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[atelier souvenir vol.04]1/32 押田運送 二代目角文観光 第一回

Category: atelier souvenir  

明けましておめでとうございます!

お正月は如何お過ごしでしたでょうか? 何もせずボケーっとした方も居るでしょうしバカンスにお出かけだった方もいらっしゃると思いますが、中には模型三昧という方もいらっしゃるんでしょうね〜。
私はっていうとボケーっとしていた口で、日頃お休みが殆どないのでここぞとばかり1日中DVD観賞で過ごしました。
とにかく今年もスタートって事で又1年宜しくお願い致します。

さて新春第一弾! 角文観光押田運送の作例と参りましょう!
今回の作例は以前完成品として成田商事と日野プロフィアを製作しましたが作例として製作過程を御紹介していません。
っていう事は今回アオシマ製の1/32 トラックは初めての御紹介になります。
又、実車を研究しながら出来るだけリアルに表現したいと思いますので最後までご覧ください。
尚、今回は今までとチョット視点を変えて今まで御紹介していない部分なども詳しく御紹介していければと思います。

では早速参りましょう!最初はキャブの製作です。
今回の角文観光押田運送はメッキが多いキャブで塗装が難しいなんて方も居るかもしれませんが、私と同じ方法で製作して頂ければ失敗は出来るだけ避けられると思いますので良く理解してお付き合い下さい。

このメッキのキャブをこのまま製作すると上手くいかない大きな原因を生みます。まずはメッキ表現を使用してキャブの塗装と参りましょう。

皆さんご存知だと思いますが、どのキットでもメッキパーツは接着が出来ません。元々模型用接着剤は樹脂を溶かして溶着させるものです。
メッキのままでは接着剤が反応しないので溶着出来ない事になります。その為に絶対忘れてはいけないのが接着面のメッキ剥がしです。
このキットの場合は屋根のハイルーフ部分が標準ルーフと選択式の為に別パーツです。ウレタンクリヤー塗装をする予定ですので予め取り付けておかなければなりません。この時点でキャブの屋根取り付け面のメッキをカッターの背で削り取っておきます。
くれぐれも忘れないようにしてください。メッキ剥がし終了後各ゲート処理を行って仕上げます。
ハイルーフパーツもこの時点でランナーから外してゲート処理を行いキャブと仮組してルーフパーツがピッタリ合うように処理します。


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先ほど接着剤の件を御説明しましたが、やはり同じ様に塗料もメッキ部分に食いつきません。
塗料が定着しやすい下地を作らなければマスキングして剥がす際せっかく塗装した部分が一緒に剥がれてしまいます。
そうなると悲しいどころかヤル気さえ失いかねませんよね。

その為にメタルプライマーを使用して塗装します。このメタルプライマーは金属などに塗装を定着させる為の塗料です。
各メーカーから数々の種類が販売されています。私の場合は数種類のメタルプライマーを使用しており、金属製の鉄道模型などはかなり強く食いつくプライマーを使用したりして塗装する相手によって変えています。
今回はメッキ部分なのでそこまでの強いプライマーは使用しませんがプライマーには多少色が付いている物もあります。メッキ部分を生かす為にクレオス製の缶スプレー、メタルプライマー改を使用します。
このプライマーは以前の物より食いつきが強くなっていますが難点もあります。
比較的に乾燥が遅く、塗装面がややペタペタした感じになるので乾燥後、光沢のクリヤーを薄く塗装して表面を仕上げています。
全体的に薄く塗装してディティールやモールドが埋まってつぶれないようにするのがコツです。


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いよいよ塗装です。
キャブ塗装の前に注意点ですが、説明書にドアやフロントパネルなどはボディカラーの塗装指示がありますが背面部分には指示がありません。
実車はキャブ背面部分はボディカラーの赤です。メッキのままでも目立ちませんが実車に拘るのであればここは赤塗装をしておきましょう。

マスキングをしましょう。実車の写真(箱絵等)をよく見てメッキを残す部分をマスキングします。
ここで綺麗にマスキングする方法を御紹介します。通常マスキングの端の部分を使って塗装の塗り分けラインを作る方が多いと思いますが、実はこのマスキングテープの両端は綺麗な処理がしてありません。比較的に荒れているという事です。これでは綺麗なラインは出来ませんよね。そこですべてカットしてマスキングを行います。
もし私の方法が難しいと言う場合は、カッティングマットにマスキングテープを貼り付けて定規で両端を良く切れるカッターで切り取って使用するのも簡単な方法です。
鉄道模型などの側面のラインなどは必ずこの方法で塗装を行っています。そのまま使用したマスキングテープとの違いは一目瞭然です。
手間はかかりますが完成度が大きく違います。是非このひと手間を惜しまず製作してみて下さい。

ではマスキングをしてみましょう。
最初は大まかにマスキングテープを貼り付けて爪楊枝などの先の尖った(ボディに傷を付けない物)でパネルラインをなぞって筋を付けます。


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良く切れるカッターでパネルラインから逸れないように慎重に切っていきます。切れていないのに余分を剥がしてしまうと切断面が汚くなります。
確実に切る為にも同じ力加減でカットして、更にもう一度確実に切る為に同じ様に再度切ります。
切り終わったら余分を剥がします。
剥がした後は先ほどのパネルラインの上から再度爪楊枝などでラインをなぞって馴染ませます。
全てのマスキングを同じ要領で行います。
この方法であれば全てのパネルラインから逸れる事が無いので塗装後にマスキングテープを剥がしても塗り残しが出なくなります。
私はどの場所でもこの方法を使用していますので殆どタッチアップの必要がありません。


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マスキングの終了です。下の写真を参考にマスキング出来れば大丈夫です。
ここで注意なのですが、やはり説明書には指示が無いのが運転席側のドアノブのメッキパネルです。
特にモールドも無くドアノブだけがモールドされています。実車の写真を参考にメッキパネルの部分をマスキングしておきます。
又、先ほども記述しましたが、キャブ裏面はボディカラーです、忘れないようにしましょう。


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さてお楽しみの塗装です。
この車両は赤が指定色になっていますが、実車は単純に赤ではありません。
荷台の下部に太いラインが入っていますが、このラインの色とボディカラーが同じ色になります。
出来れば荷台のラインも塗装したい所ではありますが、キットでは荷台のラインはデカール再現で、おまけにライン上の文字も印刷されています。
文字だけでも別デカールであれば塗装して再現できますが今の状態ではそれは出来ません。
作例などではこの文字の部分のみをパソコンでデカールを製作するのですが、普通は機材が必要で出来ませんよね。
そこで今回はキットのデカールを使用しますが、このラインデカールの色が問題です。
実車の色ととても同じとは思えない赤なんですね〜。
試験的に同じ色を調色して塗装してみましたが実車より明るくなりすぎて余り恰好がよくありません。
そこでラインデカールの色とは多少変わりますが、色合いが余りずれない程度の赤を調色して塗装します。
私が調色したのはモンザレッドを基本として20%ほど赤を足して蛍光レッドを15%ほど足したもので赤を作ってみました。この色であればラインと多少違っても余り違和感がありません。皆さんはご自分の好みで調色してみても良いと思いますしデカールが製作できる方は是非荷台のラインと同じ色に仕上げる事をお勧め致します。

尚、下地に白を塗装せずいきなり赤を塗装しているのは、自分の調色した赤の色合いの都合上、多少赤をくすませて沈んだ感じにしたかったからです。
本来は赤などの明るい色を塗装する場合は必ず下地に白を塗装してから行ってください。


CIMG1085.jpg


赤塗装が終了したら窓枠などの塗装です。
先ほどの要領と全く同じですが塗装の上からカットするので慎重に行います。ここで失敗すると再塗装しなければなりません。


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ボディ塗装の終了です。マスキングをゆっくり剥がします。この時点で塗装が不備な場合はタッチアップを行います。


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デカール貼りを行う前に、私が随分以前から使用する方法を御紹介します。
デカール台紙の半分の厚み切ってデカールを表面台紙ごと剥がす方法です。
まずは必要な部分のデカールの周りをカッターで台紙を貫通しない程度に切り込みます。
ピンセットなどで切った部分を丁寧に剥がし、ある程度剥がれた所で指で切れないようにゆっくり剥がします。
これを水に漬けて使用する訳です。
この方法は「プラモつくろう」でも御紹介している方法で、最後までデカールがバラバラにならないので紛失したりしない上にデカールが薄い分水の浸透も早いので作業効率も上がります。
実はこの方法は失敗から出来た方法なんです。模型を始めたぐらいの時にカッターで切ったつもりが切れて無くて無理に剥がしたら表面だけが綺麗に剥がれたんですね〜。
「おっ!これは使えるかも!」なんて思い長〜い間この方法でデカールを貼っています。今では弊社でも社員全員がこの方法でデカール貼りを行っています。失敗から生まれた産物なんですね〜。


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CIMG1106.jpg


デカールを貼ります。
運転席側に波の絵が入りますがどういう訳か非常に長いんです。ドアの下部はメッキパネルなのですがこれでは長すぎます。実車はドアの鍵穴にお月さまが重なるようになっています。位置を合わせて余分な部分をカッターでカットして取り除きます。その後、角文のロゴを貼り付けて馴染ませます。
デカールを抑える方法はいくつかありますが、私は綿棒を使って貼ることはしません。綿棒に付ている小さなゴミや糸くずがデカールについている糊で表面に付いてしまうからです。後から水に浸した綿棒で拭けば大丈夫なんでしょうが、その手間を最初から省いて貼る方法はやはり筆を使用して貼る方法になる訳です。
この筆で貼ることの最大の利点は、デカールの水を掃き出すので綺麗に貼れる事や貼る側の形状を選ばない事でしょう。
どの形状にも筆は馴染みますので窪んだ所にもジャストフィットします。
この方法もかなり以前(20年以上前ぐらいしか覚えておりません、、、、)から使用しています。
特にデカールの多いF1モデルやラリーカーなどでは大活躍します。
もしまだでしたら是非挑戦してみて下さい。これからやってみたい方にアドバイスです。この筆は柔らかいと使用できません。硬い毛で出来るだけ短い物が好ましいです。
ですが模型店にはこの長さの筆は殆ど販売されていません。毛の硬さのみで選択して購入し、好みの長さに切るのが一番簡単です。
ちなみに私が使用している写真の筆は18年使用していますが未だに現役です。
筆は安かろう悪かろうの典型的な商品です。出来るだけ良いものを購入して愛着が湧くように長く使用したいものです。
(私の顔がメッキに映っていますね〜気味悪いです)


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CIMG1108.jpg


デカール貼りが終ったらハイルーフを接着して完成です。
これでウレタン塗装に入る訳です。


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今回はここまでになります。
出来るだけ解りやすくしたつもりですが如何でしたか?
今年も「そこそこだな〜」なんて思われた方! 景気付けにポチッとお願いします!
今回の内容では解らないな〜と思われた方や感想など勇気を出して遠慮なくご質問ください。
又、今回の記事以外の事でも何でも御質問があれば遠慮なくご連絡下さい。

次回はウレタン塗装とシャーシーの製作を行います。
では近いうちに第二回をアップしますのでお楽しみに〜。



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 2016_01_06

Comments

明けましておめでとうございます。 

先生今晩は。
今年も宜しくお願い致します。
ところで、次回作の押田運送早くも始まりましたのですね。
早速キャブ塗装。一番興味深い所です。
メッキキャブの塗装は以前教えて頂いたので予想通りの展開です。
ところで、キャブ塗装は何回塗装されてるんでしょうか?
又、数回なら時間はどれくらい空けて塗装されているのか教えて下さい。
先生のキャブはもう既にピカピカに光ってるでしょ!
当たり前なんだけど、本当綺麗ですよね。
あ~、私も上達したいです。

デカールが大きい?
切らないとダメ?
これは、大変。
私も先生と同時進行で押田運送作りたかったのですが、まだヘビーフレイトのプロフィアが途中なんで残念です。
デカール切るなんて、アオシマはいじわるですわ。

又、先生色々教えて下さいね。
ではまた。
トラック模型好き親父  URL   2016-01-06 21:21  

トラック模型好き親父さん,あけましておめでとうございます! 

明けましておめでとうございます!今年も宜しくお願い致します。

御質問のお答えですが、基本的に1回です。
色合いが気に入らなかったり、ムラがあった場合は再度塗装しますが問題の無い場合は何時も1回で塗装は仕上げてます。
簡単に言うと最初は全面、ドア、背面とい具合で薄く塗り重ねて3周ほどで終了って感じでしょうか?特に時間を開けたりしていません。

表面に光沢があるのは塗料の濃度の問題です、塗装中に表面に少しでもゆず肌っぽくなった場合は希釈度を上げて調整したりしていますし、コンプレッサーの気圧を多少下げるとゆず肌になりません。
光沢そのものは塗装の最終段階では更に希釈度を上げて表面に光沢が出るように塗装して仕上げているせいだと思います。
基本的にウレタンをかけるので多少のゆず肌は問題ないのですが、表面が荒れているとウレタンを塗装してもやや荒れた状態になります、研ぎ出しの際ペーパーがけが大変になるので出来るだけ塗装した表面は平滑になるように心がけています。

デカールのが大きいのは驚きました、でも小さいよりは助かりますけど、、、。
最初に見た瞬間「あれ~」って思いましたけどね、どう見ても高さ方向が長いので不思議な感じはしました。
私はそれよりも一番思ったのはメッキ表現はアオシマはイマイチですよね。
ゴミが入っていたり、何となくムラっぽく見えたりするのは如何なものかと、、、。
やはりタミヤの様なメッキ技術があれば更に美しく見えるのに、、、。
キットそのものは優秀なだけに残念です。

では又、今年もガンガンご質問くださいね。


長江  URL   2016-01-07 07:13  

今年もよろしくお願いします! 

あけましておめでとうございます!今年もどうぞよろしくお願いします。

去年書かせていただいたコメントを見返しましたが、長江さんをリスペクトするあまりおじいさんの手紙みたいな口調だったものもあったので今年からすこしマイルドにさせていただきます。なれなれしかったらご容赦ください。

またまたトラックきましたねー。置き場の理由で手が出せませんがカーモデルの参考として拝見しています。というより「プラつく」とこのブログを合わせて何作も長江さんの作品作りを見ていますが、未だに基本工作の中でも「えー!そうなの?」とか「はーなるほど」とかの連続。マスキング、私も広い物をカットしていましたが何気に端っこも使っていた気がします。そりゃ漏れもしますよね(^^)

今年も楽しみに見させていただきます。
てげてげ  URL   2016-01-07 07:47  

てげてげさん、明けましておめでとうございます! 

てげてげさん、今年も宜しくお願い致します。

なれなれしくても大丈夫ですよ、その方が親近感もあってより深くご質問頂けそうですから大丈夫です。
ここでお話しするのも仲間として楽しいではありませんか?

マスキングを制する者は塗装も制する!なんて偉そうですけど私はそう考えています。
基本的にマスキング1時間、塗装5分なんて弊社でも普通に話しているぐらいマスキングもテクニックの一つなんです。実はまだマスキングのテクニックで御紹介していない部分もあるんです。
マスキングの技術を向上させるにはやはり難しい塗装や塗り分けを多く経験するしかないのも事実です、今後も皆さんが少しでも新たなテクニックを習得できるように頑張ります。

てげてげさんも是非トラック模型に1回は挑戦して頂きたいです、トラック模型はカーモデルの中でも最も色々なテクニックを必要とします、技術の向上にも是非チャレンジして頂けると幸いです。

てげてげさんのHP、いつも拝見させて頂いております。作品の製作スピードは素晴らしいですね。
では又、、。
長江  URL   2016-01-07 09:26  

今年もよろしくお願いいたします! 

あけましておめでとうございます。

スーパーグレートのデコトラ、いよいよ始まりましたね~。
いきなりビックリでしたが、キャビンがメッキ仕上げなんですネ。
しかも、その上に塗装をしていく…
その下地塗装がメタルプライマー、しかもその上にクリア塗装をと…
そうやって塗装していくんですね。
本当に目からウロコが落ちる思いで拝見させていただいています。
勉強になります!
色表現、同じ赤でも下地に何色を塗るかによってその透け方で色合いは変わってきますね。
名鉄のスカーレットでも、下地をグレー、ホワイト、はたまたサーモンピンクと変えてみると全く雰囲気変わってきます。
塗装表現は奥が深いですネ。

シャーシーの「はしご」の組み立て方も順を追って拝見したいなぁと思います。
もし機会があるようでしたら是非とも。

今年もよろしくお願い申し上げます!
鈍行電車  URL   2016-01-07 23:42  

鈍行電車さん 明けましておめでとうございます! 

おめでとうございます!

塗装は非常に奥が深いですよね~。
正直な所、模型は塗装に始まり塗装に終わると言っても過言ではありません。
何といっても完成品としてハイクオリティにすればするほど組み立ての何倍もの時間が必要になってきます。弊社の御客様も
「組み立ては比較的に誰でも出来るのですが塗装は非常に難しい」
との認識の御客様はかなり多いんです。

次回はシャーシー編になりますが、シャシーも赤塗装なんです。
ですがシャーシーは白ベース塗装してから赤を塗装しています、その理由は、、、次回のお楽しみです。
簡単に言うと隠蔽力の少ないカラーは下地塗装の色で表現が大きく変わるんです。
前回のピータービルトもその考え方なんです、下地にメタリック色を塗装してクリヤー系のカラーで表現する方法です。
塗装技術の世界は終わりがありません、私などでも未だに失敗したり思ったカラーが表現出来ない事もしばしばあります、私もまだまだ精進が必要なんですね~。

次回はシャーシー編ですが組み立てのコツの様な物を御紹介する予定ですが元々このキットは出来の良いキットなので御参考になるかどうか、、、、、?
でも出来るだけ解りやすくするように頑張ります!
今年も宜しくお願い致します。
長江  URL   2016-01-08 07:50  

ながえ先生ありがとうございました 

先生、おはよーございます。
キャブ塗装の解答ありがとうございました。
一回塗装は意外でした。
更に質問なんですが、希釈率は大体どれぐらいなんでしょう。ここはいつも悩みます。
ちなみに、キャブの屋根はサフ塗装してるんですよね。

お暇なときに教えて下さいね。
トラック模型好き親父  URL   2016-01-09 08:18  

トラック模型好き親父さん、おはようございます! 

希釈度の件ですが、基本塗装は御存じの通り、梨地にならず平滑に塗装できるレベルでの希釈ですが
仕上げの時は更に20%ほど希釈しています。
でもこの希釈は貴殿が通常どの程度の希釈で塗装しているかにもよります。
又、コンプレッサーの品質も大きく関わってくるのである意味難しいです。
希釈度が高くても気圧を多少上げれば案外綺麗に塗装出来ますし、逆に希釈度が低くても気圧が下げれば塗装出来たりもします。
ウレタン塗装などもそうですがウレタン塗料自体がやや重いので気圧を下げて塗装するのが通常です。
気圧の調整が出来ない場合は少しずつ希釈して試験塗装するしかありません。
先ほどの希釈20%は私の通常塗装の希釈に対してなので御参考にして下さい。

ただこれだけは言えますが、塗料を吹き付けた時に色逃げしない程度です。
文章でお伝えするのがとても難しいので御理解頂くのが大変ですがニュアンスが伝われば幸いです。
長江  URL   2016-01-09 09:25  

ながえ先生ありがとうございました 

先生今晩は。
詳しく説明いただきありがとうございます。

塗装はやはり、経験やその状況や環境によっても違うんですね。
どうやら、私は少し濃いめで塗装してたかもわかりません。
色逃げがどうしてもいやなのでかもわかりません。
まだまだ修行中、頑張りますよ。

トラック模型で私が最も苦手なのが、窓の接着です。
いくら用心していても、やはりどこかしら汚れています。エポキシで接着していますが、元来の不器用が肝心なところで出没します。
試しにコンパウンドの細目で磨いたら少しマシになりましたがこれって間違いですか?
ちなみに先生は汚れたら、どうやって修正されてるんでしょうか?
ながえアートのプロ集団の方々がこのブログのコメント見たら笑ってるでしょうねぇ。
ながえアートの模型総合病院の修正を見たら、とにかくびっくりです。
ホントヤバイです。

本当は、先生に一度作成依頼したいんですけどね。
トラック野郎の故郷特急便。
先生が作成した時の電撃ホビーもアマゾンで買いました。
お願いしたいのは山々なんですが、私の小遣いでは、どうにもならなくて...
すいません!
だから、先生のブログで日々勉強です。
これからも楽しませて下さい。
いつもありがとうございます。
トラック模型好き親父  URL   2016-01-09 18:01  

トラック模型好き親父さんへ 

こんにちは!
確かに色逃げをする状態の希釈では塗装は綺麗に出来ません。
最後の仕上げに軽く全体に塗装する事が大切です。

ガラスの接着はキットによって違います。
天井に貼り付け可能な状態に場合は瞬間接着剤で接着する場合がありますが接着面が小さい場合は流し込み接着剤を使用しています。
エポキシ接着剤は硬化前ならエナメル溶剤で拭き取れますが、場合によってはクリヤーパーツを侵してしまう場合もあります。

私の場合は小さい部品はエポキシ、大きい場合は流し込み接着剤が主体です。
私もガラス面を汚したことがありますが基本的に2000番で磨いてからコンパウンドです。方法は間違っていないと思いますよ。

スタッフたちも私のブログやコメントを見ていますが、そんな御心配の内容はありませんよ、
むしろそういった意見を参考に自分達の御客様の気持ちを理解する為の参考になっています。
そういう私も同じで、ブログをする前では解らなかったモデラーの気持ちが少しは解るようになりました。気にせず遠慮なくこれからも御質問ください。

長江  URL   2016-01-10 10:45  

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keitarousan

Author:keitarousan
株式会社アイビプロテックの代表取締役です。
模型製作代行【NAGAEアートプロダクション】事業部を設立。
現在雑誌・テレビ等のメディアで模型製作および解説をやらせてもらっております。

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