お待たせいたしました!熱風5000キロ第3弾をお送りいたします!
腱鞘炎でお休みしていた分シワ寄せが、、、ブログの更新も遅くなってしまいました。
ですが皆さんのおかげで腱鞘炎も殆ど回復して通常で業務をこなせるようになりました。(まだ一部きつい部分はありますが。)
年内最後のブログなので頑張ります。

前回は研ぎ出しを中心に御紹介致しましたが御理解頂けましたでしょうか?一人でも多くの方が研ぎ出しが出来る様になればと願っています。
本当はムービーでお話ししながら御説明するともっと的確に御理解頂けるのですが中々、、、、。
そのうちにYouTubeでアップしちゃいましょうかね〜。

今回は内装キャブ周りのディティールアップを施して、もう少しリアルにな内外装にしてみましょう。
デコトラの内装に拘る方は多いのではないでしょうか? シートに布を貼ったり、リアルなシャンデリアを作ったり様々なディティールアップがあると思います。
皆さんもリアルな完成品を目指して色々な試行錯誤を重ねてきたのではないでしょうか?
今回は長江流とでも言いましょうか? 布などは使用しませんがスケール感を損なわずそれなりの雰囲気を演出する様に小改造などを行ってみましょう。
ヤル気さえあればどなたでも出来そうな内容なので是非御参考にして頂ければと思います。


最初はシートです。故郷特急便の様なデカールでシートカバーを再現する仕様ではなく塗装のみで再現する仕様ですが、このまま塗装してもリアルにはなりません。
まずは実車はシートカバーを掛けているので当然シートの縫い目は見えません。
シートの縫い目の部分とヘッドレストの両側にパテを盛り、全体的に少しルーズな感じで400番程度のサンドペーパーで整形します。
これでシートカバーを掛けた雰囲気が再現出来ます。
終了後サーフェイサーを塗装して下地を作ってから塗装します。


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シートのカバーである以上、布地の表現が少しでも出来たら良いですよね? そこでストーン調の缶スプレーを使用します。
パーツの上からまぶす様に少しずつ塗装してザラついた表面を作ります。簡単に言うと梨地の状態を作れれば良いという事です。
良い感じ仕上がったらシート色で塗装すると以前よりリアルな感じが出ます。
ちなみにシートの色も説明書の指定色より実車は濃いブルーなので、黒などを足して色目を濃くして塗装します。

以前はスウェード調の缶スプレーが出ていたので良かったのですが、現在は販売されていない様です。
エアーブラシでも再現は可能です。やや濃い目の塗料を作り小刻みに振りかけるように塗装すれば似た雰囲気が得られます。


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ダッシュボードも少し手を入れてみましょう。
ダッシュボードの上面には赤いマットを表現する為のデカールが付属していますが、上面には継ぎ目の段差と通風孔のモールが再現されています。
この上からデカールを貼ってしまうと乾燥後段差とモールドがクッキリ浮き出てきます。
当然、実車でもそのような状態ではないので、上面にパテを盛ってなだらかな傾斜を作りデカールを貼っても違和感の無い状態を作ります。
ダッシュボードを塗装して一度クリアーで光沢にしておきデカールを貼ります。乾燥後艶消しか半艶で再度全体の艶を調整しておけば、マットが敷いてるように見えて違和感が無くなります。又デカール密着性も上がるので安心です。


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整形後セミグロスブラックに塗装してデカールを貼った状態です。
メーターにはガラス表現の為にUVジェルを塗ってあります。


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次は運転席の背面パネルも手を入れちゃいましょう!
私が最も悩んだのは引き戸の部分です。デカールで再現されているので、そのまま使用しても再現出来ますがもう少しリアルにならない物かと?
実車は格子の後ろにすだれが付いている様なので、このすだれを再現して出来るだけ立体的に再現してみましょう。
すだれを再現する為には引き戸を新造しなければなりません。引き戸が入る様に枠の内側の寸法を測り出来るだけ正確に0.8mmプラ棒を使用して引き戸を2枚作ります。

この引き戸の格子ですがデカールの絵柄と実車が多少違うので、出来るだけ実車に合わせて製作しようと思いますがこれが大変難しい。
というのも劇中の室内を何度見ても引き戸の裾まで完全な形で見えないからです。
引き戸の格子は1枚につき縦に6つあるのは確認できますが、横にいくつあるのかが分かりません。そこで空想を入れて仕切り横を4つと決めて格子を製作してみました。
特に難しい作業ではありませんが出来る限り正確に組むことです。私は縦のハリを基本として横のハリを間に入れて組みました。
根気がいる作業なので愛と勇気と根性で作りますが、完全に正確にと言われると、、、、、、、イメージ優先って事で!


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引き戸を別パーツにした以上収まる部分が必要ですよね。背面パネルの襖部分を切り取ります。
私はリューターを使用して削り取っていますが、リューターをお持ちでない方はピンバイスで穴を多めに開けて切り取るのも手です。
格子が入る様に綺麗に処理して整形しておきます。


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格子を組んでみました。如何ですか? それとなくリアル感が出てきました。柱の部分はボリュームが余り無いように感じたので、より立体的に見せる為プラ板を張り付けてあります。


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引き戸が出来たら運転席後ろのすだれと引き戸裏のすだれの製作です。
スケールから考えて出来るだけ細いもので再現しなければなりません。そこで真鍮線を使用して再現します。
今回は0.4mmの真鍮線のみを使用していますが0.3mmと0.4mmの真鍮線を交互に使用してもリアル感が出ます。

方法ですがマスキングテープの粘着面に引き戸の幅より少し長い真鍮線を張り付けて引き戸の高さになるまでまで並べます。
その上に補強用の板をハンダ付けして全体にハンダを広げて固定します。


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マスキングテープが貼られていた面が表になります。


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表面の溝に溜まったハンダをキサゲで削り取り綺麗にします。


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格子に合わせてやすりで整形します。


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これで完成です。それほど難しい作業ではありませんので、ハンダ付けが出来ればどなたでも出来ます。


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完成したすだれを塗装して仕上げます。
金属なのでメタルプライマーを塗装してブラウン系の色をややムラが多少出る様に塗装します。
最後にブラウン系の墨入れを行い適当にそれらしく汚し塗装を行い再現します。
ここでの使用色はすだれらしく見えれば問題ないのでイメージで良いと思います。


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すだれを張り付けてみました。運転席後ろのすだれは枠にピッタリ入る様に整形して枠の中で固定するようにします。
背面パネルの裏側に接着するとすだれの厚みで運転席床に接着した際に寝台部分に当たってしまいます。枠の中に入る様にしておけば無加工で床パーツに取り付けが出来ます。
これは助手席側も同じですので、裏側にすだれが張り出さない様にすることが大切です。


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ドア内側パネルも実車とは違っています。キットの内張りはハイグレード(カスタム)仕様などの内貼り再現ではないかと思います。
私が知る限り劇中車はスタンダードモデルです。スタンダードの場合はドアの内貼りは中央のみの部分的にしかありません。(デカールの部分です)
キットの内張りはデザインモールがドア上部まで入っているのでパテを使用してデザインモールを埋めておきます。
この場合はデカール部分もモールドが入っていないと思われるので全て埋めても問題はありません。

埋めた通常にボディカラーを塗装してから内張りのデカールを貼り付けて仕上げるか、大変面倒ですが一度ドアノブなどのモールドを削り取り0.1mmのプラペーパーに内貼りのデカールを貼り付けてから、ドアに接着して切り取ったドアノブなどを取り付けるとよりリアルになります。

寝台部分の色はボディカラーではありませんが、完成後には全く見えないのでチョット手抜きしました。
(ドアロックの部分はおまけでチョット追加してみました)


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助手席の畳部分です。畳のモールドが入っているので塗装再現でも良いのですが、もう少しリアルにしてみましょう。
スケール的には少し大きいのですが畳のシートを張り付けて再現してみました。これが結構リアルで雰囲気は十分出ます。
畳のフチはマスキングテープをそれっぽいグリーンに塗装して貼り付けています。
ちなみにプラパーツにこういった紙製の畳などを貼り付ける場合はエポキシ接着剤を利用すると綺麗に接着出来ます。


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完成したパーツを組んでみました。ドアの内張りが片側だけなのは中が良く見えるようにする為です。
寝台部分も多少作りましたが残念な事に完成後は全く見えないんですよね〜。

ここで余談ですが、私は大型免許を持っていることもあり若い時にこのフソウFUを何度も運転をしたことがあります。
そこで感じたのがシフトレバーの長さです。
キットのレバーは長すぎます。イメージに合わせて約4mm程切り詰めています。


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さて! ここまで来たら何となくもう少し劇中車に近い内装にしたい! と思うのはモデラーの性でしょうか?
御札と置き時計を乗せてみました。
御札は0.1mmのプラ板で作りニクロム線で水引の紐を再現し、置き時計はプラ棒からの削り出しで台はプラ板で製作しています。
ここまでやる必要はあるか? 余りありませんね〜。自己満足の世界です!
こういった小物は拘りたいモデラーさんだけで良いと思いますが、この手の小物は製作をより楽しくしてくれるので良いのでないでしょうか?
面倒な方や難しいと思われる方はここまでやる必要は余りありません。キットのままでも十分な雰囲気を出してくれます。
(その為に敢えて製作方法は御紹介しませんでした)


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ガラスの内側の屋根部です。これもチョット拘ってみました。
キットには劇中車の室内灯が付属していません。雰囲気を重視してプラ板から製作してみました。
箱を作って周りをプラペーパーで枠を作っただけです。室内灯は特に難しくはないので自分なりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ここでワンポイントです。ルームミラーが劇中車はありませんので取り付けなくても良いでしょう。
又、屋根の内貼りはデカールが付属しているのですが、ピラーなどの部分は車体色のままになってしまいます。本来は薄い茶系に柄が入った布が貼られていますがデカールで作るのは大変です。雰囲気重視でマスキングテープを代用して少し塗装して貼り込んであります。
これで内装部分のガラス内側の艶が消えるので内装らしくなりました。


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ボディに組み込んでみました。
拘って内装に手を入れてみましたが果たして効果はどれほどの物か、、、、?
ここで寝台の窓の表現です。説明書にはメッキのステッカーを裏側から貼る様なイメージを指示している様に思えますが
、表から貼り付けてデカールを貼った方が実車の雰囲気が出ます。その場合はガラス面のチルト用のリベットが見えなくなるので、予めリベット部分にピンバイスで穴を開けておき、メッキシール又はミラーフェニッシュを貼り再度穴を開けて1mmのリベットを差し込み再現します。


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フロントグリルの組み立ててです。
ここで大切なのは実車のヘッドライトベゼルはメッキではない事です。実車はシルバー塗装のベゼルでヘッドライトのバイザーのみメッキ表現です。
これはシリーズを通して同じなのでどの劇中車でも共通です。

又、グリル上部のスリットも両端は凹モールドですが、中央の2か所は穴が開いているのが実車です。パーツがメッキなので穴を開ける際中にキズを付けてしまっては見栄えが悪くなります。ここは墨入れで黒くするだけでも良いと思います。是非忘れずに手を入れたい所です。
さて気が付いた方いらっしゃいますか?

ヘッドライトのバイザーを交換しているのがお解りでしょうか?
そうなんです。このキットには標準仕様のヘッドライトベゼルも付いています。標準仕様のパーツを使用してバイザー部分を0.1mmの洋白板で新規製作しベゼルの隙間に差し込んで接着しています。勿論、無塗装で仕上げているのでリアル感は高いですよね〜。
チョット難しい加工ですが是非チャレンジしてみて下さい。


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ボディにデカールで再現されている自家用のプレートです。
以前製作した「故郷特急便」は最初にボディーに貼り付けてウレタン塗装で研ぎ出して仕上げていますが、今回は別パーツとしてボディに取り付けます。
薄いプラペーパーを使用してデカールを貼り付け、デカールフィッターで十分馴染ませてからデカールの余白の部分ごと切り離します。
切取ったプレートを治具に貼りつけてクリアーを何度か塗装して表面を保護してからエポキシ接着剤等でボディに貼り付けます。

この方法はかなり色々な場所で活躍してくれるので、初心者の方は是非挑戦してみて下さい。
今回は0.1mmのプラペーパーを使用しましたがナンバープレートなどは0.3のプラペーパーを使用するとリアルになります。


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こんな場所にもチョット拘ってみましょう。
ドアの乗降用ステップの場所にライオン(獅子?)モチーフを取り付けますが、このモチーフ自体の厚みがかなりあるので
そのまま取り付けるとステップに足が乗せられないほど手前に張り出しています。
粗目のペーパーで裏側を半分以下の厚みになるまで削ります。その後漂白剤などでメッキを剥がしてゴールド塗装をしてボディに取り付けます。
その際、モチーフの彫刻が立体的になるように薄く墨入れをしておけば雰囲気がグッと良くなります。


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ここで事件です!
フェンダーの一部にゴミが入ったままでメッキがかかっていて非常に見栄えが悪くなっています。
これは参りました! 多少なら我慢できますがこれは、、、、、、。


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やはりこのまま使用するのは無理なのでメッキを剥がしてみました。すると見て下さい! この大きなゴミ! しかもパーツにガッチリ付いています。爪で擦っても全く取れません。
仕方が無いのでサンドペーパーで磨いて取り除きミラーフィニッシュで再生するしかありません。


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どうせメッキを剥がしたならもう一声って事で、レプリカには無く劇中車にあるのがこれ、フェンダー上部の滑り止めです。
0.1mmのプラペーパーを使用してパーツ自体に接着し、多少隙間をパテで埋めて再現しています。
これ中々手を出す方いませんよね〜。(なんたって面倒だものね〜)


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サーフェイサーを塗装してからシルバーに塗装してミラーフィニッシュを貼って仕上げました。
滑り止めの部分はミラーフィニッシュを貼ってから滑り止めの部分を切り取って再現してみました。


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これもキットには無いんですよね〜。
ドアのバイザーです。これは加工がしやすい様に洋白板の0.1mmを使用して2.5mmの帯状に切出します。
取り付け部分の実寸を計ってピッタリ合うように曲げて形を作りフロントピラー部の傾斜に合わせて加工します。
洋白製なのでステンレスの様な状態ですが、実車はウロコステンレスで出来ているのでアオシマ製のウロコシールを貼って仕上げれば再現出来ます。
簡単なようですがこれ案外難しいんですが、コツはボディにピッタリ合うようにする事です。


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一通りパーツをボディに取り付けてみました。
ウィンカーはクリア—オレンジで塗装すればよいのですが、実車はウィンカーレンズの周りにはゴムが付いています。
ウィンカーパーツにもこのゴムは再現されているので半艶の黒で塗装してから本体に取り付けた方が良いでしょう。
ここまで来たらって事でフロントガラス前にある手すりもチョット手を入れてみました。キットはメッキの一体成型でしたが手すりの部分のみ実車に合わせて透明のステーに交換、薄めたクリアーグリーンで塗装して仕上げています。


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屋根の電飾です。
パーツはメッキなのでこのまま電飾を塗装して仕上げても良いのですが、実車に近い状態にするにはメッキを剥がしてシルバー塗装をするとリアルな雰囲気になります。
「え〜!メッキ剥がしちゃうの?」と思われる方が多いと思います。確かにメッキは美しいので良いと思いますが質感など考慮して場所によってメッキを敢えて使用しないのもグレードアップの秘訣ではないでしょうか? 今回は出来るだけ実車のイメージに近い一番星号を製作するので敢えてメッキを剥がしましたが、メッキが御好きな方はそのままメッキで仕上げれば良いので参考までに御覧ください。

しかしこのキャリア内側の押しピン跡の目立つ事! このままでは余り見た目が良くありませんよね。この際ゲート跡や押しピン跡は綺麗に処理しちゃいましょう。
私と同じ様にする場合はキャリアの木部パーツは後ハメ加工をしておくことをお勧め致します。床板の片側のみリブを半分ほど削れば簡単にハメる事が出来ます。


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キャリア部分を予め組んでおきます。
予めメッキを剥がして接着しているので接着強度が高い分、シッカリした箱に組む事が出来ます。
乾燥後サーフェイサーを塗装して明るいシルバーで塗装すればOK。

これからが最も面倒なランプ塗装です。実車のランプはクリアーではありませんのでソリッドカラーで塗装します。
黄色の部分は単純に黄色で塗装すると明るすぎて存在感が薄れます。微量のオレンジと白を混ぜてやや濃い目の黄色を作って塗装した方が良いアクセントになります。
ブルーも単純にブルーを塗装するのではなく、インディブルーのような若干明るいブルーを使用した方が綺麗でしょう。

又、パーツの抜きテーパ—都合で電球がどうしても先細りの棒状になっています。存在感を演出する為に出来るだけ何度も重ね塗装するか塗料を置くよう丸く仕上げておけば電球らしく見えます。

キットのランプの間隔はチョット広めなので、先ほどの塗装方法で間隔も狭く見える効果が得られます。
尚、綺麗に見せるにはランプの表面のみに塗装するのではなく出来るだけランプの下まで塗装し、どの方向から見てもムラにならない様に丁寧に塗装する事が大切です。

正直な所、このキットで最も大変な作業かもしれませんね。


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横のスパンコール部分はミラーフィニッシュを貼りその上からデカールを貼っています。
元々スパンコールはキラキラ輝く物ですがそのような効果は当然デカールですので得られません。
元がメッキパーツでしたが剥がしてしまったので、ミラーフェニッシュでメッキ状態に戻してデカールを貼ります、
これでスパンコールの隙間から透けてやや派手に見えるようになります。更にスパンコールのデカールの上からウレタン塗装などのクリアー仕上げをしておけば、スパンコールデカール自体も光沢を持つのでより輝きを増してくれます。


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ボディに取り付ける行灯ですが、デカールを貼って乾燥後ウレタン又はクリアー塗装をして仕上れば経年劣化によるデカールの割れや剥がれは抑えられます。
他の方法としてUVジェルを使用して行灯の文字部にジェルを塗って固めるのも良いでしょう。今回はこの方法で製作しています。

行灯文字デカールが行灯表面より奥に貼られている為リアル感がありませんが、ジェルを使う事で表面までガラスが貼ったように見えるので実車の様な行灯になります、あくまで雰囲気ですので更にリアル感を求めるなら別の方法もあります。

行灯パーツの文字部にプラ板をハメ込み、行灯表面の高さになったらデカールを貼ってクリアー仕上げる方法と、透明プラ板を文字の上に貼り付けるのも方法の一つです。いずれにせよ行灯の文字が奥まって見えるのが解消出来ればリアル感は上がります。


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もう一つ小さいディティールアップをしておきましょう。
劇中車には撮影時以外の移動時に装飾等をカバーする為のフックではないかと思われる留め金が付いています。(標準車にはありません)
この留め金も再現してみました。これはプラ材からの削り出しで作っておりとにかく小さいのでややスケールオーバー気味ですが、良いアクセントになっていると思います。
他にもキットに無いレリーフがグリル上部に付いているのでこれもそれらしく作ってみました。これで更にリアル感が出てきました。


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さて、今回最も頭を悩ませたのがフロントのバイザーです。
キットのパーツは私的にはどう見ても納得がいきません。前下がり過ぎで形状も似ていません。
使用するかどうか随分悩んだ末に「しょうがない!作り直すか!」と決意!
所がこの形状もの凄く難しい形状で写真や映画を見て研究しても頭の中で完全に形がつかみきれません。
とてもプラ板を曲げて作る事の出来る形状ではないので0.1mmの洋白版から切出す事にしました。

実寸合わせで何度もボディとのフィットを確認し、あらゆる角度の写真を見て少しずつヤスリで形を作ります。
中々簡単には気に入った物にならずかなりの時間をかけて製作してみました。
劇中車を見て少し変えたのがバイザーの角度です。実車はやや下に向いて付いているのですが私的には余り好きではないので好みで水平に近い状態で製作してみました。


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完成したバイザーの表面にアオシマ製ウロコシールを貼ってエポキシ接着剤で固定。
バイザー裏側のステーと上面のステーを作りこれもエポキシ接着剤で固定して完成です。
キットに付いているバイザーとは全く違う形になり車自体の表情も変わりました。
この作業はよほど拘っているか、工作技術が高くなければかなり難しいので初心者の方は手を出さない方が良いと思います。
ですが工夫と努力次第でよりリアルな加工が出来る様になるので参考して頂ければ幸いです。

まだ梯子など取り付けるパーツがありますが今後の作業で取れたり折れたりしない為にも、最後に作業した方が安全です。


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さて如何だったでしょうか?
今回はメッキを剥がす事が多かったのですがメッキを使用してはダメという事ではありません。メッキで表現した方が派手に見えるのでそれも良いと思いますが、場所や質感を求めてメッキ表現を変えるのも一つのテクニックであることを知って頂ければ幸いです。

又、シャーシの完成もさせたかったのですがキャブの組立が思った以上の時間と手間がかかってしまったので次回にさせて頂きました。
以前製作した「故郷特急便」はメディアの御仕事だったので改造は殆どせず、どなたでも完成出来る見本で製作しました。
今回の様に自分の拘りで好きなように製作するとかなりの作業量になりますがその分愛着も沸きそうです。
次回はシャーシ、他の作業になります。


今年はこれで最終になります、一年間ありがとうございます!
怪我をしてブログを更新出来なかったりもしましたが皆さんの励ましのメールや御言葉、コメント等に大変励まされました。
来年も出来る限り充実したブログを御覧頂く為に頑張りたいと思います。

又、製作代行を御依頼の皆様にもこの場をお借りしてお礼申し上げます。
弊社スタッフ一同来年も極上の完成品を全ての皆様に御届けしたいと思います。

今年一年間、誠にありがとうございました。
来年又お逢いしましょう!

合掌 礼 
長江 啓一郎

いつものようにコメント質問等お待ちしています。又、励ましのポチッをよろしくお願いいたします。

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 2016_12_29


お待たせいたしました!熱風5000キロ第2回の御時間です!

12月に入り皆さんも何となく忙しくなってきたのではないでしょうか? 私も思うように今一つままならない右手を駆使して今回も全力で参りたいと思います。
前回の記事は思っていた以上に皆さんの御支持が頂けた様でとても嬉しく思いました。
やはり御支持が頂けると俄然やる気が湧いてきます。皆さんに心からお礼申し上げます。
又、私の手の怪我を心配して多くの方に御見舞いの御連絡やメール、コメントを頂いた事もこの場を借りて再度お礼申し上げます。


さて今回はウレタンクリアー塗装が最初の作業になります。初心者の方にも簡単に理解出来る様に多少遠回りになりますが、研ぎ出し方法を出来るだだけ理解して頂ける様御紹介させて頂こうと思います。
私のブログを以前から見て頂いている方はもう御存知でしょうし、研ぎ出しやウレタン塗装をすでに行っている方は必要が無いのでこの辺は適当に飛ばしてお読みください。

まだウレタン塗装をしたことが無い方や迷っている方に最初はウレタン塗装の利点を御紹介しておきましょう。
ウレタン塗料で仕上げたボディとラッカー塗装仕上げの最大の違いは見た目の光沢具合でしょう。
ウレタンクリアー仕上げはラッカーでは出せない深い光沢が得られる事が大きなポイントです。塗料のヒケが殆ど出ないので、1度の塗装終了時の状態で硬化するので乾燥後の研ぎ出し作業の目安(塗料の厚みなど)確認がしやすくなります。
その点ラッカーは完全に乾燥させてヒケの状態を見てから更に再塗装を重ねる事が通常です。

又、表面硬度が高いのでラッカー仕上げに比べ、爪でチョット擦った程度ではキズすら入りませんしデカールの保護にも強い効果を発揮するので、デカールの劣化も殆どありません。弊社のHPで御紹介させて頂いている電撃ホビー時代に作例で製作した「トラック野郎故郷特急便」はボディ、荷台共ウレタン塗装で、完成後7〜8年ほど経過していますが現在でも製作当時のままの美しさを維持しています。

乾燥時間もウレタン塗料は最大72時間もあれば完全硬化しますが、ラッカー塗料はウレタンと同じ厚みで塗装すると最大1か月以上を要します(状況、季節等によっても違います)。私の様なせっかちな方には少々苦しい期間ですね〜。
これはウレタン塗料は2液混合した時点で化学反応硬化するのに、対してラッカーはシンナー成分が揮発して乾燥する為です。

不利な点は価格がやや高価な事でしょうか? ウレタン塗料はラッカーに比べて3倍程度の価格が一般的な様です。
又、2液混合性なので慣れないと必要量が把握できないので塗料の無駄を出してしまう事も挙げられます。
エアーブラシなどの器具の手入れも重要で、ウレタン塗料が残らないように出来るだけ綺麗に洗浄しなければなりません。
もし塗料が残っていて忘れた場合はエアーブラシの中で固まりブラシは再起不能になります。(自分の気持ちもですよね〜)

以上が基本的な違いになると思いますが、どちらを使用するかは個人の自由です。自分にとって扱いやすい方でも良いですから、より技術向上でチャレンジするのも良いでしょう。

ではウレタンクリア塗装を行いましょう!
前回ボディ塗装とデカール貼りを終えましたが、この時点で出来れば同じボディカラーのパーツも塗装をしておきましょう。
一緒にウレタンクリア塗装が出来るので効率が良くなります。同じ色のパーツは出来る限りまとめて塗装する習慣が身に付くと完成までの時間が大幅に短縮できます。

ウレタンの調合ですが、各メーカーの説明書には既定の量の割合が記載されております。
私の経験上ですが大抵硬化液が多少足らなくなるのが殆どです。というのもキッチリと計って調合する事が難しいからです。
理由としては模型に使用するウレタン塗料は大量に塗装する以外、1/24程度のカーモデルのボディ1台に使用する量は多くはありません。
タミヤなどの空瓶を使用して混合させるのが普通ですが、瓶の中で表面張力が発生するので見た目でも正確に計量がしにくいものです。
よほど精度の良い微妙な量が計量できる計量器を使用するか、予め瓶の重さを計り内容量の増加分で計算しなければキッチリ計るのは困難です。
そこまでしなければならないと大抵の方は「めんどくせ〜」となりますよね。当然私も同じです。
ですから私もほぼ割合が合えばOKとして普通に使用しています。現在までに問題があったことは一度もなく、皆さんが目にした私の作例は全てその適当方法で混合して塗装されています。

但しウレタン塗料は硬化剤が少な過ぎると中々固まらず、表面がゼリー状の状態になり表面を触れる事さえ出来ませんし、
硬化までに相当な時間が必要になる場合もあります。
又、場合によっては全く硬化しない危険な状態もあります。
その反面硬化剤が少し多い分には特に問題無く通常の時間で完全硬化します。私も同じように調合しています。
もちろん本来の性能を発揮するには的確な料を混合させるのが当然だという事は言うまでもありませんよね。
ちなみに私が使用しているのは精密屋製のウレタン塗料ですが混合は主剤8、硬化剤1、溶剤1の割合になります。
簡単に言うと全体の10%が硬化剤という事になります。

では塗装してみましょう!
塗装の方法ですが、基本的には角などを全て塗装してから先ほどの角も含め平体を均一に塗装します。
最後に角がやや薄いかな? と思ったら再度塗装をしてやや厚めになるようにします。
こうする事によって角には平面より多少塗料が厚く塗装できるので、研ぎ出し時に下地が出にくくなる対策になります。
ここで大切なのはデカールの厚みよりウレタンクリアの厚みの方が多くくならなければならない事です。


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ウレタンが硬化したので最初の研ぎ出しを行いますが、今回のウレタン塗装は2度吹き仕上げを行うのでチョット通常と違う部分があります。

ウレタン塗装は以前から御紹介してきましたが、今回は通常の研ぎ出し方法と2度吹き方法の両方を詳しく図解入りで御説明しようと思います。
図によって説明が重複する部分もありますが御理解ください。

通常の研ぎ出しペーパーがけは1500〜2000番のサンドペーパーで表面を磨くのが普通ですが、今回は私が良く使用する方法の2度吹きを行う為1000番のサンドペーパーでデカールの段差を平滑に仕上げます。
この方法はペーパーが粗い分削れやすくなります。下地が出やすいのでかなり丁寧で慎重な作業を行わなければなりません。
表面の具合を見ながらデカールの段差等を平滑に仕上げます。

下の写真を見るとデカールの前側周辺に色が濃く見えますが、これはデカールの段差のせいでサンドペーパーが当たっていないからです。
この様な部分が無くならないと平滑な表面は出来ません。完全に消えるまで丁寧に磨き上げます。


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磨きあがった状態です。上手くペーパーがかかると先ほどの濃い部分は無くなり表面が平滑な艶消しの状態になります。
この状態が研ぎ出しのコンパウンド磨き前状態になります。

先ほど述べた通常研ぎ出し方法は1500番〜2000番のサンドペーパーでこの状態を作りコンパウンドで磨き上げます。
注意するのはペーパーが細目なので目が詰まりやすく中々この状態になるまでに手間がかかります。
又、なかなか思うように磨けずに、長くペーパーをかけ過ぎて角などに下地が出てしまう事もしばしばって感じの方も多いと思います。
ここで注意です。皆さんの御使用のサンドペーパーは大抵が耐水サンドペーパーだと思います。この耐水ペーパーというのは、水を使用して磨くことによってペーパーの目詰まりを抑えて、長く磨けるように耐水仕様にしたものです。
ですがこの耐水ペーパーは水を使用する分、指に抵抗が少ない為に慣れない方は磨き過ぎる傾向になりやすくなる危険があります。
研ぎ出しは微妙な指先で感じながら行うものです。削り過ぎを防止するために水を使用せず行った方が無難です。


今回の2度吹きの場合は1000番のペーパーで磨き表面を平滑に仕上げますが、当然ペーパーが粗いのでそれなりの傷が入ってしまいます。
コンパウンドで磨いても中々簡単に光沢鏡面になりません。そこでこの状態の上からもう一度薄くウレタンを塗装して乾燥後に、通常の1500番〜2000番ペーパーで軽く磨いてからコンパウンドで磨き上げる訳です。


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2度目のウレタン塗装をします。先程も述べましたが2回目ですので出来るだけ薄く全体的に塗装をします。
下の写真は2度目のウレタンを塗装して硬化したものです。

デカールの段差はペーパーで処理しているので全く分かりませんが、ドアに写り込んでいる照明を見て頂くと照明が映り込んで光っています。しかしまだ綺麗にハッキリと映り込んでいる訳ではありませんよね。
このままでも十分深い光沢を持ったボディとして使用しても大丈夫ですのでここで仕上げとしても良いでしょう。


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先程述べたようにこのままでも使用できますが、やはり更なる完成度を目指すのであればやはり本研ぎは必要です。
2000番のペーパーを全体にかけますが、表面がかなり平滑で綺麗なのでさほど苦労せずとも簡単に表面を磨けます。


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全体にペーパーをかけたらコンパウンドを使用して鏡面仕上げに入ります。
最初は粗目を使い磨き上げます。良く御質問があるのが「目安はどこですか?」という質問です。これが又非常に難しいんですね〜。
私の場合でしか話せませんが正直な所、粗目でかなり磨き上げます。細目や極細などは仕上げとして考えているという事でしょうか。
慣れもあるので難しいのですが、角が出ないギリギリの所まで粗目で磨き倒すのが通常です。
その後細目で仕上げを行い予備的に極細で磨くといった感じです。
この目安というのは何度も失敗して指先が覚えていく部分が多いので経験を重ねる事が最も大切です。


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コンパウンド磨きが終了した状態です。照明の映り込みが先ほどと違っているのがお判りでしょうか?
蛍光灯の2本がハッキリ写り込んでいますよね。これが理想的な状態です。
この状態になると先ほどの物と並べると一目瞭然です。

もちろん実車はここまで光沢があるとは思えませんがあくまでも模型です。美しく輝くボディは模型の見栄えを良くして完成度を更に高めます。
これはあくまで持論ですが実車に拘る事は非常に大切ですが、拘り過ぎて見栄えが悪くなる事は避け、スケール感やスケールエフェクトも考慮し模型としての美しさを大切にした方が良いと思います。


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磨きが終了したらスジなどに残ったコンパウンドを取り除きます。
私は専用で硬い毛のドライブラシ用の筆で取っていますが、ウレタン塗装なのでこの程度の物では傷は入りません。
ラッカー仕上げの方は傷の原因になるので爪楊枝などを使用した方が無難です。


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今まで研ぎ出し方法を数々の製作記で御紹介してきましたが、今回は更に理論的に解りやすくしてみました。
特に初心者の方は理論的に理解して頂ければ大幅に研ぎ出し技術が向上します。

Aの図は塗装した状態を断面図として描いたものです。
ボディに対してデカールを貼りクリア塗装を行った状態です。クリア層の表面が波を打っているのは通常クリア塗装を行うと、塗料の粒子が重なり乾燥してザラつく状態を解りやすく描いたものです。

デカールの上まで塗膜の厚みが出来ていることが重要で、クリア層がデカールより薄いと下の図のような状態になりません。
又、余談ですがクリアを吹き終わった後、光沢があっても映り込みが弱いのは表面が波を打っている為です。


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Bの図はサンドペーパーで磨く部分を描いてみました。ここからが研ぎ出しの最初になります。
図の中に破線が引いてありますが、この部分が余分な部分です。デカールの周辺の高さまで削ると言った方が簡単かもしれませんね。
実際には塗装した全面が波を打っていたりザラついていたりします。デカールの上部分と同じ様に平滑になるように丁寧にサンドペーパーで磨きます。


B.jpg


Cの図はサンドペーパーで磨いた状態です。
図を見て頂くとクリア層がデカール上部と周辺が同じ高さになっています。この状態がサンドペーパーで磨いた状態です。
この上からコンパウンドを使用して鏡面になるように仕上げを行う訳です。


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Dの図は特別篇になります。
今回行っているのはこのDの図の状態です。
方法としてはA,B,C,の図と同じ方法なのですが、Dの図はクリア層がもう1層重なっているのが解りますでしょうか?
これが2度吹きの状態です。又、クリア層Aの厚みがCの図のクリア層より薄い事も解ると思います。

今回の様に粗いサンドペーパーを使用した場合はクリア層Aの表面が荒れています。そのままではコンパウンドで磨いても簡単に鏡面になってくれません。そこでもう一度、傷ついた表面にウレタン塗装でクリア層Bを塗装して平滑な状態を作る訳です。

ここでチョット難しいのはクリア層Aが厚くならないように出来るだけ薄い状態を作る事です。ペーパーで磨き過ぎると下地が出たり、デカールを傷付けたりします。ぎりぎりの所で止める事が大切です。
塗装が終了し硬化したら、表面が平滑で綺麗なので2000番でサンドペーパーをかけた後コンパウンドを使用して鏡面仕上げします。
この2回目のウレタン塗装が上手くいくと場合によっては、この時点でゴミがのった部分のみ磨く程度で鏡面になるので磨き作業が殆ど必要ない場合もあります。
表面が複雑な形や磨きにくい形状でも、この方法であれば磨かずして美しい光沢を作り出せます。

最後にウレタンクリアーで仕上げる際の裏技的な物を少しご紹介しておきましょう。
先程の通常仕上げの場合や2度吹きの場合や、吹きっぱなしで磨かない場合など表面のザラつきを出来る限り抑える方法は
塗装した表面に溶剤のみを再度ブラシで吹いてあげると、溶剤が表面のザラつきを溶かして平滑な表面が出来やすくなります。
最後の2度吹きの仕上げや吹きっぱなし方法などには非常に助かるので一度お試しあれ。


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研ぎ出しの基本理論はお解り頂けたでしょうか?
理解してしまうと「なんだ簡単なことじゃん」と思えると思います。プロモデラーだから難しい事をしているかっていうと全然そんなことはありません。
研ぎ出しはカーモデルの完成度を高めるためには必要なテクニックです。私自身何度も角の下地が出てしまったりデカールを傷つけたり失敗を重ねてきました。最初から完璧に出来るとは思いませんが、経験を重ねれば必ず納得のいくカーモデルが出来ると思います。
是非懲りずに挑戦してください。

ボディの塗装の話ばかりで皆さんもチョット飽きてきたかもしれませんね〜。
ここで気分を変えてシャーシー製作をしてみましょう。

とてもよく出来たシャーシなので組み立てる際の問題は特にありませんが、多少手を入れると良くなりそうな部分を説明しながら組んでみましょう。
最初に気になったのがシャーシーのメインフレームの裏側にリベット表現がモールドされていますが、パーティングラインが深めに入っているせいで綺麗に見えません。削り取って無くしてしまうのも手ですが出来れば残しておきたい所です。
中級の方であればとても簡単に再現できるので技術向上の為にもチャレンジしてみましょう。


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最初はカッターでえぐらない様に表面のリベットのみ切り取ります。
この時綺麗にカット出来た場合はリベットのモールの部分が白く残ります。


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切取った後の白い部分に千枚通しなどで強く押しつけて跡を付けます。出来るだけリベットが綺麗に並ぶように慎重に跡を付けます。


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先程千枚通しを押し付けた後をガイドに0.4mmのピンバイスで穴を開けます。下に貫通しても問題はないのですが、貫通した裏側にめくれができた場合はカッターで処理して綺麗にしておきましょう。


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全部の箇所に穴を開け終わったら、サンドペーパーで全体的に処理して平らな状態に整形します。
先程の穴が埋まっているようでしたら再度穴を開けておきます。


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この状態のまま基本的なシャーシーを組み立てます。
ここでのコツはシャーシーを製作する際、流し込みの接着剤を使用して十分な量を流して組み立てます。
シャーシー組み立てた後先ほどの穴を再度開け直しますがより深く穴を開けておきます。
流し込みの接着剤を使用している事が後に役立ってくれます。


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組み立てが終了したら0.4mmの真鍮線を先ほどの穴に止まるまで差し込み、1mm程度残して切り取ります。


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全て差し込んだら400番程度のペーパーを治具に貼り付けて、切り取った真鍮線の切り口を平らに整形します。
お解りですか?接着剤を使用していませんね?
先程流し込み接着剤を十分に流したのはこの事だったんですね〜。
流し込み接着剤は樹脂を溶かす力が強いのでメインフレームと内側のフレームの間に入っている接着剤はこの時点では完全乾燥していません。
まだ中が柔らかい状態です。そこに細くて軽い0.4mmの真鍮線を差し込めば、溶けた柔らかい樹脂が接着剤の代わりになって止まってくれるんです。
勿論場所や場合にもよりますが、今回の様な場合には金属だからと言って無理に瞬間接着剤などを使用する必要は無いんです。
この後サーフェイサーを塗装し、フレーム塗装をすればコーティングされるので更に抜ける心配はありません。


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リベットが再生できました。特に目立つわけではありませんが、こういった方法を知っていると他の部分にも十分使える技術なので覚えておいても良いと思います。リベットなどの再生方法は他にも沢山あります。是非研究してみて下さい。


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シャーシーは基本色が赤なので出来る限り同じ色のパーツは組みつけます。
スッキリした綺麗なシャーシを組むためにも各パーツの下地処理を行っておきましょう。

サスペンションは板バネなのですが、残念な事に表裏両側の真ん中にパーティングラインが入っています。
当然実車には無いので丁寧に処理します。写真の様なやすりで仕上げた方が綺麗に処理できます。
サンドペーパーでも出来ますが、板バネの重なった部分などの隅や角は綺麗に仕上げが出来ません。
裏側なので目立ちませんが出来れば処理して頂きたい部分です。


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下の写真が処理済みですが一目瞭然ですよね。やはりこういった場所にも目を向けて丁寧な作業が出来れば完成度はよりアップすると思います。


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今回の製作で最も悩んだのがタンクです。このまま使用しても良いのですが、、、、、どう見てもチャーシューの様に見えます。
これは箱の形がキッチリ出ていないからです。おまけにタンクを止めるバンドは良く理解できないモールド再現なので
キッチリしたタンクにしましょう。


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最初にタンク自体を組み立てて接着剤が乾燥したら給油口を根元の部分から丁寧に切り離します。


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帯の部分を予めカッターで削り取り、サンドペーパーでタンクの表面と平滑になるように整形します。
ある程度整形出来たら継ぎ目にパテを盛って面一になるようにペーパーで整えます。
ここでのコツはバンド部分を削る際、最初から継ぎ目にパテを盛らずある程度バンドを削った後にパテで整形します。
最初からパテを盛ってしまうと、バンドの樹脂とパテでペーパーの抵抗が大きくなり成形するのが大変です。
別々に行った方が最終的には作業が楽になります。
ちなみに私は400番程度でバンドを削り800番でパテ整形しています。


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整形した後です。どうですか? チャーシューみたいなタンクから綺麗な箱型になりましたね。パテが残っている部分が
凹んでいた部分です。こうしてみると余り形状が良くない事が解ります。


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削り取ったバンドを再生します。
実車の場合は大抵が黒いゴムの帯を敷いた上から金属バンドで止まっているのが普通ですが、実車は全て赤いので目立ちません。
今回は表の金属バンドのみの再現をするために、0.1mmのプラ板を帯状に切出し接着して再現します。

私的には2枚重ねて巻くのも手だとは思いますが、今回の様なサイドバンパーの幅が広い車輌には余り効果は無いと判断して1枚のみにしてみました。


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同じ色で塗装するパーツを組み上げました。各パーツをしっかり接着させることが大切です。

この後サーフェイサーを塗装して傷や状態を確認してから本塗装に入ります。


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今回はここまでです。
如何でしたでしょうか? いつもより研ぎ出しの技法については詳しく解説してみました。
まだ理解できない方は御連絡下さい、理解頂けるまでご説明しますよ。

次回はキャブ内装とシャーシー塗装です。
今私が頭を抱えているのがマフラーです。劇中ではダブルマフラーの音がしているのですが何度映画を見て研究しても
通常のマフラーとしか確認できません。といことは音の合成?って事でしょうか?
当時の道路交通法や警察との問題など、恐らく迷惑になる事が出来ない状況でしょうから、あの「ビタビタ」いう音も出せなかったのかも知れませんね。

どうやらレプリカがある様でダブルマフラーを装着しているようですが、これを再現するとレプリカを作った事になってしまいます。
さてどうしたものでしょう? 非常に難しい選択です。
今後の課題って事にしましょう。

次回は車内インテリアやシャーシー塗装及びエンジンなどを製作します。内容が濃いだけに時間がかかりそうです。
最後まで飽きずにお付き合いくださいませ。

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プロフィール

Author:keitarousan
株式会社アイビプロテックの代表取締役です。
模型製作代行【NAGAEアートプロダクション】事業部を設立。
現在雑誌・テレビ等のメディアで模型製作および解説をやらせてもらっております。

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