fc2ブログ


[atelier souvenir vol.01]1/24 PETERBILT378 Long Hauler 第ニ回

Category: atelier souvenir  

こんにちは!
第二回目でございます。今回は塗装編ですが急にこのまま製作するのはつまらん! と思い外装に手を入れてカスタムトラックっぽい雰囲気で製作する事にします。

まず最初は最も多くカスタムされるキャブ下の電飾です。
この電飾は飾り用のメッキ板を裾に取り付けていてキャブとスリーパーの下に回っています。
これを再現しましょう。


IMGP0626.jpg


キャブ下の前部にフェンダーの様な形のパネルがありますがこれも大きくしたいので付け根の部分をカットして大きく作り直します。
全てカットして新たに取り付けても良いのですが既存の物を改造した方が強度が得られるのであえて継ぎ足しで大きくしています。


IMGP0632.jpg


IMGP0638.jpg


次は裾に1mmのプラ板で土台を製作します。この土台はボディ表面と面一に作ります。
最後に0.5mmのプラ板で土台の上に化粧をするつもりで帯を巻き付ける様に接着します。
先ほどの幅を広くしたフェンダーの部分も同じように0.5mmのプラ板で化粧しておけばOK!
仕上げの時にミラーフェニッツシュを貼ってメッキ再現するのでこれで十分です。


室内ですがアメリカのトラックはカスタム内装が多く、標準は黒かグレーだと思いますがここはチョットだけカスタムっぽく塗装してみましょう。
内側の背面と側面の一部、屋根の内貼りのみ赤で塗装します。
この時発色を助けるために通常は白を塗装した上に赤を塗装するのですがやや沈んだ高級感のある赤にしたい為、サフのグレーの上から塗装します。
そうするとやや沈んだワインレッドの赤の強い明るい色になってくれます。
眩しい程の赤よりこちらの方が落ち着いていてトラックに似合いそうです。
勿論好みですので明るい赤が良い方は白を下地にした上赤を塗装しましょう。
ちなみに今回は先ほどの赤を側面の一部と背面、スリーパー内部に塗装してドアの周りはグレー、フロントガラスの内側周辺は半艶黒で塗装しています。


IMGP0402.jpg


室内の塗装を終了したらマスキングしてボディ塗装です。
マスキングは特に難しくは無いのでここは割愛させて頂きます。
ボディ色ですがアメリカのトラックは非常に派手な塗装も多く、日本型ではありえないような塗装も多い様です。
ファイヤーパターンが入っていたり、ラメ色であったりと様々です。
勿論、箱絵のままでもカッコは良さそうなんですが、やはりそれでは面白くないですよね〜。
ネットでピータービルトを検索して出てきた様々なカラーの中で「これがいいいな〜!」と思った色にしてみようと思います。

ボディはメタリックのキャンディレッドにして屋根とフェンダー部分はシャンパンゴールドのツートンカラーで決定!
何も「プラモを作ろうの」時も赤だからまた今回も赤って事ではないんです。
派手な塗装にしたかっただけなんです。
このカラーはピータービルトを英語で検索すると出てきますのでもしお暇な時にでもご覧になってください。
この独特なカラーはオレンジメタリックを調色して上からクリヤーレッドを重ねて深みを出していきます。
ムラにならない様丁寧に塗装するのがコツです。
屋根部の色はチタンゴールドにフラットアースを混ぜて茶系に寄せながら調色します。
いずれにしても好みですので頃合いは各自のお好みで!


IMGP0658.jpg


IMGP0860.jpg


IMGP0663.jpg


IMGP0673.jpg


今回の製作は行き当たりばったりって感じなので写真におかしな部分がありますがご勘弁を。
これもその一つ、屋根塗装が終った時急に屋根側面の通風孔なのか解りませんがこれが無い車両も多数発見したのでこれを削り取ってみました。
更にスリーパー側面に窓があるのを発見! 迷った挙句にこれも再現! しましたが反対面にはドアがあるので片側のみ窓を作ってみました。
こんなことは「プラモを作ろう」では出来なかったんですね〜。
 

IMGP0692.jpg


IMGP0693.jpg


ボディ塗装が終了したらディティール塗装です。
窓枠などは黒なので何時もの通り予め塗装してウレタン後、艶を落としますが、アメリカのトラックの特徴でこの手のクラッシックスタイルのトラックは運転席のドアやスリーパーのドアなどは周りにメッキのドア枠が大抵付いています。

このメッキ部分を塗装しても良いのですが、やはりメッキとして表現したいものですね。
そこでハセガワのミラーフィニッシュを貼りこみます。
ドアノブもメッキなのでここもミラーフィニッシュを貼りこみまがドアノブの凹んだ部分にまで貼るのは大変です。
実車の中には凹んだ部分がメッキや黒、暗いシルバーメッキの物などもあるのですが今回は黒で塗装して周りにミラーフィニッシュを貼って再現してみましょう。


IMGP0865.jpg


ミラーフィニッシュの貼り方です。
まず適度な大きさに切り貼りたい部分に乗せて指の腹で強く押して馴染ませます。
爪楊枝等で形をなぞって十分に馴染ませます。
ドア枠などは大きいので切り継ぎして全周に貼るのが良いと思います。継ぎ目が嫌な方は無駄が出ますが、大きく切って一枚で貼れば継ぎ目が出ません。
良く切れるカッターで慎重にボディに傷を入れないように切り取った後余分な部分を剥がします。
最後に溝や形に馴染むよう再度爪楊枝等で丁寧に押さえ込んで馴染ませます。


IMGP0867.jpg


馴染みが良くない場合はドライヤー等で柔らかくしてから再度馴染ませます。
ドアの枠も貼り込み部分が細いので浮いてくることがあります。その場合はドライヤーで温めながら馴染ませるのが良いでしょう。


IMGP0868.jpg


ところで如何ですか? この塗装。
見る角度や光の状態で色合いが変わるんです! こういった塗装方法は他にも使えますよね〜。

IMGP0872.jpg


これでウレタン塗装に突入! って事になります!
ウレタン塗装については毎回行っているので割愛させて頂きますが、今回の方法だけ一言。

今回のトラックはキャブとスリーパーにリベットが多く、薄いウレタン塗膜では磨いている最中にリベットの頭の部分が削れて下地が出やすいので2度ウレタン塗装をして磨き倒さなくても良い方法を行います。
1回目は全体に平均的に少し厚めにウレタン塗装を行います。2回目のウレタンは出来るだけ磨かずに仕上げるのが目的なのでウレタンの希釈を上げて 薄く塗装して光沢を得るように丁寧に塗装します。
どうしてもゴミが乗ったりするのでその部分と光沢が弱い部分を軽く磨いて仕上げていきます。

ウレタン塗装と研ぎ出し等は次回に御紹介します。

今回はボディの製作と塗装、ディティールアップでしたがこの手のトラック模型は塗装が自由に出来る事が
もっとも楽しい所ではないでしょうか?
自分の感性で好きな色を調色して自由に仕上げてみましょう。
重量感を持たせる塗装に拘った方が最もカッコ良くなりますよ。

次回はウレタン塗装と磨き、シャーシーの製作をご紹介していきます。
楽しみにお待ち下さい。

スポンサーサイト




 2015_11_22

Comments

お疲れ様です。 

長江社長お疲れ様です!
今年とあっと言う間に残り約一月ですね〜。

新たな工作もリアリティがあって勉強になります、自分もアメリカのトラックは結構ネットですね画像検索したりして調べたりするのですが今回のカラーリングも大陸らしいカラーで楽しみです!

ひとつ驚いたのはミラーフィニッシュ貼り込み後ウレタンクリア可能なのでしょうか?
リフトマン  URL   2015-11-25 15:35  

昨日はありがとうございました 

色々ご指導していただきましてありがとうございました^o^
今年から1人でコソコソ趣味でしていたので本当に初心者ですが今日は丁寧に説明していただきましてありがとうございます(=゚ω゚)ノ
夏苅未穂  URL   2015-11-26 01:29  

リフトマンさんへ 

こんんちは!
御質問のお答えで~す。
ミラーフェニッツシュを貼り込んでからのウレタンは問題はありませんよ。
カーモデルの窓枠などもこの方法でウレタンを塗装しておけば経年劣化によるクスミもありませんし、傷も付きません。私は可能な限りこの方法です。
一つ注意が必要なのはしっかり貼り込まないと後から浮いてきた場合は再度貼り直しが出来ません。
そこだけ注意して頂ければ問題はありませんよ。

私も久しぶりのアメリカ型のトラックの製作です、行き当たりばったりの製作なのでどんな完成品になるか楽しみです、ただいま次回の製作記事の最中です。
次回もお楽しみに~!
長江  URL   2015-11-26 08:25  

美穂さんへ、。ありがとうございます。 

コメントを頂けるとは思いませんでした!感激です。
まだ模型製作は初心者とのことですが、模型製作にはキャリアは関係ありません、
楽しい事が最も重要です。
初心者でもプロモデラーでも模型に対する思いは同じなんです。
女性モデラーが一人でも増える事は本当にうれしい事です、
私にお応え出来ること出れば何なりとお気軽に御質問ください、心からお待ち申し上げます。

この御縁を感謝し、お礼も申し上げたいと思います。
本当に有難うございました。
長江  URL   2015-11-26 08:33  

 

これだけいろいろ見せられるとトラック作りたくなっちゃうのですがもはや置き場が、、、
最近どのキットも縮尺が小さくなっている我が家です(^^;)
てげてげ  URL   2015-11-26 17:14  

てげてげさん、こんにちは! 

わかります!その気持ち!
私も一時置き場所が無くて完成したら箱に丁寧に梱包して保管なんて状態でした。
それが多くなると人に売ったり、あげちゃうって事になり、気が付いたら手元には数台しかない状態になったことがあります。
でもモデラーの悲しい性なんでしょうね~どんな状況でも作りたくなっちゃうんですよね~。
私も数あるキット、今後が不安です、、、、、、。
長江  URL   2015-11-26 19:35  

渋いボディー色 

ながえ先生今晩は。
更新待ってました。
ミラーフィニッシュって貼るより切り取るほうが難しいように感じるのですが、それは私だけでしょうかねぇ。まず台紙から切り取るのも難しいんですよね。まあ、不器用だから仕方ないんですけどね。
それにしても今回はキャブの塗装の調色に興味がありました。
先生、詳しく教えていただけませんか?
私の次回作品に是非塗装してみたいので宜しくお願いします!

押田運送いよいよ発売みたいですねぇ~。
トラック模型好き親父な  URL   2015-11-26 21:04  

プラモつくろう 

ピータービルド視聴中です^o^
ワクワク
夏苅未穂  URL   2015-11-27 00:09  

凄い綺麗でした‼︎ 

トラック格好良かったです^o^
今迄任侠デコトラしか見たことなかったのでビックリしました‼︎
光沢の魔術師なんて二つ名まであるとは、、、恐れ入りました(。-_-。)
夏苅未穂  URL   2015-11-27 02:40  

トラック模型好き親父さん、ありがとうございます! 

こんにちは!あれからアルテコ瞬間接着パテは購入できましたか?非常に便利なのでこれからの模型製作にもきっと役立ってくれるはずです。
ボディカラーお褒め頂きありがとうございます!かなり悩んだ色なのですがありきたりな色にはしたくなかったので変わった色にしてみました。

塗装の件ですが、最初は屋根などのシャンパンゴールドを塗装します。この色はゴールドにシルバーを7対3ぐらいで混ぜてから更にウッドブラウンを15%ほど足して茶系にします。
そこにクリヤーイエロー15%ほどを混ぜて完成ですが、好みで割合を変えてみても面白いですよ。
本体の赤い部分はまず最初にオレンジメタリックを調色します。
カッパーとゴールドを混ぜてオレンジとクリヤーオレンジを足します、この割合は等分で良いと思いますがオレンジ色からかけ離れないように調色します。
この時コツはオレンジが強すぎてメタリックが出ないのはいけません、必ず試し吹きをしてメタリックの強いオレンジにして下さい。難しい場合はクリヤーオレンジのみを足すのも手です。
十分乾燥してからクリヤーレッドを塗装します。ちなみに使用メーカーはクリヤーはガイア製で他はクレオス製です。ガイア製のクリヤーレッドは乾燥さえしなければある程度塗装を重ねても余り濃くならずムラが出にくいのが特徴ですが、くれぐれも気をつけてムラにならないように塗装してください。

ミラーフェニッツシュは確かに切り取る方が難しいですよね~。
私もいつも緊張し失敗する事もありますが前向きに考えて再度挑戦しています。

押田運送はやっと発売されましたね。私も手元に届くのを楽しみにしています。

塗装の件で分からなかった場合はまたコメント下さい。

長江  URL   2015-11-27 09:31  

美穂さんへ、ありがとうございます。 

ピータービルトの放送見て頂いたようで感激です。
その反面、顔を見られてしまいましたね~。
キムタクの様な容姿であれば見栄えが良いのですが、町工場のオッちゃんみたいでお恥ずかしいです。
光沢の魔術師なんて名前付いていますがテレビ局がつけてくれたものです。
当時光沢のみに拘って、光ってなんぼじゃ~!なんてノリだったのでこんな名前が付いたようです。
以後この名前が独り歩きしてどこに行っても光沢の魔術師なんて呼ばれる様になり、
何となく恥ずかしくて模型店に行けない時もありました。
今は平気ですけどね。

ガンダムも楽しいのですがカーモデルも案外楽しいですよ~。
是非1度トライしてみて下さい。もちろん分からない所は私が応援しますよ。
長江  URL   2015-11-27 10:17  

ながえ先生ありがとうございました 

ながえ先生、質問のお答えありがとうございました。
早速、試してみようかと思ってます。

先生のプラモつくろう全部見たつもりでしたがまだ見てないのがありました。
タミヤの86です。
グリルの裏側を削ってディテールアップしたところなんかとても参考になりました。
ホイールの塗装も目に鱗でした。
なるほど!って
やっぱりながえ先生だわ。
これからも、色々紹介してくださいね。
楽しみにしてます。
トラック模型好き親父  URL   2015-11-29 19:37  

トラック模型好き親父さん、ありがとうございます! 

いつもコメントありがとうございます!
86の時ですよね~。思い出します。
初めて石坂浩二さんにお逢いして随分緊張したことが今でも一番の思いです。
あの番組の時はオレンジのボディに塗装したのですが、実車の暗いオレンジが好きになれず
自分の好きな明るいメタリックオレンジにしたので視聴者の方からブーイングが出るのを心配しました。
グリルの抜けていないメッシュ部はカッコよくないので手間がかかりますが効果は抜群です。
でも慎重に行わないと途中で折れたりするのでくれぐれも丁寧に作業しなければなりません。

色々な技法がありますが難しい事でもチャレンジする事がスキルアップに繋がります。
トラック模型好き親父さんも色々チャレンジして更に楽しい模型ライフをエンジョイしてください。

このピータービルト終了後は予定していた押田運送の製作をするつもりなので楽しみにしていて下さい。

長江  URL   2015-11-30 07:54  

こんにちは^ - ^ 

Amazonで割引のエアブラシがありました!
教えていただきましたエアブラシ始めてみようと思います^o^
作業工具が沢山あって驚いているところです^^;凄っ
話変わりますが長江さんご自身がオッサンと仰っていましたがちょいワルなのに私は驚いてます(°_°)!
話し声からは想像できません〜〜
夏苅未穂  URL   2015-12-01 12:31  

美穂さんへ、おめでとうございます! 

こんばんは~。
エアブラシ入門ですか~?それは大変うれしい事です。
これで一人女性モデラーが増えるという事は私にとっては何よりの喜びです。
最初は難しくて出来ないことが多いかもしれませんが懲りずに精進してください。
エアーブラシの技術を習得すると世界が広がります。
ブラシの使用方法から製作の事なら何でもご相談にお応えいたします、
遠慮なくご質問ください!

P.S
所で私ってチョイワルに見えますか~?こう見えてもとても真面目で誠実なお方なんですよ~。



長江  URL   2015-12-01 22:01  

塗装しました。 

ながえ先生今晩は。
現在進行中のアオシマヘビーフレイトのプロフィアテラヴィで今回の塗装に挑戦中です。先ほどオレンジメタリックの塗装が終了しました。教えてもらった調色で、ほぼ先生と同じ感じに塗装出来ました。
明日にはクリアーレッドを吹きたいと思ってます。楽しみです。
ガイアのクリアレッドは持ってないのでクレオスで吹く予定です。
また報告致します。
おやすみなさい。
トラック模型好き親父  URL   2015-12-13 22:42  

トラック模型好き親父さん、頑張って! 

今回の塗装をチャレンジしているのですね、是非素晴らしい塗装にして下さい。
クリヤーレッドを吹く時はくれぐれもムラにならない様に慎重に塗装してくださいね。
もう一つは下地のオレンジメタリックが十分透けて見える事が大切です、
唯一のコツは塗料の濃度を出来るだけ一定にして全体を塗りながら重ねて下さい。部分的に仕上げながら塗装するとムラになりやすくなります、必ず全体の雰囲気を見ながら塗装してください。

上手く出来たら是非ご連絡下さい。
楽しみに待っています。

長江  URL   2015-12-14 07:29  

 管理者にだけ表示を許可する

09  « 2023_10 »  11

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

プロフィール

keitarousan

Author:keitarousan
株式会社アイビプロテックの代表取締役です。
模型製作代行【NAGAEアートプロダクション】事業部を設立。
現在雑誌・テレビ等のメディアで模型製作および解説をやらせてもらっております。

検索フォーム

QRコード

QR


B
A
C
K

T
O

T
O
P