こんにちは!阪急8000系第3回になります!
前回ディティールアップについて私の意見少しお話ししましたが誤解の無いようお話しさせて頂きます。
ディティールアップは極限まで実車に合わせて製作する事も勿論ディティールアップですが、ガンダムのようなロボットに手すりを付けたり、バーニアをより実感的な金属に交換したりする事はどうなんでしょう?ガンダムは実際に存在していません。
これもやはりディティールアップだと思います。御自分の理想に近い状態を再現する事がディティールアップになると思います。
「この部分はこれでも我慢できるけどこの部分は好きじゃない。だから変更しよう!」これでいいのです!
私は今まで紙面やブログで数々の作例を御紹介してきましたが全て真似をする必要は一切ありません。
自分にとって必要な部分のみ参考にして頂ければいいのです。私が製作する物は出来るだけ手を入れてディティールアップしていますが、出来るだけ皆さんにとって一点だけでも参考にして頂けるように出来るだけ広範囲に手を入れています。
以前もブログや紙面で記述していますがプロのモデラーの存在は模型業界の発展とモデラーさんの手助けです、技術の自慢ではありません。
プロじゃなくても凄い作品を作り方は沢山います。むしろそちらの方の方が技術が高いのでは?と思っています。
一人でも多くのモデラーさん達の手助けになればと今後も頑張って参ります(間が空いてしまう事もありますが、、、、すんません、、)
では今回のディティールアップに入りましょう!
今回の最初は運転席のディティールアップです。このまま使用してシルバーで塗装っていうのもアリなのですが、、、
やはりリアル感に乏しい様な気が、、、ここは何とか手を入れてみましょう。
形状が単純なコの字型の手すりでは無く上下に手すりの受けが付くタイプです。真鍮線でコの字型を作り交換しても形状が変わってしまいます。
それなら上下の受けのみを残し丸棒のステーのみ交換すればいけそうです。
交換したい方の為に切る部分を明確に御説明したいと思います。
最初は残す部分と手すり本体の間にカッターで切り込みを入れます。ドアの面と同じ高さまで切り込みを入れておきましょう。
又、十分切れる刃か新品の刃で行う事をお勧めします。切れない刃で行うと何度も刃を入れなければならず切り口が荒れて汚く仕上がってしまう事になりかねません。
全ての工作を初める際は常に良く切れるカッターを使用する事が大切です。

次は縦方向です。ここは溝になっているので慎重に切り込めば逸れてしまう事はありませ。丁寧に切り込みましょう。

ここがチョット難しいです。ドアの高さと同じ位置で切込みますが窓の部分はイマイチ境目が曖昧です。
少しずつ力を入れず手すりのみ切り取りる事です。これがカットする最後の作業です。上手く切り取れるように丁寧に作業しましょう!

上手く切り取れれば下の写真の様に手すりが外せます。

切り来んだ部分に残っている部分があった場合はカッターで出来る限り処理してからペーパーで処理するのですが
下の写真の様にペーパーで形状を変えたくない部分にはペーパーの端が当たる様に処理します。
これで切り取ったドアの部分のみにペーパーがかけれます。

両側の手すりを切り取りついでにドアノブも交換したいので穴を予め開けておきます。

先程の状態では取り付けた際の強度に問題が出ます。又、手すり本体に接着剤を付けなければなりません。
そこで残した部分に入れたい手すりの径の穴を開けます。
ピンバイスの角度の問題でドアと平行には穴が開けられません。元々手すりを差込むための穴ではなく引っかかる様にする為の穴です。
穴の深さは0.2~0.3mm程度で十分です。くれぐれも残った手すり部分を貫通させたり破損させない様注意しましょう。
ちなみに私は0.3mmを使用するので0.3mmのピンバイスで開けていますが0.4mmでも十分対応出来ると思います。

最後はドア下の手すりです。キットはモールドになっていますが実車は手すりになっているのでこれも再現してみましょう。
やはりここも良く切れるカッターで表面を削いでおきます。

少し跡が残っているのが理想です。残っているモールドの両端に先の尖ったものでマーキングします。

0.3mmのピンバイスで穴を開けてから残ったモールドをサンドペーパーで綺麗に表面を処理します。

完成状態です。
ドア側面の手すりがチョット曲がっていますがこの時点で仮組しているだけです。塗装が終了し手すり両端の基部をシルバー塗装した後、真鍮線ではなく洋白線を取り付ければ塗装では得られない状態が再現できます。
ドア下の手すりはこの時点で取り付けおきましょう。

今回加工で全車共通のディティールアップにはほぼ終わりました。
次回からはいよいよ屋根配管です。
これが大変そうなので何回かに分けて皆さんに判りやすくするつもりです。どうか是非御参考にして頂ければと思います。
弊社ではカツミさんのスペシャルモデルとキット製作や弊社自体も代行も行っており数々の完成品を製作してきましたが
不思議な事に同じ車両で同じ注文を頂いた事が1度もありません。本当に皆さんの好みは様々なんだな~と感心します。
個人個人完成が違うので完成品も違ってくるって事です。それが模型って楽しいなと思える最大の部分ではないでしょうか?
皆さんもこれからも楽しんで模型製作して下さい!
ではまた、次回まで!
P.S沢山の方に見て頂いている様で心から御礼申し上げます。
感謝 礼 合掌
前回ディティールアップについて私の意見少しお話ししましたが誤解の無いようお話しさせて頂きます。
ディティールアップは極限まで実車に合わせて製作する事も勿論ディティールアップですが、ガンダムのようなロボットに手すりを付けたり、バーニアをより実感的な金属に交換したりする事はどうなんでしょう?ガンダムは実際に存在していません。
これもやはりディティールアップだと思います。御自分の理想に近い状態を再現する事がディティールアップになると思います。
「この部分はこれでも我慢できるけどこの部分は好きじゃない。だから変更しよう!」これでいいのです!
私は今まで紙面やブログで数々の作例を御紹介してきましたが全て真似をする必要は一切ありません。
自分にとって必要な部分のみ参考にして頂ければいいのです。私が製作する物は出来るだけ手を入れてディティールアップしていますが、出来るだけ皆さんにとって一点だけでも参考にして頂けるように出来るだけ広範囲に手を入れています。
以前もブログや紙面で記述していますがプロのモデラーの存在は模型業界の発展とモデラーさんの手助けです、技術の自慢ではありません。
プロじゃなくても凄い作品を作り方は沢山います。むしろそちらの方の方が技術が高いのでは?と思っています。
一人でも多くのモデラーさん達の手助けになればと今後も頑張って参ります(間が空いてしまう事もありますが、、、、すんません、、)
では今回のディティールアップに入りましょう!
今回の最初は運転席のディティールアップです。このまま使用してシルバーで塗装っていうのもアリなのですが、、、
やはりリアル感に乏しい様な気が、、、ここは何とか手を入れてみましょう。
形状が単純なコの字型の手すりでは無く上下に手すりの受けが付くタイプです。真鍮線でコの字型を作り交換しても形状が変わってしまいます。
それなら上下の受けのみを残し丸棒のステーのみ交換すればいけそうです。
交換したい方の為に切る部分を明確に御説明したいと思います。
最初は残す部分と手すり本体の間にカッターで切り込みを入れます。ドアの面と同じ高さまで切り込みを入れておきましょう。
又、十分切れる刃か新品の刃で行う事をお勧めします。切れない刃で行うと何度も刃を入れなければならず切り口が荒れて汚く仕上がってしまう事になりかねません。
全ての工作を初める際は常に良く切れるカッターを使用する事が大切です。

次は縦方向です。ここは溝になっているので慎重に切り込めば逸れてしまう事はありませ。丁寧に切り込みましょう。

ここがチョット難しいです。ドアの高さと同じ位置で切込みますが窓の部分はイマイチ境目が曖昧です。
少しずつ力を入れず手すりのみ切り取りる事です。これがカットする最後の作業です。上手く切り取れるように丁寧に作業しましょう!

上手く切り取れれば下の写真の様に手すりが外せます。

切り来んだ部分に残っている部分があった場合はカッターで出来る限り処理してからペーパーで処理するのですが
下の写真の様にペーパーで形状を変えたくない部分にはペーパーの端が当たる様に処理します。
これで切り取ったドアの部分のみにペーパーがかけれます。

両側の手すりを切り取りついでにドアノブも交換したいので穴を予め開けておきます。

先程の状態では取り付けた際の強度に問題が出ます。又、手すり本体に接着剤を付けなければなりません。
そこで残した部分に入れたい手すりの径の穴を開けます。
ピンバイスの角度の問題でドアと平行には穴が開けられません。元々手すりを差込むための穴ではなく引っかかる様にする為の穴です。
穴の深さは0.2~0.3mm程度で十分です。くれぐれも残った手すり部分を貫通させたり破損させない様注意しましょう。
ちなみに私は0.3mmを使用するので0.3mmのピンバイスで開けていますが0.4mmでも十分対応出来ると思います。

最後はドア下の手すりです。キットはモールドになっていますが実車は手すりになっているのでこれも再現してみましょう。
やはりここも良く切れるカッターで表面を削いでおきます。

少し跡が残っているのが理想です。残っているモールドの両端に先の尖ったものでマーキングします。

0.3mmのピンバイスで穴を開けてから残ったモールドをサンドペーパーで綺麗に表面を処理します。

完成状態です。
ドア側面の手すりがチョット曲がっていますがこの時点で仮組しているだけです。塗装が終了し手すり両端の基部をシルバー塗装した後、真鍮線ではなく洋白線を取り付ければ塗装では得られない状態が再現できます。
ドア下の手すりはこの時点で取り付けおきましょう。

今回加工で全車共通のディティールアップにはほぼ終わりました。
次回からはいよいよ屋根配管です。
これが大変そうなので何回かに分けて皆さんに判りやすくするつもりです。どうか是非御参考にして頂ければと思います。
弊社ではカツミさんのスペシャルモデルとキット製作や弊社自体も代行も行っており数々の完成品を製作してきましたが
不思議な事に同じ車両で同じ注文を頂いた事が1度もありません。本当に皆さんの好みは様々なんだな~と感心します。
個人個人完成が違うので完成品も違ってくるって事です。それが模型って楽しいなと思える最大の部分ではないでしょうか?
皆さんもこれからも楽しんで模型製作して下さい!
ではまた、次回まで!
P.S沢山の方に見て頂いている様で心から御礼申し上げます。
感謝 礼 合掌
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皆さんこんにちは!
前回のブログはホビダスさんのフェイスブックで御紹介頂きました~!
嬉しいですね~見て頂ける方が少しでも多くなるのはとても嬉しくなります。これからも頑張って製作しなければなりませんね。
前回の内容は長文で読み切れなかった方もいらっしゃったとお聞きしたので今回からやや短めにさせて頂きました。
読者の方にも「長文で飽きちゃって読んでらんね~」なんて思われては本末転倒ですから今回からは程よく短めに参ります!
ですが端折ったりはしません!写真は何時もの様に多めに使用していきますのでご安心下さい!
しかしながらキットと向き合っていくと悪い癖が出てきます。「ここ何とかならないかな~」、「ここはリアルにしたいな~」、「チョット気に入らないな~」などモデラーの性ともいうべきでしょうか?困りものです。
私自身手を入れる事が大好きなのですが一番の理由は自分だけの仕様にしたいって事が理由です。
特に雑誌などの記事でない場合は制約が全く無いので自由に出来る事もありその場での行き当たりばったりになりますが
出来るだけお付き合いください。
今回からボディのディティールアップになりますがディティールアップはあくまでも本人の好みです。
必要が無いと思われる方はそのまま製作すれば良いですしこの部分だけは拘りたいって方は御参考にして頂ければ幸いです。
模型は楽しんで作る事が大切です。実車に拘るだけが模型ではありませんので誤解が無いようお願い致します。
では最初のディティールアップです。
ボディ側面の車側表示灯はモールによって再現されています。通常クリアーレッドで塗装してそれらしく見せるのですが
チョット拘ってリアルな表現にしてみましょう!
KSモデル製の車側表示灯を使用します、これはランプの基台も付属しているので阪急8000系に近い姿に交換できます。
但し、随分前に入手しておいたので今回は使用できますが現在では入手がしにくい様なので同じ事が出来ないかもしれません、
ランプレンズのみのパーツは現在でも入手出来そうなので途中で別の方法も記述しておきますね。

早速取り付けてみましょう。
ランプのレンズ部分のみカッターで切り取ります、くれぐれも綺麗に切り取ってください。
削った後が薄っすら残る程度が理想です、次の作業のガイドになってくれるので作業が楽になります。

切り取ったレンズ部分が薄っすらと残っていらたその中心に千枚通しなどの先の尖ったもので強く押しつけ穴を開けるガイドにします。
上手な方であれば綺麗に切り取っても中心に跡が付けられますが初心者の場合は出来るだけ小さくした方が中心を狙いやすくなるので簡単に跡が付けられます。

先程のピン跡をガイドに0.4mmのピンバイスで基準の穴を開けておきます。
いきなり大きなバイスで開けるとガイドの凹み後にフィットしないので、ガイドから外れてしまい中心に穴が開けられなくなる危険性があります。焦らず小さい穴を開けてから再度ドリルの径を上げる方が簡単です。
ここで先ほどの別のランプ再現ですがランプレンズのみの商品が販売されています、この商品であれば手軽に再現できるのでお勧めです。
その場合の方法を記載しておきます。最初の作業でランプの基台を削り取っていないのでこの時点で別売りのランプレンズの径と同じ穴を開けて差し込めばOKですね。いずれにしてもボディ塗装後の作業なのでここで穴を開けておくだけです。
私の方法では0.4mmでは小さいので0.4mmで穴を開けた後基台が入る穴を開け直します。

綺麗に穴が空いたら表側に元のディティールが残った状態になります。基台のパーツがあるのでここは不要になります。
カッターで綺麗にそぎ落としておきます。

その後ボディを削り過ぎない様に丁寧に1000番程度のペーパーで処理をしておきます。

ここで裏側も注意です、穴を開けると必ずと言っていい程裏側にメクレが出来ます。これは見た目も良く無いですし穴の中に残っていたりすると部品が入らなくなる恐れもあるので綺麗に処理しておきます。
又、心配な方は確実に穴を開ける為にサイドピンバイスでサラっておくと良いでしょう。

レンズの基台は真鍮製の挽き物です。少量の瞬間接着剤を使って取りつけます。
尚、瞬間接着剤は表から使用するとはみ出したりした際に修正が大変になりますし裏側から瞬間接着剤を流し込んで基台の穴の中に流れ込み塞いでしまう場合もあります。
瞬間接着剤を少量爪楊枝などに取り、部品に付けてから差し込んで接着するかエポキシ接着剤で接着すると綺麗に取り付けが出来ます。
最初はチョット難しく手間かもしれませんが慣れればこの方法が確実です。

綺麗に取り付けが出来ました。

今回はもう一つディティールアップしてみましょう。
ボディの側面には方向字幕が片側2か所ありますが成形されているHゴムがイマイチ好みではありません。
このままでも良いとも思ったのですが実車と比べるとやはり雰囲気が違うように見えて気になります。
又、表面がやや盛上がり気味に見えます。
手元に丁度良いパーツがあったのでHゴムを交換する事にします。

ここも先ほどと同じ様にカッターで綺麗に削ぎ取ります、くれぐれもボディにキズを付けない様注意しましょう。
削り取った部分を見て頂いても感じませんか?やや厚みがあり過ぎの様に感じます。
Hゴムパーツが入手できない方はHゴム部分の表面を少し削って高さを低くすると良いと思います。
その場合は必ず平たい治具にペーパーを貼り付けて均等に磨き削り過ぎてモールドが消えない様に整形してください。

削った後は1000番程度のサンドペーパーで表面を平滑に処理しておきます。

Hゴムパーツを取り付けますが開口されている穴とHゴムパーツはほぼピッタリですが、やや穴のが横方向に気持ち広くなっています。
丁度合うように取り付けるにはボディに乗せた際多少動いてくれなければ位置修正出来ません。ここはエポキシ接着剤で接着します。
こういった場合は瞬間接着剤を使用すると固まるのが早いので一発勝負になってしまいます、この方法は私自身も不安で出来ません。
位置決めが難しい場合は瞬間接着剤を使わずエポキシ接着剤を使用するのが安全です。
エポキシ接着剤がはみ出たりした場合は半硬化の時点で爪楊枝などの傷を付けない先の尖ったもので擦れば簡単に取れます。
瞬間接着剤では出来ませんので是非こういう場所ではエポキシ接着剤を利用しましょう。

車側表示灯とHゴムの取り付けが完了しました、これを10両分と考えるとチョット、、、、、。
頑張って最後までやり遂げるとしましょう!

今回はここまでです、御理解頂けましたでしょうか?
ここで私の自論をお話ししたいと思います、ディティールアップとは何でしょう?実車に近い状態に改造してリアル感を追求する。
これだけでしょうか?私も以前はそう考ていました。
ですがそれだけなら精巧に出来た高価な完成品模型を購入すれば良いのではないでしょうか?(商品にもよりますが、、)
大切なのは自分の思う感じた姿を再現する事なのではないでしょうか?
弊社では完成品の製作代行業務も行っていますが、以前こんな事がありました。
御客様の指示で阪急車両を製作した際ボディカラーのご指定がありました。阪急と言えば独特の赤みのある小豆色のイメージですが御客様のイメージは車両がやや古い事もあり暗いチョコレート色がイメージで御好みということなので頑張って御客様のイメージに近い色を作り完成させました。
勿論お受け取りになられたお客様はイメージのままだと大変お気に召して頂き他の御注文も頂けました。
その完成品を弊社のギャラリーにアップした所「色が違う」「イメージが違う」、酷い物は「色のセンス無い」など言いたい放題言われました。
勿論HP上でもお客様のイメージで製作しているので必ずしも正しいという事ではないと注意書きを入れてありますがどうやら言い訳にしか捉えて頂けない始末。
実車と多少違っても良いのではないでしょうか?結局の所、自分の好みに限りなく近い状態にする事自体すべてがディティールアップなのだと思います。
ディティールアップと言うのはあくまでも個人が求める状態に限りなく近くする手法だという事です。
従ってどれが正しいも間違いも無く手を入れても入れなくても求めた状態であればOK!チョット違っていればチョット手を入れるだけって事になると思います。
紙面のモデラーは他の人に見てもらうのが前提ですが、通常は自分の為に製作しているはずです。自分の理想形になるよう楽しんで模型製作して頂きたいと思います。
他の意見もあるとは思いますがあくまで私の自論ですの御理解ください。
模型は楽しんで楽しんで楽しみ尽くす!これがホビーの本来の形ではないでしょうか。
好みは千差万別であり自由です。私はそんな方たちが一つでも私のブログを見て御自分の理想に近い完成品になる様参考になればと思っています。
次回もボディのディティールアップですが先頭車のディティールアップを行いますので是非ご覧下さい。
いつもの様に御質問等ありましたらお気軽にコメント下さい!
では次回まで!合掌、礼
前回のブログはホビダスさんのフェイスブックで御紹介頂きました~!
嬉しいですね~見て頂ける方が少しでも多くなるのはとても嬉しくなります。これからも頑張って製作しなければなりませんね。
前回の内容は長文で読み切れなかった方もいらっしゃったとお聞きしたので今回からやや短めにさせて頂きました。
読者の方にも「長文で飽きちゃって読んでらんね~」なんて思われては本末転倒ですから今回からは程よく短めに参ります!
ですが端折ったりはしません!写真は何時もの様に多めに使用していきますのでご安心下さい!
しかしながらキットと向き合っていくと悪い癖が出てきます。「ここ何とかならないかな~」、「ここはリアルにしたいな~」、「チョット気に入らないな~」などモデラーの性ともいうべきでしょうか?困りものです。
私自身手を入れる事が大好きなのですが一番の理由は自分だけの仕様にしたいって事が理由です。
特に雑誌などの記事でない場合は制約が全く無いので自由に出来る事もありその場での行き当たりばったりになりますが
出来るだけお付き合いください。
今回からボディのディティールアップになりますがディティールアップはあくまでも本人の好みです。
必要が無いと思われる方はそのまま製作すれば良いですしこの部分だけは拘りたいって方は御参考にして頂ければ幸いです。
模型は楽しんで作る事が大切です。実車に拘るだけが模型ではありませんので誤解が無いようお願い致します。
では最初のディティールアップです。
ボディ側面の車側表示灯はモールによって再現されています。通常クリアーレッドで塗装してそれらしく見せるのですが
チョット拘ってリアルな表現にしてみましょう!
KSモデル製の車側表示灯を使用します、これはランプの基台も付属しているので阪急8000系に近い姿に交換できます。
但し、随分前に入手しておいたので今回は使用できますが現在では入手がしにくい様なので同じ事が出来ないかもしれません、
ランプレンズのみのパーツは現在でも入手出来そうなので途中で別の方法も記述しておきますね。

早速取り付けてみましょう。
ランプのレンズ部分のみカッターで切り取ります、くれぐれも綺麗に切り取ってください。
削った後が薄っすら残る程度が理想です、次の作業のガイドになってくれるので作業が楽になります。

切り取ったレンズ部分が薄っすらと残っていらたその中心に千枚通しなどの先の尖ったもので強く押しつけ穴を開けるガイドにします。
上手な方であれば綺麗に切り取っても中心に跡が付けられますが初心者の場合は出来るだけ小さくした方が中心を狙いやすくなるので簡単に跡が付けられます。

先程のピン跡をガイドに0.4mmのピンバイスで基準の穴を開けておきます。
いきなり大きなバイスで開けるとガイドの凹み後にフィットしないので、ガイドから外れてしまい中心に穴が開けられなくなる危険性があります。焦らず小さい穴を開けてから再度ドリルの径を上げる方が簡単です。
ここで先ほどの別のランプ再現ですがランプレンズのみの商品が販売されています、この商品であれば手軽に再現できるのでお勧めです。
その場合の方法を記載しておきます。最初の作業でランプの基台を削り取っていないのでこの時点で別売りのランプレンズの径と同じ穴を開けて差し込めばOKですね。いずれにしてもボディ塗装後の作業なのでここで穴を開けておくだけです。
私の方法では0.4mmでは小さいので0.4mmで穴を開けた後基台が入る穴を開け直します。

綺麗に穴が空いたら表側に元のディティールが残った状態になります。基台のパーツがあるのでここは不要になります。
カッターで綺麗にそぎ落としておきます。

その後ボディを削り過ぎない様に丁寧に1000番程度のペーパーで処理をしておきます。

ここで裏側も注意です、穴を開けると必ずと言っていい程裏側にメクレが出来ます。これは見た目も良く無いですし穴の中に残っていたりすると部品が入らなくなる恐れもあるので綺麗に処理しておきます。
又、心配な方は確実に穴を開ける為にサイドピンバイスでサラっておくと良いでしょう。

レンズの基台は真鍮製の挽き物です。少量の瞬間接着剤を使って取りつけます。
尚、瞬間接着剤は表から使用するとはみ出したりした際に修正が大変になりますし裏側から瞬間接着剤を流し込んで基台の穴の中に流れ込み塞いでしまう場合もあります。
瞬間接着剤を少量爪楊枝などに取り、部品に付けてから差し込んで接着するかエポキシ接着剤で接着すると綺麗に取り付けが出来ます。
最初はチョット難しく手間かもしれませんが慣れればこの方法が確実です。

綺麗に取り付けが出来ました。

今回はもう一つディティールアップしてみましょう。
ボディの側面には方向字幕が片側2か所ありますが成形されているHゴムがイマイチ好みではありません。
このままでも良いとも思ったのですが実車と比べるとやはり雰囲気が違うように見えて気になります。
又、表面がやや盛上がり気味に見えます。
手元に丁度良いパーツがあったのでHゴムを交換する事にします。

ここも先ほどと同じ様にカッターで綺麗に削ぎ取ります、くれぐれもボディにキズを付けない様注意しましょう。
削り取った部分を見て頂いても感じませんか?やや厚みがあり過ぎの様に感じます。
Hゴムパーツが入手できない方はHゴム部分の表面を少し削って高さを低くすると良いと思います。
その場合は必ず平たい治具にペーパーを貼り付けて均等に磨き削り過ぎてモールドが消えない様に整形してください。

削った後は1000番程度のサンドペーパーで表面を平滑に処理しておきます。

Hゴムパーツを取り付けますが開口されている穴とHゴムパーツはほぼピッタリですが、やや穴のが横方向に気持ち広くなっています。
丁度合うように取り付けるにはボディに乗せた際多少動いてくれなければ位置修正出来ません。ここはエポキシ接着剤で接着します。
こういった場合は瞬間接着剤を使用すると固まるのが早いので一発勝負になってしまいます、この方法は私自身も不安で出来ません。
位置決めが難しい場合は瞬間接着剤を使わずエポキシ接着剤を使用するのが安全です。
エポキシ接着剤がはみ出たりした場合は半硬化の時点で爪楊枝などの傷を付けない先の尖ったもので擦れば簡単に取れます。
瞬間接着剤では出来ませんので是非こういう場所ではエポキシ接着剤を利用しましょう。

車側表示灯とHゴムの取り付けが完了しました、これを10両分と考えるとチョット、、、、、。
頑張って最後までやり遂げるとしましょう!

今回はここまでです、御理解頂けましたでしょうか?
ここで私の自論をお話ししたいと思います、ディティールアップとは何でしょう?実車に近い状態に改造してリアル感を追求する。
これだけでしょうか?私も以前はそう考ていました。
ですがそれだけなら精巧に出来た高価な完成品模型を購入すれば良いのではないでしょうか?(商品にもよりますが、、)
大切なのは自分の思う感じた姿を再現する事なのではないでしょうか?
弊社では完成品の製作代行業務も行っていますが、以前こんな事がありました。
御客様の指示で阪急車両を製作した際ボディカラーのご指定がありました。阪急と言えば独特の赤みのある小豆色のイメージですが御客様のイメージは車両がやや古い事もあり暗いチョコレート色がイメージで御好みということなので頑張って御客様のイメージに近い色を作り完成させました。
勿論お受け取りになられたお客様はイメージのままだと大変お気に召して頂き他の御注文も頂けました。
その完成品を弊社のギャラリーにアップした所「色が違う」「イメージが違う」、酷い物は「色のセンス無い」など言いたい放題言われました。
勿論HP上でもお客様のイメージで製作しているので必ずしも正しいという事ではないと注意書きを入れてありますがどうやら言い訳にしか捉えて頂けない始末。
実車と多少違っても良いのではないでしょうか?結局の所、自分の好みに限りなく近い状態にする事自体すべてがディティールアップなのだと思います。
ディティールアップと言うのはあくまでも個人が求める状態に限りなく近くする手法だという事です。
従ってどれが正しいも間違いも無く手を入れても入れなくても求めた状態であればOK!チョット違っていればチョット手を入れるだけって事になると思います。
紙面のモデラーは他の人に見てもらうのが前提ですが、通常は自分の為に製作しているはずです。自分の理想形になるよう楽しんで模型製作して頂きたいと思います。
他の意見もあるとは思いますがあくまで私の自論ですの御理解ください。
模型は楽しんで楽しんで楽しみ尽くす!これがホビーの本来の形ではないでしょうか。
好みは千差万別であり自由です。私はそんな方たちが一つでも私のブログを見て御自分の理想に近い完成品になる様参考になればと思っています。
次回もボディのディティールアップですが先頭車のディティールアップを行いますので是非ご覧下さい。
いつもの様に御質問等ありましたらお気軽にコメント下さい!
では次回まで!合掌、礼
皆さん!お待たせ致しました!
前回お伝え致しました鉄道模型を予定通り今回から始めたいと思います。
今回はホビダス製阪急8000系を製作します。このキットを選んだ理由は阪急電車が好き以外何物でもないのは事実ですが
高価なブラスキットは大抵の方が手が出ません。その点プラキットは比較的にお手頃で加工がしやすく組みやすい点ではブラスキットに無い魅力を多大に持っています。
今ではHOプラキットの種類も少しずつ増えてきたので入手もしやすくなっています。是非皆さんにもチャレンジして頂きたくチョイスしました!
私自身ブラスキットは大好きで非常に魅力を感じますがHOはブラス以外認めないなんて気持ちは全くありません。一言で言うとカッコが良けりゃ何でも良しって感じです。
どうせやるならブラスの完成品に負けない完成度にするつもりで頑張るので是非参考にして頂ければと思います。
勿論!阪急電車の持つ美しい光沢を放ったカラーの再現はもとより、ディティールアップ、走行ユニット取り付けなどを全て織り交ぜ2両編成と8両編成の10両完成品を目指します。
基本的なキット内容ですが、プラモデルらしいと言いますかこのまま素組でも形になるんですね~。
勿論走行は無理ですがディスプレイするに十分な完成品になりそうですが今回は走行前提で製作しますので必要のないパーツも出てきそうです。
多少形状に不満がありますが私個人的には基本的には良く出来たキットだと思います。
価格が高いという方もいるようですがタミヤ製の車などに比べて販売数も多くないでしょうから金型などもろもろの償却から考えるとこの程度の価格になるのは仕方が無いのでしょうね~。
もっと鉄道模型自体が人気があり販売数が見込めれば価格もぐ~んと下がるのでしょうが中々ファンが増えないのが現状でしょうから価格の事は仕方が無いでしょう。
価格で言うならブラス製品の値段なんとかしてくれ~。

下の写真はおおよそ1両製作するにあたっての内容です、パンタ付きはパンタ周りのモールドが付いているだけで基本的には変わりません。
これ以外はインレタシールや方向字幕などのシールが付属しています。

今回使用する動力ユニットや室内照明。走行用台車などです。これ以外に2両セットの内容も入るのでもう少し多くなります。

又、今回は中々気の利いたパーツをホビダスさんから取り寄せてみました、随分色々入っていそうですが何処に使うのでしょう?
全面のホロ枠のパーツはかなりグレードが上がりそうなのでこのパーツは必要ですね~。後は追々と考えていきましょう!

まず最初は前面のディティールアップから入りましょう!
パーツ自体は十分に8000系の顔になっていますね~特に拘らければこのままでも十分な気がしますがこのまま巣組してしまっては皆さんに納得して頂けないと思うので別購入したエッチングパーツを使用してグレードアップをしていきましょう。
前面の貫通ドア付いていますがさてどの様に使用すればグレードアップになるか?ドア上の手すりや他のディティールを削り落として貼りつけるか、、、、
既存のドアの上から貼り付けるとドア自体がパーツの厚みでせり出してしまいホロ枠と奥行きが余り変わらなくなってしまいます。
そうなると実車感が損なわれそうです。
実車のドアは案外奥まっているので雰囲気は演出したいものです、仕方が無いので既存のドアを撤去する事にしました。

ここで作業に入る前にエッチングパーツの扱い方の一つであるパーツの切取りを御紹介しましょう。
エッチングパーツは大変薄く出来ています、乱暴に扱うと曲がってしまったり折れてしまうと同じ元の形には戻りません。丁寧な扱いが必要です。
下の写真はニッパーで切り取る作業ですがこれはダメな切り方です、パーツに近い部分でパーツに対し垂直方向から切り取るとドアのゲートの近くが変形してしまう可能性があります。
又、精密ニッパーなどで切ると刃が弱い為直ぐにニッパーが刃こぼれしてダメになってしまいます。
基本的に金属には金属専用のニッパーやハサミを使用する事がパーツの破損も無くなるのでとても重要です。

下の写真はとなりのパーツが無い事で切りにくい状態での方法を行っています。
この場合は無理にパーツのみを切り取ろうとはせず、要らない部分を切り落とします。

余分な部分が無くなってハサミが入りやすくなりました。
パーツのそばで切り取るのではなく気持ち離して切り取りましょう。これはプラモデルでも同じ事ですね~。

反対側はパーツを裏返し先ほどと同じ状態にして切離します。

少しゲートが長い場合はハサミで切り落とし、残っているゲート部分が0,2mm程度残る様に調整します。

この手のパーツは非常に薄いので曲がりやすくなっています、出来るだけ曲がったりしない様パーツに負荷をかけない形で持つことが大切です。
ヤスリは粗いやすりを使用するとヤスリの刃がパーツに引っかかり曲げてしまう事にもなりかねません。
多少高価でもダイヤモンドヤスリを使用して丁寧にやすりをかけます、力の入れすぎにくれぐれも注意して下さい。

綺麗に仕上がりました。今回の様に開口した部分に入れる場合は特に丁寧なヤスリがけをしておかないとバリが原因で綺麗に収まらなくなります。整形した部分を指などで触り滑らかで綺麗に処理されていることが大切です。

では作業に戻りましょう。
ドアを切り抜く訳ですがこれが簡単な作業ではないとお思いの方が大半ではないでしょうか?
そこで失敗しない方法で開口してみましょう。
本来は大きい径のバイスで馬鹿穴を開けてカッターで切り開けるのが普通ですが今回は切り取ったドアは後で使用するので形を出来るだけ残します。
最初に開口するドアの四隅に0,5mmのピンバイスで穴を開けておきます。予め開くとカッターの刃が四隅を切る際ガイドにもなるので便利です。
四隅の形や表側のディティールを壊さない為にも安全な方法です。

良く切れるカッターでドアの周囲を丁寧に切っていきます、途中でカッターの刃の先が少しでも欠けたらケチケチせず新しい刃に交換して作業をする事が大切です。
切り口が荒れませんし切り込みを入れる回数も少なくて済みます、必ずカッターの刃の先には注意して作業を進めます。
パーツの厚みの半分以上切り込みが入ったら裏側から切り込みを入れていきます、この時に穴を開けた意味が出てきます。
四隅に開いているので穴と穴を結んだ線で切り込めば表側と同じラインで切り目が入る事になるので楽に開口する事が出来る訳です。
片側からのみ切り込んでいくと深く刃が入った時点でカッターの先に抵抗が増え切りにくくなります。裏から同じ作業をすれば比較的に楽に作業が出来ます。

開口が完了しました。チョット開口部が粗くなっていますが御心配なく、綺麗に整形して仕上げていきます。
ドアが綺麗に残っていますね。これが後で必要になるので取りあえず保管しておきます。

カッターである程度綺麗に周りのバリを切り取り整形が出来たら治具などを利用して丁寧に処理していきます。
焦らずじっくり取り組むことが大切です。

途中でエッチングパーツのドアを何度もあてがいスムースにドアが入る様にします。
少しでも引っ掛かりを感じたらヤスリがけを行い微調整します。
地味な作業ですが重要な作業ですよ。

エッチングパーツの中にホロ枠の飾り板が入っているのでこれも使用しない手はありませんよね、取り付けの為に処理を行います。
表面にあるディティールは全て必要無いのでカッターで削ぎ取りますがここも丁寧に一度で切り取ってしまわないで少し残っているぐらいでも大丈夫です。

ここも治具を使用して形が崩れない様に丁寧にゆっくりペーパーがけを行い平滑に処理します。
注意なのは形を変えない事です、形が変わってしまう方は力の入れすぎか平均的に力がかかっていないからです。
裏から指を当ててパーツを安定させて新しいペーパー(1000番程度)で出来るだけ少ない回数でペーパー処理します。

次は前面の手すりです。
2両編成のキットには前後とも同じパーツが入っていますが手すりの位置が違っています、パンタ無しの車両はこのままでも良いのですがパンタ付きの車両は全く違う位置に付いているので変更します。
ここも先ほどと同じ様にカッターでそぎ落とします。

元々ここには何もないのでペーパーで綺麗に処理して表面を整形します。

前面に付くドアの手すりを製作しますが簡単に出来るパーツを御紹介します。
ホビダスさんで販売されている様ですがこの治具はお勧めです、0,5刻みの手すりが出来るので大抵の手すりはこれで十分製作出来る優れものです。
基本的に0.4の真鍮線用の様なので太い真鍮線には対応出来ませんが電気機関車の前面窓下のカーブした手すりも出来るので重宝します。
私は以前ホビダスさんから頂き愛用しています。
欠点は樹脂製なので使用していくうちに穴が緩くなり寸法が狂ってくることです。丁寧に扱えばかなり長い間使用出来ますが緩くなったら交換時期だと思った方が良いと思います。

使用方法は至って簡単、まずは使用する真鍮線を適当に90度曲げておきます。(ちなみに今回は0.3mmを使用しています)

曲げた方を差し込みガイドに沿って曲げるだけ、簡単以外何物でもありませんよね。
この治具はカーモデルのエンジンディティールアップにも使えますしアイデア次第で重宝します。

折り曲げたパーツです、きれいに曲がっているので取り付けた際も綺麗です。大量生産には持って来いのアイテムだと思います。
通常HO模型には0.4mmの真鍮線を使用する方が多いと思いますが今回は0.3mmを使用しています。
私は以前より個人的には0.4mmはやや太い感じがするので今は0.3mmを主流で使用しています。

私のミスで穴を開ける写真を撮り忘れてしまいました。申し訳ありません。
後にも穴あけ工程が出てきますのでそちらで詳しく御紹介させて頂きますが簡単に御説明します。
取り付ける場所をシャープペンシルなどで下書きを行い取り付け場所に印を付けます。その取り付け位置に千枚通しなどの先が尖った物を印に強く押しあてて後を付けます。出来るだけ正確に後を付けて下さい。
その後をガイドにして0.3mmのピンバイスで穴を開け開口後穴の周囲のメクレをペーペーなどで処理して完了です。
先程製作した手すりを差しこみ裏側に突き出た不要な部分は切り取っておきます。

高さが決まったら裏から瞬間接着剤を利用して固定します、ブラスキットと違いハンダは必要ありませんし手すりが穴が大きくて安定しないって事もありませんので簡単に作業が終わります。
どのプラキットでも手すりは是非交換したい所ですよね。

2両編成の前面です、右が8155、左が8035になります、手すりの位置が違いますよね。
ちなみに右側の運転窓の下に穴が空いているのはワイパーの取り付け穴です、この時点で開けておきましょう。
8両編成の前面も同じ加工を施して製作します。

いよいよエッチングのドアの取り付けになります。
前面パーツ自体は2種類あり額縁と言われる8両用の前面とくの字型と言われる2両用が付属しています。
額縁パーツは無加工で簡単に製作出来ますが、くの字と言われる前面は加工しないと綺麗に取り付け出来ませんのでくの字型の方を御紹介します。
私的には実車を見る限り貫通ドアの収まる位置はかなり深い位置にある様に見えます。
額縁の底になっている部分と同じ位か気持ち奥まっている様にも見えるので前面パーツの裏側の面とエッチングの裏面が同じ面に収まる様にします。
ここから少し上級向けになります、くの字型の前面パーツ裏側を見ると貫通ホロ枠裏部分が平坦なっていません、運転席窓の部分は上部に向かい傾斜が付いているので枠の裏部分を平滑になる様処理します、削って調整出来る様に裏側のホロ枠部分の形に添って定規を使い罫書きを入れます。
私はカッターで入れていますが罫書き針で入れた方が安全です。

裏側ですが赤い部分を黄色の部分と同じ高さに削る訳です。
ねっ、チョット上級向けでしょ?

私はカッターを使用していますが一番簡単なのは平ノミを使うと簡単です。焦らず少しずつ切欠いていきます。
削り過ぎたらアルテコ瞬間接着パテなどで整形すれば良いので恐れずチャレンジしてみて下さい。

切欠いたら下まで同じ高さになる様丁寧にヤスリがけをします。サンドペーパーを使用するより細い平ヤスリなどで処理した方が綺麗に出来ます。
出来ればエッジがシッカリ出ているタイプのヤスリを使用した方が綺麗に段が付いてくれます。

最後は削った部分に0,3mmのプラ板でリブを作り窓の裏側全周に接着します。
下の写真は接着後ですがエッチングパーツのドアを仮組してドアの窓部にかからないようにします。
又、後でガラスを取り付けられることを考えてリブ自体も削り調整します。
ちなみに表側から見たリブの幅は約0.3mm~0.5mm程度で十分です、その為にもドア自体がピッタリ入る様に加工する事が重要なんですね。
額縁前面は削り作業が無いので裏側からリブを張り付ければ簡単に終了します。
ここで注意なのはこの後ライトや柄窓ガラスなどのパーツを取り付ける際邪魔にならない様考慮して裏側を処理しておくことが大切です。
他のパーツを仮組して確認しながら行った方が良いでしょう。

ドアを入れたら裏側から瞬間接着剤で接着して完了です。好みでもう少しドアを手前に出したいのであれば表側からリブの上にプラペーパーなどで高さを上げてドアを止めれば良いだけです。
私的にはこの位奥まっていた方が実車感が出るのでこれでOK!
ここで注意しなければいけないのはドア自体を上部に合わせて取り付ける事です、上手く取り付ける事が出来ればドア下がわずかに隙間が出来ます。
この隙間は後で必要になるので必ず隙間が出来る様にドアを取りつけます。

渡り板の取り付けです。これもエッチングパーツを使用します。
先程ドアの下に隙間が出来ると記載しましたがここで隙間の意味が分かります。渡り板を差し込む隙間になっているんですね~。
それもエッチングの板の厚みと同じ程度の隙間が出来ます、この隙間に差し込んで接着出来る様に0.4mmのピンバイスで穴を開けておきます。

渡り板は隙間にシッカリ収まるので奥まで差し込んで裏側から少量の瞬間接着剤で固定します。

良い感じになってきましたね~。このエッチングパーツはとても効果が高いのでお勧めですね~。

最後は切り取ったドアに付いていた手すりは当然無いのでドア両側に付いていた手すりを再生します。
ここで切り取って保管したドアパーツが活躍してくれます、4両とも同じ位置に手すりを付けるのは案外難しいものです、完全な精度で取りつけるのは無理でも見た目にほぼ同じ位置に付いていた方が良いのは言うまでもありません。
そこでテンプレートを作り取り付けやすくします。
ドアに残った手すりを削り取りますが完全に切り取らず薄っすらと跡が残る様に切り取ります。

切り取った手すりの位置に穴をを開けるか切り込みを入れるかして印を入れておきます。
出来るだけ正確に両側同じ位置に入れておきます。このままこのドアを使用するわけではありませんので側面を綺麗に磨く必要はありません。
ドアノブ位置もこの時点で印を入れておきます。前面はどちらのタイプも手すりは同じ位置の様なのでテンプレートは1枚作れば大丈夫です。

下の写真の様になれば取りあえずは大丈夫です。

エッチングパーツのランナーの不要な部分を切り取りドアの長さと同じ板を作っておきます。

切りあがったエッチング板とドアパーツを合わせて先ほどドアに入れた印と同じ場所に尖った物で罫書きを入れておきます。
ハッキリ判る様強めに入れた方が作業が楽になります。
面倒でない人は全て寸法を測りテンプレートを製作すれば良いのですが私の様にズボラな方は私と同じ方法の方が簡単で楽です。

エッチングの板を使用した意味は手すりをドア自体に取り付けずホロ枠側面に取り付ける為です、この板をドアの上に当てて斜め方向から穴を開けます、
この板の厚みのがおかげで手すりがドアと接触せずドア枠側面に取り付ける事が出来ます、実車と同じ形でドア枠に手すりを取り付ける事が出来ます。
ドアノブも同様テンプレートを使用して穴を開けておきます。ドアノブはここでは取り付けませんので穴を開けておきましょう。

下の写真は手すりを作って取り付けた状態です。
手すりは先程の治具を使用して製作し瞬間接着剤で固定、突き出た不要な真鍮線を切り取りダイヤモンドヤスリで整形して完了です。
中々良い感じで取り付けられたと思います。


ここでようやくボディと接合出来ます。
ボディ前面には大きなランナーが付いているのでこれをニッパーで切り取ります。
ゲートは本体から少し残した状態で切り取り少し残しておきましょう。これはプラモデル製作の基本ですが切った際、本体に余計な力が加わり破損を防ぐ為に大切な事です。クリアーパーツの場合は特に注意しないとガラス部品にヒビが入る恐れもあります。
くれぐれも注意して行いましょう。

先程残しておいたゲートをカッターで丁寧に切取ります。

ゲートを切り取ったら軽くペーパーをかけて平滑に仕上げます。前面パーツの接合時に綺麗に隙間なく接着する為に行います。

瞬間接着剤を使用する方も居るでしょうがこういった接着は流し込み接着剤などで溶着させた方が強度的にも確保できるので安心です。
ズレない様キッチリ合わせて接着します、このキットについては綺麗に繋がるので安心です。

流し込み接着剤などを使用して溶着した場合は接合面を強く押しあてると溶けた樹脂が下の写真の様に少しはみ出てきます、この状態が理想の状態です。
このまま直ぐに仕上げは出来ませんの1日程度乾燥させて硬化したら仕上げに入ります。
溶着する事で隙間が無くなりはみ出した樹脂のおかげでパテの代わりをしてくれるの楽に作業が出来ます。

ここは肝です!800番程度のペーパーで粗磨きしてから1000番で仕上げ磨きします。
先ほど溶着して接着したおかげでパテを使用せずペーパーのみで隙間も出来ません、皆さんも是非参考にして下さい。

先頭車4両の前面が出来ました。

今の所非常に順調に進んでいますがこれからがやや心配です、と言うのも私自身何らか手を入れる事が大好きな人間なので
作業を進めて行くうちに衝動的に改造を始める傾向が強いんですね~。
以前RMモデルで名鉄7000系を製作した際も進めて行くうちにあちこち手を入れる結果になってしまいました。
取り敢えず今回はここまでですが如何でしたでしょうか?出来るだけ解りやすく進めてみましたが御理解頂けましたでしょうか?
今回も不明な点や知りたい方法などありましたら気軽に御質問下さい。
次回はボディのディティールアップを行います、時間が空かない様に進めますので次回も是非ご覧下さい。
では次回お会いしましょう~!
有難うございました! 合掌 礼
前回お伝え致しました鉄道模型を予定通り今回から始めたいと思います。
今回はホビダス製阪急8000系を製作します。このキットを選んだ理由は阪急電車が好き以外何物でもないのは事実ですが
高価なブラスキットは大抵の方が手が出ません。その点プラキットは比較的にお手頃で加工がしやすく組みやすい点ではブラスキットに無い魅力を多大に持っています。
今ではHOプラキットの種類も少しずつ増えてきたので入手もしやすくなっています。是非皆さんにもチャレンジして頂きたくチョイスしました!
私自身ブラスキットは大好きで非常に魅力を感じますがHOはブラス以外認めないなんて気持ちは全くありません。一言で言うとカッコが良けりゃ何でも良しって感じです。
どうせやるならブラスの完成品に負けない完成度にするつもりで頑張るので是非参考にして頂ければと思います。
勿論!阪急電車の持つ美しい光沢を放ったカラーの再現はもとより、ディティールアップ、走行ユニット取り付けなどを全て織り交ぜ2両編成と8両編成の10両完成品を目指します。
基本的なキット内容ですが、プラモデルらしいと言いますかこのまま素組でも形になるんですね~。
勿論走行は無理ですがディスプレイするに十分な完成品になりそうですが今回は走行前提で製作しますので必要のないパーツも出てきそうです。
多少形状に不満がありますが私個人的には基本的には良く出来たキットだと思います。
価格が高いという方もいるようですがタミヤ製の車などに比べて販売数も多くないでしょうから金型などもろもろの償却から考えるとこの程度の価格になるのは仕方が無いのでしょうね~。
もっと鉄道模型自体が人気があり販売数が見込めれば価格もぐ~んと下がるのでしょうが中々ファンが増えないのが現状でしょうから価格の事は仕方が無いでしょう。
価格で言うならブラス製品の値段なんとかしてくれ~。

下の写真はおおよそ1両製作するにあたっての内容です、パンタ付きはパンタ周りのモールドが付いているだけで基本的には変わりません。
これ以外はインレタシールや方向字幕などのシールが付属しています。

今回使用する動力ユニットや室内照明。走行用台車などです。これ以外に2両セットの内容も入るのでもう少し多くなります。

又、今回は中々気の利いたパーツをホビダスさんから取り寄せてみました、随分色々入っていそうですが何処に使うのでしょう?
全面のホロ枠のパーツはかなりグレードが上がりそうなのでこのパーツは必要ですね~。後は追々と考えていきましょう!

まず最初は前面のディティールアップから入りましょう!
パーツ自体は十分に8000系の顔になっていますね~特に拘らければこのままでも十分な気がしますがこのまま巣組してしまっては皆さんに納得して頂けないと思うので別購入したエッチングパーツを使用してグレードアップをしていきましょう。
前面の貫通ドア付いていますがさてどの様に使用すればグレードアップになるか?ドア上の手すりや他のディティールを削り落として貼りつけるか、、、、
既存のドアの上から貼り付けるとドア自体がパーツの厚みでせり出してしまいホロ枠と奥行きが余り変わらなくなってしまいます。
そうなると実車感が損なわれそうです。
実車のドアは案外奥まっているので雰囲気は演出したいものです、仕方が無いので既存のドアを撤去する事にしました。

ここで作業に入る前にエッチングパーツの扱い方の一つであるパーツの切取りを御紹介しましょう。
エッチングパーツは大変薄く出来ています、乱暴に扱うと曲がってしまったり折れてしまうと同じ元の形には戻りません。丁寧な扱いが必要です。
下の写真はニッパーで切り取る作業ですがこれはダメな切り方です、パーツに近い部分でパーツに対し垂直方向から切り取るとドアのゲートの近くが変形してしまう可能性があります。
又、精密ニッパーなどで切ると刃が弱い為直ぐにニッパーが刃こぼれしてダメになってしまいます。
基本的に金属には金属専用のニッパーやハサミを使用する事がパーツの破損も無くなるのでとても重要です。

下の写真はとなりのパーツが無い事で切りにくい状態での方法を行っています。
この場合は無理にパーツのみを切り取ろうとはせず、要らない部分を切り落とします。

余分な部分が無くなってハサミが入りやすくなりました。
パーツのそばで切り取るのではなく気持ち離して切り取りましょう。これはプラモデルでも同じ事ですね~。

反対側はパーツを裏返し先ほどと同じ状態にして切離します。

少しゲートが長い場合はハサミで切り落とし、残っているゲート部分が0,2mm程度残る様に調整します。

この手のパーツは非常に薄いので曲がりやすくなっています、出来るだけ曲がったりしない様パーツに負荷をかけない形で持つことが大切です。
ヤスリは粗いやすりを使用するとヤスリの刃がパーツに引っかかり曲げてしまう事にもなりかねません。
多少高価でもダイヤモンドヤスリを使用して丁寧にやすりをかけます、力の入れすぎにくれぐれも注意して下さい。

綺麗に仕上がりました。今回の様に開口した部分に入れる場合は特に丁寧なヤスリがけをしておかないとバリが原因で綺麗に収まらなくなります。整形した部分を指などで触り滑らかで綺麗に処理されていることが大切です。

では作業に戻りましょう。
ドアを切り抜く訳ですがこれが簡単な作業ではないとお思いの方が大半ではないでしょうか?
そこで失敗しない方法で開口してみましょう。
本来は大きい径のバイスで馬鹿穴を開けてカッターで切り開けるのが普通ですが今回は切り取ったドアは後で使用するので形を出来るだけ残します。
最初に開口するドアの四隅に0,5mmのピンバイスで穴を開けておきます。予め開くとカッターの刃が四隅を切る際ガイドにもなるので便利です。
四隅の形や表側のディティールを壊さない為にも安全な方法です。

良く切れるカッターでドアの周囲を丁寧に切っていきます、途中でカッターの刃の先が少しでも欠けたらケチケチせず新しい刃に交換して作業をする事が大切です。
切り口が荒れませんし切り込みを入れる回数も少なくて済みます、必ずカッターの刃の先には注意して作業を進めます。
パーツの厚みの半分以上切り込みが入ったら裏側から切り込みを入れていきます、この時に穴を開けた意味が出てきます。
四隅に開いているので穴と穴を結んだ線で切り込めば表側と同じラインで切り目が入る事になるので楽に開口する事が出来る訳です。
片側からのみ切り込んでいくと深く刃が入った時点でカッターの先に抵抗が増え切りにくくなります。裏から同じ作業をすれば比較的に楽に作業が出来ます。

開口が完了しました。チョット開口部が粗くなっていますが御心配なく、綺麗に整形して仕上げていきます。
ドアが綺麗に残っていますね。これが後で必要になるので取りあえず保管しておきます。

カッターである程度綺麗に周りのバリを切り取り整形が出来たら治具などを利用して丁寧に処理していきます。
焦らずじっくり取り組むことが大切です。

途中でエッチングパーツのドアを何度もあてがいスムースにドアが入る様にします。
少しでも引っ掛かりを感じたらヤスリがけを行い微調整します。
地味な作業ですが重要な作業ですよ。

エッチングパーツの中にホロ枠の飾り板が入っているのでこれも使用しない手はありませんよね、取り付けの為に処理を行います。
表面にあるディティールは全て必要無いのでカッターで削ぎ取りますがここも丁寧に一度で切り取ってしまわないで少し残っているぐらいでも大丈夫です。

ここも治具を使用して形が崩れない様に丁寧にゆっくりペーパーがけを行い平滑に処理します。
注意なのは形を変えない事です、形が変わってしまう方は力の入れすぎか平均的に力がかかっていないからです。
裏から指を当ててパーツを安定させて新しいペーパー(1000番程度)で出来るだけ少ない回数でペーパー処理します。

次は前面の手すりです。
2両編成のキットには前後とも同じパーツが入っていますが手すりの位置が違っています、パンタ無しの車両はこのままでも良いのですがパンタ付きの車両は全く違う位置に付いているので変更します。
ここも先ほどと同じ様にカッターでそぎ落とします。

元々ここには何もないのでペーパーで綺麗に処理して表面を整形します。

前面に付くドアの手すりを製作しますが簡単に出来るパーツを御紹介します。
ホビダスさんで販売されている様ですがこの治具はお勧めです、0,5刻みの手すりが出来るので大抵の手すりはこれで十分製作出来る優れものです。
基本的に0.4の真鍮線用の様なので太い真鍮線には対応出来ませんが電気機関車の前面窓下のカーブした手すりも出来るので重宝します。
私は以前ホビダスさんから頂き愛用しています。
欠点は樹脂製なので使用していくうちに穴が緩くなり寸法が狂ってくることです。丁寧に扱えばかなり長い間使用出来ますが緩くなったら交換時期だと思った方が良いと思います。

使用方法は至って簡単、まずは使用する真鍮線を適当に90度曲げておきます。(ちなみに今回は0.3mmを使用しています)

曲げた方を差し込みガイドに沿って曲げるだけ、簡単以外何物でもありませんよね。
この治具はカーモデルのエンジンディティールアップにも使えますしアイデア次第で重宝します。

折り曲げたパーツです、きれいに曲がっているので取り付けた際も綺麗です。大量生産には持って来いのアイテムだと思います。
通常HO模型には0.4mmの真鍮線を使用する方が多いと思いますが今回は0.3mmを使用しています。
私は以前より個人的には0.4mmはやや太い感じがするので今は0.3mmを主流で使用しています。

私のミスで穴を開ける写真を撮り忘れてしまいました。申し訳ありません。
後にも穴あけ工程が出てきますのでそちらで詳しく御紹介させて頂きますが簡単に御説明します。
取り付ける場所をシャープペンシルなどで下書きを行い取り付け場所に印を付けます。その取り付け位置に千枚通しなどの先が尖った物を印に強く押しあてて後を付けます。出来るだけ正確に後を付けて下さい。
その後をガイドにして0.3mmのピンバイスで穴を開け開口後穴の周囲のメクレをペーペーなどで処理して完了です。
先程製作した手すりを差しこみ裏側に突き出た不要な部分は切り取っておきます。

高さが決まったら裏から瞬間接着剤を利用して固定します、ブラスキットと違いハンダは必要ありませんし手すりが穴が大きくて安定しないって事もありませんので簡単に作業が終わります。
どのプラキットでも手すりは是非交換したい所ですよね。

2両編成の前面です、右が8155、左が8035になります、手すりの位置が違いますよね。
ちなみに右側の運転窓の下に穴が空いているのはワイパーの取り付け穴です、この時点で開けておきましょう。
8両編成の前面も同じ加工を施して製作します。

いよいよエッチングのドアの取り付けになります。
前面パーツ自体は2種類あり額縁と言われる8両用の前面とくの字型と言われる2両用が付属しています。
額縁パーツは無加工で簡単に製作出来ますが、くの字と言われる前面は加工しないと綺麗に取り付け出来ませんのでくの字型の方を御紹介します。
私的には実車を見る限り貫通ドアの収まる位置はかなり深い位置にある様に見えます。
額縁の底になっている部分と同じ位か気持ち奥まっている様にも見えるので前面パーツの裏側の面とエッチングの裏面が同じ面に収まる様にします。
ここから少し上級向けになります、くの字型の前面パーツ裏側を見ると貫通ホロ枠裏部分が平坦なっていません、運転席窓の部分は上部に向かい傾斜が付いているので枠の裏部分を平滑になる様処理します、削って調整出来る様に裏側のホロ枠部分の形に添って定規を使い罫書きを入れます。
私はカッターで入れていますが罫書き針で入れた方が安全です。

裏側ですが赤い部分を黄色の部分と同じ高さに削る訳です。
ねっ、チョット上級向けでしょ?

私はカッターを使用していますが一番簡単なのは平ノミを使うと簡単です。焦らず少しずつ切欠いていきます。
削り過ぎたらアルテコ瞬間接着パテなどで整形すれば良いので恐れずチャレンジしてみて下さい。

切欠いたら下まで同じ高さになる様丁寧にヤスリがけをします。サンドペーパーを使用するより細い平ヤスリなどで処理した方が綺麗に出来ます。
出来ればエッジがシッカリ出ているタイプのヤスリを使用した方が綺麗に段が付いてくれます。

最後は削った部分に0,3mmのプラ板でリブを作り窓の裏側全周に接着します。
下の写真は接着後ですがエッチングパーツのドアを仮組してドアの窓部にかからないようにします。
又、後でガラスを取り付けられることを考えてリブ自体も削り調整します。
ちなみに表側から見たリブの幅は約0.3mm~0.5mm程度で十分です、その為にもドア自体がピッタリ入る様に加工する事が重要なんですね。
額縁前面は削り作業が無いので裏側からリブを張り付ければ簡単に終了します。
ここで注意なのはこの後ライトや柄窓ガラスなどのパーツを取り付ける際邪魔にならない様考慮して裏側を処理しておくことが大切です。
他のパーツを仮組して確認しながら行った方が良いでしょう。

ドアを入れたら裏側から瞬間接着剤で接着して完了です。好みでもう少しドアを手前に出したいのであれば表側からリブの上にプラペーパーなどで高さを上げてドアを止めれば良いだけです。
私的にはこの位奥まっていた方が実車感が出るのでこれでOK!
ここで注意しなければいけないのはドア自体を上部に合わせて取り付ける事です、上手く取り付ける事が出来ればドア下がわずかに隙間が出来ます。
この隙間は後で必要になるので必ず隙間が出来る様にドアを取りつけます。

渡り板の取り付けです。これもエッチングパーツを使用します。
先程ドアの下に隙間が出来ると記載しましたがここで隙間の意味が分かります。渡り板を差し込む隙間になっているんですね~。
それもエッチングの板の厚みと同じ程度の隙間が出来ます、この隙間に差し込んで接着出来る様に0.4mmのピンバイスで穴を開けておきます。

渡り板は隙間にシッカリ収まるので奥まで差し込んで裏側から少量の瞬間接着剤で固定します。

良い感じになってきましたね~。このエッチングパーツはとても効果が高いのでお勧めですね~。

最後は切り取ったドアに付いていた手すりは当然無いのでドア両側に付いていた手すりを再生します。
ここで切り取って保管したドアパーツが活躍してくれます、4両とも同じ位置に手すりを付けるのは案外難しいものです、完全な精度で取りつけるのは無理でも見た目にほぼ同じ位置に付いていた方が良いのは言うまでもありません。
そこでテンプレートを作り取り付けやすくします。
ドアに残った手すりを削り取りますが完全に切り取らず薄っすらと跡が残る様に切り取ります。

切り取った手すりの位置に穴をを開けるか切り込みを入れるかして印を入れておきます。
出来るだけ正確に両側同じ位置に入れておきます。このままこのドアを使用するわけではありませんので側面を綺麗に磨く必要はありません。
ドアノブ位置もこの時点で印を入れておきます。前面はどちらのタイプも手すりは同じ位置の様なのでテンプレートは1枚作れば大丈夫です。

下の写真の様になれば取りあえずは大丈夫です。

エッチングパーツのランナーの不要な部分を切り取りドアの長さと同じ板を作っておきます。

切りあがったエッチング板とドアパーツを合わせて先ほどドアに入れた印と同じ場所に尖った物で罫書きを入れておきます。
ハッキリ判る様強めに入れた方が作業が楽になります。
面倒でない人は全て寸法を測りテンプレートを製作すれば良いのですが私の様にズボラな方は私と同じ方法の方が簡単で楽です。

エッチングの板を使用した意味は手すりをドア自体に取り付けずホロ枠側面に取り付ける為です、この板をドアの上に当てて斜め方向から穴を開けます、
この板の厚みのがおかげで手すりがドアと接触せずドア枠側面に取り付ける事が出来ます、実車と同じ形でドア枠に手すりを取り付ける事が出来ます。
ドアノブも同様テンプレートを使用して穴を開けておきます。ドアノブはここでは取り付けませんので穴を開けておきましょう。

下の写真は手すりを作って取り付けた状態です。
手すりは先程の治具を使用して製作し瞬間接着剤で固定、突き出た不要な真鍮線を切り取りダイヤモンドヤスリで整形して完了です。
中々良い感じで取り付けられたと思います。


ここでようやくボディと接合出来ます。
ボディ前面には大きなランナーが付いているのでこれをニッパーで切り取ります。
ゲートは本体から少し残した状態で切り取り少し残しておきましょう。これはプラモデル製作の基本ですが切った際、本体に余計な力が加わり破損を防ぐ為に大切な事です。クリアーパーツの場合は特に注意しないとガラス部品にヒビが入る恐れもあります。
くれぐれも注意して行いましょう。

先程残しておいたゲートをカッターで丁寧に切取ります。

ゲートを切り取ったら軽くペーパーをかけて平滑に仕上げます。前面パーツの接合時に綺麗に隙間なく接着する為に行います。

瞬間接着剤を使用する方も居るでしょうがこういった接着は流し込み接着剤などで溶着させた方が強度的にも確保できるので安心です。
ズレない様キッチリ合わせて接着します、このキットについては綺麗に繋がるので安心です。

流し込み接着剤などを使用して溶着した場合は接合面を強く押しあてると溶けた樹脂が下の写真の様に少しはみ出てきます、この状態が理想の状態です。
このまま直ぐに仕上げは出来ませんの1日程度乾燥させて硬化したら仕上げに入ります。
溶着する事で隙間が無くなりはみ出した樹脂のおかげでパテの代わりをしてくれるの楽に作業が出来ます。

ここは肝です!800番程度のペーパーで粗磨きしてから1000番で仕上げ磨きします。
先ほど溶着して接着したおかげでパテを使用せずペーパーのみで隙間も出来ません、皆さんも是非参考にして下さい。

先頭車4両の前面が出来ました。

今の所非常に順調に進んでいますがこれからがやや心配です、と言うのも私自身何らか手を入れる事が大好きな人間なので
作業を進めて行くうちに衝動的に改造を始める傾向が強いんですね~。
以前RMモデルで名鉄7000系を製作した際も進めて行くうちにあちこち手を入れる結果になってしまいました。
取り敢えず今回はここまでですが如何でしたでしょうか?出来るだけ解りやすく進めてみましたが御理解頂けましたでしょうか?
今回も不明な点や知りたい方法などありましたら気軽に御質問下さい。
次回はボディのディティールアップを行います、時間が空かない様に進めますので次回も是非ご覧下さい。
では次回お会いしましょう~!
有難うございました! 合掌 礼
皆さん明けましておめでとうございます!
昨年は大変お世話になりました。
随分長い間更新出来なかったことをお詫びいたします!
昨年は法人契約が多く出張や大掛かりな模型にかかりきりで自分の製作は全く出来ませんでした。
おまけに年末最後はホームページが見られない事故もあり最後の最後までヒヤヒヤして終わってしまいました。
確かに弊社にとっては収穫の大きな年で大企業との業務が大きく拡大したことは長年の念願でしたので非常に嬉しいのですが最後のホームページが見られなくなった事についてはかなり大きな打撃でした。
多くのお客様から連絡を頂き御心配をおかけしたことはこの場をかりて深くお詫び申し上げます。
中には倒産したのですか?などと不安を与えた方も多くお詫びの言葉も御座いません。
ご安心ください!ナガエアートが無くなる事はありません!
最近は業務がかなり増えていることもあり製作代行の納期の遅れが多くなっている事もこの場をかりてお詫びいたします。
スタッフ一同心を込めて製作しておりますのでどうかご理解ください。
さてスカイラインのGTS-Rですが最初の1回のみで全く進んでおりませんでした。
随分時間も経っていることもあり、正月の時間を使い一気に完成させました。
内容は省略して完成された状態.をご覧いただき御容赦下さい。
前回からウレタン塗装を行い外装パーツを付けた状態でご覧ください。
内装としては特に難しい事はなくパーツの合いも良いのでストレス無く組み上がります。
唯一面倒なのはヘッドライトでレンズ部分のみメッキで他はセミグロスになっているところです。ここはマスキングゾルでメッキを残したい部分を隠して周囲のみ塗装すれば簡単に出来ます。
マスキングテープなどを使用して出来ますがゾルの方が簡単で美しく仕上がります。

後方の写真です、ここでポイントなのがテールライトのカバーです。
スカイライン特融の丸いテールランプが見えるようスモークグレーで塗装することが重要です。濃くすると見えなくなるので本体にあてながら透け具合を確認して塗装した方がよいでしょう。
カスタムにするなら濃くても良いのですが、案外透けて見えるのでここは後ろ姿を決めるためにも重要な部分です。

シャーシです。
結構塗分けが多いのが難点ですが面倒でも行った方がリアル感がでます。


室内ですが特に難しいことは無く簡単ではありますがシートの色は難しいと思います。
実写はグレー系の織物で出来ているのですが折り目の色合いが出せません。どうしても一色で塗装するしかないのが難点です。
デカールが製作できるのであれば濃いグレーや黒などを使いグレー系で塗装した上から張り込めば雰囲気が出せるのですが普通の人には出来ません。
混合色ととらえて調色するしかありません。ちなみに説明書では紫を調色に使用するよう指示がありますが紫が多いとチープなシートになってしまうのでできる限りグレーに寄せて気持ち紫を入れると雰囲気だけは演出できます。
観光バスなのどのシートは柄が入っているのでデカールで比較的簡単なのですが、この手のシートの塗装はこれからも課題の一つでしょうね〜。

とりあえず完成ってところでしょうか?
取り立てて改造もしておらずストレート組ですが中々良いではありませんか!
F社のGTS−Rに比べると大変良いのではないでしょうか?


とりあえず急ぎで完成させましたが完成してみて思ったのはプロポーションの良さです。この時代の車ならではの雰囲気は十分出ていると思います。
時間があればいつも通りに3回ほどで工程をお見せするのですが出来なかったことは残念です。
最近のハセガワのリリースするキットは毎回楽しみで次は何を出してくるのかワクワクします。
昔のキットは古い分金型の技術や完成度の考え方の違いなどでどうしても期待以上の完成度にはなりませんでした(シャーシの使いまわしなど、、)
最近のキットは実車を良くリサーチしているので実車の勉強にもなります。今後も期待できそうです。
私も負けずに今後も新しいキットなどを作ってまいりますのでご期待ください。
最後に更新が出来なかった事を再度お詫びいたします。これに懲りず今後も御支援の程よろしくお願いいたします。
ナガエアートは永遠に不滅です!(ホントかな〜)
次回は早々に始めますが久しぶりに鉄道模型です。いろいろ考えましたが以前から決めていたモノなので製作しようと思います。
ブラスキットと思いましたがプラキットの方が皆さんも参考にしやすいのではと思いプラキットで参ります!
車種は次回のお楽しみってことで今年も宜しくお願いいたします!
昨年は大変お世話になりました。
随分長い間更新出来なかったことをお詫びいたします!
昨年は法人契約が多く出張や大掛かりな模型にかかりきりで自分の製作は全く出来ませんでした。
おまけに年末最後はホームページが見られない事故もあり最後の最後までヒヤヒヤして終わってしまいました。
確かに弊社にとっては収穫の大きな年で大企業との業務が大きく拡大したことは長年の念願でしたので非常に嬉しいのですが最後のホームページが見られなくなった事についてはかなり大きな打撃でした。
多くのお客様から連絡を頂き御心配をおかけしたことはこの場をかりて深くお詫び申し上げます。
中には倒産したのですか?などと不安を与えた方も多くお詫びの言葉も御座いません。
ご安心ください!ナガエアートが無くなる事はありません!
最近は業務がかなり増えていることもあり製作代行の納期の遅れが多くなっている事もこの場をかりてお詫びいたします。
スタッフ一同心を込めて製作しておりますのでどうかご理解ください。
さてスカイラインのGTS-Rですが最初の1回のみで全く進んでおりませんでした。
随分時間も経っていることもあり、正月の時間を使い一気に完成させました。
内容は省略して完成された状態.をご覧いただき御容赦下さい。
前回からウレタン塗装を行い外装パーツを付けた状態でご覧ください。
内装としては特に難しい事はなくパーツの合いも良いのでストレス無く組み上がります。
唯一面倒なのはヘッドライトでレンズ部分のみメッキで他はセミグロスになっているところです。ここはマスキングゾルでメッキを残したい部分を隠して周囲のみ塗装すれば簡単に出来ます。
マスキングテープなどを使用して出来ますがゾルの方が簡単で美しく仕上がります。

後方の写真です、ここでポイントなのがテールライトのカバーです。
スカイライン特融の丸いテールランプが見えるようスモークグレーで塗装することが重要です。濃くすると見えなくなるので本体にあてながら透け具合を確認して塗装した方がよいでしょう。
カスタムにするなら濃くても良いのですが、案外透けて見えるのでここは後ろ姿を決めるためにも重要な部分です。

シャーシです。
結構塗分けが多いのが難点ですが面倒でも行った方がリアル感がでます。


室内ですが特に難しいことは無く簡単ではありますがシートの色は難しいと思います。
実写はグレー系の織物で出来ているのですが折り目の色合いが出せません。どうしても一色で塗装するしかないのが難点です。
デカールが製作できるのであれば濃いグレーや黒などを使いグレー系で塗装した上から張り込めば雰囲気が出せるのですが普通の人には出来ません。
混合色ととらえて調色するしかありません。ちなみに説明書では紫を調色に使用するよう指示がありますが紫が多いとチープなシートになってしまうのでできる限りグレーに寄せて気持ち紫を入れると雰囲気だけは演出できます。
観光バスなのどのシートは柄が入っているのでデカールで比較的簡単なのですが、この手のシートの塗装はこれからも課題の一つでしょうね〜。

とりあえず完成ってところでしょうか?
取り立てて改造もしておらずストレート組ですが中々良いではありませんか!
F社のGTS−Rに比べると大変良いのではないでしょうか?


とりあえず急ぎで完成させましたが完成してみて思ったのはプロポーションの良さです。この時代の車ならではの雰囲気は十分出ていると思います。
時間があればいつも通りに3回ほどで工程をお見せするのですが出来なかったことは残念です。
最近のハセガワのリリースするキットは毎回楽しみで次は何を出してくるのかワクワクします。
昔のキットは古い分金型の技術や完成度の考え方の違いなどでどうしても期待以上の完成度にはなりませんでした(シャーシの使いまわしなど、、)
最近のキットは実車を良くリサーチしているので実車の勉強にもなります。今後も期待できそうです。
私も負けずに今後も新しいキットなどを作ってまいりますのでご期待ください。
最後に更新が出来なかった事を再度お詫びいたします。これに懲りず今後も御支援の程よろしくお願いいたします。
ナガエアートは永遠に不滅です!(ホントかな〜)
次回は早々に始めますが久しぶりに鉄道模型です。いろいろ考えましたが以前から決めていたモノなので製作しようと思います。
ブラスキットと思いましたがプラキットの方が皆さんも参考にしやすいのではと思いプラキットで参ります!
車種は次回のお楽しみってことで今年も宜しくお願いいたします!