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[atelier souvenir vol.09]1/32 トラック野郎熱風5000キロ 第三回

Category: atelier souvenir  

お待たせいたしました!熱風5000キロ第3弾をお送りいたします!
腱鞘炎でお休みしていた分シワ寄せが、、、ブログの更新も遅くなってしまいました。
ですが皆さんのおかげで腱鞘炎も殆ど回復して通常で業務をこなせるようになりました。(まだ一部きつい部分はありますが。)
年内最後のブログなので頑張ります。

前回は研ぎ出しを中心に御紹介致しましたが御理解頂けましたでしょうか?一人でも多くの方が研ぎ出しが出来る様になればと願っています。
本当はムービーでお話ししながら御説明するともっと的確に御理解頂けるのですが中々、、、、。
そのうちにYouTubeでアップしちゃいましょうかね〜。

今回は内装キャブ周りのディティールアップを施して、もう少しリアルにな内外装にしてみましょう。
デコトラの内装に拘る方は多いのではないでしょうか? シートに布を貼ったり、リアルなシャンデリアを作ったり様々なディティールアップがあると思います。
皆さんもリアルな完成品を目指して色々な試行錯誤を重ねてきたのではないでしょうか?
今回は長江流とでも言いましょうか? 布などは使用しませんがスケール感を損なわずそれなりの雰囲気を演出する様に小改造などを行ってみましょう。
ヤル気さえあればどなたでも出来そうな内容なので是非御参考にして頂ければと思います。


最初はシートです。故郷特急便の様なデカールでシートカバーを再現する仕様ではなく塗装のみで再現する仕様ですが、このまま塗装してもリアルにはなりません。
まずは実車はシートカバーを掛けているので当然シートの縫い目は見えません。
シートの縫い目の部分とヘッドレストの両側にパテを盛り、全体的に少しルーズな感じで400番程度のサンドペーパーで整形します。
これでシートカバーを掛けた雰囲気が再現出来ます。
終了後サーフェイサーを塗装して下地を作ってから塗装します。


CIMG0098.jpg


シートのカバーである以上、布地の表現が少しでも出来たら良いですよね? そこでストーン調の缶スプレーを使用します。
パーツの上からまぶす様に少しずつ塗装してザラついた表面を作ります。簡単に言うと梨地の状態を作れれば良いという事です。
良い感じ仕上がったらシート色で塗装すると以前よりリアルな感じが出ます。
ちなみにシートの色も説明書の指定色より実車は濃いブルーなので、黒などを足して色目を濃くして塗装します。

以前はスウェード調の缶スプレーが出ていたので良かったのですが、現在は販売されていない様です。
エアーブラシでも再現は可能です。やや濃い目の塗料を作り小刻みに振りかけるように塗装すれば似た雰囲気が得られます。


CIMG0107.jpg


CIMG0219.jpg


ダッシュボードも少し手を入れてみましょう。
ダッシュボードの上面には赤いマットを表現する為のデカールが付属していますが、上面には継ぎ目の段差と通風孔のモールが再現されています。
この上からデカールを貼ってしまうと乾燥後段差とモールドがクッキリ浮き出てきます。
当然、実車でもそのような状態ではないので、上面にパテを盛ってなだらかな傾斜を作りデカールを貼っても違和感の無い状態を作ります。
ダッシュボードを塗装して一度クリアーで光沢にしておきデカールを貼ります。乾燥後艶消しか半艶で再度全体の艶を調整しておけば、マットが敷いてるように見えて違和感が無くなります。又デカール密着性も上がるので安心です。


CIMG0099.jpg


整形後セミグロスブラックに塗装してデカールを貼った状態です。
メーターにはガラス表現の為にUVジェルを塗ってあります。


CIMG0252.jpg


次は運転席の背面パネルも手を入れちゃいましょう!
私が最も悩んだのは引き戸の部分です。デカールで再現されているので、そのまま使用しても再現出来ますがもう少しリアルにならない物かと?
実車は格子の後ろにすだれが付いている様なので、このすだれを再現して出来るだけ立体的に再現してみましょう。
すだれを再現する為には引き戸を新造しなければなりません。引き戸が入る様に枠の内側の寸法を測り出来るだけ正確に0.8mmプラ棒を使用して引き戸を2枚作ります。

この引き戸の格子ですがデカールの絵柄と実車が多少違うので、出来るだけ実車に合わせて製作しようと思いますがこれが大変難しい。
というのも劇中の室内を何度見ても引き戸の裾まで完全な形で見えないからです。
引き戸の格子は1枚につき縦に6つあるのは確認できますが、横にいくつあるのかが分かりません。そこで空想を入れて仕切り横を4つと決めて格子を製作してみました。
特に難しい作業ではありませんが出来る限り正確に組むことです。私は縦のハリを基本として横のハリを間に入れて組みました。
根気がいる作業なので愛と勇気と根性で作りますが、完全に正確にと言われると、、、、、、、イメージ優先って事で!


CIMG0100.jpg


引き戸を別パーツにした以上収まる部分が必要ですよね。背面パネルの襖部分を切り取ります。
私はリューターを使用して削り取っていますが、リューターをお持ちでない方はピンバイスで穴を多めに開けて切り取るのも手です。
格子が入る様に綺麗に処理して整形しておきます。


CIMG0108.jpg


CIMG0109.jpg


格子を組んでみました。如何ですか? それとなくリアル感が出てきました。柱の部分はボリュームが余り無いように感じたので、より立体的に見せる為プラ板を張り付けてあります。


CIMG0110.jpg


引き戸が出来たら運転席後ろのすだれと引き戸裏のすだれの製作です。
スケールから考えて出来るだけ細いもので再現しなければなりません。そこで真鍮線を使用して再現します。
今回は0.4mmの真鍮線のみを使用していますが0.3mmと0.4mmの真鍮線を交互に使用してもリアル感が出ます。

方法ですがマスキングテープの粘着面に引き戸の幅より少し長い真鍮線を張り付けて引き戸の高さになるまでまで並べます。
その上に補強用の板をハンダ付けして全体にハンダを広げて固定します。


CIMG0101.jpg


マスキングテープが貼られていた面が表になります。


CIMG0102.jpg


表面の溝に溜まったハンダをキサゲで削り取り綺麗にします。


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格子に合わせてやすりで整形します。


CIMG0105.jpg


これで完成です。それほど難しい作業ではありませんので、ハンダ付けが出来ればどなたでも出来ます。


CIMG0106.jpg


完成したすだれを塗装して仕上げます。
金属なのでメタルプライマーを塗装してブラウン系の色をややムラが多少出る様に塗装します。
最後にブラウン系の墨入れを行い適当にそれらしく汚し塗装を行い再現します。
ここでの使用色はすだれらしく見えれば問題ないのでイメージで良いと思います。


CIMG0221.jpg


すだれを張り付けてみました。運転席後ろのすだれは枠にピッタリ入る様に整形して枠の中で固定するようにします。
背面パネルの裏側に接着するとすだれの厚みで運転席床に接着した際に寝台部分に当たってしまいます。枠の中に入る様にしておけば無加工で床パーツに取り付けが出来ます。
これは助手席側も同じですので、裏側にすだれが張り出さない様にすることが大切です。


CIMG0222.jpg


ドア内側パネルも実車とは違っています。キットの内張りはハイグレード(カスタム)仕様などの内貼り再現ではないかと思います。
私が知る限り劇中車はスタンダードモデルです。スタンダードの場合はドアの内貼りは中央のみの部分的にしかありません。(デカールの部分です)
キットの内張りはデザインモールがドア上部まで入っているのでパテを使用してデザインモールを埋めておきます。
この場合はデカール部分もモールドが入っていないと思われるので全て埋めても問題はありません。

埋めた通常にボディカラーを塗装してから内張りのデカールを貼り付けて仕上げるか、大変面倒ですが一度ドアノブなどのモールドを削り取り0.1mmのプラペーパーに内貼りのデカールを貼り付けてから、ドアに接着して切り取ったドアノブなどを取り付けるとよりリアルになります。

寝台部分の色はボディカラーではありませんが、完成後には全く見えないのでチョット手抜きしました。
(ドアロックの部分はおまけでチョット追加してみました)


CIMG0253.jpg


助手席の畳部分です。畳のモールドが入っているので塗装再現でも良いのですが、もう少しリアルにしてみましょう。
スケール的には少し大きいのですが畳のシートを張り付けて再現してみました。これが結構リアルで雰囲気は十分出ます。
畳のフチはマスキングテープをそれっぽいグリーンに塗装して貼り付けています。
ちなみにプラパーツにこういった紙製の畳などを貼り付ける場合はエポキシ接着剤を利用すると綺麗に接着出来ます。


CIMG0223.jpg


完成したパーツを組んでみました。ドアの内張りが片側だけなのは中が良く見えるようにする為です。
寝台部分も多少作りましたが残念な事に完成後は全く見えないんですよね〜。

ここで余談ですが、私は大型免許を持っていることもあり若い時にこのフソウFUを何度も運転をしたことがあります。
そこで感じたのがシフトレバーの長さです。
キットのレバーは長すぎます。イメージに合わせて約4mm程切り詰めています。


CIMG0254.jpg


CIMG0255.jpg


さて! ここまで来たら何となくもう少し劇中車に近い内装にしたい! と思うのはモデラーの性でしょうか?
御札と置き時計を乗せてみました。
御札は0.1mmのプラ板で作りニクロム線で水引の紐を再現し、置き時計はプラ棒からの削り出しで台はプラ板で製作しています。
ここまでやる必要はあるか? 余りありませんね〜。自己満足の世界です!
こういった小物は拘りたいモデラーさんだけで良いと思いますが、この手の小物は製作をより楽しくしてくれるので良いのでないでしょうか?
面倒な方や難しいと思われる方はここまでやる必要は余りありません。キットのままでも十分な雰囲気を出してくれます。
(その為に敢えて製作方法は御紹介しませんでした)


CIMG0351.jpg


ガラスの内側の屋根部です。これもチョット拘ってみました。
キットには劇中車の室内灯が付属していません。雰囲気を重視してプラ板から製作してみました。
箱を作って周りをプラペーパーで枠を作っただけです。室内灯は特に難しくはないので自分なりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ここでワンポイントです。ルームミラーが劇中車はありませんので取り付けなくても良いでしょう。
又、屋根の内貼りはデカールが付属しているのですが、ピラーなどの部分は車体色のままになってしまいます。本来は薄い茶系に柄が入った布が貼られていますがデカールで作るのは大変です。雰囲気重視でマスキングテープを代用して少し塗装して貼り込んであります。
これで内装部分のガラス内側の艶が消えるので内装らしくなりました。


CIMG0352.jpg


ボディに組み込んでみました。
拘って内装に手を入れてみましたが果たして効果はどれほどの物か、、、、?
ここで寝台の窓の表現です。説明書にはメッキのステッカーを裏側から貼る様なイメージを指示している様に思えますが
、表から貼り付けてデカールを貼った方が実車の雰囲気が出ます。その場合はガラス面のチルト用のリベットが見えなくなるので、予めリベット部分にピンバイスで穴を開けておき、メッキシール又はミラーフェニッシュを貼り再度穴を開けて1mmのリベットを差し込み再現します。


DSCN3712.jpg


フロントグリルの組み立ててです。
ここで大切なのは実車のヘッドライトベゼルはメッキではない事です。実車はシルバー塗装のベゼルでヘッドライトのバイザーのみメッキ表現です。
これはシリーズを通して同じなのでどの劇中車でも共通です。

又、グリル上部のスリットも両端は凹モールドですが、中央の2か所は穴が開いているのが実車です。パーツがメッキなので穴を開ける際中にキズを付けてしまっては見栄えが悪くなります。ここは墨入れで黒くするだけでも良いと思います。是非忘れずに手を入れたい所です。
さて気が付いた方いらっしゃいますか?

ヘッドライトのバイザーを交換しているのがお解りでしょうか?
そうなんです。このキットには標準仕様のヘッドライトベゼルも付いています。標準仕様のパーツを使用してバイザー部分を0.1mmの洋白板で新規製作しベゼルの隙間に差し込んで接着しています。勿論、無塗装で仕上げているのでリアル感は高いですよね〜。
チョット難しい加工ですが是非チャレンジしてみて下さい。


DSCN3778.jpg


ボディにデカールで再現されている自家用のプレートです。
以前製作した「故郷特急便」は最初にボディーに貼り付けてウレタン塗装で研ぎ出して仕上げていますが、今回は別パーツとしてボディに取り付けます。
薄いプラペーパーを使用してデカールを貼り付け、デカールフィッターで十分馴染ませてからデカールの余白の部分ごと切り離します。
切取ったプレートを治具に貼りつけてクリアーを何度か塗装して表面を保護してからエポキシ接着剤等でボディに貼り付けます。

この方法はかなり色々な場所で活躍してくれるので、初心者の方は是非挑戦してみて下さい。
今回は0.1mmのプラペーパーを使用しましたがナンバープレートなどは0.3のプラペーパーを使用するとリアルになります。


DSCN3714.jpg


DSCN3719.jpg


こんな場所にもチョット拘ってみましょう。
ドアの乗降用ステップの場所にライオン(獅子?)モチーフを取り付けますが、このモチーフ自体の厚みがかなりあるので
そのまま取り付けるとステップに足が乗せられないほど手前に張り出しています。
粗目のペーパーで裏側を半分以下の厚みになるまで削ります。その後漂白剤などでメッキを剥がしてゴールド塗装をしてボディに取り付けます。
その際、モチーフの彫刻が立体的になるように薄く墨入れをしておけば雰囲気がグッと良くなります。


DSCN3717.jpg


ここで事件です!
フェンダーの一部にゴミが入ったままでメッキがかかっていて非常に見栄えが悪くなっています。
これは参りました! 多少なら我慢できますがこれは、、、、、、。


DSCN3715.jpg


やはりこのまま使用するのは無理なのでメッキを剥がしてみました。すると見て下さい! この大きなゴミ! しかもパーツにガッチリ付いています。爪で擦っても全く取れません。
仕方が無いのでサンドペーパーで磨いて取り除きミラーフィニッシュで再生するしかありません。


DSCN3720.jpg


どうせメッキを剥がしたならもう一声って事で、レプリカには無く劇中車にあるのがこれ、フェンダー上部の滑り止めです。
0.1mmのプラペーパーを使用してパーツ自体に接着し、多少隙間をパテで埋めて再現しています。
これ中々手を出す方いませんよね〜。(なんたって面倒だものね〜)


DSCN3751.jpg


サーフェイサーを塗装してからシルバーに塗装してミラーフィニッシュを貼って仕上げました。
滑り止めの部分はミラーフィニッシュを貼ってから滑り止めの部分を切り取って再現してみました。


DSCN3773.jpg


これもキットには無いんですよね〜。
ドアのバイザーです。これは加工がしやすい様に洋白板の0.1mmを使用して2.5mmの帯状に切出します。
取り付け部分の実寸を計ってピッタリ合うように曲げて形を作りフロントピラー部の傾斜に合わせて加工します。
洋白製なのでステンレスの様な状態ですが、実車はウロコステンレスで出来ているのでアオシマ製のウロコシールを貼って仕上げれば再現出来ます。
簡単なようですがこれ案外難しいんですが、コツはボディにピッタリ合うようにする事です。


DSCN3771.jpg


一通りパーツをボディに取り付けてみました。
ウィンカーはクリア—オレンジで塗装すればよいのですが、実車はウィンカーレンズの周りにはゴムが付いています。
ウィンカーパーツにもこのゴムは再現されているので半艶の黒で塗装してから本体に取り付けた方が良いでしょう。
ここまで来たらって事でフロントガラス前にある手すりもチョット手を入れてみました。キットはメッキの一体成型でしたが手すりの部分のみ実車に合わせて透明のステーに交換、薄めたクリアーグリーンで塗装して仕上げています。


DSCN3779.jpg


屋根の電飾です。
パーツはメッキなのでこのまま電飾を塗装して仕上げても良いのですが、実車に近い状態にするにはメッキを剥がしてシルバー塗装をするとリアルな雰囲気になります。
「え〜!メッキ剥がしちゃうの?」と思われる方が多いと思います。確かにメッキは美しいので良いと思いますが質感など考慮して場所によってメッキを敢えて使用しないのもグレードアップの秘訣ではないでしょうか? 今回は出来るだけ実車のイメージに近い一番星号を製作するので敢えてメッキを剥がしましたが、メッキが御好きな方はそのままメッキで仕上げれば良いので参考までに御覧ください。

しかしこのキャリア内側の押しピン跡の目立つ事! このままでは余り見た目が良くありませんよね。この際ゲート跡や押しピン跡は綺麗に処理しちゃいましょう。
私と同じ様にする場合はキャリアの木部パーツは後ハメ加工をしておくことをお勧め致します。床板の片側のみリブを半分ほど削れば簡単にハメる事が出来ます。


DSCN3722.jpg


キャリア部分を予め組んでおきます。
予めメッキを剥がして接着しているので接着強度が高い分、シッカリした箱に組む事が出来ます。
乾燥後サーフェイサーを塗装して明るいシルバーで塗装すればOK。

これからが最も面倒なランプ塗装です。実車のランプはクリアーではありませんのでソリッドカラーで塗装します。
黄色の部分は単純に黄色で塗装すると明るすぎて存在感が薄れます。微量のオレンジと白を混ぜてやや濃い目の黄色を作って塗装した方が良いアクセントになります。
ブルーも単純にブルーを塗装するのではなく、インディブルーのような若干明るいブルーを使用した方が綺麗でしょう。

又、パーツの抜きテーパ—都合で電球がどうしても先細りの棒状になっています。存在感を演出する為に出来るだけ何度も重ね塗装するか塗料を置くよう丸く仕上げておけば電球らしく見えます。

キットのランプの間隔はチョット広めなので、先ほどの塗装方法で間隔も狭く見える効果が得られます。
尚、綺麗に見せるにはランプの表面のみに塗装するのではなく出来るだけランプの下まで塗装し、どの方向から見てもムラにならない様に丁寧に塗装する事が大切です。

正直な所、このキットで最も大変な作業かもしれませんね。


DSCN3723.jpg


横のスパンコール部分はミラーフィニッシュを貼りその上からデカールを貼っています。
元々スパンコールはキラキラ輝く物ですがそのような効果は当然デカールですので得られません。
元がメッキパーツでしたが剥がしてしまったので、ミラーフェニッシュでメッキ状態に戻してデカールを貼ります、
これでスパンコールの隙間から透けてやや派手に見えるようになります。更にスパンコールのデカールの上からウレタン塗装などのクリアー仕上げをしておけば、スパンコールデカール自体も光沢を持つのでより輝きを増してくれます。


DSCN3750.jpg


ボディに取り付ける行灯ですが、デカールを貼って乾燥後ウレタン又はクリアー塗装をして仕上れば経年劣化によるデカールの割れや剥がれは抑えられます。
他の方法としてUVジェルを使用して行灯の文字部にジェルを塗って固めるのも良いでしょう。今回はこの方法で製作しています。

行灯文字デカールが行灯表面より奥に貼られている為リアル感がありませんが、ジェルを使う事で表面までガラスが貼ったように見えるので実車の様な行灯になります、あくまで雰囲気ですので更にリアル感を求めるなら別の方法もあります。

行灯パーツの文字部にプラ板をハメ込み、行灯表面の高さになったらデカールを貼ってクリアー仕上げる方法と、透明プラ板を文字の上に貼り付けるのも方法の一つです。いずれにせよ行灯の文字が奥まって見えるのが解消出来ればリアル感は上がります。


DSCN3780.jpg


もう一つ小さいディティールアップをしておきましょう。
劇中車には撮影時以外の移動時に装飾等をカバーする為のフックではないかと思われる留め金が付いています。(標準車にはありません)
この留め金も再現してみました。これはプラ材からの削り出しで作っておりとにかく小さいのでややスケールオーバー気味ですが、良いアクセントになっていると思います。
他にもキットに無いレリーフがグリル上部に付いているのでこれもそれらしく作ってみました。これで更にリアル感が出てきました。


DSCN3782.jpg


さて、今回最も頭を悩ませたのがフロントのバイザーです。
キットのパーツは私的にはどう見ても納得がいきません。前下がり過ぎで形状も似ていません。
使用するかどうか随分悩んだ末に「しょうがない!作り直すか!」と決意!
所がこの形状もの凄く難しい形状で写真や映画を見て研究しても頭の中で完全に形がつかみきれません。
とてもプラ板を曲げて作る事の出来る形状ではないので0.1mmの洋白版から切出す事にしました。

実寸合わせで何度もボディとのフィットを確認し、あらゆる角度の写真を見て少しずつヤスリで形を作ります。
中々簡単には気に入った物にならずかなりの時間をかけて製作してみました。
劇中車を見て少し変えたのがバイザーの角度です。実車はやや下に向いて付いているのですが私的には余り好きではないので好みで水平に近い状態で製作してみました。


DSCN3783.jpg


完成したバイザーの表面にアオシマ製ウロコシールを貼ってエポキシ接着剤で固定。
バイザー裏側のステーと上面のステーを作りこれもエポキシ接着剤で固定して完成です。
キットに付いているバイザーとは全く違う形になり車自体の表情も変わりました。
この作業はよほど拘っているか、工作技術が高くなければかなり難しいので初心者の方は手を出さない方が良いと思います。
ですが工夫と努力次第でよりリアルな加工が出来る様になるので参考して頂ければ幸いです。

まだ梯子など取り付けるパーツがありますが今後の作業で取れたり折れたりしない為にも、最後に作業した方が安全です。


DSCN3784.jpg


さて如何だったでしょうか?
今回はメッキを剥がす事が多かったのですがメッキを使用してはダメという事ではありません。メッキで表現した方が派手に見えるのでそれも良いと思いますが、場所や質感を求めてメッキ表現を変えるのも一つのテクニックであることを知って頂ければ幸いです。

又、シャーシの完成もさせたかったのですがキャブの組立が思った以上の時間と手間がかかってしまったので次回にさせて頂きました。
以前製作した「故郷特急便」はメディアの御仕事だったので改造は殆どせず、どなたでも完成出来る見本で製作しました。
今回の様に自分の拘りで好きなように製作するとかなりの作業量になりますがその分愛着も沸きそうです。
次回はシャーシ、他の作業になります。


今年はこれで最終になります、一年間ありがとうございます!
怪我をしてブログを更新出来なかったりもしましたが皆さんの励ましのメールや御言葉、コメント等に大変励まされました。
来年も出来る限り充実したブログを御覧頂く為に頑張りたいと思います。

又、製作代行を御依頼の皆様にもこの場をお借りしてお礼申し上げます。
弊社スタッフ一同来年も極上の完成品を全ての皆様に御届けしたいと思います。

今年一年間、誠にありがとうございました。
来年又お逢いしましょう!

合掌 礼 
長江 啓一郎

いつものようにコメント質問等お待ちしています。又、励ましのポチッをよろしくお願いいたします。
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 2016_12_29

Comments

目が離せません! 

先生!こんばんは(^^)
いつも楽しみに拝見させていただいています。
今回もコダワリの技!炸裂ですネ^^
内装の作り込み、食い入るように見てしまいました。
すだれの雰囲気を出すために真鍮線をハンダ付け。
心奪われる思いで見入ってしまいました。
以前いく度か乗られたFUだけに、シフトレバーを切り詰められるなど、そのクルマへの思いがひしひしと伝わってきます!
私も以前ブルーリボンⅡ路線バスを作った際、運転席まわりに自作デカールを施したり、消火器のパーツを実物同様に塗り分けたりと、かなり凝った造りにしました。
仰るように自己満足なんですけどね(笑
続きも楽しみにしていますが、決して無理がかからないようにしてくださいネ。

今年も大変お世話になりありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年を!
鈍行電車  URL   2016-12-29 22:29  

良いお年を 

師匠!トラックの時はいつもよりテンション高くないですか?
カーモデル時のテクニックは「これはやってみよう」と思いますがトラックは「オレにはムリかも」の超絶テクニックがつぎつと。まあ楽見ててしいんですけどね!(^^)
ウチの年末は家族がインフルエンザになり出られなくなった分、のんびりヤスリかけたりクリア重ねたりしてます。やっぱり模型はどんな時でも癒してくれる相棒ですね。
来年もよろしくお願いいたします。バイクチームもいつかご一緒できたらなあと思います。
てげてげ  URL   2016-12-30 04:04  

鈍行電車さん、ありがとうございました。 

鈍行電車さん、一年間ありがとうございました。
今回も楽しんで頂けた様で嬉しく思います、今回の内容は時間ばかり使ってしまったという感じです。
殆ど部分に手を入れてしまったのでこれから先どうなるのか多少不安が、、、、、。
でも楽しんで作る事が大切ですよね。

来年も楽しく製作記を御覧頂けるように頑張りますのでこれからも宜しくお願い致します。
2017年も鈍行電車さんにとって素晴らしい1年でありますように!

長江  URL   2016-12-30 09:11  

てげてげさんへ、お世話になりました! 

てげてげさん!今年1年間ありがとうございました。
大丈夫ですよ、てげてげさん!の技術力であれば問題なく出来ますよ。
トラック模型の良い点はカーモデルやミリタリー、鉄道模型などあらゆる技術が発揮出来ることです。
私自身トラック模型は大好きですが1番好きという訳では無く、改造も含め非常に勉強になるので作っている部分もあります。
特にデコトラは拘り過ぎて一歩間違うと完全にチープなおもちゃになりやすいので非常に難しいと感じています。

結局の所、模型自体が好きなのでごちゃ混ぜモデラーの成果だと思いますよ。

所でインフルエンザ大丈夫ですか?万全な予防をして下さいね。
来年も楽しいブログを行ってく所存です、これからも是非宜しくお願い致します。
2017年もてげてげさんにとって素晴らしい1年でありますように!
(バイク一緒に乗りたいですね~、楽しみにしています。)



長江  URL   2016-12-30 09:28  

ヤバ過ぎる 

ながえ先生、こんにちは。
内装のこだわり凄い。凄すぎる。
同時に作り出した自分の一番星が情けなくなってしまった。
私はほぼ、素組みですよ。
一番星のキットは優秀だから私には十分です。
先生の一番星は特別な物と理解して楽しみます。
それにしても、プロモデラーの真髄をまた見せつけられました。
ああ、ホントに凄い。
トラック模型好き親父  URL   2016-12-30 15:12  

トラック模型好き親父さん、ありがとうございます。 

トラック模型好き親父さん、お褒め頂きありがとうございます。
今年1年大変お世話になりました、来年も懲りずに見て下さいね。

情けないなんて言わないでください、改造をすることが良いのではありませんよ。
方法や技術が大切なのではなく、一番大切なのは丁寧に楽しく作る事です。
どんな完成品でも楽しんで作ったものは素晴らしいですよ。

これからもチョット改造が出てきますが無理にしようとはせず、参考にして頂いて
そのうちにやってみよう!と思って頂ければ十分です。
私自身気楽に巣組で作る事も多いんです、楽しい事が一番ですからね。

2017年もトラック模型好き親父さんにとって素晴らしい1年でありますように!

長江  URL   2016-12-30 16:20  

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    2018-08-30 06:36  

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keitarousan

Author:keitarousan
株式会社アイビプロテックの代表取締役です。
模型製作代行【NAGAEアートプロダクション】事業部を設立。
現在雑誌・テレビ等のメディアで模型製作および解説をやらせてもらっております。

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