[atelier souvenir vol.14]1/24 GLORIA Gran Turismo SV 第三回
Category: 1/24 GLORIA Gran Turismo SV
お久しぶりになってしまい申し訳ありません。グランツーリスモの第3弾になります。
一応会社の代表って事もあり本業に力を入れていたのでブログが遅くなってしまいました。
もう春はすぐそこですね~少しずつ暖かくなり身も心も軽くなる気がします。
後半月そこそこで桜も咲き始めるのがとても楽しみです。昨年は妻と一緒に桜見物にバイクで出掛けとても楽しかったので今年も行こうと思っています。
2月最後の更新になってしまいましたがどうか今回も宜しくお願い致します。
今回の最初の作業はメッキ再現からです。方法は過去にも何度も行っているので割愛させて頂きますが貼られている場所を御覧ください。
黒いボディですので非常に目立ちます。カットを慎重に行い出来るだけ綺麗に貼らなくてはいけません。
特にドアの取っ手部分は非常に大変なので、難しいと思った方はメッキ塗料かシルバーで代用した方が無難です。



ウレタン塗装です。
Y31の場合はデザインモールドが入っているので埋まらない様全体をよく見て行います。

黒いボディは光の反射がハッキリ出ます。サンドペーパーで最初の磨きを行いますが極限までムラの無い様丁寧に磨きます。
スタンドライトをお持ちの方は角度を変えながら光に当てて、ペーパーのかかっていない部分を確認して行うのがベストです。
ペーパーはコンパウンドをかけやすくする為にも2000番を使用します。

コンパウンドで仕上げ磨きを行います。
黒い車体はとにかく傷が目立ちます。白い車体では問題なくても黒い車体の場合は簡単に見えてしまいます。
通常は粗目から細目で終了する場合が多いのですが、黒車体の場合は仕上げ用の極細目までかけないと曇りやキズ跡は完全に消せませんので必ず最後は仕上げ用を使用しましょう。

下の写真は粗目と細目をかけた状態です。
良く見ると多少曇っているのが判りますでしょうか? この曇りはキズなんですね。
コンパウンドで磨いているので目立つ傷は無いのですがやはり曇った表面はとても綺麗とは言えません。
スタンドの形がハッキリ出る様に研ぎ上げる事が重要なんです。

仕上げ磨きを行います。
注意したいのが専用の磨き布を使用する事です。他のコンパウンドを磨いた布を使用すると布に残ったカスがより表面を傷つけます。必ず最終仕上げのコンパウンドは専用の布で磨いてください。

ボディの凹凸は磨き布では磨き切れない場合があります。その場合は綿棒などを使用して力をかけず丁寧に磨き上げます。

下の写真が仕上げ用で終えた状態です。先程の写真とは全く違うと思います。
スタンドがハッキリ写り込んでいますね。黒い車体はこの状態にならないと魅力的な車になりません。
研ぎ出し技術を極めたい方は黒い車体を極めるのが最短の道なのかもしれません。
以前シトロエンを製作したブログも参考にして頂ければより理解して頂けると思います。
(参考:NAGAEアートプロダクションギャラリー EBBRO 1/24 Scale CITROEN DS19"> NAGAEアートプロダクションギャラリー EBBRO 1/24 Scale CITROEN DS19)

ボディが完成した所で細部塗装です。
窓枠の内側などセミグロスブラックで塗装、サイドモールなどもこの時に塗装しておきます。
この塗装で初めて車らしい表情が生まれるので綺麗に塗装しましょう。

ボディ周辺のパーツを仕上げていきましょう。
最初はフロントグリルの塗装に入りましょう。グリル内を半艶の黒で塗装しますが、ここで重要なのはメッキを痛めない事です。
私の場合は最初にメッキの上からウレタンを極薄で塗装し、黒い部分はラッカーではなくエナメルのセミグロスブラックを希釈してエアブラシで塗装します。
これは最後に溶剤で必要な部分を拭き取りメッキへ戻す為ですが、基本的にエナメルはメッキに反応しにくい傾向があっても時としてメッキを侵してしまう可能性もあります。
又、綿棒などで拭き取り作業中にメッキ部にキズを入れてしまう可能性もあります。私の場合はウレタンで保護してから行っていますがウレタンが使用できない方はメッキへの食いつきも考慮しプライマーを塗装した上から行うのも手です。いずれにしてもメッキパーツには傷等から守る配慮が必要です。

ガラスの塗装ですがガラスパーツ自体の透明度がイマイチなので、コンパウンドの極細目で裏面と表面共に磨いて表面を美しく仕上げてから塗装して方が良いでしょう。
フロントガラスの上部合わせガラス部分の色が明確に覚えていないので、資料と睨めっこしてもイマイチ判りません。
一見では濃いグレーにしか見えないので妥協してスモークグレーで再現しています。
合わせガラスの塗装はレパードの時と同じ方法で塗装しているので御参考にして下さい。

テールライトの仕上げです。
グロリアのテールライトは上部がウィンカー、下部がテールランプになっています。
塗装する際に拘りたいのは色です。テールランプの赤い色は比較的に暗めの色なのでクリアーレッドで塗装後、スモークグレーで赤い色のトーンを落として暗く仕上げます。
バックランプも単純にクリアーで未塗装にするのではなく、先にスモークグレーで少し暗くしておきクリアーホワイトに微量のクリアーレッドを混ぜ、気持ち赤みがかった色を塗装した方がリアル感が出ます。塗装が終了したらメッキ部分にミラーフィニッシュを貼り仕上げます。
好みですがパーツ自体の表面が余り光沢が無く綺麗ではないので、クリアーを塗装して光沢を上げておいた方が綺麗だと思います。

サンルーフの塗装です。通常サンルーフの殆どがスモークグレーです。
裏側からかなり濃い目に塗装を行った方がリアルです。但し透けていなければいけない事も考慮してムラにならない様にしましょう。

完成したパーツを組んでいたら又問題が、、、、。
ヘッドライトとフロントグリルの間が! 0.3mm以上隙間が空いているではありませんか。これは恰好が悪いですね。
この隙間を埋めて見栄えを良くします。

ライトレンズのグリル側に0.5mmの透明プラ板を少量の瞬間接着剤などで貼り付け、レンズ表面と同じ形状になる様サンドペーパーで整形します。

右側のレンズの方が隙間が大きいのでこちらから行います。
何度もボディに合わせて形状が合うようサンドペーパーで形を整えていきます。

形があった所でコンパウンドで磨きレンズの光沢を再生します。面倒な方は1500番以上のペーパーで整形していればクリアー塗装で元の状態に戻す事も可能です。但しエアブラシの場合はある程度の厚吹きをしないと傷は消えてくれません。
お手軽なのは缶スプレーの光沢クリアーです。これでしたら一回の塗装で傷は殆ど消えてくれます。

ヘッドライトレンズのウィンカー部はクリアオレンジに塗装し裏側から反射板に見立ててミラーフィニッシュを貼り仕上げます。

フォグライトレンズは実車を見るとレンズ全周がシルバーに見えます。ここは裏側からマスキングしてシルバーに塗装しておきます。

サンルーフの装着前にもう一つ屋根に追加加工が必要です。室内のガラスを取り付ければ前側の受けは出来ますが後ろがありません。
後ろ側にも0.5mm程度の幅でサンルーフが乗る様にプラ板を貼り付けておきます。これでサンルーフを支える事が出来る様になります。

パーツを取り付けてボディがほぼ完成です。
まだ多少加工しなければいけませんが次回で完成ですので次回の作業とさせて頂きます。

次回は内装と最終組み立てです。さてどんなグランツーリスモになりますでしょうか?
それにしても黒い車の研ぎ出しは神経を遣います。今まで光沢の魔術師なんて言われていましたが、そんな私でも黒仕上げは簡単ではありません。むしろ出来れば避けたいほどですが、今回のグランツーリスモはやはり黒で仕上げたかったので頑張りました。
黒い塗装は何よりも深い光沢が必要です。いわゆる黒光り? って感じでしょうか。苦労して仕上げた黒車体は上手く出来るとこの上ない喜びになります。まだ経験していない方も是非1度はチャレンジして頂きたいと思います。
では今回はここまで。次回は完成です。
仕事の都合で更新が早まったり遅くなったりと申し訳ありません。何とか頑張りますのでこれからも宜しくお願い致します。
一応会社の代表って事もあり本業に力を入れていたのでブログが遅くなってしまいました。
もう春はすぐそこですね~少しずつ暖かくなり身も心も軽くなる気がします。
後半月そこそこで桜も咲き始めるのがとても楽しみです。昨年は妻と一緒に桜見物にバイクで出掛けとても楽しかったので今年も行こうと思っています。
2月最後の更新になってしまいましたがどうか今回も宜しくお願い致します。
今回の最初の作業はメッキ再現からです。方法は過去にも何度も行っているので割愛させて頂きますが貼られている場所を御覧ください。
黒いボディですので非常に目立ちます。カットを慎重に行い出来るだけ綺麗に貼らなくてはいけません。
特にドアの取っ手部分は非常に大変なので、難しいと思った方はメッキ塗料かシルバーで代用した方が無難です。



ウレタン塗装です。
Y31の場合はデザインモールドが入っているので埋まらない様全体をよく見て行います。

黒いボディは光の反射がハッキリ出ます。サンドペーパーで最初の磨きを行いますが極限までムラの無い様丁寧に磨きます。
スタンドライトをお持ちの方は角度を変えながら光に当てて、ペーパーのかかっていない部分を確認して行うのがベストです。
ペーパーはコンパウンドをかけやすくする為にも2000番を使用します。

コンパウンドで仕上げ磨きを行います。
黒い車体はとにかく傷が目立ちます。白い車体では問題なくても黒い車体の場合は簡単に見えてしまいます。
通常は粗目から細目で終了する場合が多いのですが、黒車体の場合は仕上げ用の極細目までかけないと曇りやキズ跡は完全に消せませんので必ず最後は仕上げ用を使用しましょう。

下の写真は粗目と細目をかけた状態です。
良く見ると多少曇っているのが判りますでしょうか? この曇りはキズなんですね。
コンパウンドで磨いているので目立つ傷は無いのですがやはり曇った表面はとても綺麗とは言えません。
スタンドの形がハッキリ出る様に研ぎ上げる事が重要なんです。

仕上げ磨きを行います。
注意したいのが専用の磨き布を使用する事です。他のコンパウンドを磨いた布を使用すると布に残ったカスがより表面を傷つけます。必ず最終仕上げのコンパウンドは専用の布で磨いてください。

ボディの凹凸は磨き布では磨き切れない場合があります。その場合は綿棒などを使用して力をかけず丁寧に磨き上げます。

下の写真が仕上げ用で終えた状態です。先程の写真とは全く違うと思います。
スタンドがハッキリ写り込んでいますね。黒い車体はこの状態にならないと魅力的な車になりません。
研ぎ出し技術を極めたい方は黒い車体を極めるのが最短の道なのかもしれません。
以前シトロエンを製作したブログも参考にして頂ければより理解して頂けると思います。
(参考:NAGAEアートプロダクションギャラリー EBBRO 1/24 Scale CITROEN DS19"> NAGAEアートプロダクションギャラリー EBBRO 1/24 Scale CITROEN DS19)

ボディが完成した所で細部塗装です。
窓枠の内側などセミグロスブラックで塗装、サイドモールなどもこの時に塗装しておきます。
この塗装で初めて車らしい表情が生まれるので綺麗に塗装しましょう。

ボディ周辺のパーツを仕上げていきましょう。
最初はフロントグリルの塗装に入りましょう。グリル内を半艶の黒で塗装しますが、ここで重要なのはメッキを痛めない事です。
私の場合は最初にメッキの上からウレタンを極薄で塗装し、黒い部分はラッカーではなくエナメルのセミグロスブラックを希釈してエアブラシで塗装します。
これは最後に溶剤で必要な部分を拭き取りメッキへ戻す為ですが、基本的にエナメルはメッキに反応しにくい傾向があっても時としてメッキを侵してしまう可能性もあります。
又、綿棒などで拭き取り作業中にメッキ部にキズを入れてしまう可能性もあります。私の場合はウレタンで保護してから行っていますがウレタンが使用できない方はメッキへの食いつきも考慮しプライマーを塗装した上から行うのも手です。いずれにしてもメッキパーツには傷等から守る配慮が必要です。

ガラスの塗装ですがガラスパーツ自体の透明度がイマイチなので、コンパウンドの極細目で裏面と表面共に磨いて表面を美しく仕上げてから塗装して方が良いでしょう。
フロントガラスの上部合わせガラス部分の色が明確に覚えていないので、資料と睨めっこしてもイマイチ判りません。
一見では濃いグレーにしか見えないので妥協してスモークグレーで再現しています。
合わせガラスの塗装はレパードの時と同じ方法で塗装しているので御参考にして下さい。

テールライトの仕上げです。
グロリアのテールライトは上部がウィンカー、下部がテールランプになっています。
塗装する際に拘りたいのは色です。テールランプの赤い色は比較的に暗めの色なのでクリアーレッドで塗装後、スモークグレーで赤い色のトーンを落として暗く仕上げます。
バックランプも単純にクリアーで未塗装にするのではなく、先にスモークグレーで少し暗くしておきクリアーホワイトに微量のクリアーレッドを混ぜ、気持ち赤みがかった色を塗装した方がリアル感が出ます。塗装が終了したらメッキ部分にミラーフィニッシュを貼り仕上げます。
好みですがパーツ自体の表面が余り光沢が無く綺麗ではないので、クリアーを塗装して光沢を上げておいた方が綺麗だと思います。

サンルーフの塗装です。通常サンルーフの殆どがスモークグレーです。
裏側からかなり濃い目に塗装を行った方がリアルです。但し透けていなければいけない事も考慮してムラにならない様にしましょう。

完成したパーツを組んでいたら又問題が、、、、。
ヘッドライトとフロントグリルの間が! 0.3mm以上隙間が空いているではありませんか。これは恰好が悪いですね。
この隙間を埋めて見栄えを良くします。

ライトレンズのグリル側に0.5mmの透明プラ板を少量の瞬間接着剤などで貼り付け、レンズ表面と同じ形状になる様サンドペーパーで整形します。

右側のレンズの方が隙間が大きいのでこちらから行います。
何度もボディに合わせて形状が合うようサンドペーパーで形を整えていきます。

形があった所でコンパウンドで磨きレンズの光沢を再生します。面倒な方は1500番以上のペーパーで整形していればクリアー塗装で元の状態に戻す事も可能です。但しエアブラシの場合はある程度の厚吹きをしないと傷は消えてくれません。
お手軽なのは缶スプレーの光沢クリアーです。これでしたら一回の塗装で傷は殆ど消えてくれます。

ヘッドライトレンズのウィンカー部はクリアオレンジに塗装し裏側から反射板に見立ててミラーフィニッシュを貼り仕上げます。

フォグライトレンズは実車を見るとレンズ全周がシルバーに見えます。ここは裏側からマスキングしてシルバーに塗装しておきます。

サンルーフの装着前にもう一つ屋根に追加加工が必要です。室内のガラスを取り付ければ前側の受けは出来ますが後ろがありません。
後ろ側にも0.5mm程度の幅でサンルーフが乗る様にプラ板を貼り付けておきます。これでサンルーフを支える事が出来る様になります。

パーツを取り付けてボディがほぼ完成です。
まだ多少加工しなければいけませんが次回で完成ですので次回の作業とさせて頂きます。

次回は内装と最終組み立てです。さてどんなグランツーリスモになりますでしょうか?
それにしても黒い車の研ぎ出しは神経を遣います。今まで光沢の魔術師なんて言われていましたが、そんな私でも黒仕上げは簡単ではありません。むしろ出来れば避けたいほどですが、今回のグランツーリスモはやはり黒で仕上げたかったので頑張りました。
黒い塗装は何よりも深い光沢が必要です。いわゆる黒光り? って感じでしょうか。苦労して仕上げた黒車体は上手く出来るとこの上ない喜びになります。まだ経験していない方も是非1度はチャレンジして頂きたいと思います。
では今回はここまで。次回は完成です。
仕事の都合で更新が早まったり遅くなったりと申し訳ありません。何とか頑張りますのでこれからも宜しくお願い致します。
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Comments
すごすぎます
最近頑張って模型に打ち込んでいるからこそ感じますがやはり長江さんの黒車研ぎ出しは別次元ですね。ウレタンはやはり精密屋でしょうか。以前このブログで1,000番段差消し&二度吹き手法を見せてもらいましたが今回もそのやりかたですか?私は模型歴が浅いので積みプラはほとんどなく、作りたいキットは大抵オークションで探します。経年で歪んでたりパーツの精度が低かったりするのが悩みです。でも脳天気なのでそれはそれで楽しめますが、、、
最近のブログはその意味でもすごく参考になります。
模型とは関係ないですが今年からのF1、もうカッコよくはないですね(^^;)マジンガーZというよりも実写のトランスフォーマーみたいなガチャガチャで感情移入出来ません。
古き良き時代は模型の中だけになってしまいましたね(^^;)
てげてげ URL 2018-03-03 21:31
てげてげさん!おはようございます。
いつもコメントありがとうございます。今回もウレタンは精密屋ですが塗装方法はほんのチョット違っています。
レーシングカーの様なデカールが多い場合はほぼ同じ量のウレタンを2度塗装しますが今回の様な乗用車の場合はデカールの段差がありません、黒い車である事を考慮すればやはり奥行きのある深い光沢に仕上げたいものです、そこで最初の研ぎ出し作業を楽にする目的と多少の厚みを持たせる意味で1回目は通常で塗装、2回目はかなり希釈度を上げて全体を超薄塗りで仕上げています。
場合によって塗装する方法をいつも変えています。
話は変わりますが私もいまのF1は興味が持てません、確かに空力を考えてあのスタイルのなるのでしょうが私としては、、、。模型映えはするのかも知れませんけど。
いつも見て頂いているので早めに更新したいのですが思うようにいかなかくて申し訳ありません、
出来るだけ頑張りますので宜しくお願い致します。
URL 2018-03-05 08:56