皆さんこんにちは!
フォードトリノの御時間がやって参りました!今回も楽しく参りましょう!
もうすぐ秋ですね〜、私は1年で一番苦手な季節が夏なので秋になるのは楽しみで仕方ありません。
何と言ってもバイクに乗る回数が増え、美味しい物も多くなります。
先日バイクを1台買いました。KawasakiのZRX1200ダエグというバイクです。以前HONDAのCB1300ボルドールに乗っていた時期がありましたが随分久しぶりのネイキッドバイクです。
ネイキッドバイクはカスタムにも向いているのでこれから楽しみの1台になりそうです。
しかし我ながらバイク馬鹿としか言いようがないですね〜。小遣いの殆どを毎月バイクに使ってしまうなんて馬鹿ですね〜。
レースなどにも参加したいのですがお金がかかるので現状維持って所でしょうか?
こんな話をしていると何だかバイク模型が作りたくなってきました。
それでは早速参りましょう!
前回は塗装で終了し、デカール貼りに入ります。ですがこのデカールのデザインどう思います?
私の感想は「センス無え〜な〜」が最初で、「冗談かよこれ」の連発! とても「カッコいいいね〜」と思えないこのライン!
貼ろうか止めようか散々迷った挙句にネットで調査!
「あれ〜、本当にあるんだこのライン!」と思いながらも「でもカッコ悪ぅ〜」しか思えませんでした。
皆さんは「ボディカラーとライン後部のグリーンの色が違うじゃないか!」と思われたでしょうが、実車も違っているんです。
ですがやはり実車に貼られている以上貼らない訳にはまいりません。覚悟を決めて貼り込みます。
デカール貼りは以前から御紹介していますが、簡単におさらいしておきましょう。
台紙から剥がしたデカールをボディに乗せたら平筆でデカールの中心から外側に水を掃きだします。今回の場合はラインの中心から前方と後方に交互に掃き出すのが基本的な貼り方です。

デカールが定位置に貼り終えたらドアのパネルラインになじませます。貼ったままでは実車ではドアが開かない事になってしまいますからね。
良く切れるカッターで刃をやや寝かせるようにして慎重に筋に沿って切ります。

デカールフィッターを適量塗ります。この適量と言うのはデカールの切った部分に十分染み込む程度と考えて下さい。

平筆の角で上から優しく押さえます。くれぐれも力をかけず柔らかく時間をかけて少しずつ馴染ませます。
フィッターの力で柔らかくなっているので、無理に力を入れてデカールが破れたりしないように慎重に行います。

綺麗に馴染みました。ドア後部は処理前です比較して頂くと良く解ると思います。
又、ドアの後方にあるフィンの部分もデカールなのですがここは特に慎重に行います。
フィンのモールドの上にデカールをのせて軽く押さえます。当然モールドの間が狭いので馴染みません。
デカールフィッターを全体的に塗ると言うより流し込むって感じでしょうか? 流し込んだら30分以上放置します。
フィッターがにじみ出ない程度に乾燥したら軽く上から筆で押さえます。どうしても馴染まない場合は先ほどと同じ工程を
繰り返します。
焦ってデカールを押さえない事が失敗しないコツです。

ウレタン塗装です。
ここでは塗装に重厚感とメタリックの深い光沢を持たせたいので、2度吹きを行います。
1度目は全体的に塗装してからデカールの段差部分にはやや多めにウレタンを塗装しておきます。
この時点でボディに光沢が出ていればいう事はありません。

ウレタン終了です。
表面がザラつかずシットリ仕上がっています。ザラついてもペーパーがけを行うので問題はありませんが、ペーパーがけが
少し大変になるので出来る限り表面はシットリ仕上げた方が楽になります。

最初のペーパーがけです。
1000番以上のペーパーで全体を磨きます。これはウレタン塗装を2度するので出来ますが、1度で仕上げる場合は2000番で磨きます。
ここでデカール段差を取り全体的に表面が平滑になるように仕上げます。

2度目のウレタン塗装です。これが仕上げの塗装になるのでダレたりしない様に慎重に全体を塗装します。
特に角などはやや厚めに塗装しておけば、研ぎ出し中に下地が出る危険性が低くなるのでお勧めします。

乾燥後2000番で全体を磨きます。下地が出ないように丁寧にペーパーがけをします。
全体をよく見て表面が綺麗に艶が無くなるまで丁寧に処理します。

ペーパー終了後磨き出しです。
ここからが本番! 最初は粗目である程度光るまで磨きます。次は細目、極細と順に磨きます。
下の写真は粗目のコンパウンド磨きの最中です。粗目でも下の写真の様な光沢が出れば完璧です。
又、コンパウンドは下の写真の様に多めに付けて磨いた方が早く綺麗に磨きます。
コンパウンドが少ないと磨き中の摩擦熱でコンパウンドが乾燥し滑りが悪くなり布が表面を傷付ける事になります。
磨き中に滑らかな感触がある事が早く綺麗に磨くコツです。

ボンネットの磨きですが凹凸が多いので下地が出ないように特に注意が必要です。
先ほど述べたように丁寧に磨きます。

磨きが終了したら溝に埋まったコンパウンドを落とします。
私の場合は硬めの専用筆を使用してこそぐ様に取り除きます。爪楊枝で取るのも良いのですが何かのはずみで傷を付けたくありませんよね。
せっかく綺麗に磨き上げたボディです。愛着があるボディであれば丁寧に傷を付けない様に美しく仕上げたいものです。

磨き上がりです!
どうですかこの輝き! ボディカラーが濃い色の方が輝きは美しく映えます。
メタリックのボディカラーも深い光沢になりました。この仕上げであれば完成後展示しても映える存在になってくれる事間違いなし!

ボディが仕上がったら艶を落とす作業をします。エンジンルームは予め黒に塗装してありますがウレタン塗装で光沢が出ています。
マスキングを再度行い艶消しのクリヤー、又は艶消しの黒をまぶす様に薄く塗装します。これでエンジンルームは完成です。
屋根にシミの様な物が映っていますがこれは私の指紋です。拭き取れば綺麗に元に戻ります。
磨き残しではありませんので御安心を。

ボディが完成したらバンパーなどのパーツの組み立てに入ります。
これが大変なんです! この手の古いキットはメッキの状態が悪いだけでなく、元々ゲートが太く表面から目立つところにある上にゲート周囲にはメッキが溜まっており、見栄えが非常に悪い状態のキットが多い様です。
又、フォグライトはバンパーと一体になっておりボディと合わせると綺麗に合いません。(悲しくなってきます、、、、)
更にバンパーの両端には太く鋭いパーティングラインが目立って入っているので、とても使用出来ません。これではせっかくのボディに付けても、、、、。
なので、この際メッキは剥がしてしまいフォグライトも切り離してしまいましょう。


バンパーのメッキを剥がしたもののさてどうするか? 問題です。
この形状ではミラーフィニッシュを貼り込むのはかなり難しそうです。塗装にするか? この部分は次回に持ち越したいと思います。
内装を作りました。ここは特に加工もディティールアップも特にありませんし、順を追って説明しても面白くないので完成写真としました。
注意点はバリが多いので丁寧に整形して塗装すれば問題なく下の写真の様に組み上がります。
ここで唯一拘ったのは内装色です。ボディカラーがメタリックグリーンなので実車と同じ内装色に合わせました。
調色はボディカラーのグリーンをベースにやや濃くして塗装しています。
チョット嬉しかったのは、レベル製にしてはメーターや内装のウッドパネルのデカールが付ている事でしょうか。今まで製作したキットは殆ど付いている事が無く、メーターのしょぼいモールドをドライブラシで塗装する程度でした。

今回はここまでです。研ぎ出しを重点に置いてご覧いただきました。
私も随分長く研ぎ出しを行ってきましたがこの研ぎ出しという技法は奥が深く、自分的には未だに技術に確信が持てません。
カーモデルにとっては研ぎ出し技法は完成度を左右する大きな要素です、今までボディのみ製作して処分してしまった数はかなりの数になります。
これからも最高のボディを求めていくのでしょね〜私は、、、、。
つい先日錦糸町で模型のショーであるプラスチックモデラーズという展示会があり、私のR35などの雑誌作例も展示させて頂きました。
こういう模型のイベントが増える事は私にとって大変嬉しい事です、一人でも多くのモデラーが交流し模型業界の発展に繋がる事は私自身の思いでもあります。
世間一般のモデラーのイメージはとても良いとは言えません。根暗、オタク、閉鎖的な人種など特に女性には非常にイメージが良くありません。
こういったイメージを払拭してモデラーとしての位置を健全なイメージにしたいと願っています。
私のツーリングクラブもそういった意味を込めて作りました。皆さんと一緒に模型の発展と願って今後も楽しく模型ライフをエンジョイしましょう!
では次回は最終回です、お楽しみに〜。
今回も御意見ご感想、御質問等お待ちしていま〜す〜!今回もポチッと宜しくお願い致します。
フォードトリノの御時間がやって参りました!今回も楽しく参りましょう!
もうすぐ秋ですね〜、私は1年で一番苦手な季節が夏なので秋になるのは楽しみで仕方ありません。
何と言ってもバイクに乗る回数が増え、美味しい物も多くなります。
先日バイクを1台買いました。KawasakiのZRX1200ダエグというバイクです。以前HONDAのCB1300ボルドールに乗っていた時期がありましたが随分久しぶりのネイキッドバイクです。
ネイキッドバイクはカスタムにも向いているのでこれから楽しみの1台になりそうです。
しかし我ながらバイク馬鹿としか言いようがないですね〜。小遣いの殆どを毎月バイクに使ってしまうなんて馬鹿ですね〜。
レースなどにも参加したいのですがお金がかかるので現状維持って所でしょうか?
こんな話をしていると何だかバイク模型が作りたくなってきました。
それでは早速参りましょう!
前回は塗装で終了し、デカール貼りに入ります。ですがこのデカールのデザインどう思います?
私の感想は「センス無え〜な〜」が最初で、「冗談かよこれ」の連発! とても「カッコいいいね〜」と思えないこのライン!
貼ろうか止めようか散々迷った挙句にネットで調査!
「あれ〜、本当にあるんだこのライン!」と思いながらも「でもカッコ悪ぅ〜」しか思えませんでした。
皆さんは「ボディカラーとライン後部のグリーンの色が違うじゃないか!」と思われたでしょうが、実車も違っているんです。
ですがやはり実車に貼られている以上貼らない訳にはまいりません。覚悟を決めて貼り込みます。
デカール貼りは以前から御紹介していますが、簡単におさらいしておきましょう。
台紙から剥がしたデカールをボディに乗せたら平筆でデカールの中心から外側に水を掃きだします。今回の場合はラインの中心から前方と後方に交互に掃き出すのが基本的な貼り方です。

デカールが定位置に貼り終えたらドアのパネルラインになじませます。貼ったままでは実車ではドアが開かない事になってしまいますからね。
良く切れるカッターで刃をやや寝かせるようにして慎重に筋に沿って切ります。

デカールフィッターを適量塗ります。この適量と言うのはデカールの切った部分に十分染み込む程度と考えて下さい。

平筆の角で上から優しく押さえます。くれぐれも力をかけず柔らかく時間をかけて少しずつ馴染ませます。
フィッターの力で柔らかくなっているので、無理に力を入れてデカールが破れたりしないように慎重に行います。

綺麗に馴染みました。ドア後部は処理前です比較して頂くと良く解ると思います。
又、ドアの後方にあるフィンの部分もデカールなのですがここは特に慎重に行います。
フィンのモールドの上にデカールをのせて軽く押さえます。当然モールドの間が狭いので馴染みません。
デカールフィッターを全体的に塗ると言うより流し込むって感じでしょうか? 流し込んだら30分以上放置します。
フィッターがにじみ出ない程度に乾燥したら軽く上から筆で押さえます。どうしても馴染まない場合は先ほどと同じ工程を
繰り返します。
焦ってデカールを押さえない事が失敗しないコツです。

ウレタン塗装です。
ここでは塗装に重厚感とメタリックの深い光沢を持たせたいので、2度吹きを行います。
1度目は全体的に塗装してからデカールの段差部分にはやや多めにウレタンを塗装しておきます。
この時点でボディに光沢が出ていればいう事はありません。

ウレタン終了です。
表面がザラつかずシットリ仕上がっています。ザラついてもペーパーがけを行うので問題はありませんが、ペーパーがけが
少し大変になるので出来る限り表面はシットリ仕上げた方が楽になります。

最初のペーパーがけです。
1000番以上のペーパーで全体を磨きます。これはウレタン塗装を2度するので出来ますが、1度で仕上げる場合は2000番で磨きます。
ここでデカール段差を取り全体的に表面が平滑になるように仕上げます。

2度目のウレタン塗装です。これが仕上げの塗装になるのでダレたりしない様に慎重に全体を塗装します。
特に角などはやや厚めに塗装しておけば、研ぎ出し中に下地が出る危険性が低くなるのでお勧めします。

乾燥後2000番で全体を磨きます。下地が出ないように丁寧にペーパーがけをします。
全体をよく見て表面が綺麗に艶が無くなるまで丁寧に処理します。

ペーパー終了後磨き出しです。
ここからが本番! 最初は粗目である程度光るまで磨きます。次は細目、極細と順に磨きます。
下の写真は粗目のコンパウンド磨きの最中です。粗目でも下の写真の様な光沢が出れば完璧です。
又、コンパウンドは下の写真の様に多めに付けて磨いた方が早く綺麗に磨きます。
コンパウンドが少ないと磨き中の摩擦熱でコンパウンドが乾燥し滑りが悪くなり布が表面を傷付ける事になります。
磨き中に滑らかな感触がある事が早く綺麗に磨くコツです。

ボンネットの磨きですが凹凸が多いので下地が出ないように特に注意が必要です。
先ほど述べたように丁寧に磨きます。

磨きが終了したら溝に埋まったコンパウンドを落とします。
私の場合は硬めの専用筆を使用してこそぐ様に取り除きます。爪楊枝で取るのも良いのですが何かのはずみで傷を付けたくありませんよね。
せっかく綺麗に磨き上げたボディです。愛着があるボディであれば丁寧に傷を付けない様に美しく仕上げたいものです。

磨き上がりです!
どうですかこの輝き! ボディカラーが濃い色の方が輝きは美しく映えます。
メタリックのボディカラーも深い光沢になりました。この仕上げであれば完成後展示しても映える存在になってくれる事間違いなし!

ボディが仕上がったら艶を落とす作業をします。エンジンルームは予め黒に塗装してありますがウレタン塗装で光沢が出ています。
マスキングを再度行い艶消しのクリヤー、又は艶消しの黒をまぶす様に薄く塗装します。これでエンジンルームは完成です。
屋根にシミの様な物が映っていますがこれは私の指紋です。拭き取れば綺麗に元に戻ります。
磨き残しではありませんので御安心を。

ボディが完成したらバンパーなどのパーツの組み立てに入ります。
これが大変なんです! この手の古いキットはメッキの状態が悪いだけでなく、元々ゲートが太く表面から目立つところにある上にゲート周囲にはメッキが溜まっており、見栄えが非常に悪い状態のキットが多い様です。
又、フォグライトはバンパーと一体になっておりボディと合わせると綺麗に合いません。(悲しくなってきます、、、、)
更にバンパーの両端には太く鋭いパーティングラインが目立って入っているので、とても使用出来ません。これではせっかくのボディに付けても、、、、。
なので、この際メッキは剥がしてしまいフォグライトも切り離してしまいましょう。


バンパーのメッキを剥がしたもののさてどうするか? 問題です。
この形状ではミラーフィニッシュを貼り込むのはかなり難しそうです。塗装にするか? この部分は次回に持ち越したいと思います。
内装を作りました。ここは特に加工もディティールアップも特にありませんし、順を追って説明しても面白くないので完成写真としました。
注意点はバリが多いので丁寧に整形して塗装すれば問題なく下の写真の様に組み上がります。
ここで唯一拘ったのは内装色です。ボディカラーがメタリックグリーンなので実車と同じ内装色に合わせました。
調色はボディカラーのグリーンをベースにやや濃くして塗装しています。
チョット嬉しかったのは、レベル製にしてはメーターや内装のウッドパネルのデカールが付ている事でしょうか。今まで製作したキットは殆ど付いている事が無く、メーターのしょぼいモールドをドライブラシで塗装する程度でした。

今回はここまでです。研ぎ出しを重点に置いてご覧いただきました。
私も随分長く研ぎ出しを行ってきましたがこの研ぎ出しという技法は奥が深く、自分的には未だに技術に確信が持てません。
カーモデルにとっては研ぎ出し技法は完成度を左右する大きな要素です、今までボディのみ製作して処分してしまった数はかなりの数になります。
これからも最高のボディを求めていくのでしょね〜私は、、、、。
つい先日錦糸町で模型のショーであるプラスチックモデラーズという展示会があり、私のR35などの雑誌作例も展示させて頂きました。
こういう模型のイベントが増える事は私にとって大変嬉しい事です、一人でも多くのモデラーが交流し模型業界の発展に繋がる事は私自身の思いでもあります。
世間一般のモデラーのイメージはとても良いとは言えません。根暗、オタク、閉鎖的な人種など特に女性には非常にイメージが良くありません。
こういったイメージを払拭してモデラーとしての位置を健全なイメージにしたいと願っています。
私のツーリングクラブもそういった意味を込めて作りました。皆さんと一緒に模型の発展と願って今後も楽しく模型ライフをエンジョイしましょう!
では次回は最終回です、お楽しみに〜。
今回も御意見ご感想、御質問等お待ちしていま〜す〜!今回もポチッと宜しくお願い致します。
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こんちは! 新作の作例の御時間です!
「あれっ?ヒコーキどうした?」と思われた方!
大変申し訳ありません。不慮の事故で修復中になってしまいました。
現時点で何時更新が出来るかどうか? 下手をすると再起出来ないかもしれません! ですが悲しみと馬鹿な自分を乗り越えて修復と格闘中です!
「トホホ、、、」
ですが長江としては何も御披露しない訳にも参りません!
船舶模型を製作しようとも考えましたが最近まともにカーモデルを製作していませんし、御覧頂いている方の御意見も尊重して久しぶりにカーモデルを製作する事にしました。(一応カーモデラーなので当たり前なんですが、、、、、、。)
そこで今回チョイスしたのはある程度経験のあるモデラーの方でもチョット気が引ける洋物にチャレンジ!
それもドイツではなくアメリカレベルです。
一度は経験した方なら良く解ると思いますがディティールのダレ加減、スジボリの甘さ、各パーツの合いの悪さ、型ズレなどタミヤ製や優秀なキットしか作った事が無い方には理解不能! と言っても良いかもしれません。
製作するのはとても大変なキットですが、その分自分の技術向上には大きく貢献してくれるでしょう。
(ちなみに弊社の新人スタッフには修行中はタミヤ製などの秀才キットは製作させません。加工技術が向上しにくい為です。)
そんな問題ありのキットですが、最大の魅力は他のメーカーでは決して手を出さない車種は嬉しい所です。
そこで今回は私が大好きなフォードトリノGTで御座います! 車が好きな方なら良く御存じの車輌だと思いますが、この型の車よりの後のグラントリノの方が有名で、映画ではクリントイーストウッド主演の同名映画やテレビドラマの刑事スタスキー&ハッチでも活躍するので有名ですね。
刑事スタスキー&ハッチのグラントリノの製作も考えましたがあえて2代目のトリノが好きなのでこの車両をチョイスしました。
今回のキットは初心者向けではないとは思いましたが、多少レベルアップという意味を込めて製作しようと思います。
(こういう車両の製作記事は殆ど見かけませんよね)

キット内容を見てみましょう。
何ともアメリカっぽいではありませんか? 大味?
どのパーツもバリやヒケがてんこ盛りって感じで初心者であればこの時点でヤル気がスーッと気持ちよく無くなって行くのがわかります。
ですがこのキット、アメリカ製には珍しくエッチングパーツが付いているんです!
(アメリカ製と言っても作っているのはチャイナなんですけどね、、)

まずはボディの製作です。成形色が白い為に綺麗に見えるボディですが、あちこちにトラップがありそうな予感です。
この大味気味のボディを出来るだけシャープに整形していきましょう。
それにしてもボディがでかい! アメ車はでかい! 通常の車よりボディが大きいのは言うまでもありません。

写真では解りにくいのですが実は表面が波を打っており、このまま塗装すると塗装表面にも影響が出るほどです。
元々古いキットなので金型もかなり荒れているんでしょうね? トランク部分のパネルラインの周囲はヒケがかなりあるので修正が必要です。

最初はエンジンルームやバンパー部分の別パーツを取り付けます。出来る限り合うように取り付けます。
ここはどなたでも出来そうなので割愛しますが、一つだけ初心者の為に注意点をお話ししておきます。
説明書では前部のバンパー部分はシャーシ取り付け後に取り付ける様になっていますが、今回の様な古いキットの場合はボディ自体がどこで狂ってしまうか解りません。キチッと仮組していても塗装後に取り付けた時点で不具合が生じて合わなくなることもあります。その場合は強引に接着して破損したり見た目が悪くなる事にもなります。
説明書をよく見て後付け出来るパーツを確認して、出来る限りボディは塗装前に組んでおいた方が良いでしょう。
スジボリです。
正直な所の感想ですが決して綺麗なパネルラインと言える物では無く、浅かったり広かったりとチグハグなパネルラインです。しかしここは技術の見せ所! 浅い部分を先にスジボリして深い部分と平均的に合うようにスジボリしていきます。

窓枠のスジボリですがここは特に慎重に行いましょう。
特にリヤガラスの上部窓枠はかなり筋が浅い為、逸れないように慎重に行う事が大切です。
難しい場合はガイド用にビニールマスキングテープを貼り付けてスジボリを行った方が無難です。
特に実車の窓枠はメッキになっていますが塗装表現する場合は窓枠にキズがあると目立ってしまいます。
窓枠にキズを付けないように慎重にスジボリを行ってください。

フェンダーの処理です。
毎回カーモデルの場合は必ず行いますが、実車のフェンダーアーチの厚みはそれほど厚くはありません。
キットのままではかなり厚みがあるので、内側から削り薄く仕上げて実車のリアル感を演出します。
又、この作業はアーチに沿ってパーティングラインが入っているので、同時に処理も出来ます。

さてこれからが本当に大変な所です。初心者では行わない中級以上のテクニックと言っても良いでしょう。
先ほども記述しましたが表面は決して綺麗とは言えない状態です。表面をあらゆる角度から見てうねりの内容にペーパーで整形します。
モールドを避けて600番〜800番程度のサンドペーパーで表面がフラットになるようにペーパーがけします。ペーパーをかけても凹みが消えない場合はパテを使用して面一になるようにします。
このキットではほぼ全面を一皮剥くと言うつもりで処理した方が良いでしょう。

特にリヤトランク部分は筋の全周が変形しており、治具を使用してフラットな状態に仕上げます。
当然ボディ全体が粗いサンドペーパーで荒れているはずです。この状態を最初の成型品の表面に戻していきます。
1000番で再度表面を磨き1500番で仕上げ磨きをします。多少の傷はサフを吹けば解らなくなりますが出来るだけ綺麗に処理します。
時間も労力もかかりますがここがボディ仕上げで大切な部分です。丁寧に磨き上げましょう。

ここで忘れてはいけないディティールアップです。アメリカ製のキットの大半は必ずワイパーがモールドで再現されています。これはとても恰好が良いとは言えませんよね。後々別パーツに替える為、慎重に削り取ってペーパーで出来る限り綺麗に処理しておきます。

削り取って処理した後ですがこの時点では写真の様になれば大丈夫です。
表面が見にくいのでサフを塗装した後で更に処理すれば問題はありません。

これで処理は終わりです。前面に粗いサンドペーパーで磨いていますが、細目のサンドペーパーで仕上げているので全体的には艶消しにはなっていませんよね。屋根のピーラー側を見るとぼんやりと光っているのが解りますでしょうか?
ここまで整形してもサーフェイサー塗装をしてみないとまだ仕上げ具合は解りません。最終的にはサフの後に最終仕上げを行います。

ボンネットの表面にエアーインテークがありますが、残念ながら埋まっています。ピンバイスで大まかに穴を開けてカッターで開口してヤスリ仕上げを行います。

ここで「え〜っ!」という事態が!
ボンネットがグリルと合いません!
ここで気分が思いっきりダウン!
そうなんです。こういう事が普通に起きるのがレベル製やAMT、モノグラムなんです。
しょうがないのでドライヤーで温めて出来るだけ合うように曲げて修正します。
お湯に漬けて修正する方法もありますが、くれぐれも温め過ぎに御注意を!

ボディの最終仕上げです。
表面にサーフェイサー塗装をしますが、これから最終仕上げを行うためのサーフェイサー塗装なので厚く塗装せず全体にムラなく薄めに塗装してます。

サーフェイサーが乾燥したら再度ペーパーがけです。1000番を中心に表面を徹底的に磨き倒します。
写真を見ると解ると覆いますが、あれだけ最初に磨いたにも関わらずドアとフェンダー部分の境目が平滑に磨かれていません。
境目上部に磨き残りが出るという事は面が合っていないという事です。全て磨いたら再度サーフェイサーを吹いて処理を繰り返します。
この作業が整形する最後の処理になるので拘って徹底的に行います。
終了後通常通りにサーフェイサー塗装を再度行っておきます。

今回のボディカラーはやはりアメ車らしくメタリックにしようとは決めていましたが肝心のカラーが決まりません。
ですがメタリックにすることだけは決めているので、メタリックが美しく映えるボディを作ります。
最後のサーフェイサー塗装が終ったボディの表面を見てみると、多少梨地っぽくなっているのが解ります。
この状態で塗装しても問題は無いのですが、メタリックの粒子が表面の凸凹に乗る為に荒れたメタリック色になってしまいます。
一見解らないとは思いますが、表面を処理されたボディのメタリック色塗装と比べると一目瞭然で違いが解ります。
(厚めにボテッと塗装すれば解りませんが、、、逆に比較しても解らないとすれば確実に塗膜が異常に厚いという事です)
そこで簡単に表面処理をする道具としてスポンジヤスリを使用します。
余り荒いと下地が出てしまうので細目程度で表面を磨きます。

丁寧に下地を出さないように表面を完全なフラットな状態を作ります。研ぎ出しが出来る方であれば研ぎ出しの最初のペーパーがけと同じ要領で行ってください。
もし下地が出た場合は再度サーフェイサーを塗装して表面を処理します。
ここでも前面を処理しますが上手く出来るとサーフェイサーの表面が半艶っぽく光ってきます。

これで終了です。
写真が悪いので見にくいのですが最初のダレたボディから見違えるほどシャープなボディになりました。

ボンネットですがもう一つ加工をしなければならない点が出てきました。
ボンネットパーツの窓側にメッキのモールが入るのですがモールドの筋がありません。これではおかしいのでボディに合わせてスジボリを行います。

ボディに合わせてマスキングテープで仮止めをします。
ビニール製のマスキングテープをボディ両側のモールドに合うよう貼り付けます。

元々筋が無いので逸れないようにゆっくり慎重に軽く卦がくつもりで筋を入れます。
上手く出来たらボディ側と同じ深さになるようにスジボリを行います。

さて塗装です。
色々悩んだ末にダークなグリーンにしました。箱絵がグリーンメタリックなので迷いましたが最も似合う色の様な気がします。
ですが箱絵のグリーンは好みでは無いので自分の好みのダークなグリーンメタリックにしてみました。

塗装が終了しましたが、このメタリックグリーンはクリヤーグリーンの配合比率が高い為乾燥に時間がかかります。
こういった独特なカラー(モデルカーズで製作したR35のメタリックレッドなど)は十分な乾燥時間を取りましょう。

細部塗装です。
エンジンルームの塗装ですがここはかなり迷いました。通常の車のエンジンルームの基本色は大抵ボディカラーが普通です。
当然同じであろうと思いましたが、箱絵の完成写真では艶消しの黒になっています。色々な資料を見ても余りトリノのエンジンルームの写真は見つからず、レストアされたものは派手なカラーに塗り替えられ合わせてエンジンルームも塗り替えられている資料が殆どです。
オリジナル的な写真や同年代の車のエンジンルームを見てもやはり黒が多い様です。
それを考慮して私的には出来るだけオリジナルのトリノにしたいこともあり最終的には箱絵に準じた黒にしました。

窓枠やフェンダートリムの塗装です。メッキ表現は基本的にミラーフィニッシュを使用して表現する事が殆どですが、車輌によって変えるのも表現として面白いのではないでしょうか?
今回のボディカラーのようなダーク系や黒などにミラーフィニッシュを使用すると窓枠が派手になり過ぎてややチープになる傾向があります。
窓枠が細い場合はまだ良いのですが今回の車輌はフロント、リヤガラスとも窓枠がやや太めなので色合いを抑えて表現した方がしっくりして良いと思います。
ですがやはりメッキの部分ではあるので出来るだけ綺麗なシルバーという事でガイアノーツのステンレスシルバーで塗装します。

ここでワンポイントです。
最初に窓枠の筋が浅くハッキリしていない部分が多いのでスジボリを行いましたが、通常よりも少し深めに掘ってあるので
窓枠に墨を入れてハッキリさせると雰囲気が上がります。
ですがあくまで窓枠の周囲のみです。以前お話ししましたが私はドアパネルなどにはスミは入れないので流れ込まないように注意します。

これでボディの塗装は終了です。
中々綺麗に仕上がったのではないでしょうか? ここまで来ると早く完成が見たくなります。

さて、如何でしたでしょうか?
ハリアーを楽しみにしていた方は本当に申し訳ありません。
再生が出来なくても必ず飛行機製作は御紹介させて頂こうと思いますので今暫くお待ちください。
前3回の予定ですが次回はデカールとウレタン塗装、エンジンの製作をの予定です。
ここで前回御報告させて頂いたツーリングクラブですがクラブ名を変更する事になりました。
当初はワイルドグースという名前でしたが、挑戦的なイメージや女性が入りにくい事も考えもっと柔らかいイメージの方が良いと考えました。
私の考えるチームは最速を争う集団でも挑戦的なバイクだけの集団でもなく、初心者や女性が居て楽しく遊べるチームです。
そこで命名するの当たりやはり私が最も好きな物の名前が良いと考えました。
それは蝶なんです。蝶の詳しい生態は良く知りませんし、その手のマニアな話は弊社の横山が詳しいので語って頂くとして、個人的には蝶がふわふわ飛んでいるのを見るのが大好きなんです。
実は私のバイクやヘルメットには昔から蝶のステッカーが必ず貼ってあるのですが、これは焦らず無理せずふわふわっと優雅に走りたいとの意味を込めてアゲハ蝶のステッカーを貼ってきました。
そこで大好きなアゲハ蝶の英語名にして「クラブ スワローテール」としました!
如何でしょうか? チーム名が正式に決まったのでステッカーも製作中です! もちろん蝶をモチーフとしたデザインです。
又、少しずつ参加希望の御連絡も出てきました。参加を御希望の方は是非この機会に御連絡下さい。
数少ないモデラーのバイク乗りの皆さん! 本当に心からお待ちしています。
迷っていては何も始まりません! いつかではなく今がチャンスです!
どこかの売り込み文句の様ですね〜。
近日弊社WEBでも募集致しますので宜しくお願い致します。
では又次回お会いしましょう!
今回も製作記事のご感想等宜しくお願い致します。ポチッもお忘れなく!
「あれっ?ヒコーキどうした?」と思われた方!
大変申し訳ありません。不慮の事故で修復中になってしまいました。
現時点で何時更新が出来るかどうか? 下手をすると再起出来ないかもしれません! ですが悲しみと馬鹿な自分を乗り越えて修復と格闘中です!
「トホホ、、、」
ですが長江としては何も御披露しない訳にも参りません!
船舶模型を製作しようとも考えましたが最近まともにカーモデルを製作していませんし、御覧頂いている方の御意見も尊重して久しぶりにカーモデルを製作する事にしました。(一応カーモデラーなので当たり前なんですが、、、、、、。)
そこで今回チョイスしたのはある程度経験のあるモデラーの方でもチョット気が引ける洋物にチャレンジ!
それもドイツではなくアメリカレベルです。
一度は経験した方なら良く解ると思いますがディティールのダレ加減、スジボリの甘さ、各パーツの合いの悪さ、型ズレなどタミヤ製や優秀なキットしか作った事が無い方には理解不能! と言っても良いかもしれません。
製作するのはとても大変なキットですが、その分自分の技術向上には大きく貢献してくれるでしょう。
(ちなみに弊社の新人スタッフには修行中はタミヤ製などの秀才キットは製作させません。加工技術が向上しにくい為です。)
そんな問題ありのキットですが、最大の魅力は他のメーカーでは決して手を出さない車種は嬉しい所です。
そこで今回は私が大好きなフォードトリノGTで御座います! 車が好きな方なら良く御存じの車輌だと思いますが、この型の車よりの後のグラントリノの方が有名で、映画ではクリントイーストウッド主演の同名映画やテレビドラマの刑事スタスキー&ハッチでも活躍するので有名ですね。
刑事スタスキー&ハッチのグラントリノの製作も考えましたがあえて2代目のトリノが好きなのでこの車両をチョイスしました。
今回のキットは初心者向けではないとは思いましたが、多少レベルアップという意味を込めて製作しようと思います。
(こういう車両の製作記事は殆ど見かけませんよね)

キット内容を見てみましょう。
何ともアメリカっぽいではありませんか? 大味?
どのパーツもバリやヒケがてんこ盛りって感じで初心者であればこの時点でヤル気がスーッと気持ちよく無くなって行くのがわかります。
ですがこのキット、アメリカ製には珍しくエッチングパーツが付いているんです!
(アメリカ製と言っても作っているのはチャイナなんですけどね、、)

まずはボディの製作です。成形色が白い為に綺麗に見えるボディですが、あちこちにトラップがありそうな予感です。
この大味気味のボディを出来るだけシャープに整形していきましょう。
それにしてもボディがでかい! アメ車はでかい! 通常の車よりボディが大きいのは言うまでもありません。

写真では解りにくいのですが実は表面が波を打っており、このまま塗装すると塗装表面にも影響が出るほどです。
元々古いキットなので金型もかなり荒れているんでしょうね? トランク部分のパネルラインの周囲はヒケがかなりあるので修正が必要です。

最初はエンジンルームやバンパー部分の別パーツを取り付けます。出来る限り合うように取り付けます。
ここはどなたでも出来そうなので割愛しますが、一つだけ初心者の為に注意点をお話ししておきます。
説明書では前部のバンパー部分はシャーシ取り付け後に取り付ける様になっていますが、今回の様な古いキットの場合はボディ自体がどこで狂ってしまうか解りません。キチッと仮組していても塗装後に取り付けた時点で不具合が生じて合わなくなることもあります。その場合は強引に接着して破損したり見た目が悪くなる事にもなります。
説明書をよく見て後付け出来るパーツを確認して、出来る限りボディは塗装前に組んでおいた方が良いでしょう。
スジボリです。
正直な所の感想ですが決して綺麗なパネルラインと言える物では無く、浅かったり広かったりとチグハグなパネルラインです。しかしここは技術の見せ所! 浅い部分を先にスジボリして深い部分と平均的に合うようにスジボリしていきます。

窓枠のスジボリですがここは特に慎重に行いましょう。
特にリヤガラスの上部窓枠はかなり筋が浅い為、逸れないように慎重に行う事が大切です。
難しい場合はガイド用にビニールマスキングテープを貼り付けてスジボリを行った方が無難です。
特に実車の窓枠はメッキになっていますが塗装表現する場合は窓枠にキズがあると目立ってしまいます。
窓枠にキズを付けないように慎重にスジボリを行ってください。

フェンダーの処理です。
毎回カーモデルの場合は必ず行いますが、実車のフェンダーアーチの厚みはそれほど厚くはありません。
キットのままではかなり厚みがあるので、内側から削り薄く仕上げて実車のリアル感を演出します。
又、この作業はアーチに沿ってパーティングラインが入っているので、同時に処理も出来ます。

さてこれからが本当に大変な所です。初心者では行わない中級以上のテクニックと言っても良いでしょう。
先ほども記述しましたが表面は決して綺麗とは言えない状態です。表面をあらゆる角度から見てうねりの内容にペーパーで整形します。
モールドを避けて600番〜800番程度のサンドペーパーで表面がフラットになるようにペーパーがけします。ペーパーをかけても凹みが消えない場合はパテを使用して面一になるようにします。
このキットではほぼ全面を一皮剥くと言うつもりで処理した方が良いでしょう。

特にリヤトランク部分は筋の全周が変形しており、治具を使用してフラットな状態に仕上げます。
当然ボディ全体が粗いサンドペーパーで荒れているはずです。この状態を最初の成型品の表面に戻していきます。
1000番で再度表面を磨き1500番で仕上げ磨きをします。多少の傷はサフを吹けば解らなくなりますが出来るだけ綺麗に処理します。
時間も労力もかかりますがここがボディ仕上げで大切な部分です。丁寧に磨き上げましょう。

ここで忘れてはいけないディティールアップです。アメリカ製のキットの大半は必ずワイパーがモールドで再現されています。これはとても恰好が良いとは言えませんよね。後々別パーツに替える為、慎重に削り取ってペーパーで出来る限り綺麗に処理しておきます。

削り取って処理した後ですがこの時点では写真の様になれば大丈夫です。
表面が見にくいのでサフを塗装した後で更に処理すれば問題はありません。

これで処理は終わりです。前面に粗いサンドペーパーで磨いていますが、細目のサンドペーパーで仕上げているので全体的には艶消しにはなっていませんよね。屋根のピーラー側を見るとぼんやりと光っているのが解りますでしょうか?
ここまで整形してもサーフェイサー塗装をしてみないとまだ仕上げ具合は解りません。最終的にはサフの後に最終仕上げを行います。

ボンネットの表面にエアーインテークがありますが、残念ながら埋まっています。ピンバイスで大まかに穴を開けてカッターで開口してヤスリ仕上げを行います。

ここで「え〜っ!」という事態が!
ボンネットがグリルと合いません!
ここで気分が思いっきりダウン!
そうなんです。こういう事が普通に起きるのがレベル製やAMT、モノグラムなんです。
しょうがないのでドライヤーで温めて出来るだけ合うように曲げて修正します。
お湯に漬けて修正する方法もありますが、くれぐれも温め過ぎに御注意を!

ボディの最終仕上げです。
表面にサーフェイサー塗装をしますが、これから最終仕上げを行うためのサーフェイサー塗装なので厚く塗装せず全体にムラなく薄めに塗装してます。

サーフェイサーが乾燥したら再度ペーパーがけです。1000番を中心に表面を徹底的に磨き倒します。
写真を見ると解ると覆いますが、あれだけ最初に磨いたにも関わらずドアとフェンダー部分の境目が平滑に磨かれていません。
境目上部に磨き残りが出るという事は面が合っていないという事です。全て磨いたら再度サーフェイサーを吹いて処理を繰り返します。
この作業が整形する最後の処理になるので拘って徹底的に行います。
終了後通常通りにサーフェイサー塗装を再度行っておきます。

今回のボディカラーはやはりアメ車らしくメタリックにしようとは決めていましたが肝心のカラーが決まりません。
ですがメタリックにすることだけは決めているので、メタリックが美しく映えるボディを作ります。
最後のサーフェイサー塗装が終ったボディの表面を見てみると、多少梨地っぽくなっているのが解ります。
この状態で塗装しても問題は無いのですが、メタリックの粒子が表面の凸凹に乗る為に荒れたメタリック色になってしまいます。
一見解らないとは思いますが、表面を処理されたボディのメタリック色塗装と比べると一目瞭然で違いが解ります。
(厚めにボテッと塗装すれば解りませんが、、、逆に比較しても解らないとすれば確実に塗膜が異常に厚いという事です)
そこで簡単に表面処理をする道具としてスポンジヤスリを使用します。
余り荒いと下地が出てしまうので細目程度で表面を磨きます。

丁寧に下地を出さないように表面を完全なフラットな状態を作ります。研ぎ出しが出来る方であれば研ぎ出しの最初のペーパーがけと同じ要領で行ってください。
もし下地が出た場合は再度サーフェイサーを塗装して表面を処理します。
ここでも前面を処理しますが上手く出来るとサーフェイサーの表面が半艶っぽく光ってきます。

これで終了です。
写真が悪いので見にくいのですが最初のダレたボディから見違えるほどシャープなボディになりました。

ボンネットですがもう一つ加工をしなければならない点が出てきました。
ボンネットパーツの窓側にメッキのモールが入るのですがモールドの筋がありません。これではおかしいのでボディに合わせてスジボリを行います。

ボディに合わせてマスキングテープで仮止めをします。
ビニール製のマスキングテープをボディ両側のモールドに合うよう貼り付けます。

元々筋が無いので逸れないようにゆっくり慎重に軽く卦がくつもりで筋を入れます。
上手く出来たらボディ側と同じ深さになるようにスジボリを行います。

さて塗装です。
色々悩んだ末にダークなグリーンにしました。箱絵がグリーンメタリックなので迷いましたが最も似合う色の様な気がします。
ですが箱絵のグリーンは好みでは無いので自分の好みのダークなグリーンメタリックにしてみました。

塗装が終了しましたが、このメタリックグリーンはクリヤーグリーンの配合比率が高い為乾燥に時間がかかります。
こういった独特なカラー(モデルカーズで製作したR35のメタリックレッドなど)は十分な乾燥時間を取りましょう。

細部塗装です。
エンジンルームの塗装ですがここはかなり迷いました。通常の車のエンジンルームの基本色は大抵ボディカラーが普通です。
当然同じであろうと思いましたが、箱絵の完成写真では艶消しの黒になっています。色々な資料を見ても余りトリノのエンジンルームの写真は見つからず、レストアされたものは派手なカラーに塗り替えられ合わせてエンジンルームも塗り替えられている資料が殆どです。
オリジナル的な写真や同年代の車のエンジンルームを見てもやはり黒が多い様です。
それを考慮して私的には出来るだけオリジナルのトリノにしたいこともあり最終的には箱絵に準じた黒にしました。

窓枠やフェンダートリムの塗装です。メッキ表現は基本的にミラーフィニッシュを使用して表現する事が殆どですが、車輌によって変えるのも表現として面白いのではないでしょうか?
今回のボディカラーのようなダーク系や黒などにミラーフィニッシュを使用すると窓枠が派手になり過ぎてややチープになる傾向があります。
窓枠が細い場合はまだ良いのですが今回の車輌はフロント、リヤガラスとも窓枠がやや太めなので色合いを抑えて表現した方がしっくりして良いと思います。
ですがやはりメッキの部分ではあるので出来るだけ綺麗なシルバーという事でガイアノーツのステンレスシルバーで塗装します。

ここでワンポイントです。
最初に窓枠の筋が浅くハッキリしていない部分が多いのでスジボリを行いましたが、通常よりも少し深めに掘ってあるので
窓枠に墨を入れてハッキリさせると雰囲気が上がります。
ですがあくまで窓枠の周囲のみです。以前お話ししましたが私はドアパネルなどにはスミは入れないので流れ込まないように注意します。

これでボディの塗装は終了です。
中々綺麗に仕上がったのではないでしょうか? ここまで来ると早く完成が見たくなります。

さて、如何でしたでしょうか?
ハリアーを楽しみにしていた方は本当に申し訳ありません。
再生が出来なくても必ず飛行機製作は御紹介させて頂こうと思いますので今暫くお待ちください。
前3回の予定ですが次回はデカールとウレタン塗装、エンジンの製作をの予定です。
ここで前回御報告させて頂いたツーリングクラブですがクラブ名を変更する事になりました。
当初はワイルドグースという名前でしたが、挑戦的なイメージや女性が入りにくい事も考えもっと柔らかいイメージの方が良いと考えました。
私の考えるチームは最速を争う集団でも挑戦的なバイクだけの集団でもなく、初心者や女性が居て楽しく遊べるチームです。
そこで命名するの当たりやはり私が最も好きな物の名前が良いと考えました。
それは蝶なんです。蝶の詳しい生態は良く知りませんし、その手のマニアな話は弊社の横山が詳しいので語って頂くとして、個人的には蝶がふわふわ飛んでいるのを見るのが大好きなんです。
実は私のバイクやヘルメットには昔から蝶のステッカーが必ず貼ってあるのですが、これは焦らず無理せずふわふわっと優雅に走りたいとの意味を込めてアゲハ蝶のステッカーを貼ってきました。
そこで大好きなアゲハ蝶の英語名にして「クラブ スワローテール」としました!
如何でしょうか? チーム名が正式に決まったのでステッカーも製作中です! もちろん蝶をモチーフとしたデザインです。
又、少しずつ参加希望の御連絡も出てきました。参加を御希望の方は是非この機会に御連絡下さい。
数少ないモデラーのバイク乗りの皆さん! 本当に心からお待ちしています。
迷っていては何も始まりません! いつかではなく今がチャンスです!
どこかの売り込み文句の様ですね〜。
近日弊社WEBでも募集致しますので宜しくお願い致します。
では又次回お会いしましょう!
今回も製作記事のご感想等宜しくお願い致します。ポチッもお忘れなく!