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皆さんこんにちは!
フォードトリノの御時間がやって参りました!今回も楽しく参りましょう!

もうすぐ秋ですね〜、私は1年で一番苦手な季節が夏なので秋になるのは楽しみで仕方ありません。
何と言ってもバイクに乗る回数が増え、美味しい物も多くなります。
先日バイクを1台買いました。KawasakiのZRX1200ダエグというバイクです。以前HONDAのCB1300ボルドールに乗っていた時期がありましたが随分久しぶりのネイキッドバイクです。
ネイキッドバイクはカスタムにも向いているのでこれから楽しみの1台になりそうです。
しかし我ながらバイク馬鹿としか言いようがないですね〜。小遣いの殆どを毎月バイクに使ってしまうなんて馬鹿ですね〜。
レースなどにも参加したいのですがお金がかかるので現状維持って所でしょうか?
こんな話をしていると何だかバイク模型が作りたくなってきました。


それでは早速参りましょう!
前回は塗装で終了し、デカール貼りに入ります。ですがこのデカールのデザインどう思います?
私の感想は「センス無え〜な〜」が最初で、「冗談かよこれ」の連発! とても「カッコいいいね〜」と思えないこのライン!
貼ろうか止めようか散々迷った挙句にネットで調査!
「あれ〜、本当にあるんだこのライン!」と思いながらも「でもカッコ悪ぅ〜」しか思えませんでした。
皆さんは「ボディカラーとライン後部のグリーンの色が違うじゃないか!」と思われたでしょうが、実車も違っているんです。
ですがやはり実車に貼られている以上貼らない訳にはまいりません。覚悟を決めて貼り込みます。

デカール貼りは以前から御紹介していますが、簡単におさらいしておきましょう。
台紙から剥がしたデカールをボディに乗せたら平筆でデカールの中心から外側に水を掃きだします。今回の場合はラインの中心から前方と後方に交互に掃き出すのが基本的な貼り方です。


CIMG6685.jpg


デカールが定位置に貼り終えたらドアのパネルラインになじませます。貼ったままでは実車ではドアが開かない事になってしまいますからね。
良く切れるカッターで刃をやや寝かせるようにして慎重に筋に沿って切ります。


CIMG6686.jpg


デカールフィッターを適量塗ります。この適量と言うのはデカールの切った部分に十分染み込む程度と考えて下さい。


CIMG6687.jpg


平筆の角で上から優しく押さえます。くれぐれも力をかけず柔らかく時間をかけて少しずつ馴染ませます。
フィッターの力で柔らかくなっているので、無理に力を入れてデカールが破れたりしないように慎重に行います。


CIMG6689.jpg


綺麗に馴染みました。ドア後部は処理前です比較して頂くと良く解ると思います。
又、ドアの後方にあるフィンの部分もデカールなのですがここは特に慎重に行います。
フィンのモールドの上にデカールをのせて軽く押さえます。当然モールドの間が狭いので馴染みません。
デカールフィッターを全体的に塗ると言うより流し込むって感じでしょうか? 流し込んだら30分以上放置します。
フィッターがにじみ出ない程度に乾燥したら軽く上から筆で押さえます。どうしても馴染まない場合は先ほどと同じ工程を
繰り返します。
焦ってデカールを押さえない事が失敗しないコツです。


CIMG6691.jpg


ウレタン塗装です。
ここでは塗装に重厚感とメタリックの深い光沢を持たせたいので、2度吹きを行います。
1度目は全体的に塗装してからデカールの段差部分にはやや多めにウレタンを塗装しておきます。
この時点でボディに光沢が出ていればいう事はありません。


CIMG6695.jpg


ウレタン終了です。
表面がザラつかずシットリ仕上がっています。ザラついてもペーパーがけを行うので問題はありませんが、ペーパーがけが
少し大変になるので出来る限り表面はシットリ仕上げた方が楽になります。


CIMG6698.jpg


最初のペーパーがけです。
1000番以上のペーパーで全体を磨きます。これはウレタン塗装を2度するので出来ますが、1度で仕上げる場合は2000番で磨きます。
ここでデカール段差を取り全体的に表面が平滑になるように仕上げます。


CIMG6713.jpg


2度目のウレタン塗装です。これが仕上げの塗装になるのでダレたりしない様に慎重に全体を塗装します。
特に角などはやや厚めに塗装しておけば、研ぎ出し中に下地が出る危険性が低くなるのでお勧めします。


CIMG6719.jpg


乾燥後2000番で全体を磨きます。下地が出ないように丁寧にペーパーがけをします。
全体をよく見て表面が綺麗に艶が無くなるまで丁寧に処理します。


CIMG6720.jpg


ペーパー終了後磨き出しです。
ここからが本番! 最初は粗目である程度光るまで磨きます。次は細目、極細と順に磨きます。
下の写真は粗目のコンパウンド磨きの最中です。粗目でも下の写真の様な光沢が出れば完璧です。
又、コンパウンドは下の写真の様に多めに付けて磨いた方が早く綺麗に磨きます。
コンパウンドが少ないと磨き中の摩擦熱でコンパウンドが乾燥し滑りが悪くなり布が表面を傷付ける事になります。
磨き中に滑らかな感触がある事が早く綺麗に磨くコツです。


CIMG6721.jpg


ボンネットの磨きですが凹凸が多いので下地が出ないように特に注意が必要です。
先ほど述べたように丁寧に磨きます。


CIMG6722.jpg


磨きが終了したら溝に埋まったコンパウンドを落とします。
私の場合は硬めの専用筆を使用してこそぐ様に取り除きます。爪楊枝で取るのも良いのですが何かのはずみで傷を付けたくありませんよね。
せっかく綺麗に磨き上げたボディです。愛着があるボディであれば丁寧に傷を付けない様に美しく仕上げたいものです。


CIMG6732.jpg


磨き上がりです!
どうですかこの輝き! ボディカラーが濃い色の方が輝きは美しく映えます。
メタリックのボディカラーも深い光沢になりました。この仕上げであれば完成後展示しても映える存在になってくれる事間違いなし!


CIMG6733.jpg


ボディが仕上がったら艶を落とす作業をします。エンジンルームは予め黒に塗装してありますがウレタン塗装で光沢が出ています。
マスキングを再度行い艶消しのクリヤー、又は艶消しの黒をまぶす様に薄く塗装します。これでエンジンルームは完成です。
屋根にシミの様な物が映っていますがこれは私の指紋です。拭き取れば綺麗に元に戻ります。
磨き残しではありませんので御安心を。


CIMG6737.jpg


ボディが完成したらバンパーなどのパーツの組み立てに入ります。
これが大変なんです! この手の古いキットはメッキの状態が悪いだけでなく、元々ゲートが太く表面から目立つところにある上にゲート周囲にはメッキが溜まっており、見栄えが非常に悪い状態のキットが多い様です。

又、フォグライトはバンパーと一体になっておりボディと合わせると綺麗に合いません。(悲しくなってきます、、、、)
更にバンパーの両端には太く鋭いパーティングラインが目立って入っているので、とても使用出来ません。これではせっかくのボディに付けても、、、、。
なので、この際メッキは剥がしてしまいフォグライトも切り離してしまいましょう。


CIMG6699.jpg


CIMG6702.jpg


バンパーのメッキを剥がしたもののさてどうするか? 問題です。
この形状ではミラーフィニッシュを貼り込むのはかなり難しそうです。塗装にするか? この部分は次回に持ち越したいと思います。


内装を作りました。ここは特に加工もディティールアップも特にありませんし、順を追って説明しても面白くないので完成写真としました。
注意点はバリが多いので丁寧に整形して塗装すれば問題なく下の写真の様に組み上がります。
ここで唯一拘ったのは内装色です。ボディカラーがメタリックグリーンなので実車と同じ内装色に合わせました。
調色はボディカラーのグリーンをベースにやや濃くして塗装しています。
チョット嬉しかったのは、レベル製にしてはメーターや内装のウッドパネルのデカールが付ている事でしょうか。今まで製作したキットは殆ど付いている事が無く、メーターのしょぼいモールドをドライブラシで塗装する程度でした。


CIMG6753.jpg


今回はここまでです。研ぎ出しを重点に置いてご覧いただきました。
私も随分長く研ぎ出しを行ってきましたがこの研ぎ出しという技法は奥が深く、自分的には未だに技術に確信が持てません。
カーモデルにとっては研ぎ出し技法は完成度を左右する大きな要素です、今までボディのみ製作して処分してしまった数はかなりの数になります。
これからも最高のボディを求めていくのでしょね〜私は、、、、。


つい先日錦糸町で模型のショーであるプラスチックモデラーズという展示会があり、私のR35などの雑誌作例も展示させて頂きました。
こういう模型のイベントが増える事は私にとって大変嬉しい事です、一人でも多くのモデラーが交流し模型業界の発展に繋がる事は私自身の思いでもあります。
世間一般のモデラーのイメージはとても良いとは言えません。根暗、オタク、閉鎖的な人種など特に女性には非常にイメージが良くありません。
こういったイメージを払拭してモデラーとしての位置を健全なイメージにしたいと願っています。
私のツーリングクラブもそういった意味を込めて作りました。皆さんと一緒に模型の発展と願って今後も楽しく模型ライフをエンジョイしましょう!

では次回は最終回です、お楽しみに〜。

今回も御意見ご感想、御質問等お待ちしていま〜す〜!今回もポチッと宜しくお願い致します。

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プロフィール

keitarousan

Author:keitarousan
株式会社アイビプロテックの代表取締役です。
模型製作代行【NAGAEアートプロダクション】事業部を設立。
現在雑誌・テレビ等のメディアで模型製作および解説をやらせてもらっております。

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