メーカーの完成品にはシルバーのパンタグラフが付いていますが実はグレーの様です。それもライトグレーの様です。
実車に合わせて塗装しますがハッキリした色が解らないので灰色9号で塗装します。
集電部分は元が黒でしたがガンメタルか黒鉄色で塗装した方がしっくりくると思います。


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シートの取り付けです。
このキットは椅子のパーツは付いていません。今回は市販の長椅子を取り付けて再現します。
そこで一つだけ問題があります。501号車は前部の席が展望になっているようで3席だけシートが違います。
余っていたシートのパーツを改造してヘッドレストの形を変えて作ります。


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シートの塗装終了です。
紫のシートは妻側の優先席です。ちなみにこのシートはカツミ製の長椅子を適度の長さに切って塗装したものですが、ここでポイントを一つ。
このシートの材質は塩ビ製の様で通常の塗料では食いつきません。プライマーを使用するかソフビ用塗料を使用して塗装してください。


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シートを取り付ける前にシートが収まる位置のみガラスの保護フィルムを剥がします。


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通常シートが付属している場合はシートレールが付いていて、レールの上にシートを接着してねじ止めしますが今回は付いていないので、床板の取り付けアングルの上にエポキシ接着剤で取り付けます。
この時の注意はモーター車のみモーターが上部に張り出しているので、シートを一部切り取ってモーターに干渉しない様加工します。


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パンタグラフを取り付けます。グレーに塗装変更した分、しっくり収まっています。


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床板の取り付けを行いますが、この時点で残っているガラスの保護フィルムを全て剥がしてから取り付けます。
金属製ですので丁寧にボディにハメ込まないと塗装を傷つける事になりかねません。丁寧に作業します。


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最後はワイパーの取り付けです。
そのまま付けると形がおかしいのでブレード部分を少し曲げて、ガラス面にブレードが平行になるようにエポキシ接着剤で取り付けます。


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完成しました。


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如何でしょうか? 今回も150枚を超える写真で御紹介させて頂きました。それなりの雰囲気の完成品になったと思います。

今回の作例で2点ほど後悔があります。一つは前面の方向幕部分は別パーツで再現されていますが、実車はガラス面に濃いフィルムは貼られているようで方向幕部のみ表示が見えるようになっています。
出来ればフロントガラス部分を塗装して裏から方向幕が見えるように加工した方が実車に近い表現になります。
フロントガラスを取り付けた後に実車の表現に気が付き再度表現しようと思ったのですが、ガラスパーツがしっかり接着されていたので取り外して塗装する事を諦めました。
もう一つは転落防止柵を取り付けた際、両車輌を並べると同じ位置に収まっておらず多少ズレています。これは私の確認ミスです。
いずれ先ほどの2点は改修したいと思います。
2点ほど失敗は有りましたが完成品としてはそれなりになったのではないでしょうか?

鉄道模型は組み立てる事より塗装する方が何倍も大変ですし時間も必要です。どんなに組み立てが上手でも塗装がダメだと完成品はしょぼくなります。
弊社の御客様の中には組み立てが出来ても塗装が出来ない御客様は多々いらっしゃいます。
弊社でも鉄道模型の完成御依頼を受ける場合は組み立てが3割〜4割、塗装が6割以上の価格設定になるほど鉄道模型の塗装は難しいんです。
やはり塗装を制する事が模型の極みではないかと今回特に思いした。

今回は更新が遅かったりして大変申し訳ありませんでした。今後は出来るだけ早めの更新を心がけたいと思います。
これからも楽しみにしている方の為に精進させて頂きますので応援して頂けると幸いです。


次回作は決まっていませんがプラモデルキットの予定です。見て下さっている方の中で見てみたい作例があればリクエストお願い致します。
基本的にジャンルは問いません。一応プロのモデラーなのでほぼ全てのジャンルの製作が出来ます。(得意なのはスケール物ですが、、、、)

では今回の作例が「理解出来た」や「それなりになったね」と思って頂ける方応援の意味を込めてポチッとお願い致します。
又、御質問や感想は是非コメント下さい。本当に励みになりますので宜しくお願い致します。


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完成品は弊社ギャラリーに掲載致しましたので、是非ご覧下さい。


P.S
RMMの作例は編集部より許可を頂き8月20日販売分の掲載作例を7月24日のワンダーフェスティバルで先行公開致します。
御時間がある様でしたら是非お立ち寄り下さい。

 2016_07_13


皆さん! 大変お待たせ致しました!
RMMの作例も終わり、業務も一段落したので再開致します。
長い梅雨が明けるのももう僅か! 湿度と戦うモデラーの皆さん! 頑張って作ってますか!
気候に負けず熱い精神で模型製作に挑みましょう!

さて本題の塗装です。
今回の鉄道模型は真鍮製です。通常にサフを吹いてから塗装という訳にはまいりません。
最初は塗装前の大切な前処理である洗浄です。金属模型は表面に指の脂分や汚れが付着してると塗装の食いつきが悪くなります。
又、ホワイトメタルパーツも表面の離型剤の粉を落としておかないと同じ様に塗装が定着しません。

その為ブラスクリーナーで表面で表面の汚れを綺麗に落としておくことが大切です。
私が使用しているのはマッハ製のブラスクリーンです。タッパーなどにボディを入れて原液を注いで筆やブラシなどで表面を洗います。ゴシゴシこするのではなく、まんべんなく撫でるように洗いましょう。
綺麗になるとボディのクスミが落ちて綺麗な真鍮の色になります。ハンダの後は黒くクスミが残る場合もありますが基本的に問題ありません。
ただこのブラスクリーンの匂いは未だ馴染めず、正直な所レモン果汁でも入れて素敵な香りのブラスクリーンが販売されないかな〜なんていつも思います。

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タッパーにブラスクリーンを適量注いで完成したボディをブッコみます。
表面を平筆の様な物で丁寧に洗うだけ! これだけなんですが先ほどもお話ししたようにとにかく臭い!
おばちゃんのパーマ液の様な匂いです。書いているだけで鳥肌が立ってきました。

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洗い上がりです。上のボディが洗浄前のボディで下が洗浄後のボディです。良く見ると全体的にクスミが消えて金属感の光沢が出ているのが解りますでしょうか?
このように十分に洗浄して乾燥させておきます。

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洗浄が終ったら塗装の第一歩です。
金属製なので樹脂と違い通常のサフではボディに塗装が食い付ません。金属に塗装がシッカリ食いつく様にメタルプライマーで下地塗装を施します。
これは付属している他のホワイトメタルパーツも同様です。

私が使用しているのはフジモデル製のメタルプライマーです。
今まで色々なプライマーを使用してきましたが、このフジモデル製が一番手軽で食いつきも良いと感じたので現在はこれしか使用していません。
このプライマーには薄く色がついており、どこまでプライマーがかかったか一目で分かりやすいのが特徴です。

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メタルプライマーの塗装をします。ムラが無いように塗装するのは当然ですが、塗膜を厚く塗装する必要はないので薄く均一であれば大丈夫です。

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尚、室内も塗装するので内側も忘れず塗装しておきます。メーカーの完成品は殆ど内装が塗装されていません。やはり自分で作るのですからメーカーには出来ない仕様にしちゃいましょう!

ここで余談です。忘れないうちに散々悩んだ妻面の加工ですが色々調べた結果、組み立てる前に加工しないとかなり大変になる事が分かったので、省略して特徴的なシルバーのステーのみを取り付けて誤魔化す事にしちゃいました。
ですがそれなりの雰囲気になったのではないでしょうか?
(ちなみにこの写真はプライマーが塗装されています)

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最初の塗装は内装の塗装です。
新500系の内装はクリーム色です。ホワイトをベースに黄色と茶色などを少量入れれば簡単にクリーム系になります。
運転台室内も客室と同じ色で問題はなさそうです。


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室内塗装を終えたらいよいよ外装です。室内をマスキングして塗装が入り込まないように丁寧にマスキングします。
マスキングで大切なのは隙間が空かない様にすることです。最初に窓をキッチリマスキングして押さえてから屋根に開いている電装品の取り付け穴を予め塞ぎ、床板取り付けアングルの所でマスキングします。


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最初はクリーム色から塗装します。
通常明るい色の場合は下地として発色を助ける為に白などを塗装するのが基本です。特に赤や黄色などの発色しにくい色の場合は下地が必要になりますが、白系のボディの場合は直接塗装しても問題ありません。今回のクリーム色は白がメインの調色なので下地塗装に十分使用出来ます。
車体のディティールを考慮して塗膜を薄く仕上げる為に直接塗装します。

使用したカラーは写真に合わせて私好みに調色した物を使用しました。
専用の調色塗料が入手できればそれを使用すれば良いと思います。


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さてクリームが塗装出来たらグリーンの塗装です。
ここで重要なのがマスキングの方法です。美しく綺麗な塗り分けは模型の完成度を大きく上げてくれる事は言うまでもありません。
特に塗り分けラインは綺麗にしたいものです。そこでマスキングテープの端を使用するのではなく端をカッターで切り取り、切り取った面を塗装の塗り分けラインに使用します。
又、ドアなどの部分の段差に塗料が吹き込む事が皆さん経験あるのではないでしょうか?
確実に吹き込まないようにマスキングしたいですよね?
そのマスキングも御紹介致します。

まず基本のラインを作ります。
カッティングマットにマスキングテープを貼り、長手方向にカッターで切り分けます。
ちなみに私が使用しているのは18mmnマスキングテープをボディより少し長くカットして真ん中で切り分けています。
9mmのマスキングが2本出来るという事です。

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大まかにボディに貼って図面の位置になる様に合わせます。
ここでワンポイントです。たまに細いマスキングテープでラインを作る方がいますが、出来るだけ太めのマスキングテープを使用した方がラインが曲がったりしにくいので、出来るだけ幅の太めのマスキングテープを使用する事をお勧めします。

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基本的なマスキングが終りました。でもこれだけでは先ほどお話ししたドアの段差に塗料が吹き込んでしまいます。
そこで下の写真の様に良く切れるカッターでドアの端の段落ち部分に切り込みを入れます。強く押して切ると傷の元になります。面倒でも新しい刃で作業する事がとても大切です。


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切り込んだ部分を爪楊枝などでシッカリマスキングテープを馴染ませて密着させておきます。
その上からドアが隠れる程度のマスキングテープで再度上から重ねて貼り込みます。この時もドアの段落ち部分を爪楊枝などでシッカリ差込むのを忘れない様にして下さい。


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貼り上がりです。
ドアの段落ち部分にマスキングテープでがシッカリ馴染んでいるのが解りますでしょうか?
こうなっていれば殆ど塗料は吹き込んできません。
さらに安全策を考えるのであれば、マスキングした部分の塗色かクリヤーを段落ちの部分に再度塗装しておけば、目止めになって殆ど吹きこぼれが出ません。Nゲージの塗装にも十分可能な方法です。是非チャレンジしてみて下さい。


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マスキングが終了したらグリーン塗装です。
このグリーンも写真を見ながら調色したのですが、このグリーンも人によっては見方が大きく異なるので各自好みの色で調色してください。
本当は割合のレシピも御紹介したいのですが、以前「同じ様に調色したけど違う色になった」という意見や「こんなグリーンじゃねえよ」なんて心無い事を平気で話す方も居たので割愛させて頂きます。基本的に通常のグリーンをくすませた方がしっくりくると思います。


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窓の塗装です。この車両の窓枠は凸モールドのHゴムの様な形ではなくボディと面一で凹モールドになっています。
クリームの部分のマスキングを剥がしてから再度マスキングテープを貼って爪楊枝で罫書きを入れるのが一番簡単です。


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シッカリ爪楊枝で罫書いて筋を入れたら良く切れるカッターで一回で切ります。
何度も筋にカッターを入れると、塗装が割れてその部分の塗膜がかけてしまう事になりかねません。マスキングテープのみを切るつもりで丁寧に一回で切り取ります。


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下の写真の様に窓枠のマスキングテープを切り取ったら、再度爪楊枝で窓枠を罫書いてマスキングテープを馴染ませます。

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基本のカラーが終了しました。マスキングテープを剥がした際、窓枠の溝に塗装が入り切っていない場合は筆でタッチアップするのも良いのですが、墨入れと同じ方法でエナメルの黒を入れてから乾燥後エナメル溶剤で拭き取る方が簡単で楽です。

但し、缶スプレーなどのラッカーで表面保護をすると場合によってはエナメルが反応してせっかくの墨入れが消えてしまう事もあるので、出来るだけエアーブラシで表面を保護した方が良いでしょう。
又、ウレタンクリヤーを塗装する方はエナメルは反応しないので遠慮せずウレタンクリヤーを塗装しちゃってください。
この後クツズリのシルバーなど色差しを行い屋根の塗装を施して金帯をいれます。


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さて塗装は終了しましたが最大の難関! 金帯を入れます。
塗装指示では0.3mmの金帯を入れろとありますがこんな細い線をマスキングで入れるの至難の業ですよね。
そこで簡単に入れる為に御紹介するのは、私が長年大変お世話になっているスタジオ27さんの金帯デカールです。
そこには偶然ともいえる0.3mmの金帯デカールがセットされているんですね〜(かなり嬉しかったりします)
当然これをチョイスしてボディに貼り込みます。

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デカールのカット方法は過去にも何度もやっているので割愛しますが、いつものようにデカール台紙の上から台紙の厚み半分だけカッターで切り込みを入れて表面のデカールを台紙半分ごと切り取って使用します。
解らない方は過去の方法を御参考にして下さい。
こちらの記事で解説しています。

ここで難しいのがこの細いラインデカールを真っ直ぐ貼ることです。
ですがマスキングして塗装するよりも遥かに楽な事は間違いありません。

金帯を貼り終えたら江ノ電のロゴデカールを貼り込み、車番のインレタを貼ってから仕上げになります。

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ここでお得意のウレタン塗装です。鉄道模型はディティールが小さいのでウレタンを吹き過ぎないように注意しながら塗装します。
今回はデカールと2色塗装による塗膜の段差があるのでウレタンの2度吹きで仕上げをします。
一度目のウレタン塗装はやや厚めに塗装して乾燥後、サンドペーパーで段差を取り仕上げの薄吹きウレタンで仕上げをします。最終仕上げは次回としましょう。
尚、ラッカーでの半艶塗装が御好きな方もこの時点で仕上げのクリヤーを塗装してください。

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ウレタンの塗装が終了しました。
どうですか? この輝き! 江ノ電新500系のロールアウト時の輝きそのものになりました。

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ここでもう一つ裏技的な塗装を御紹介します。
車輪は金属製ですので当然シルバーの金属地なのが普通です。完成品として販売されている車両も金属地のままなのが通常です。
ですが実車はシルバーではなく殆どが床下機器、又は台車の色と同じです。自分の特別な車両だけにする為ここも拘ってみましょう。

最初に表面の油汚れなどをシンナー等で良く拭き取り、メタルプライマーで車輪の表側を塗装します。
特に駆動用のギアボックスに塗装がかからないように車輪の裏側をマスキングしておきます。

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次は床下機器に使用している色で車輪を塗装します。

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当然台車もメーカー完成品のグレーでは色が合いません。同じ色に塗装しておきます。

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乾燥後、車輪のレール接地面は塗装がかかっていると通電しなくなります。ツールウォッシャーを綿棒にしみ込ませて綺麗にメタルプライマーと塗装を拭き取ります。出来るだけ丁寧に綺麗に拭き取ってください。
又、車輪のセンター部の軸部分も台車に通電させる為に大切な部分ですここも綺麗に拭き取っておきます。
ここでのポイントは通電部分は全て綺麗に塗装が残らないように拭き取る事です。

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組み立ててみました。どうでしょうか? 台車から見える車輪が台車と同じ色になっているのが解りますでしょうか?
おまけで少しだけバネなどの部分に墨を入れてみました。
こんな部分だけでも何となくグレードが上がった気がしませんか?

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さて如何でしたでしょうか? 久しぶりの更新で何となくホッとした気がします。
今回は塗装編なのですが御理解頂けましたでしょうか?

塗装は鉄道模型の中で最も難しい部分です。組み立てが出来ても塗装が出来ない方はかなり多いのが現実です。
ですが順番が理解出来ればどなたでも十分美しい塗装が出来ます。

次回は塗装の最終仕上げと組み立て編です。最後ですので完成までという事になります。
美しい完成品を目指しますのでどうか今暫くお待ちくださいませ。
「また、更新が遅いんじゃないの?」
そう思われないように出来るだけ早く更新しますので宜しくお願い致します。

今回も御理解頂けたらポチッとお願い致します。
又、もう少し詳しくお知りになりたい方や製作上の御質問など、鉄道模型以外でもお気軽に御質問ください。

モデラーの皆さんの強い味方、長江でした!

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プロフィール

keitarousan

Author:keitarousan
株式会社アイビプロテックの代表取締役です。
模型製作代行【NAGAEアートプロダクション】事業部を設立。
現在雑誌・テレビ等のメディアで模型製作および解説をやらせてもらっております。

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